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事業保険とは?事業保険の種類とメリット・デメリット

事業保険とは?事業保険の種類とメリット・デメリット

目次

    事業保険

    会社を経営することで様々なメリットを得られる一方、リスクも存在します。

    万が一の際、事業継続の為にも、リスクに対処する手段を用意する必要があります。

    事業運営で生じるリスクに備える手段の一つに、事業保険の利用があります。

    事業保険にはどの様な種類やメリットがあるのでしょうか?

    この記事では、事業保険に関して詳しく解説します。

    事業保険とは?事業保険の種類

    まず初めに、事業保険について簡単に説明します。

    事業保険とは、事業者である法人や個人事業者が、リスク対策や節税を目的に加入する保険です。

    事業の運営には、業務災害や損害賠償、経営悪化、様々なリスクが伴います。

    いつ起こり得るか分からないリスクに備える為に、事業保険への加入は非常に有効です。

    対処するリスクによって活用する事業保険は2種類に分けられます。

    事業保険を大別すると、「損害保険」と「生命保険」の2種類に分けられます。

    それぞれ対処領域や利点が異なる為、目的に応じて最適な事業保険を選択することが重要です。

    事業保険の各種類に関しては、後ほど詳しくご紹介します。

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    事業保険のメリット・デメリット

    事業保険の利用には、メリットとデメリット両方の側面があります。

    この項と次項では、代表的な事業保険のメリットとデメリットを、それぞれ分かりやすくご紹介します。

    まず初めに事業保険の主なメリットを3つ紹介します。

    事業保険のメリット

    ⑴万が一の際の保障

    事業保険最大のメリットは、「万が一生じ得るリスクに対する保障となる」点です。

    生命保険、賠償責任保険は、事業運営で生じるリスクに備える保険です。

    何も対策していないと、リスクが顕在化した際に、大きな損失を被る危険があります。

    例えば天災により設備・施設に影響が出た場合、修繕費用は自身で支払う必要があります。

    修繕費用により資金繰りが悪化し、事業続行が困難となる恐れもあります。

    事業保険に加入しておけば、万が一の際も保険料が支払われる為、損失を最低限に抑えることが可能です。

    ⑵節税対策となる

    事業保険に加入する二つ目のメリットは、節税対策となる点です。

    事業保険に支払う保険料は、その一部または全部を損金(経費)として計上できます。

    計上した経費(損金)分だけ利益が圧縮され、課税される法人税や所得税が減少します。

    ⑶経営者の退職金確保

    事業保険の多くは、保険の解約時に支払われる解約返戻金が設定されています。

    保険に長く加入しておけば、退職金として十分な解約返戻金を貯めることが出来ます。

    雇用者ではない為、経営者はご自身で退職金を貯めなくてはいけません。

    退職金を確保する目的で、事業保険を活用することも一つの手です。

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    事業保険のデメリット

    事業保険の主なデメリットを2つお伝えします。

    ⑴資金繰り悪化

    事業保険に加入すれば、当然毎月(毎年)保険料を支払います。

    加入していない場合と比べて一定額だけ利益が少なくなる為、資金繰りが悪化する可能性があります。

    資金繰りが悪化すると、金融機関からの融資返済や新規の事業投資が実施しにくくなります。

    事業保険を利用する際は、前もって加入後の資金繰りを試算する必要があります。

    ⑵保険の解約タイミング次第では損する

    経営者の退職金代わりとなる解約返戻金は、解約タイミング次第では十分な金額を受け取れません。

    事業保険の種類ごとに返戻率が最も高くなるタイミングは異なるものの、基本的には長期加入しているほど高くなります。

    事業保険に加入してすぐ解約すると、3割程度かそれ以下しか受け取れません。

    極力多くの解約返戻金を受け取る為に、事業保険の解約タイミングは慎重に検討しましょう。

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    損害保険タイプの事業保険

    この項では、損害保険タイプの事業保険について解説します。

    損害保険を詳細に分類すると、賠償責任保険と業務災害保険の二種類があります。

    ⑴賠償責任保険

    賠償責任保険とは、企業の事業活動により顧客や第三者に対して、何かしらの損害を与えた場合に備える事業保険です。

    第三者に怪我や事故の損害を与えてしまうと、損害賠償責任が問われる可能性があります。

    損賠賠償責任とは、故意もしくは過失により他人の身体や保有物に損害を及ぼした際に、その損害に対して金銭等により賠償する責任です。

    損害の程度次第では、莫大な金額の賠償責任が発生する恐れがあり、その結果資金繰りが悪化します。

    事業運営をしている以上、故意でなくても第三者に損害を与えるリスクは0ではありません。

    万が一のリスクに備える上で、賠償責任保険への加入は不可欠です。

    賠償責任保険では、対人事故や対物事故等あらゆる事業リスクに対応可能です。

    製造業や飲食業に特化した、「PL保険」と呼ばれる賠償責任保険も存在します。

    事業の種類に応じて、最適な賠償責任保険を選びましょう。

    ⑵業務災害保険

    原則事業者は労災保険に加入している為、「わざわざ業務災害保険に加入する必要はない」と考えている経営者の方は多いでしょう。

    業務災害の程度次第では労災だけでは賄いきれないケースもある為、業務災害保険に加入した方がベターです。

    業務災害保険である為、業務上発生した負傷や疾病、障害等が対象となります。

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    生命保険タイプの事業保険

    次に、生命保険タイプの事業保険についてお伝えします。

    事業承継対策にも用いられる生命保険には、主に「長期平準定期保険」と「逓増定期保険」の二種類があります。

    ⑴長期平準定期保険

    長期平準定期保険とは、死亡保険金が一定で保険期間が比較的長い事業保険です。

    返戻率の上昇スピードが遅い一方で、返戻率が最も高い期間が長く続く点が長期平準定期保険の特徴です。

    長期的に加入する前提の事業保険である為、退職金を貯めつつ時間をかけて事業承継の準備を進めることが可能です。

    20年〜30年後の退職金受け取りや事業承継を考えている場合には、長期平準定期保険の利用が適しています。

    ⑵逓増定期保険

    逓増定期保険とは、加入期間が長期化するほど保険料が高額になる事業保険です。

    長期平準定期保険と比べて返戻率の上昇スピードが早く、すぐに返戻率がピークに達します。

    返戻率がピークに達した後は返戻率が急速に減少し始める為、解約タイミングを見誤らない様に注意しなくてはいけません。

    保険料も加入時から最高で5倍程度まで増加する為、長期的に加入しないことをオススメします。

    上記の性質から、短期的に加入する前提の事業保険です。

    5〜10年後の退職金受け取りや事業承継を考えているのであれば、逓増定期保険の利用が適しています。

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    事業用に用いる全損タイプの生命保険

    最後に、事業用に用いる全損タイプの生命保険について解説します。

    ⑴全損の事業保険とは

    全損の事業保険とは、支払う保険料を全額経費(損金)計上できる事業保険です。

    支払う費用の全額を事業の損金に算入できる事から、全損と呼ばれています。

    先ほどご紹介した「長期平準定期保険」や「逓増定期保険」は、半損(半額を事業の損金に算入)タイプの事業保険です。

    全損タイプの事業保険には、「生活障害定期保険」や「35才までの逓増定期保険」が該当します。

    全額を損金算入出来る為、節税対策としては大きな効果を発揮する事業保険です。

    解約返戻金も受け取れる為、全損タイプの生命保険は事業承継対策としても活用されています。

    ⑵全損タイプの事業保険を利用する際の注意点

    節税対策として非常に優秀な全損タイプの事業保険ですが、解約時には注意しなくてはいけません。

    事業保険の解約時に受け取る解約返戻金は、雑所得とみなされて課税されます。

    雑所得は解約返戻金から前払保険料を差し引いた金額となりますが、全損タイプと半損タイプでは雑所得の金額が異なります。

    半損タイプでは支払保険料の半分が前払保険料となる為、雑所得の金額が半分となります。

    一方で全損タイプでは全額が雑所得として計上されるので、解約時により多くの税金が課税されます。

    毎期の法人税を節約できる点ではメリットがあるものの、解約時の税負担はその分重くなります。

    全損タイプの事業保険を利用する際は、出口対策(解約時の税対策)を十分に施す必要があります。

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    まとめ

    今回は、事業保険に関して解説しました。

    事業保険では賠償責任、事業運営で起こり得る様々なリスクに備えることが可能です。

    各事業保険ごとに対象リスクや利用メリットが異なる為、最適な事業保険を使用することが重要です。

    事業保険はリスク対策のみならず、事業承継や節税等様々な用途に活用できます。

    有効活用すれば非常に役立つ為、是非一度事業保険の活用を検討してみては如何でしょうか?

    要点をまとめると下記になります。

    • 事業保険とは

    →事業者である法人や個人事業者が、リスク対策や節税を目的に加入する保険

    • 事業保険のメリット

    →万が一の際の保障になる、節税対策となる、経営者の退職金確保

    • 事業保険のデメリット

    →資金繰りが悪化する、保険の解約タイミング次第では損する

    • 損害保険の事業保険(賠償責任や業務災害)

    →対人事故等の幅広い賠償リスクに備える賠償「賠償責任保険」や労働災害を補償する「業務災害補償保険」などがある

    • 生命保険の事業保険

    →死亡保険金が一定で保険期間が長い「長期平準定期保険」、加入期間が長くなる程保険料が高額になる「逓増定期保険」等が存在する

    • 事業用に用いる全損タイプの生命保険

    →支払う保険料を全額経費(損金)計上できる事業保険であり、出口対策が重要となる

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