2021年12月24日更新会社・事業を売る

M&A仲介会社における上場企業とは?非上場のM&A仲介会社との比較をご紹介

M&A仲介会社には上場企業も含まれ、M&Aの流れをサポートするので、M&Aを行う当事者には心強いです。M&A仲介会社によって提供するサービスは異なるため、自社に最適な会社を選ぶためにさまざまなポイントを検討する必要があります。

目次
  1. M&A仲介会社を選ぶポイント
  2. M&A仲介の業務内容とは?上場企業も含む
  3. M&A仲介人の力量により売却額は大きく異なる
  4. まとめ
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M&A仲介会社を選ぶポイント

M&Aを成功に導くために、M&A仲介会社などの専門家のサポートは必須です。自社に最適なM&A仲介会社を見つけるポイントについて、詳しく見ていきましょう。

仲介型かアドバイザリー型か

M&A仲介会社は、売り手と買い手を仲介してサポートする「仲介型」と、売り手と買い手のいずれかの立場でサポートを行う「アドバイザリー型」があります。仲介型の場合、一方の立場や利益を優先するのではなく、中立の立場でサポートを行います。

ただ、当事者はどこかで妥協しなければならないケースもあるため、アドバイザリー型の方が納得できるM&Aとなる可能性が高いです。しかし、方法について良し悪しを判断するのは難しいので、契約方式に加え、その仲介会社の実績、具体的なフォロー体制など、さまざまな観点も含めて判断しましょう。

自社と同じ規模のM&A実績があるか

案件の規模が異なれば、M&Aの交渉で必要な能力・スキルが変わります。そのため、M&A仲介会社の実績を確認し、自社と同じ規模のM&A実績がある会社を選んでください。

業界特化型か非特化型か

M&A仲介会社には、特定の業界のM&A案件を扱う「業界特化型」と、特定の業界に限らない「非特化型」があります。業界特化型のM&A仲介会社は、その業界の情報や動向に特に精通しているため、特定の業界に絞ってM&Aを考える場合など、利用するメリットは多いです。

非特化型の場合は、業界をまたぐマッチングも可能です。幅広い業界を検討できるので、M&Aの選択肢が広がるメリットがあります。

報酬体系を確認する

M&A仲介会社の報酬体系は、基本的に成功報酬型です。成功報酬型には、M&Aが成立して初めて費用が発生する完全報酬型があります。これは、M&Aが不成立になれば費用は一切かからない方式です。

完全報酬型でない場合は、業務の開始に必要な着手金や月額報酬、中間金などの費用が発生します。 こうした報酬体系についても、ホームページや問い合わせなどで確認しましょう。

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M&AサポートにおけるM&A仲介業者の役割や売却事例/買収事例をご紹介

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M&A仲介の業務内容とは?上場企業も含む

上記でご紹介したM&A仲介会社には、上場企業も含みます。また非上場企業もあり、少数精鋭による専門業務などに特徴があります。ここでは、上場企業も含めたM&A仲介における具体的な業務内容について見ていきましょう。

M&A戦略の策定

まずは、当事者の企業と具体的なM&A戦略の策定です。買収であれば、買収したい企業・事業、最適な手法など、具体的なM&A戦略を検討します。

売却であれば、自社の強み・弱み、売却先の企業、売却のタイミング、高価格で売却する流れなど、具体的に検討を進めます。

対象企業を見つける

M&A戦略が決まれば、対象企業の選定です。買収では、適切な対象企業を見つける際に、候補企業の財務状況などの調査・分析を行います。買い手は売り手が持つリスクも抱えるため、買収候補を決める際はリスクを十分に検討しなくてはなりません。

また、売却の場合は同業他社だけでなく、異業種も含めて売却先を検討します。異業種が新規事業に参入するケースもあるからです。対象企業の選定は、M&A仲介会社の情報力やネットワークを活かします。自社だけではアプローチできない遠方の企業や大手企業も含め、M&Aの選択肢が広がります。

上場企業のM&A仲介会社は、特にネットワークに強みを持つ傾向があります。非上場のM&A仲介会社も、高度な専門性を活かしたネットワークを構築する会社が多いです。例えば会計士などの専門家が多く在籍する会社であれば、会計事務所などとのネットワークを活かします。

交渉と調査

対象企業が決まれば、諸条件の交渉段階です。買収であれば、買収金額などの具体的な内容を協議します。買収金額を決める際は、対象企業の価値を正確に把握しなくてはなりません。そのため、対象企業の財務状況などを詳しく調査し、検証する必要があります。

こうした詳細な調査・検証が「デューデリジェンス」です。デューデリジェンスでは、財務状況のほか、法務・税務などの分野も含め、詳しい調査と問題点の検証が行われます。交渉やデューデリジェンスでも、M&A仲介会社が大きな力を発揮します。

経営者にM&Aの経験がなくても実務に精通した専門家が、要望の伝え方や折れるべき条件など、状況に合わせた的確なアドバイスを行うので安心です。また、高度な専門知識を求めるデューデリジェンスも、在籍する会計士などの専門家がサポートします。

契約と統合

交渉がまとまれば、最終的な合意で契約となり、M&A業務における最終的な手続き(クロージング)で取引を実行します。また、買収企業と被買収企業の違いを素早く埋める「統合」というプロセスも重要です。

M&A仲介会社は企業の風土・雰囲気、社内のシステムや業務プロセスなどをあらかじめ分析しておき、スムーズな統合に向けて適切なアドバイスを行います。

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デューデリジェンスとは?目的・方法・種類

M&A仲介人の力量により売却額は大きく異なる

M&Aにおける取引金額を決める際は、対象企業の詳細な調査・検証に加え、交渉が重要です。M&A仲介会社に在籍する仲介人の力量により、売却額は大きく異なります。以下、優秀なM&A仲介人を選ぶポイントについて整理します。

スピード感がある

仲介人のスピード感は、総合的な力量の目安です。例えば、問い合わせに対して迅速な返事をするか、打ち合わせはスムーズに進むかなど、チェックしてみましょう。

スピード感があれば、次の提案が迅速に進みます。 交渉段階でも丁寧かつ迅速な提案が可能になり、有利に進みやすくなります

実績・経験が豊富

仲介人の実績・経験も重要なポイントです。自社のM&A案件と同程度の案件を扱った経験があるか確認しましょう。仲介人が過去に同じような案件を扱い、実績・経験が豊富であれば、それだけ高い信頼を寄せられます。

相性が良い

仲介人とは、自社の機密情報や具体的な取引金額など、デリケートな内容を共有します。そのため、仲介人とはしっかりとコミュニケーションを取らなければなりません。仲介人が自分と相性が悪く、意思疎通が図れない場合、要望や契約条件の共有ができない可能性があるでしょう。

仲介人と重要事項の食い違いが発生すれば、M&Aが思うように進みません。そのため、仲介人との相性は意識する必要があります。

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まとめ

M&A仲介会社はM&Aの一連の流れをサポートするため、M&Aの当事者にとって非常に心強い存在です。M&A仲介会社によってサービス内容は異なるので、自社に最適な会社を選ぶためにさまざまなポイントを検討する必要があります。

仲介型かアドバイザリー型か、業界特化型か非特化型かといったポイントのほか、自社と同じ規模のM&A実績があるか、報酬体系はどのようになっているかなど、あらかじめ把握しておきましょう。

M&A仲介会社には、上場企業も非上場企業もあります。非上場企業も、高度な専門性などを活かした良質なサービスを提供しています。複数のM&A仲介会社のサービス内容を比較し、最適なM&A仲介会社を選び、M&Aの成功につなげてください。

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