2024年9月13日更新都道府県別M&A

山梨県の事業承継・M&A案件一覧!実際に行われたM&A事例も紹介

山梨県の事業承継・M&A案件と事例を紹介します。山梨県でも事業承継問題は深刻化しています。国が実施する事業承継の支援政策や、山梨県独自の公的な事業承継支援事業が開始しています。M&A仲介会社の活用も含め山梨県の事業承継問題の好転が期待されます。

目次
  1. 山梨県の産業に見られる特徴
  2. 山梨県の事業承継・M&Aの動向
  3. 山梨県近郊の事業承継・M&A案件一覧
  4. 山梨県で実際に行われた事業承継・M&A事例
  5. 事業承継・M&A時におすすめの相談先
  6. 山梨県の事業承継に関する公的機関
  7. 山梨県における事業承継・M&Aまとめ
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山梨県の産業に見られる特徴

山梨県は、標高3,776mの富士山を代表とする豊かな自然環境と美しい水資源に恵まれ、農業や工業など多くの分野で「日本一」を誇る地域です。特産のぶどうや桃、さらにはワインやジュエリーなど、質の高い山梨県産品は「やまなしブランド」として国内外で広く親しまれています。ここでは、山梨県が誇る日本一の例をご紹介します。

日本一の例 補足
ぶどうの収穫量と消費額 年間40,800トンのぶどうを収穫し、全国の25%を占めています。さらに、甲府市の1世帯当たり年間支出額は6,632円で、全国トップです。
貴金属・宝石関連事業所の数 山梨県には144の貴金属・宝石製造事業所があり、全国の31.1%を占めています。歴史的に水晶の産地として有名です。
数値制御ロボットの出荷額 2021年には、プログラムによって動作する数値制御ロボットの出荷額が約2,110億円となり、全国の70.1%を占め、山梨県がトップです。

参考:山梨県「山梨県の日本一」

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山梨県の事業承継・M&Aの動向

山梨県の事業承継・M&Aの動向を2つのトピックに分けて解説します。

山梨県企業の後継者不在率

2023年における山梨県の後継者不在率は48.7%で、前年より1.1ポイント増加しました。業種別に見ると、後継者が最も不足しているのは「不動産業」で74.1%、反対に「製造業」は36.1%と最も低い結果となりました。

事業承継では「同族承継」が44.7%で最多でしたが、前年から12.0ポイント減少しています。後継者候補としては「子ども」が55.6%で最も多く、「非同族」の割合は24.6%で、M&Aによる第三者の承継件数が前年より増加しました。

参考:帝国データバンク「山梨県企業「後継者不在率」動向調査(2023年)」

山梨県企業の休廃業件数

後継者不在の問題は、企業の休廃業の一因になっています。

山梨県における2023年の休廃業・解散件数は370件で、前年より30件増加しました。

業種別では「不動産業」が19.8%、細分類では「時計・眼鏡・光学機械小売業」が52.2%と最も高い割合を占めました。 就任経緯では「同族承継」が63.4%、資本金規模では「1000万円未満」が10.3%でそれぞれトップとなっています。

参考:帝国データバンク「山梨県内企業「休廃業・解散」動向調査(2023)」

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山梨県近郊の事業承継・M&A案件一覧

弊社M&A総合研究所が取り扱っている山梨県近郊の事業承継・M&A案件一覧をご紹介します。

【中部地方都市圏】地盤改良工事・地盤調査

資格者が複数名在籍しています(住宅地盤主任技士、宅地建物取引士)。地盤調査を行うにあたり幅広い調査方法が可能です。

エリア 中部・北陸
売上高 1億円〜2.5億円
譲渡希望額 1億円〜2.5億円
譲渡理由 戦略の見直し

【中部地方都市圏】地盤改良工事・地盤調査(住宅・不動産・建設) | M&A総合研究所

【事業譲渡案件/中部地方×接触抗菌コーティング事業】トップインフルエンサーの紹介実績あり

光触媒工業会の認証であるPIAJマークを取得しています。トップインフルエンサーの紹介実績もあり一定の知名度があるのも強みです。

エリア 中部・北陸
売上高 1000万円〜5000万円
譲渡希望額 応相談
譲渡理由 戦略の見直し

【事業譲渡案件/中部地方×接触抗菌コーティング事業】トップインフルエンサーの紹介実績あり(商社・小売・流通) | M&A総合研究所

【施工管理まで一括請負】中部地方の注文住宅・リフォーム業

設計から施工管理まで一括して請け負うことで、顧客から高い信頼度を獲得しています。戸建住宅を中心に、店舗や事務所の施工も手掛けています。

エリア 中部・北陸
売上高 1000万円〜5000万円
譲渡希望額 3,000万円以上(応相談)
譲渡理由 戦略の見直し

【施工管理まで一括請負】中部地方の注文住宅・リフォーム業(住宅・不動産・建設) | M&A総合研究所
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山梨県で実際に行われた事業承継・M&A事例

山梨県で実際に行われた事業承継・M&Aをピックアップしてご紹介します。

クオールホールディングスによるダイナの事業承継・M&A

2024年5月16日、クオールホールディングス株式会社(3034)は有限会社ダイナ(山梨県甲府市)の全株式を取得し、グループ化しました。

クオールホールディングスは、調剤薬局「クオール薬局」を運営する保険薬局事業や医療関連事業を展開しており、ダイナは山梨県内で18店舗の調剤薬局を運営しています。

株式取得の目的として、クオールグループは地域密着型の「かかりつけ薬局」を目指しており、今回のダイナのグループ化によって、さらに地域医療や在宅医療の分野での貢献を強化する方針です。

この株式取得により、クオールホールディングスは山梨県に初進出し、今後も全国に向けて安心・安全な医療サービスの提供を推進していく予定です。

クオール調剤薬局18店舗を運営する有限会社ダイナの株式取得に関するお知らせ

シャトレーゼホールディングスによる薄井商店の事業承継・M&A

2024年2月29日、株式会社シャトレーゼホールディングス(山梨県甲府市下曽根町)は、株式会社薄井商店(長野県大町市)の株式を取得し、子会社化したことを発表しました。

シャトレーゼホールディングスは、国内で820店舗、海外9ヶ国で180店舗を展開するシャトレーゼを中心に、菓子、ワイナリー、リゾート、ゴルフ事業を統括しています。

薄井商店は、酒類の醸造と販売を手掛ける企業です。

株式取得の背景として、シャトレーゼグループは「高品質な商品やサービスを手頃な価格で提供し、より多くの顧客に喜ばれる経営」を掲げています。今回の取得により、ワインに続き日本酒製造という新たな分野に進出することになります。

一方、薄井商店は、創業明治39年(1906年)以来、地元の契約栽培米を使用した高品質な日本酒を醸造してきた老舗企業です。特に「白馬錦」は同社を代表する銘柄として知られています。

この買収により、シャトレーゼグループは日本酒の提供や菓子の原料としての活用を通じて、新たな価値を顧客に提供できると判断し、株式取得に至りました。

株式会社薄井商店の株式取得に関するお知らせ

日本共創プラットフォームによるランド開発の事業承継・M&A

2024年2月21日、日本共創プラットフォーム(東京都千代田区、以下「JPiX」)は、クア・アンド・ホテル(山梨県甲府市)を運営する株式会社ランド開発(山梨県甲府市)の全株式を取得するため、株式譲渡契約を締結しました。この譲渡は2月末に完了する予定です。

クア・アンド・ホテルは、山梨、長野、静岡の3県において、健康ランド3施設とビジネスホテル1軒を運営しています。同施設は、温浴施設とホテルが一体となった複合型施設として、サウナや多種多様な風呂のほか、飲食、ボディケア、フィットネスなど、健康とリラクゼーションを提供し、年間100万人以上の宿泊・来館者を誇ります。

JPiXは、クア・アンド・ホテルが地域に根ざして築いてきた40年以上の事業基盤を活かし、今後、JPiXの長期的な経営支援を組み合わせることで、顧客、従業員、地域社会、そして環境に対して、さらに愛される企業へと成長させていく方針です。

株式会社クア・アンド・ホテルを運営する株式会社ランド開発の株式譲受に関するお知らせ

まもかーるによるリエイの事業承継・M&A

まもかーるをリエイがM&Aで買収しました。2018年にリエイはまもかーるの株式35%を取得。その2年後の2020年には残りの65%も取得し100%子会社化しています。

株式会社まもかーるの完全子会社化に関するお知らせ
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事業承継・M&A時におすすめの相談先

山梨県での事業承継・M&A時におすすめの相談先を3つご紹介します。

金融機関

近年、金融機関がM&A支援に特化した専任部署を設けるケースが増加しています。特に、投資銀行やメガバンクがファイナンシャルアドバイザー(FA)として、M&Aプロセスで重要な役割を担う場面が増えてきました。

M&Aを進める際、金融機関は非常に重要なパートナーです。特に買収側では、資金調達に関して金融機関との協議が不可欠であり、既存の取引先である金融機関が最初に相談する相手となるのが一般的です。

金融機関に相談する大きなメリットは、資金調達に関する専門的なアドバイスが得られる点です。たとえば、事業承継の際に親族や従業員が後継者となる場合、株式取得のための資金が必要となり、金融機関の支援が非常に役立ちます。

また、M&Aに特化した部署を持つ金融機関や、他の専門家と連携している金融機関もあり、必要に応じて適切な専門家を紹介してもらえることもあります。

しかし、大手金融機関は通常、大規模案件を優先するため、中小規模のM&Aには対応しないこともあります。さらに、多くの金融機関は仲介形式ではなく、アドバイザリー形式を採用しており、その結果、手数料が高額になることがデメリットとなる場合もあります。

公的機関

近年、公的機関でも事業承継やM&Aに関する相談が可能になっています。例えば、「事業承継・引継ぎ支援センター」は、中小企業が直面する後継者不足の課題に対応するための相談窓口として設けられました。

このセンターでは、事業承継やM&Aに関する情報提供やアドバイスを行い、さらに企業同士のマッチングサービスも提供しています。2021年4月に開設され、全国に拠点を持つため、どの地域の企業でも利用が容易であることが大きな強みです。国が運営しているため、無料で相談ができ、公正なアドバイスが期待できます。また、M&A仲介会社や専門家の紹介も受けられ、個人事業主にも対応しています。

ただし、公的機関のため、対応のスピードが限られることがあり、民間のM&A仲介会社と比較すると、実績や提供されるサービス内容に差があることがデメリットとなる場合もあります。

M&A仲介会社

M&A仲介会社は、企業の買収や売却を専門にサポートする企業で、売り手と買い手の双方と契約を結び、双方の利益を調整しながら交渉を進めます。M&A仲介会社は、初期段階の相談から、相手企業の選定、スケジュール管理、企業の価値評価(バリュエーション)、必要書類の作成に至るまで、M&Aプロセス全体を包括的に支援します。

仲介会社は、売り手と買い手の条件やニーズを調整し、双方が合意に達するための最適な解決策を見つけ出すことで、スムーズなM&Aを実現します。

仲介会社の大きな利点は、多くの候補企業の中から最適な相手を選定できる点にあり、その結果、売り手と買い手の双方が満足する取引を成功させやすくなります。

さらに、M&Aの経験が少ない企業にとっても、仲介会社が全プロセスにわたるサポートと具体的なアドバイスを提供し、相手企業との円滑なコミュニケーションを図ることで、成功の確率を高めています。

ただし、一部の仲介会社では、着手金や中間金が発生するケースがあり、費用負担が問題となることがあります。そのため、コストを抑えたい場合は、成功報酬制を採用しているM&A総合研究所のような企業を選ぶのが賢明です。

M&A・事業承継ならM&A総合研究所

山梨県の事業承継に関する公的機関

山梨県の事業承継に関する公的機関をピックアップしてご紹介します。

山梨県事業承継・引継ぎ支援センター

山梨県事業承継・引継ぎ支援センターは、後継者不足などで事業の引継ぎに困っている県内の中小企業や個人事業主のための公的サポート窓口です。事業承継に課題を抱える企業経営者や個人事業主からの相談を受け、スムーズな引継ぎを実現するためのサポートを提供しています。

山梨県信用保証協会

山梨県信用保証協会では、専門機関と連携し、事業承継が円滑に進むようサポートを提供しています。長年培ってきた理念や技術、ノウハウ、そして企業の信頼を次世代にしっかりと引き継ぎ、山梨の未来をさらに発展させ、若い世代の安定した生活を支えるための支援を手掛けています。

山梨県における事業承継・M&Aまとめ

山梨も他の都道府県と同様に、中小企業の事業承継支援に力を入れています。さまざまな機関が事業承継に関するセミナーを実施しているため、事業承継のために知識が欲しい方はぜひ受講してみてください。

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