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清酒酒造・日本酒業界M&Aの売却/買収事例とは?買う・売る方法、費用の相場を解説

清酒酒造・日本酒業界M&Aの売却/買収事例とは?買う・売る方法、費用の相場を解説

清酒酒造・日本酒業界のM&Aとは

M&Aは後継者不足問題の解決や経営基盤の安定化といったメリットがあります。
こうした目的のもと、様々な業界でM&Aが活発化しています。 清酒酒造・日本酒業界も例外ではなく、近年は特にM&Aの増加が見られます。
清酒酒造・日本酒業界は、特に後継者不足などの問題を抱えている場合が多いです。 伝統のある老舗酒蔵でも、後継者がなかなか見つからないといったケースも増えています。
後継者が見つからなければ、廃業になってしまう可能性もあります。
このような事態を避けるためには、M&Aを活用し、他社に経営を引き継いでもらうという方法があります。
清酒酒造・日本酒業界のM&Aについて、業界の特徴も踏まえ、その現状や動向を詳しくご紹介します。

清酒酒造・日本酒業界の特徴

清酒酒造・日本酒業界は、日本酒の酒造や販売事業を行う業界です。
日本酒は国内だけでなく世界各地でも人気がありますが、近年は売上の減少傾向が見られ、酒造メーカーも年々減少しています。
また、清酒酒造・日本酒業界はほとんどが中小企業となるため、後継者がいない、経営基盤がなかなか安定しないといった問題も抱えています。
こうした状況の中、やむを得ず廃業してしまう酒蔵や日本酒メーカーも見られます。 一方で、売上が減少傾向にあるとしても、日本酒の人気は保たれています。
世界各地でも人気があるくらいなので、日本酒自体の人気が大きく落ちるということはあまり考えられません。 ただ、中小企業が多いということもあり、やむを得ず廃業になってしまう事例があることも事実です。
特に伝統のある老舗酒蔵であれば、それだけ廃業を惜しむ声も多く見られます。 このような状況を改善する方法の一つにM&Aがあります。
M&Aによって後継者不足問題の解決や経営基盤の安定化が実現できれば、事業の継続も可能になります。

M&Aは増加傾向にある

近年の清酒酒造・日本酒業界では、M&Aの増加傾向が目立ちます。 これには、やはり酒蔵や日本酒メーカーが抱える経営上の問題が関係しています。 後継者の不在や経営難といった問題を解決するためにも、M&A事例は増加しています。 また、清酒酒造・日本酒業界におけるM&Aは、売り手だけでなく買い手のメリットも多いです。 例えば居酒屋を経営する会社が酒蔵・日本酒メーカーを買収すれば、売り手と買い手の双方に大きなメリットがあるのです。 居酒屋がその日本酒を積極的に宣伝してくれれば、酒蔵・日本酒メーカーにとってメリットがあります。 また、酒蔵・日本酒メーカーを買収した居酒屋としても、販路拡大やメニューの充実など、様々なメリットを享受できます。

様々な規模の企業が買収に名乗り出ている

大手企業や異業種企業による清酒酒造・日本酒関連会社の買収も増えています。 こうした動きも、清酒酒造・日本酒業界の状況の改善に大きく貢献してくれます。 例えば、資金力のある大手企業などに買収されれば、経営基盤が安定します。 大手企業のネットワークを活かし、販路拡大につなげることもできます。 また、異業種の企業による買収事例も増えています。 もちろん異業種とのM&Aもメリットがあります。 例えば、業種が異なる会社に買収されても、その会社のネットワークやブランド力などを活かすことはできます。 販路拡大だけでなく、自社ではできなかった事業展開に結びつく可能性もあるのです。 今後、異業種も含めたM&Aが加速すれば、業界再編もさらに進むものと思われます。 さらに、中小企業やベンチャー企業が買収に名乗り出るケースも見られます。 例えば同業の中小企業とのM&Aであれば、双方のノウハウや経験、設備などを活用し、競争力の強化や事業規模の拡大、事業エリアの拡大などにつなげることができます。 また、異業種の中小企業も、新規事業への参入として積極的なM&Aを行う可能性もあります。 そのほか、ベンチャー企業が清酒酒造・日本酒関連会社を買収する事例もあります。 ベンチャー企業が新事業を開始するにあたって酒蔵・日本酒メーカーとの提携を考えるケースも、今後は増える可能性があります。

やむを得ず廃業をしてしまう場合もある

近年の清酒酒造・日本酒業界でM&Aが加速していることは、やはり酒蔵・日本酒メーカーの経営難といった問題が背景にあります。 経営難や後継者不在が深刻化すれば、やむを得ず廃業をしてしまうケースも見られます。 ただ、廃業といっても、事業をやめて終わりというわけにはいきません。 諸々の手続きを経る必要があり、手間やコストがかかります。 そのため、できる限りM&Aなどで事業を継続する道を検討することが好ましいです。 廃業をしてしまうと、会社の従業員や取引先、顧客など、様々な人に大きな影響を及ぼします。 特に従業員は会社の廃業によって職を失うことになります。 こういった事態を避けるためにも、まず事業を継続するという選択肢から優先的に考える必要があります。

後継者不足問題

ここまでの話の中でも後継者不足について触れてきましたが、改めて後継者不足問題を整理しておきます。 後継者不足問題を抱えている会社は、やはり中小企業が多くなります。 大手企業の場合、創業者一族が経営を続ける場合のほか、他の実力者が後継者を希望するケースもあるため、後継者不足はあまり問題にならない場合が多いです。 一方で、中小企業の場合、親の経営を引き継ぐことに子供が抵抗を覚えてしまう可能性もあります。 もちろん大手企業でも、子供が親の経営を引き継ぎたくないと考える場合もあるでしょう。ただ、最終的には大手企業の経営者として活躍するケースも見られます。 しかし、中小企業の場合、一般的には大手企業より経営が安定しないため、子供が経営を引き継ぐことに抵抗を感じやすいと言えます。 このように考えると、中小企業の方が後継者不足に悩まされることになります。 そして、中小企業が多い清酒酒造・日本酒業界でも、もちろん後継者不足問題は発生します。 経営者が高齢になり、子供が事業を引き継がなければ、新たな後継者を探すしかありません。 ただ、中小企業は人材不足に直面しやすいため、社内で後継者として適切な人材が見つかるとは限りません。 そうなると、外部の人を後継者にせざるを得なくなります。 ただ、ここでM&Aを活用し、信頼できる会社に経営を任せることができれば、後継者不足問題は解決し、事業の継続が可能になります。 このような事情があるため、M&Aは経営の継続という意味でも大きな意義があるのです。

清酒酒造・日本酒業界のM&Aの相場と費用

近年の清酒酒造・日本酒業界のM&Aは、大手企業や異業種の企業、ベンチャー企業、さらには中小企業による買収まで、事例が多様化しています。
そのため、一概に相場と費用を判断することは難しいと言えます。 買収対象となる酒蔵・日本酒メーカーに中小企業が多いため、M&Aの相場と費用は中小企業を中心に考えることもできます。
ただし、酒蔵・日本酒メーカーといってもその規模は様々です。
そのため、M&Aの相場と費用は、似た事例を徹底的に分析したうえで判断する必要があります。
具体的には、M&Aの目的、M&Aの当事者となる会社の規模、対象事業の規模、会社の業績、従業員の数、M&Aのスキームなどをチェックし、自社と似た事例は徹底的にチェックすることが大切です。
一概に相場と費用を判断しにくいといっても、相場・費用を全く考えないわけにはいきません。 ある程度の目安をつけておかないと、想定外の費用が発生するおそれがあるからです。 そのためにも似た事例はこまめにチェックし、おおよその見当をつけておくことが大切です。
また、相場と費用を詳しく把握するには、M&A仲介会社・M&Aアドバイザリーなどの専門家に相談することも必要です。
清酒酒造・日本酒業界におけるM&Aの成約実績が豊富な業者であれば、相場や費用に関する詳細な情報を教えてくれます。

清酒酒造・日本酒業界の買収とは?買う・買いたい場合

清酒酒造・日本酒業界の買収は、中小企業から大手企業、ベンチャー企業まで、買収に名乗り出る企業の規模・種類は様々です。 異業種の企業が清酒酒造・日本酒業界への参入を目的に買収を行う場合もあります。 また、同業者が買収を行う場合であれば、事業規模や事業エリアの拡大、競争力の強化といったメリットを享受できます。 同業者同士のM&Aは、双方のノウハウや経験、設備などを活用することで、相互に支え合うという側面が強くなります。

清酒酒造・日本酒業界の売却とは?売る・売りたい場合

M&Aによる会社の売却は、後継者不足問題の解決、経営基盤の安定化、創業者利益の獲得、個人保証や担保の解消、従業員の雇用の維持といった様々なメリットがあります。 清酒酒造・日本酒業界における売却も、もちろん例外ではありません。 特に清酒酒造・日本酒業界では、売却の目的として後継者不足問題の解決や経営基盤の安定化が挙げられるケースが多いです。 売却を成功させるには、買い手にとって魅力になる部分をアピールすることが大切です。 日本酒やその酒蔵・日本酒メーカーなどに魅力を感じてもらえれば、それだけ買い手に名乗り出る企業も増えます。 また、事業を売却して経営を任せる以上、きちんと信頼できる企業を見つけなくてはなりません。 経済効果の高いM&Aを実現するためにも、売却の相手となる企業の事業内容などを分析し、様々な観点から検討する必要があります。

清酒酒造・日本酒業界のM&Aの成功・失敗事例

ドリームリンクによる「かづの銘酒株式会社」の完全子会社化

この事例は、後継者不在となっていた老舗酒蔵が、M&Aによって事業を継続できたという点に大きな特徴があります。 以下、事例の概要を見ていきましょう。 2017年12月、居酒屋などの全国展開を手がける外食チェーンのドリームリンクは、日本酒「千歳盛」で知られる老舗酒蔵の「かづの銘酒株式会社」を完全子会社化しました。 後継者不在となっていたかづの銘酒の経営を、ドリームリンクが引き継いだ形になります。 ドリームリンクは秋田県秋田市に本社を置く外食チェーンで、居酒屋「半兵ヱ」などの全国展開を行っています。 また、かづの銘酒は、1872年に創業された秋田県鹿角市の老舗酒蔵です。 ドリームリンクがかづの銘酒を子会社化したことで、かづの銘酒は後継者不在の状態が解決しました。 そして、創業より培ってきた伝統を継承できることになったのです。 また、かづの銘酒の子会社化により、ドリームリンクは日本酒「千歳盛」の販路拡大を図り、自社の料理に合うお酒の開発や酒蔵ツアーの企画なども行います。 居酒屋などを全国展開するドリームリンクにとっても、様々なシナジー効果が期待できることになります。 ドリームリンクによるかづの銘酒の子会社化は、同じ県内に拠点を構える外食チェーンと老舗酒蔵によるM&A事例となりました。 また、ドリームリンクにとっては初めてのM&Aとなっています。

Clearによる「有限会社川勇商店」の完全子会社化

次の事例は、ベンチャー企業が老舗酒販店を買収したというケースになります。 以下、事例の概要です。 2018年7月、日本酒専門メディア「SAKETIMES(サケタイムス)」を運営する株式会社Clearは、老舗酒屋「有限会社川勇商店」を完全子会社化しました。 Clearは東京都渋谷区にある会社で、日本酒事業に特化したベンチャー企業です。 また、川勇商店は東京都世田谷区にある1965年創業の老舗酒屋です。 Clearは、日本酒専門メディアとなる「SAKETIMES」によって全国各地の酒造メーカーとのネットワークを構築し、それを活かした小売業への参入を検討していました。 その中で川勇商店とも協議を進め、Clearが川勇商店を完全子会社化する形になりました。 川勇商店は、小売業における課税移出数量、品目、地域の制限がない「酒類小売業免許」を保有しており、この川勇商店を子会社化したことで、Clearは免許上の制限のない事業展開が可能となりました。 そして、川勇商店が持つ酒類小売業免許を活用し、オリジナルの日本酒を開発・販売する小売業への参入を実現しました。 これは「SAKE100」という新事業で、Clearと酒蔵の共同で商品をオリジナル開発し、インターネットを通じて販売するというEコマースサービスとなります。

まとめ

日本酒は国内だけでなく海外でも人気がありますが、売上の減少傾向や酒造メーカーの減少といった側面もあります。
また、清酒酒造・日本酒業界は中小企業が多いため、特に経営難や後継者不足といった問題もしばしば発生しています。 そうした状況の中で、やむを得ず廃業をしてしまうケースも見られます。
ただ、廃業は手間やコストがかかるほか、取引先や顧客、従業員などにも影響を与えてしまいます。
何より、これまで培ってきた伝統が終わってしまうことにもなります。
近年は清酒酒造・日本酒業界でもM&Aが活発化し、後継者不足問題の解決や経営基盤の安定化など、様々なメリットを実現しています。 M&Aによって廃業の危機から脱し、事業を継続することができるのです。 そして、事業の継続は伝統を守ることでもあります。
中小企業が多い清酒酒造・日本酒業界では、今後もさらにM&Aが加速すると思われます。
M&Aを成功に導くためにも、M&Aの目的、スキーム、会社・事業規模などを整理し、似た事例は徹底的に分析し、様々な視点から総合的に判断することが大切です。

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