2023年9月27日更新業種別M&A

サイバーセキュリティ業界のM&A動向!相場価格や成功のポイント・事例20選を徹底解説【2023年最新】

近年、サイバー攻撃からコンピューターやサーバーを守るサイバーセキュリティはますます重要度が増してきており、M&A・譲渡・売却も活発化しています。本記事では、サイバーセキュリティのM&A・譲渡・売却について、積極買収企業も含めて解説します。

目次
  1. サイバーセキュリティ業界とは
  2. サイバーセキュリティ業界のM&A動向
  3. サイバーセキュリティ業界がM&Aされる理由
  4. サイバーセキュリティ業界のM&Aを成功させるためのポイント
  5. サイバーセキュリティ業界のM&Aにおすすめの仲介会社
  6. サイバーセキュリティ業界のM&A相場価格
  7. サイバーセキュリティ業界のM&A成功事例20選
  8. サイバーセキュリティ業界のM&Aに積極的な企業
  9. サイバーセキュリティ業界のM&Aまとめ
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サイバーセキュリティ業界とは

本記事では、サイバーセキュリティ業界のM&A(譲渡)・会社売却・事業承継を解説します。

まず、本章では、サイバーセキュリティ・M&A(譲渡)・会社売却・事業承継など、基本的な用語の意味を解説します。

サイバーセキュリティ業界の定義

サイバーセキュリティとは、コンピュータ・Webサイト・サーバーをサイバー攻撃から保護するためのシステムや技術のことです。

もしもサイバー攻撃により企業の情報流出などが起こると、世間からの信頼を失ったり、賠償金を支払ったりする事態に発展しかねません。年々、世界中でサイバー攻撃の手法は巧妙化しており、日本でもサイバーセキュリティ基本法が成立するなど、国家として対応すべき重要問題として認識されています。

サイバー攻撃の増加

総務省「令和5年版 情報通信白書」

出典:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r05/pdf/n4a00000.pdf

総務省「令和5年 情報通信白書」によると、2022年のNICTERが運用する大規模なサーバー攻撃観測網が観測したサイバー攻撃に関連した通信数は約5,226億パケットでした。約5,226億パケットの通信数がどのくらいかというと、17秒に1回各IPアドレスに攻撃関連通信が行われたことに相当します。

また、2015年の約632億パケットと比較すると約8.3倍になっており、多くの攻撃関連通信が続いている状態です。

近年ではランサムウェアによるサイバー攻撃被害が国内外の企業や医療機関等で続き、生活や社会経済に影響が出る事例も発生しています。

サイバーセキュリティ業界の市場規模

総務省「 令和5年版 情報通信白書」

出典:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r05/pdf/n4a00000.pdf

総務省「令和5年版 情報通信白書」によると、世界のサイバーセキュリティ市場は売上高が2022年9兆3,495億円、前年比38.7%増になると予測されています。

上図のグラフからも、世界のサイバーセキュリティ市場の売上高が2018年以降、右肩上がりで推移していることがわかります。

日本国内のの情報セキュリティ製品市場も4360億1500万円、前年比16%増と増加傾向です。要因として新型コロナウィルスの拡大に伴いリモートワークが広がったため、セキュリティ需要が拡大したと考えられます。今後もサイバーセキュリティの市場は拡大していくものと予測されます。
 

参考:総務省 「情報通信白書令和5年版」

サイバーセキュリティ業界のM&A動向

この章では、近年のサイバーセキュリティ業界を取り巻く環境を、以下の3点から解説していきます。

サイバーセキュリティ業界のM&A規模

サイバーセキュリティのコンサルティング会社であるMomentumの調査によると2021年のサイバーセキュリティのM&Aは286件、取引金額は775ドルでした。これは前年を大きく上回る数値でした。

上記は海外の値になりますが、日本国内においても「改正個人情報保護法」が2020年に可決・成立し2022年に全面施行されました。新たな規制強化により、今後もサイバーセキュリティ業界のM&Aは活発に行われていきます。

今後ますます需要が伸びると予測される

サイバー攻撃の手口は年々巧妙化しており、多くの企業や個人が被害に逢っている現状があります。
さらに今後は、IoT化によってサイバー攻撃の標的となる機器がさらに増えてくるので、サイバーセキュリティの需要はますます伸びると予想されます

業界再編を思わせるほど動きが活発

海外のサイバーセキュリティ業界では、IBMによるレッドハットの買収など、数兆円規模の大型買収が行われています。
国内でもサイバーセキュリティの需要増加により、大手企業による業界再編を思わせる活発なM&Aが展開されています

大手IT企業は率先してサイバーセキュリティ企業を買収

大手IT企業ではサイバー攻撃対策が急務とされていますが、ゼロから自社内にサイバーセキュリティを構築するのはコストや技術面で困難な場合もあります。

そこで、低コストで素早くサイバーセキュリティのシステムを確立するために、率先してサイバーセキュリティ企業を買収する事例が増加しています

【関連】システム開発会社のM&Aの動向は?事例から費用の相場を解説【2023年最新版】

サイバーセキュリティ業界がM&Aされる理由

この章では、サイバーセキュリティがM&A業界で注目されている理由を解説していきます。

自衛のため

以前は、サイバーセキュリティに関しては専門企業に外注するケースが多くありましたが、最近では大手を中心として自社内で対策する企業が多くなりました。

近年では日本の政府機関や地方自治体、企業のホームページなどをピンポイント標的にするサイバー攻撃が増加しています。そのためM&Aによりサイバーセキュリティ企業を買収、自社のセキュリティ対策に活かすケースがみられます。

顧客や取引相手の信頼のため

日本の政府機関や地方自治体、企業のホームページへのサイバー攻撃により大量の個人情報流出が問題となっています。顧客や取引先などからの信頼を得るためサイバーセキュリティ企業を買収するというケースもあります。

現在は大手企業が特に注目されています。しかし、今後は中堅企業や中小企業でも信頼性を左右するひとつとしてセキュリティ対策をしているかが重要になってくると考えられます。

交渉材料になる

サイバーセキュリティ業界は売り手優位です。そのため、M&Aや資金調達の交渉が行いやすいです。

大手企業の資金力など経営リソースを活用するため、サイバーセキュリティ企業からM&Aのアプローチするケースも見られます。

助成金が得られるため

国は2018年6月から2020年3月31日まで、サイバーセキュリティ対策が講じられているIoT機器など設備投資促進を目的として、コネクテッド・インダストリーズ税制を制度化していました。

サイバーセキュリティ企業をM&Aする目的の1つとして、今後もIoTの促進とサイバーセキュリティの強化を国が推進していく可能性が高いことが挙げられます。

【関連】M&Aのリスクとは?売り手・買い手のリスクやリスクマネジメント方法を解説

サイバーセキュリティ業界のM&Aを成功させるためのポイント

サイバーセキュリティのM&A・会社売却を成功させるポイントは以下の5つです。

①自社の強み・技術力をまとめる

サイバーセキュリティの技術は年々進化しており、今後もサイバー攻撃の巧妙化に合わせて柔軟に変化していくことが期待されます。

サイバーセキュリティのM&A・会社売却を成功させるには、独自の技術を持っているなど、自社の強み・技術力を洗い出してまとめておくことが重要です

②サイバーセキュリティに関する情報をまとめておく

サイバーセキュリティのM&A・会社売却では、サイバーセキュリティに関する新しい技術や、新種のマルウェアの情報などをまとめておき、業界動向を把握しておくことが重要です。

③技術者が離職しないように計画的に行う

サイバーセキュリティはそれを担う技術者の役割が非常に重要なので、M&A・会社売却の際に離職してしまわないよう計画を立てておく必要があります

技術者にM&A・会社売却の計画を伝えるのは、基本的には最終契約を締結した後にするのがセオリーです。交渉中にM&A・会社売却の情報が漏れてしまうと、不安に感じた技術者が離職してしまう可能性があります。

④M&A・会社売却の目的を明確にする

サイバーセキュリティのM&A・会社売却では、目的を明確にしておくことが重要です。

シナジー効果の獲得・経営者の高齢化・大手の傘下に入って基盤を得るなど、買い手側企業にはっきりと目的を伝えられるようにしておきましょう

⑤M&A・会社売却の専門家に相談する

サイバーセキュリティのM&A・会社売却では、サイバーセキュリティの動向とM&Aに関する知識の両方が求められます。サイバーセキュリティ会社の経営者が、本業の傍ら自力で成約までこぎつけるのは困難です。

サイバーセキュリティのM&A・会社売却を実施するには、M&A仲介会社などの専門家に相談するのがベストです

【関連】IT企業の事業承継!現状と成功ポイント・方法・メリットを解説

サイバーセキュリティ業界のM&Aにおすすめの仲介会社

サイバーセキュリティのM&A・会社売却をご検討の際は、ぜひM&A総合研究所へご相談ください。

M&A総合研究所は、さまざまな業種で成約実績を積み重ねており、M&Aの知識・経験豊富なアドバイザーがクロージングまでフルサポートいたします

料金体系は成約するまで完全無料の「完全成功報酬制」です(※譲渡企業様のみ。譲受企業様は中間金がかかります)。

無料相談を受け付けていますので、サイバーセキュリティのM&A・会社売却をお考えの方は、電話かメールでお問い合わせください。

M&A・事業承継ならM&A総合研究所

サイバーセキュリティ業界のM&A相場価格

実際に会社の売却や買収を検討されている方は、自社がいくらくらいで売れるのか、譲渡価格が気になることでしょう。ここでは、M&Aの譲渡価格の相場について解説します。

M&Aの相場価格

サイバーセキュリティ業界の譲渡価格は売り手と買い手の条件交渉により最終的に決定します。サイバーセキュリティ業界の譲渡額は会社規模に対して比較的高めに設定される傾向はありますが、一概に〇〇円という金額を出すことは難しいです。

しかし、建設的な話し合いを進めるためにも適正価格を知っておくことは大切です。

簡易的な算定方法である以下の計算式は話し合いのベースになっていきます。

M&A相場=時価純資産額+過去3年間の平均営業利益額×3~5年

企業価値評価の方法

M&Aの相場価格は企業価値評価で決まります。企業価値評価の代表的な算出方法には以下の3つがあります。

コストアプローチ

コストアプローチは、貸借対照表の純資産価値に着目して評価を行う手法です。評価額算出方法には、簿価純資産法、時価純資産法、営業権を加えた時価純資産法などがあります。

コストアプローチのメリットとしては、客観性に優れている点や比較的簡単に計算できる点が挙げられます。
一方、企業の将来性を反映できず、足元の収益性が考慮されづらい点はデメリットと言えます。

マーケットアプローチ

マーケットアプローチは類似企業や類似業種の株価に着目した評価方法です。評価額算出方法には、市場株価法やマルチプル法、類似取引比較法などがあります。

マーケットアプローチのメリットとしては、株式市場の価額が評価額に直結するため客観性に優れている点や最新の株価が評価額に反映されやすい点が挙げられます。
一方、株式市場が混乱などによって株価が乱高下している場合適切な企業評価ができない点がデメリットとなります。

インカムアプローチ

インカムアプローチは企業が将来生み出すと予測される利益・キャッシュフローに着目した評価手法です。評価額算出方法には、DCF法や収益還元法、配当還元法などがあります。

インカムアプローチのメリットは企業の将来性や、M&A後のシナジー効果などを評価額に反映させられる点です。
一方、他のアプローチに比べ評価額の客観性が欠けてしまう点はデメリットと言えます。

サイバーセキュリティ業界のM&A成功事例20選

この章では、サイバーセキュリティのM&A・会社売却事例20選を紹介します。

GMOインターネットによるイエラエセキュリティの子会社化

2022年1月、GMOインターネットグループは、イエラエセキュリティの株式を取得し、サイバーセキュリティ事業に参入することを決定しました。

これにより、GMOインターネットグループは、電子証明書発行サービスや電子契約サービス「電子印鑑 GMOサイン」を中核とした電子認証事業に本格参入することができるとしています。

イエラエセキュリティは、ラウドセキュリティ診断、クラウドセキュリティ・アドバイザリーを提供するサイバーセキュリティ企業であり、技術力に優れています。

GMOインターネットグループがサイバーセキュリティ事業に参入することで、電子認証事業において、より高度なセキュリティ対策を提供することができるようになるとしています。

参考:株式会社イエラエセキュリティの子会社化

ラックと野村総合研究所との資本業務提携

2022年1月、ラックは野村総合研究所との間で本資本業務提携契約に基づく資本業務提携を締結することを決議したと発表しました。

本資本業務提携により、ラックは更なる成長を目指し、社会に貢献していくことを目指しています。

具体的には、野村総合研究所との資本業務提携契約を締結し、KDDI株式会社を割当予定先とする第三者割当の方法による新株式の発行を行う予定です。また、中期経営計画においては、グループ全体での収益力の向上や、新規事業の創出、社会的責任の遂行などを目指しています。今後も、当社はお客様や社会のニーズに応えるため、積極的な取り組みを行っていくとしています。

参考:野村総合研究所との資本業務提携

FFRIセキュリティによるシャインテックの株式取得

2021年5月、株式会社FFRIセキュリティが株式会社シャインテックを子会社化することを発表しました。

FFRIセキュリティは国内でサイバーセキュリティの研究・開発を実施している会社です。サイバー領域における安全保障問題を受けて国家セキュリティへの注力を強化しています。

一方、シャインテックは第三者評価やプロジェクトマネジメント支援、ソフトウェア開発を行っています。

今後、FFRIセキュリティのサイバー・セキュリティ技術を提供し、幅広いサービスを提供することでシナジーを発揮していくとしています。

参考:株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

フーバーブレインによるGHインテグレーションの完全子会社化

2021年3月、フーバーブレインはGHインテグレーションを完全子会社化することを発表しました。

フーバーブレインはサイバーセキュリティソリューションとして、ICTを悪用した外部からのマルウェア攻撃への防御、内部関係者によるデータベースへの不正アクセスや情報漏えいの防止、業務効率改善と働き方分析の支援を提供しています。安全なプラットフォームにより、生産性向上とクオリティオブライフ向上をサポートし、第4次産業革命に向けた成長を促進します。

GHインテグレーションはSI事業者で、ネットワーク・インフラ、5G、IoT、AI領域のエンジニア人材に精通し、国内大手通信事業者やSIerのプロジェクトで活躍しています。主要取引先から高い評価を受け、今後も需要が維持される見込みです。独自の韓国ITスクールや日本語×IT専攻大学部とのネットワークを通じて、安定したエンジニア人材の確保を行っています。

成長の基盤として、既存のエンジニアと円滑なコミュニケーションが可能な即戦力エンジニアを確保し、GHインテグレーションを通じて今後の5G市場へのアプローチを強化します。また、産業・社会分野の基盤となる5Gや次世代の「Beyond 5G(6G)」に関する先端情報の収集も可能で、新たな領域への進出に有力な情報源となることを期待しているとしています。

参考:システムインテグレータの完全子会社化

アステックコンサルティングによるインサイトの株式取得(連結子会社化)

2021年1月、株式会社アステックコンサルティングが、株式会社インサイトの全株式を取得し、子会社化することを決定したことを発表しました。

インサイトは大阪府豊中市に本社を構え、制御系システム開発、オープン系システム開発、アプリケーション開発、エンジニア派遣サービス(SES)、受託システム開発・販売を主要な事業としています。多数の経験豊富なシステムエンジニアが在籍し、豊富な開発実績と大手ソフトハウスとの長年にわたる取引実績を持つ優れた企業です。

インサイトの全株式を取得し子会社化することで、コンサルティング事業における生産性向上、リードタイム短縮、コストダウンなどのサービスに、ソフトウェア面からの強力なサポート体制を提供でき、顧客に大きな成果を提供できる体制を構築できると期待しています。

参考:インサイトの株式取得(連結子会社化)

イー・ガーディアンによるジェイピー・セキュアの完全子会社化

2020年10月、イー・ガーディアン株式会社がジェイピー・セキュア社の株式取得(完全子会社化)を決議したことを発表しました。
これにより、サイバーセキュリティ分野でのトータルソリューション提供と、同分野での事業成長を加速させることができます。

ジェイピー・セキュア社は、WAF製品「SiteGuardシリーズ」をはじめとする、高度なセキュリティ技術を持つ企業です。

イー・ガーディアン株式会社は、この買収により、サイバーセキュリティ分野での競争力を強化し、顧客ニーズに応えることができるようになります。今後は、両社の技術やノウハウを統合し、より高度なセキュリティソリューションを提供していく予定です。

参考:ジェイピー・セキュアの株式取得(完全子会社化)

サイバーセキュリティクラウドによるソフテックの子会社化

2020年12月、株式会社サイバーセキュリティクラウドが株式会社ソフテックを子会社化することを決定したことを報告しています。
両社は、技術力強化やビッグデータ活用、販売チャネルの拡大などを通じて、より強固な会社基盤の構築を目指しています。

株式会社ソフテックは、脆弱性に係るコンテンツの作成から脆弱性の管理ツールの提供までの包括的なソリューションを提供しています。Webセキュリティ事業においては、脆弱性情報を活用しWebサイトやWebサーバーに対してのサイバー攻撃を可視化、遮断しています。

この取引により、株式会社サイバーセキュリティクラウドは、株式会社ソフテックの技術力や販売チャネルを活用し、より高度なサイバーセキュリティソリューションを提供することができます。両社は今後、更なるサービス体制の向上を図っていく予定です。

参考:ソフテックの株式の取得(子会社化)

アレクソンによるNo.1への株式譲渡

2020年5月、エフティグループの連結子会社であるアレクソンの株式が、株式会社No.1に譲渡されることが決定しました。

アレクソンは、ネットワークセキュリティ関連機器や情報漏えい対策といったアプリケーションの企画開発・製造・販売及び OEM/ODM 供給、環境医療機器の企画・製造・販売を行っています。

今後の相乗効果を高めるために、急速に変化するネットワークセキュリティ分野で柔軟に新商品・新サービスを提供する必要があります。そのため、ネットワークセキュリティ関連機器の販売において、トップの企業であるNo1社にアレクソンを譲渡する決定をしました。これにより、より顧客のニーズに合致した商品の企画・開発が可能となり、新たなアイデアで生み出された商品を販売することができるとしています。

参考:連結子会社の異動(株式譲渡)

ネクスト・セキュリティがRiMIC事業をMSDホールディングスへ譲渡

2019年8月、GFAの連結子会社であるネクスト・セキュリティは、RISK Management Information Center事業(RiMIC事業)をMSDホールディングスへ譲り渡しすることを決定しました。

ネクスト・セキュリティは、顧客数の伸び悩みや運用費用の増大により、今回の譲渡を決めています。

参考:子会社の事業譲渡に伴う特別損失発生のお知らせ

NTTセキュリティによるWhiteHatの買収

2019年3月、NTTセキュリティは、WhiteHat Security, Inc.を買収しました。

NTTセキュリティはNTTグループのセキュリティ専門会社で、WhiteHatはアプリケーションセキュリティサービスを営む会社です。NTTセキュリティは、WhiteHat Security, Inc.を買収することにより、インフラを整備して事業の幅を拡大すると発表しています。

LINEによるGrayHash社の買収

2018年12月、LINEは、韓国のサイバーセキュリティ会社であるGrayHash社の買収を発表しました。

LINEはコミュニケーションアプリ「LINE」の運営を行っており、本買収によりGrayHashのノウハウを活用したセキュリティの向上を目指しています。

参考:GrayHashとの資本業務提携による完全子会社化

BlackBerryによるサイランス社の買収

2018年11月、BlackBerryは、アメリカのサイバーセキュリティ会社であるサイランス社を14億ドルで買収すると発表しました。

BlackBerryはかつて携帯電話端末で高い人気を誇っていましたが、現在は撤退してソフトウェア事業などを営んでいます。BlackBerryは、サイランス社の買収により、ソフトウェアのセキュリティ向上を目指しています。

参考:BlackBerry、Cylanceの買収を完了

GFAによるネクスト・セキュリティの完全子会社化

2018年9月、GFAは、ネクスト・セキュリティの全株式を取得し完全子会社化しました。

GFAはファイナンシャルアドバイザリーと投資事業の会社で、ネクスト・セキュリティはITセキュリティ製品の販売などを行っています。GFAは、ネクスト・セキュリティの顧客網を活用することで事業拡大を図るとしています。

参考:ネクスト・セキュリティ株式会社の株式取得(子会社化)

ラックがアジアンリンクの株式取得(子会社化)

2018年2月、ラックはアジアンリンクの全株式を取得し完全子会社化することを発表しました。

ラックは主力サービスである「JSOC」によるセキュリティ監視サービスの高度化や規模拡大を進めていますが、セキュリティ対策需要の伸長に伴って人材確保が重要な経営課題となっています。

アジアンリンクは、ネットワーク構築を中心にシステムインテグレーション、コンサルティング、ITエンジニア派遣を長年にわたり展開しています。経験豊富な技術者を採用・育成し、強みを持っています。

アジアンリンクとは、過去に運用監視システムの保守・メンテナンスで協力してきたパートナーであり、今回の子会社化はセキュリティ事業を強化し事業基盤を拡充するための措置です。当社は新卒採用やキャリア採用を強化し、M&Aを通じてセキュリティ人材を確保・育成し、セキュリティ事業の拡大に取り組む方針としています。

参考:アジアンリンクの株式の取得(子会社化)

セグエグループがファルコンシステムコンサルティングの新設会社株式を全取得

2018年2月、ファルコンシステムコンサルティングが会社分割により新会社を設立するに際して、セグエグループが新会社の全株式を取得し完全子会社化すると発表しました。

セグエグループはセキュリティとITインフラの企業グループで、ファルコンシステムコンサルティングはセキュリティソフトウェア「Wise Pointシリーズ」を販売する会社です。セグエグループの販売体制強化および、製品ポートフォリオの充実と販売チャンネルの拡充を目的としています。

参考:ファルコンシステムコンサルティング株式会社の株式取得(子会社化)

カイカによるテリロジーの株式取得

2018年1月、株式会社カイカが株式会社テリロジーの株式の一部を取得することを発表しました。

テリロジーは、海外ハードウェア、ソフトウェア製品の輸入販売、ネットワーク関連製品の販売、エンドユーザへのシステムコンサルティングと構築・教育、ネットワーク構築・工事、ネットワーク関連製品の保守サービス、アプリケーションソフトウェアの開発などを行っています。

両社はブロックチェーン技術を活用したセキュリティ製品の共同開発を行っており、今後より一層のセキュリティ対策が重要であると考えているため、より強固な提携を目指して株式取得を決定しました。
今後、両社はより強固な提携を進め、ブロックチェーン技術を活用したセキュリティ製品の共同開発や、顧客への提案活動などを行っていく予定です。株式取得によって、株式会社カイカは、より強固な提携を進めることができ、セキュリティ関連のシステム開発などの実績を積み上げていくとしています。

参考:テリロジーの株式の取得に関するお知らせ
 

CAC HoldingsがAccel Systems & Technologies Pte. Ltd.の株式を譲渡

2017年7月、CAC Holdingsの連結子会社であるAccel Frontline Limited(AFL)は、Accel Systems & Technologies Pte. Ltd.(ASTL)の株式を現地企業のStarHub Ltdに譲渡しました。

CAC HoldingsはITやヘルスケアを展開するCACグループの持株会社で、ASTLはシンガポール政府などにサイバー・セキュリティシステムを提供している会社です。AFL社の事業を選択・集中し、主力事業を拡大することを目的としています。

ビジネスブレイン太田昭和によるグローバルセキュリティエキスパートの完全子会社化

2017年2月、ビジネスブレイン太田昭和は、グローバルセキュリティエキスパートの全株式を取得し完全子会社化しました。

グローバルセキュリティエキスパートは、元々ビジネスブレイン太田昭和とシグマクシスの合弁会社でしたが、シグマクシスの保有株式を取得することで完全子会社化されています。

ビジネスブレイン太田昭和は、グローバルセキュリティエキスパートを傘下に収めることで、サイバーセキュリティの強化を図っています。

参考:GSX 株式を全株取得

ソリトンシステムズによるオレガの完全子会社化

2016年6月、ソリトンシステムズは、簡易株式交換を通じて、オレガを完全子会社化しました。

ソリトンシステムズはITセキュリティ関連製品などのメーカーで、オレガは独自のクラウドサービス「VVAULT」を提供している会社です。ソリトンシステムズとオレガは、両社の技術やノウハウを融合することで企業価値の向上を目指しています。

参考:簡易株式交換による株式会社オレガの完全子会社化

ソリトンシステムズによるJi2の完全子会社化

2014年5月、ソリトンシステムズとJi2による簡易株式交換を通じて、Ji2はソリトンシステムズの完全子会社となりました。

ソリトンシステムズはITセキュリティ関連製品等の販売会社で、Ji2は電子的情報の回収や分析を行うデジタルフォレンジックの会社です。両社はもともと事業提携を結んでいましたが、完全子会社化によりさらに柔軟な体制を構築しました。

参考:Ji2 の株式取得及び簡易株式交換による 完全子会社化

【関連】システム開発会社の事業譲渡・事業売却の流れやチェック項目を解説!| M&A・事業承継の理解を深める

サイバーセキュリティ業界のM&Aに積極的な企業

サイバーセキュリティの需要は年々高まっており、関連企業を積極的に買収する企業も増えています。この章では、サイバーセキュリティを積極的に買収する企業の中から、8社をピックアップしてご紹介します。

①BlackBerry

ブラックベリー社はカナダに本社がある通信機器メーカーで、かつてはモバイルメール端末「BlackBerry」が主力事業でした。しかし近年はスマホの普及とともにBlackBerryのシェアが落ち、現在は端末の自社生産から撤退しています。

ブラックベリーはアメリカのサイバーセキュリテ企業であるサイランス社を14億ドルで買収するなどして、積極的にサイバーセキュリティ企業を買収しています。

②LINE

LINEはコミュニケーションアプリ「LINE」の運営などを手がけるIT関連企業で、韓国のネイバーの子会社です。

LINEは、韓国のサイバーセキュリティ企業GrayHash社を子会社化するなどして、積極的にサイバーセキュリティ企業の買収を行っています。

③ビジネスブレイン太田昭和

ビジネスブレイン太田昭和は、経営会計コンサルティングや会計パッケージの販売、経理財務のアウトソーシングサービスなどを手がける会社です。

ビジネスブレイン太田昭和は、サイバーセキュリティ対策サービスを提供するグローバルセキュリティエキスパート株式会社を完全子会社化するなどして、積極的にサイバーセキュリティ企業の買収を行っています。

④NTTセキュリティ

NTTセキュリティは、NTTグループが培ってきたセキュリティ技術を集約した、セキュリティ専門会社です。

NTTセキュリティは、アメリカのアプリケーションセキュリティサービス会社であるWhiteHat Security, Inc.を子会社化するなどして、積極的にサイバーセキュリティ企業の買収を行っています。

⑤GFA

GFAは、ファイナンシャルアドバイザリーと投資事業を営む会社です。

GFAは、ITセキュリティ製品の販売およびセキュリティコンサルティングを営むネクスト・セキュリティを子会社化するなどして、積極的にサイバーセキュリティ企業の買収を行っています。

⑥セグエグループ

セグエグループは、情報セキュリティシステムやソフトウェア販売会社の持株会社です。

セグエグループは、セキュリティ製品の開発・販売を行うファルコンシステムコンサルティングを子会社化するなどして、積極的にサイバーセキュリティ企業の買収を行っています。

⑦ラック

ラックは、セキュリティソリューションやシステムインテグレーションを手がける情報通信企業です。

ラックはKDDIとの合弁でKDDIデジタルセキュリティを設立するなど、サイバーセキュリティ企業の積極的なM&Aを行っています。

⑧イー・ガーディアン

イー・ガーディアンは、掲示板や投稿のウェブ監視などを営む会社です。

イー・ガーディアンは、セキュリティ製品の開発などを営むグレスアベイルを子会社化するなどして、積極的にサイバーセキュリティ企業の買収を行っています。

【関連】SES会社の事業承継とは?事業承継の注意点や事例を紹介!| M&A・事業承継の理解を深める

サイバーセキュリティ業界のM&Aまとめ

サイバーセキュリティ業界は、今後活発なM&Aが行われていくと予想されます。M&Aに関する知識を深め、動向を把握しておくことが重要です。
サイバーセキュリティのM&A・会社売却の成功を目指す際は、M&A仲介会社などの専門家に相談するのがベストといえるでしょう。

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農業業界の動向とM&Aのメリット!売却・買収事例や流れと注意点も解説!

農業業界では担い手の高齢化と後継者不足による廃業危機に加えて、新型コロナをきっかけとした出荷額の低迷で経営状態が不安定化し、M&Aを検討せざるを得ないところが増えています。この記事では、...

海運業界の動向とM&Aのメリット!売却・買収事例や流れと注意点も解説!

海運業界の動向とM&Aのメリット!売却・買収事例や流れと注意点も解説!

この記事では、海運業界の動向を説明したうえで、海運業界でM&Aを行うメリットを解説していきます。近年のM&A・売却・買収事例も紹介して、M&A動向についても紹介していきま...

老人ホームの事業承継の流れや成功のポイントは?メリットや相談先も解説!

老人ホームの事業承継の流れや成功のポイントは?メリットや相談先も解説!

近年は老人ホームをはじめとした介護福祉業界においても、後継者不在による廃業・倒産を防ぐため事例の事業承継が盛んに行われているのが現状です。本記事では老人ホームの事業承継の流れや成功のポイントを紹...

食品業界における事業承継の動向や事例を徹底解説!手続き方法や注意点は?

食品業界における事業承継の動向や事例を徹底解説!手続き方法や注意点は?

近年は後継者不足や原材料価格の高騰、老朽化などの問題を解消して事業を継続するために、積極的に事業承継を手掛ける動向の企業が増加しています。 本記事では食品業界における事業承継の動向や事例を...

サービス付き高齢者向け住宅のM&Aの動向は?事例から相場・注意点まで解説!

サービス付き高齢者向け住宅のM&Aの動向は?事例から相場・注意点まで解説!

近年急速的に進行している要介護者の増加の動向に伴い、サービス付き高齢者向け住宅のM&Aが盛んに行われ、企業の統合が増加しています。本記事ではサービス付き高齢者向け住宅のM&Aの動...

クリニックの売却価格はどれくらい?相場や計算方法・税金まで詳しく解説!

クリニックの売却価格はどれくらい?相場や計算方法・税金まで詳しく解説!

クリニックの売却を検討している医療機関が多いですが、医療業界の取引はやや特殊でいくつか注意する点があります。今回はクリニックの事業売却を検討している医療機関に向けて、取引の相場や取引価格の計算方...

建設コンサルのM&Aを徹底解説!業界動向や事例・実施するメリットは?

建設コンサルのM&Aを徹底解説!業界動向や事例・実施するメリットは?

建設コンサル業界は、需要拡大が見込める業界ではありますが、人材不足や後継者不在などの問題にも対処が必要です。そのためM&Aで課題解消を目指す企業が多く見られます。当記事では過去事例と共に...

採石・砂利採掘業界のM&A動向!売却・買収事例3選と成功のポイントを解説!【2023年最新】

採石・砂利採掘業界のM&A動向!売却・買収事例3選と成功のポイントを解説!【2023年最新】

採石業・砂利採掘業界は、後継者不足をはじめとする、さまざまな問題を解決するために今後M&Aが活発になると考えられています。今回は、採石・砂利採掘業界の動向やM&Aで売却するメリッ...

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