2024年3月17日更新都道府県別M&A

北海道・札幌市のM&A・会社売却の動向は?M&A案件の探し方も解説!

本記事では、北海道・札幌市のM&A・会社売却の動向を紹介します。北海道は農業・林業・漁業などが盛んです。しかし、後継者不在の問題を抱える中小企業も多く、M&Aによる事業承継が増加する見込みです。北海道でM&Aを検討している方は必見です。

目次
  1. 北海道・札幌市のM&Aの現状
  2. 北海道・札幌市でM&A仲介会社を選ぶ4つの基準
  3. 北海道・札幌市のM&Aに関する4つの公的機関
  4. 北海道・札幌市近郊のM&A案件一覧
  5. 北海道・札幌市のM&A事例3選
  6. 北海道・札幌市のM&A案件の3つの探し方
  7. 北海道・札幌市のおすすめM&A仲介会社
  8. 北海道・札幌市のM&Aのまとめ
  • 今すぐ買収ニーズを登録する
  • 公認会計士がM&Aをフルサポート まずは無料相談

【※メルマガ限定】プレミアムM&A案件情報、お役立ち情報をお届けします。

北海道・札幌市のM&Aの現状

北海道は日本の最北端にあり、日本の国土の約22%に当たる面積を占めている地域です。北海道の各地域では、気候や風土に合った産業が行われており、それぞれ独自に発展を遂げてきました。

その一方で、近年の北海道では20年連続で人口が減少しており、少子高齢化問題が深刻化している地域でもあります。その顕著な例が、中小企業における後継者不足問題です。

しかし昨今は、その解決手段として、北海道・札幌市ではM&Aの実施が注目されています。M&A Onlineの調査によると、2020(平成2)年における北海道のM&A件数は25件でしたが、2018(平成30)年が15件、2019(令和元)年が17件と着実に増えています。

なお、この数値は情報開示義務のある上場企業の発表したものから、グループ企業間の再編は除いたものです。いずれにしろ、公表されていない非上場企業のM&Aも含めると、もっと多くのM&Aが実施されていることでしょう。

北海道・札幌市でM&Aが増加している背景

M&Aは、後継者不在問題の解決・経営基盤の強化・事業規模の拡大などさまざまなメリットが期待できる経営戦略です。特に中小企業の場合は、事業承継問題の解決手段として、北海道・札幌市をはじめ日本全国でM&Aの活発化が目立っています。

北海道・札幌市の中小企業が抱える課題点

最近の北海道・札幌市では、中小企業のM&A件数が増加傾向にあります。なぜなら、中小企業の多くが抱える後継者不在などの問題は、M&Aの実施で解決が図れるためです。また、北海道・札幌市の中小企業では高齢化が進行しており、事業承継問題が深刻化しています。

こうした事情を受けて、後継者不在問題を解決すべくM&Aを選択する企業が増えているのです。M&Aにより、買い手=後継者に経営を委任できれば、事業を継続させられます。さらに、M&Aは経営基盤を安定させられる点もメリットです。

もしも財務状況が厳しい企業であれば、M&Aで資金力の高い企業のグループに加わることで、強固な経営基盤のもとで事業を継続させられます。このような理由から、北海道・札幌市では特に中小企業を当事会社とするM&A需要が高まっている状況です。

北海道・札幌市のM&A・会社売却・事業承継の動向

帝国データバンクの「道内企業『後継者不在率』動向調査(2022年)」によると、北海道内の中小企業の後継者不在率は68.1%であり、調査を開始した2011年以降、後継者不在率は70%を下回りました。ただし、都道府県別では4番目に後継者不在率が高くなっているのが現状です。

北海道・札幌市は経営者の子供や親族への事業承継を望む傾向が強く、M&Aによる第三者への事業承継に対する意識は低いと考えられています。そのため、今後の北海道・札幌市では中小企業の存続が危ぶまれており、経営者の意識改革も必要でしょう。

現在においても経営者の高齢化は進行しており、業績は黒字であるのにもかかわらず経営者が引退を迎え廃業してしまう企業もいるのです。

こうした現状から、中小企業の休業や廃業を防ぐために、北海道・札幌市では地域の信用金庫などが第三者への譲渡も含めて事業承継の実施を促進させる動きを展開しています。

また、M&Aプラットフォームを利用したM&Aを促すため、地域の信用金庫などが中小企業の経営者に対する提案を実施中です。そのほか、北海道事業承継・引継ぎ支援センターの主催する事業承継セミナーが開催されています。

M&Aのメリット・デメリット

ここでは、北海道・札幌市でのM&A実施を検討する方に向けて、M&Aで想定されるメリット・デメリットを説明します。

譲渡企業(売り手)のメリット・デメリット

まず、譲渡企業(売り手)側の主なM&Aのメリットは以下のとおりです。

  • 事業承継問題の解消
  • 売却利益の獲得
  • 社員の雇用維持
  • 事業拡大の実現
  • 廃業コスト発生の回避
  • 個人保証からの解放
  • 主力事業への集中

また、M&Aは譲渡企業(売り手)側に対して以下のようなデメリットを生じさせるおそれがあります。

  • 買い手希望の企業が見つかるとは限らない
  • 希望する条件で取引できるとは限らない
  • 取引先や顧客から反発を受けて関係性が悪化するおそれがある
  • 経営に関する権限を失うおそれがある
  • 経営統合に反発する従業員が離職するおそれがある

上記のデメリットを最大限に回避するためにも、M&A仲介会社からサポートを受けつつプロセスを進めるのがよいでしょう。

譲受企業(買い手)のメリット・デメリット

次に、譲受企業(買い手)側の主なM&Aのメリットは以下のとおりです。

  • スピーディーな経営戦略
  • 事業規模拡大
  • 事業多角化
  • 弱点補強
  • シナジー効果

一方、M&Aは譲受企業(買い手)側に対して以下のようなデメリットを生じさせるおそれがあります。

  • 両社の従業員同士で摩擦が生じるおそれがある
  • 組織文化の統合に多くの時間と手間がかかる
  • 売り手側において重大なリスクが表面化する
  • 期待したシナジー効果が得られない可能性がある
  • のれんの減損リスクが発生する
  • 多額の資金が求められる
  • 希望する売り手企業が見つかるとは限らない

上記のデメリットを最大限に回避するためにも、譲渡企業側と同様に、M&A仲介会社からサポートを受けつつプロセスを進めるのがよいでしょう。

北海道における事業承継・M&Aについては下記の記事で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。

【関連】北海道の事業承継・M&A!譲渡案件や事業承継・引継ぎ支援センターのサポートも解説

北海道・札幌市でM&A仲介会社を選ぶ4つの基準

ここでは、北海道・札幌市でM&A仲介会社を選ぶ基準として、以下4つを取り上げます。

  1. 実績が豊富であるか
  2. 案件規模に対応できる仲介会社かどうか
  3. 高い専門知識を持っているか
  4. 報酬体系が明確かどうか

①実績が豊富であるか

1つ目の基準は、M&A仲介会社の実績です。北海道・札幌市でM&Aを行う際、自社と類似する規模のM&A実績が豊富な仲介会社に依頼すれば、安心してM&A仲介業務を任せられるでしょう。しかし、M&A仲介会社自体の実績が多くとも、担当者の経験が足りていないケースもゼロではありません。

そのため、M&A仲介会社の実績に加えて、担当者の過去のM&A支援経験・実績なども確認しておくとよいでしょう。ほとんどのM&A仲介会社が無料相談を実施しているので、活用してみるのもおすすめです。

②案件規模に対応できる仲介会社かどうか

2つ目の基準は、M&A仲介会社が対応する案件規模です。北海道・札幌市でサービスを展開するM&A仲介会社は、それぞれ得意とする案件規模が異なります。大型M&A・スモールM&A・中小企業やベンチャー企業のM&Aなど、仲介会社の得意分野は多種多様です。

北海道・札幌市のM&A仲介会社における得意分野を確認する際は、M&A仲介会社の提供するサービス・実績などを閲覧しましょう。具体的には、「得意な案件規模」、「過去のM&A成約実績の規模」などについてリサーチを行うと効果的です。

③高い専門知識を持っているか

3つ目の基準は、M&A仲介会社が持つ専門知識のレベルの高さです。北海道・札幌市でM&Aを実行する際は、あらゆる場面でさまざまな専門知識が求められます。たとえば、法務・財務・税務などの知識を用いながら、各分野で専門的な手続きの遂行が必要です。

M&A仲介会社は、基本的にM&Aに関する全ての分野の専門知識に対応しています。そのうえで、税務に強い仲介会社・法務に強い仲介会社など、各社で強みが異なる点が特徴です。

したがって、北海道・札幌市でM&A仲介会社を選ぶ際は、得意とする分野を確認しておきましょう。また、どの分野に注力してほしいのか、M&Aにおける自社の目的とすり合わせながら検討する必要があります。

そのほか、他の専門機関とのネットワークの有無も、仲介会社選びのポイントです。金融機関や会計事務所などの専門機関とのネットワークを持っていれば、M&A仲介会社の専門性が補完されます。

④報酬体系が明確かどうか

4つ目の基準は、M&A仲介会社の設けている報酬体系です。北海道・札幌市のM&A仲介会社は、それぞれ報酬体系が大きく異なります。着手金・月額報酬を求める会社や成功報酬以外の手数料を求めない会社など、近年ではさまざまなM&A仲介会社が登場しているのです。

そこで、「契約後に想定外の手数料が発生し費用が多くかかった」といったトラブルを回避するためにも、事前のチェックが欠かせません。

北海道・札幌市のM&Aに関する4つの公的機関

ここでは、北海道・札幌市の事業承継・M&Aに関する公的機関として、以下の4つを取り上げます。

  1. 北海道事業承継・引継ぎ支援センター
  2. 北海道よろず支援拠点
  3. 北海道商工会議所連合会
  4. 北海道信用保証協会

①北海道事業承継・引継ぎ支援センター

北海道事業承継・引継ぎ支援センターは、北海道全域における事業承継全般の相談窓口です。中小企業庁からの委託事業として全国の都道府県ごとに設置されており、北海道では北海道経済センター内に事務局があります。公的機関ですから相談料は無料です。

親族内承継・社内承継・M&Aによる事業承継のいずれの相談にも対応していますが、北海道事業承継・引継ぎ支援センターの独自事業として、北海道後継者人材バンクも行っています。

これは、中小企業の事業承継を希望する起業家と、後継者不在の中小企業をマッチングするサービスです。マッチング後、事業承継が実現した事例も増えてきています。

②北海道よろず支援拠点

北海道よろず支援拠点とは、国が設置している無料の経営相談所です。中小企業者・小規模事業者・その他法人向けに、27名のスタッフが経営に関するあらゆる相談を受けつけています。

札幌市に本部があるほか各地に地域拠点も設けているため、まずは最寄りの窓口で相談するとよいでしょう。また、セミナーや出張相談にも対応しています。

③北海道商工会議所連合会

北海道には、商工会議所が42カ所にあります。主に事業経営者に向けて運営されている、地域総合経済団体です。北海道の中小企業者や商工業者が会員として在籍しており、経営について相互にサポートしています。したがって、最寄りの商工会議所も、事業承継やM&Aを行う際に役立てられる公的機関です。

④北海道信用保証協会

北海道信用保証協会は、中小企業が金融機関から借入を受ける際に公的な保証人となってくれる公的機関です。信用保証協会は、中小企業が資金調達をスムーズに行えるよう、各都道府県に設立されています。

主に金融面について、相談・診断・情報提供などを手掛ける公的機関です。地元企業に向けた機関であるため、北海道・札幌市でM&Aを行う際に役立てられる可能性があります。

商工会議所については下記の記事で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。

【関連】商工会議所とは?業務内容、加入のメリット・デメリット、商工会との相違点を解説

北海道・札幌市近郊のM&A案件一覧

ここでは、北海道・札幌市近郊のM&A案件情報一覧を取り上げます。

児童デイ・放課後等デイサービス事業

業歴10年以上、児童デイ・放課後等デイサービス事業を行っている会社の譲渡案件です。

北海道で放課後デイサービス、児童発達支援事業を複数拠点で手掛ける企業です。近隣競合と比較して、離職率の低いため在籍歴の長い社員が多く在籍しています。利用者からも高評価を得ており、安定した経営を行っています。経営者はほとんど事業に関与しておらず、譲渡後すぐに自走可能であるのが特徴です。

売上高 1,000万円〜5,000万円
譲渡希望額 5,000万円〜1億円
譲渡希望理由 後継者不足、戦略の見直し

青果卸売業

業歴70年以上の青果卸売業会社の案件です。自社工場を所有しており、パッケージやネット、袋詰めなどの作業後に配送まで行い、大手スーパーを中心に納品している会社です。個人農家との契約や多数の農協との取引をするなど安定しています。企業の更なる成長、持続可能な企業を目指すためM&Aを行いたいと考えています。

売上高 10億円〜25億円
譲渡希望額 〜1,000万円
譲渡希望理由 事業存続に対する不安

印刷・製本会社

これは、幅広い品種の取り扱いがある印刷事業会社の案件です。ワンストップでサービスを提供しており、他業種の優良顧客を保有しています。小ロット多品種などの受注も行っており、リピート客が多いです。新ジャンルの開拓も行っていますが、後継者不在によりM&Aを行いたいと考えています。

売上高 1億7,000万円台
売却希望額 応相談
譲渡希望理由 後継者不在・選択と集中

割烹料理屋

これは、地元の食材を使用した日本料理と寿司を提供する割烹料理屋の案件です。地域では抜群の知名度を誇り、法事や接待などでも利用されています。個室や座敷があり、観光客の方々の利用も多いです。譲渡後も料理人を継続雇用できます。後継者不在および代表の体調不良により譲渡を決断しました。

売上高 5,200万円台
売却希望額 1,000万円
譲渡希望理由 後継者不在、体調不調

断熱施工会社

これは、プラントの保温保冷や断熱・結露防止の施工を行う会社の案件です。取引先と安定的な関係を築いており、安心して譲渡を受けられます。従業員の雇用継続を希望していますが、借入金などの返済めどがついており伸びしろのある企業です。

売上高 2億円台
売却希望額 1億円
譲渡希望理由 後継者不在

建設系資材製造販売会社

これは、土木、建築などの建設系資材を製造・販売する会社の案件です。合成樹脂などさまざまな素材を用いた製品の製造や規格品以外にオーダーメイド商品の製造も可能としています。後継者不在による事業承継が目的です。

売上高 2億5,000万円〜5億円
売却希望額 応相談
譲渡希望理由 後継者不在

食料品卸売業

これは北海道にて食料品の卸売業を経営する会社のM&A案件です。商社を介さず、地場企業と直接取引を可能としています。また、催事場・郵便局への販路に強く、商品ニーズに合致した的確な販路を見出すノウハウを蓄積している点も強みです。

売上高 1億円〜2.5億円
売却希望額 1,000万円〜5,000万円
譲渡希望理由 後継者不足(事業承継)

遊技機卸売業

最後は、遊技機の卸売業を主にさまざまな事業を展開している会社のM&A案件です。メイン事業である遊技機の卸売で安定した業績を残しています。そのほか、ドローンや機械卸売業を展開するなど、複数事業を展開することでポートフォリオの安定化に取り組んでいる点も特徴的です。

売上高 2.5億円〜5億円
売却希望額 2.5億円〜5億円
譲渡希望理由 戦略の見直し

北海道・札幌市のM&A事例3選

ここでは、北海道・札幌市のM&A事例として以下3つの事例を取り上げます。

  1. 金属製品製造業界のM&A(北海道不二サッシ・北海道住宅サービス)
  2. 不動産業界のM&A(ワールドホールディングス・豊栄建設)
  3. エネルギー業界のM&A(クワザワ・北海道エネルギー)

①金属製品製造業界のM&A(北海道不二サッシ・北海道住宅サービス)

2018(平成30)年6月、不二サッシの連結子会社である北海道不二サッシ(北海道札幌市)は、北海道住宅サービス(北海道札幌市)の株式全てを取得し完全子会社化しました。

買収側の北海道不二サッシは、北海道エリアでビル用・住宅用建材の販売のほか、グループの生産拠点としてアルミサッシの加工・組立なども手掛けています。売却側の北海道住宅サービスは、札幌市内においてリフォーム業務を展開する会社です。

本件M&Aにより、不二サッシグループは北海道地区における顧客基盤の拡大を図っています。

参考:https://www.fujisash.co.jp/hp/news/news2018/news20180601.pdf

②不動産業界のM&A(ワールドホールディングス・豊栄建設)

2016(平成28)年12月、ワールドホールディングス(福岡県福岡市)は、豊栄建設(北海道札幌市)の株式全てを取得し完全子会社化すると発表しました。

買収側のワールドホールディングスは、不動産ビジネス以外にも人材教育・情報通信事業などを手掛けており、不動産ビジネスについては全国規模で展開しています。売却側の豊栄建設は、北海道で注文住宅ブランドを展開する会社です。

本件M&Aにより、ワールドホールディングスは豊栄建設の持つノウハウや実績を活用し、ビジネスモデルの変革を目指すものでした。

なお、ワールドホールディングスは2020年1月、豊栄建設の全株式をエンデバー・ユナイテッド(東京都千代田区)が運営する投資ファンドに譲渡することを発表しています。

参考:https://jp.reuters.com/article/idJP00093500_20161228_01120161227

③エネルギー業界のM&A(クワザワ・北海道エネルギー)

2013(平成25)年12月、クワザワ(北海道札幌市)は、連結子会社のエフケー・ツタイ(北海道札幌市)の石油事業を北海道エネルギー(北海道札幌市)に譲渡すると発表しました。

エフケー・ツタイは、石油製品の卸売・小売および土木建材の卸売などを手掛けています。クワザワは事業の選択と集中を行うべく、石油事業を譲渡したいと考えました。

参考:https://www.nikkei.com/article/DGXNASFC1200L_S3A111C1L41000/

北海道の調剤薬局のM&A成功事例については下記の記事で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。

【関連】北海道の調剤薬局のM&A成功事例を解説!

北海道・札幌市のM&A案件の3つの探し方

ここでは、北海道・札幌市のM&A案件の探し方について、以下の3つの方法を取り上げます。

  1. M&A仲介会社・専門家に相談する
  2. 公的機関・地元の金融機関などに相談する
  3. M&Aマッチングサイトなどを活用する

①M&A仲介会社・専門家に相談する

北海道・札幌市のM&A案件探しにおいて、M&A仲介会社・専門家を利用する際の代表的なメリットは、以下のとおりです。

  • 取扱案件が多いため希望する案件を見つけやすい
  • 専門的な仲介サービスを受けられる
  • 公認会計士や弁護士などから専門的なアドバイスを得られる

近年はインターネットにM&Aに関する情報が掲載されており、M&Aの実施をまだ本格的に検討していない段階でも、どのようなM&A仲介会社・専門家があるのか調べることが可能です。

大手のM&A仲介会社ではプラットフォームが導入されている機関もあり、ホームページから案件情報を検索できるシステムが設けられています。

また、M&A仲介会社が独自に手掛けているメールマガジンなどに最新の案件が掲載されるケースもあるため、興味がある場合は積極的に登録しておきましょう。一方、デメリットは以下のとおりです。

  • M&A仲介会社により手数料が異なり高額な費用がかかってしまうケースがある
  • M&A仲介会社によってはクロージングまで長期間かかってしまう

M&Aを実際に行いたいと考える経営者にとって、上記は深刻なデメリットだといえます。そのため、M&A仲介会社・専門家を選ぶ際には、手数料や期間などをあらかじめ十分に確認しておきましょう。

②公的機関・地元の金融機関などに相談する

北海道・札幌市のM&A案件探しにおいて、公的機関を利用するメリットは以下のとおりです。

  • 地域に特化した機関であるため、その地方特有の案件を管理している可能性がある

また、北海道の商工会議所や商工会などを利用すると、提携しているM&A仲介会社を紹介してもらえる可能性もあります。これに対して、注意すべきデメリットは以下のとおりです。

  • M&A仲介会社に比べて管理案件が少ない
  • M&Aの仲介業務は手掛けていないため、仲介自体はM&A仲介会社に依頼する必要がある

M&A仲介会社よりも管理案件が少ないため、希望案件を見つけられないケースが多く見られます。さらに、公的機関では案件を探せても仲介自体はM&A仲介会社に依頼するため、手間が増えるだけでなく時間やコストもかかってしまいやすいです。

③M&Aマッチングサイトなどを活用する

北海道・札幌市のM&A案件探しにおいてM&Aマッチングサイトなどを活用すると、場所や時間帯などを気にせずにいつでもどこでも手軽にM&A案件を探せます

また、もしも売り手側であれば無料で利用できるサービスも多く登場しているほか、案件数が増加傾向にある点も大きなメリットです。しかし、仲介業務については別途、M&Aの専門家に依頼しなければなりません。

北海道・札幌市のおすすめM&A仲介会社

北海道・札幌市でM&A仲介会社をお探しの際は、ぜひM&A総合研究所へお任せください。M&A総合研究所では、M&Aの知識や経験が豊富なM&Aアドバイザーが、案件を丁寧にフルサポートいたします。

料金体系は、成約するまで完全無料の「完全成功報酬制」です(※譲渡企業様のみ。譲受企業様は中間金がかかります)。随時、無料相談をお受けしていますので、お気軽にお問い合わせください。

M&A・事業承継ならM&A総合研究所

北海道・札幌市のM&Aのまとめ

北海道・札幌市の中小企業の多くが後継者不在問題を抱えており、今後はM&Aにより会社の存続を望む経営者が増加すると考えられています。現状では自身の代で廃業を選択する経営者も多く、北海道全体の経済力低下が懸念点です。

企業規模が小さい場合、M&Aをあきらめているケースも見受けられますが、小規模企業や零細企業であってもM&Aをサポートする仲介会社は存在します。いかなる状況に立たされていても、M&Aを検討しているのであれば、まずはM&A仲介会社に相談するとよいでしょう。

本記事の概要は、以下のとおりです。

・北海道・札幌市のM&A現状
→2020年における北海道のM&A件数は25件(上場企業関連のみ)

・北海道・札幌市でM&A仲介会社を選ぶ基準
→実績が豊富であるか、案件規模に対応できる仲介会社かどうか、高い専門知識を持っているか、報酬体系が明確かどうか

・北海道・札幌市でM&A相談ができる公的機関
→北海道事業承継・引継ぎ支援センター、北海道よろず支援拠点、北海道商工会議所連合会、北海道信用保証協会

・北海道・札幌市のM&A案件の探し方
→M&A仲介会社・専門家に相談する、公的機関・地元の金融機関などに相談する、M&Aマッチングサイトなどを活用する

M&A・事業承継のご相談なら24時間対応のM&A総合研究所

M&A・事業承継のご相談は成約するまで無料の「譲渡企業様完全成功報酬制」のM&A総合研究所にご相談ください。
M&A総合研究所が全国で選ばれる4つの特徴をご紹介します。

M&A総合研究所が全国で選ばれる4つの特徴

  1. 譲渡企業様完全成功報酬!
  2. 最短49日、平均6.6ヶ月のスピード成約(2022年9月期実績)
  3. 上場の信頼感と豊富な実績
  4. 譲受企業専門部署による強いマッチング力
>>M&A総合研究所の強みの詳細はこちら

M&A総合研究所は、M&Aに関する知識・経験が豊富なM&Aアドバイザーによって、相談から成約に至るまで丁寧なサポートを提供しています。
また、独自のAIマッチングシステムおよび企業データベースを保有しており、オンライン上でのマッチングを活用しながら、圧倒的スピード感のあるM&Aを実現しています。
相談も無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。

>>【※国内最安値水準】M&A仲介サービスはこちら

【※メルマガ限定】プレミアムM&A案件情報、お役立ち情報をお届けします。

あなたにおすすめの記事

M&Aとは?手法ごとの特徴、目的・メリット、手続きの方法・流れも解説【図解】

M&Aとは?手法ごとの特徴、目的・メリット、手続きの方法・流れも解説【図解】

近年はM&Aが経営戦略として注目されており、実施件数も年々増加しています。M&Aの特徴はそれぞれ異なるため、自社の目的にあった手法を選択することが重要です。この記事では、M&am...

買収とは?用語の意味やメリット・デメリット、M&A手法、買収防衛策も解説

買収とは?用語の意味やメリット・デメリット、M&A手法、買収防衛策も解説

買収には、友好的買収と敵対的買収とがあります。また、買収に用いられるM&Aスキーム(手法)は実にさまざまです。本記事では、買収の意味や行われる目的、メリット・デメリット、買収のプロセスや...

現在価値とは?計算方法や割引率、キャッシュフローとの関係をわかりやすく解説

現在価値とは?計算方法や割引率、キャッシュフローとの関係をわかりやすく解説

M&Aや投資の意思決定するうえでは、今後得られる利益の現時点での価値を表す指標「現在価値」についての理解が必要です。今の記事では、現在価値とはどのようなものか、計算方法や割引率、キャッシ...

株価算定方法とは?非上場企業の活用場面、必要費用、手続きの流れを解説

株価算定方法とは?非上場企業の活用場面、必要費用、手続きの流れを解説

株価算定方法は多くの種類があり、それぞれ活用する場面や特徴が異なります。この記事では、マーケットアプローチ、インカムアプローチ、コストアプローチといった株価算定方法の種類、株価算定のプロセス、株...

赤字になったら会社はつぶれる?赤字経営のメリット・デメリット、赤字決算について解説

赤字になったら会社はつぶれる?赤字経営のメリット・デメリット、赤字決算について解説

法人税を節税するために、赤字経営をわざと行う会社も存在します。しかし、会社は赤字だからといって、必ず倒産する訳ではありません。逆に黒字でも倒産するリスクがあります。赤字経営のメリット・デメリット...

関連する記事

九州のM&Aの動向や産業の特徴は?成功事例や注意点も徹底解説!

九州のM&Aの動向や産業の特徴は?成功事例や注意点も徹底解説!

九州は、福岡県や長崎県を中心に多くの産業が盛んになっていますが、近年では人口減少が深刻化しており多くの中小企業が後継者不在や廃業リスクを抱えている状況です。 今回はそんな九州の産業の特徴やM&...

兵庫県のM&Aの動向や事例を徹底解説!成功させるためのポイントは?

兵庫県のM&Aの動向や事例を徹底解説!成功させるためのポイントは?

兵庫県は、商業施設や観光地の多い神戸市を中心にさまざまな産業が盛んな地域で、多くの企業が盛んに活動しています。 しかし、近年は少子高齢化や人口減少による後継者不足が問題になっています。 今回...

東京のM&Aの動向を徹底チェック!成功事例やメリット・デメリットは?

東京のM&Aの動向を徹底チェック!成功事例やメリット・デメリットは?

東京都は、多くの企業が集中しておりM&Aも盛んに行われている都市です。 最近では、後継者不足や事業拡大を目的にM&Aを行う企業も増加しているため、東京都でM&Aを行う場...

埼玉のM&Aの動向を徹底解説!産業構造や事例・成功するためのポイントは?

埼玉のM&Aの動向を徹底解説!産業構造や事例・成功するためのポイントは?

埼玉県は、製造業が盛んで工場が多い地域ですが、人口減少によって倒産してしまう企業が増加傾向にあります。 そのため、M&Aを行う企業が多くなっています。 ここでは、埼玉のM&A...

東北地方のM&A事情や動向は?メリットやデメリットから成功させるポイントも解説!

東北地方のM&A事情や動向は?メリットやデメリットから成功させるポイントも解説!

本記事では東北地方のM&A事情や動向、産業構造から成功事例・注意点まで徹底解説します。東北地方では後継者不足が大きな問題となっており、M&A支援に取り組む地方自治体が多くあります...

広島のM&A事情や動向を徹底リサーチ!成功事例やメリット・デメリットは?

広島のM&A事情や動向を徹底リサーチ!成功事例やメリット・デメリットは?

広島県では後継者不足問題が顕著に現れています。後継者不足問題を解決するM&Aも盛んに行われているわけでもありません。そこで本記事ではそんな広島県のM&A事業や動向を徹底リサーチし...

新潟のM&Aの動向を調査!産業の特徴や事例・メリット・注意点は?

新潟のM&Aの動向を調査!産業の特徴や事例・メリット・注意点は?

後継者問題を抱える新潟エリアでは、多くの企業がM&Aで課題解決を目指す動きが活発です。当記事では、過去に行われた売却・買収事例を交えながら新潟のM&A事情を解説します。産業の特徴...

茨城県のM&Aの傾向や産業構造を徹底解説!事例やメリット・デメリットは?

茨城県のM&Aの傾向や産業構造を徹底解説!事例やメリット・デメリットは?

茨城県は、農業や製造業を中心に産業が活発になっていますが、最近では人口減少による後継者不在問題を抱えている企業も多いです。 そのため、茨城県ではM&Aを行う企業やM&Aを進める...

千葉のM&Aの動向は?産業の特徴から成功事例・注意点まで分かりやすく解説!

千葉のM&Aの動向は?産業の特徴から成功事例・注意点まで分かりやすく解説!

千葉県は、東京都の隣に位置しており東京都にある企業との取引が多いです。 さらに、千葉県はM&Aを行う企業が多くなってきているため、これから千葉県でM&Aを検討している企業はM&...

M&Aコラム
人気の記事
最新の記事

【※メルマガ限定】プレミアムM&A案件情報、お役立ち情報をお届けします。

ご相談はこちら
(秘密厳守)