2021年5月25日更新業種別M&A

婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継事例25選!積極買収企業一覧も公開!

婚礼・ウエディング業界は、顧客の減少という経営課題から、M&A・事業承継が活発化しており、買収事例も多く見受けられるようになりました。本記事では、婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継事例と積極的に買収を行っている企業を紹介します。

目次
  1. 婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継
  2. 婚礼・ウエディング業界のM&A動向・市場規模・課題
  3. 婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継事例/ニュース25選
  4. 婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継を行うメリット
  5. 婚礼・ウエディング業界を積極的に買収する企業一覧
  6. 婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継時の注意点
  7. 婚礼・ウエディング業界のM&A成約実績
  8. 婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継におすすめの仲介会社
  9. まとめ
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婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継

婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継

婚礼・ウエディングは、多くの人にとって憧れの場であり、その場を提供してサポートを行う婚礼・ウエディング業界も、とても華やかなイメージを持たれています。

この項では、婚礼・ウエディング業界の定義とM&A事業承継の意味について解説します。

婚礼・ウエディング業界とは

婚礼・ウエディング業界とは、結婚式や披露宴に関連するトータルサポートを行う業種になります。

事業内容は多岐に渡りますが、多くに共通しているのは顧客のニーズに合わせて、結婚式場の手配や式の進行全般のサポートを行うという点です。

婚礼・ウエディング業界は、女性の憧れの職業として上位に挙げられることも多く、メインの労働者層は若い女性という特徴もあります。

なお、業種の意味合いとして、婚礼・ウエディング=結婚式、ブライダル=結婚式に携わる仕事と分類される場合があるのは事実です。しかし、本記事では、ブライダルも含めた婚礼・ウエディングという1つの業界として扱います。

婚礼・ウエディング業界の特色

婚礼・ウエディング業界において、結婚式および披露宴が最大の業務となるが、それが開催される時期に偏りがある点が顕著な特色です。つまり、結婚式および披露宴は、曜日でいえば土日祝日、季節でいえば春と秋に集中します。

参列者が集いやすい曜日であり、過ごしやすい時期だからです。逆にいえば、ほかの曜日や季節は閑散していることになります。経営者の観点でいえば、従業員の雇用の仕方について、工夫が必要な業界ともいえるでしょう。

もう1つ、他の業種と異なる特色は、基本的に顧客は新規客のみ対象であることです。一般的なビジネスでは、いかにリピーターを作るかという点に重きがおかれますが、婚礼・ウェディング業界では、その概念はありません。

そして、絶えず新規客を獲得しなければならないという特色のせいで、広告宣伝費に多額の予算をつぎ込む必要があるビジネスモデルとなっています。

M&Aとは

M&A(Mergers and Acquisitions)とは、企業の合併(Mergers)や買収(Acquisitions)を意味する言葉です。近年、M&Aは、後継者問題の解消や人材確保という目的で実施されることが多くなってきました。

婚礼・ウエディング業界においては、少子化・未婚率の増加などを原因として、市場規模の減少が止まらず、最終的に経営状態が悪化する傾向が強くなっています。

このような背景から、廃業・倒産の前にM&Aによる会社売却を検討する中小企業と、積極的に買収を行い人材を確保しながら事業規模拡大を図る大手企業という二極化が進んでいます。

事業承継とは

事業承継とは、会社の経営を後継者に引き継ぐことをいいます。経営上、何か問題がある場合を除いて、基本的には会社・事業が継続されていくことを経営者は望むので、適切なタイミングで事業承継を行うことが一般的です。

ただし、昨今は、事業承継における後継者難という問題が取り上げられるようになりました。大手企業の場合は、人員の規模や組織の成り立ちの違いから、この後継者問題に悩まされることはほとんどありません。

問題は、中小企業の場合です。少子化と価値観の多様化を主な原因として、これまで広く実施されてきた親族への事業承継が減少傾向にあります。従業員を後継者とする社内事業承継という次善の策もありますが、資金難のために辞退する候補者も多いのが実情です。

そのため、最近では、M&Aで会社・事業を売却することによって、その買い手に事業承継するという方法が増加傾向にあります。

【関連】中小企業の後継者不足問題は深刻化している?解決策を紹介

婚礼・ウエディング業界のM&A動向・市場規模・課題

婚礼・ウエディング業界のM&A動向・市場規模・課題

婚礼・ウエディング業界のM&Aを考察するにあたり、その動向と婚礼・ウエディング業界の市場規模、課題について分析しました。

婚礼・ウエディング業界のM&A動向

婚礼・ウエディング業界のM&Aを買収側の視点で見てみると、その傾向は大別して2種類に分けられます。

1つは、事業規模・業績の拡大に直結させるため、同業者を買収し傘下に加えるM&Aです。同一エリアの競業企業を買収して、そのエリアでの市場シェアを高めるケースもあれば、未進出のエリアで事業を展開している会社を子会社にして、事業エリアの拡張を図るケースもあります。

もう1つは、競業相手に打ち勝つための差別化戦略を実施するために、婚礼・ウエディング事業の周辺に位置する事業を行っている会社を自社グループに加えていくM&Aです。

一例としては、婚礼・ウエディング用ドレス・ジュエリー類を専門に扱う販売・レンタル業者を傘下に入れ、他社とは一線を画す身支度品のラインナップをそろえて差別化・オリジナリティ感を強く打ち出しています。

それらの具体例に関しては、後述するM&A事例を見て確認してください。

婚礼・ウエディング業界の市場規模

内閣府の資料「令和2年版 少子化社会対策白書」によると、過去最高の婚姻件数は1972(昭和47)年の109万9,984組でしたが、2019(令和元)年では59万8,965組で、約54%まで減少しています。ちなみに、過去最低は2018(平成30)年の58万6,481組です。

この理由は、少子化、晩婚化、価値観の変化に伴う未婚率の上昇だとされています。いずれにしても、婚礼・ウエディング業界にとっては厳しい現実です。

矢野経済研究所の「2020年版 ブライダル産業年鑑」によると、2014(平成26)年の婚礼・ウエディング業界の市場規模は2兆5,649億円でしたが、毎年徐々に減少してきており、2018年には2兆3,870億円、2019年の見込額は2兆3,760億円、そして、2020(令和2)年の予測は2兆2,400億円となっています。

ただし、この資料は2020年3月に発刊されたものであるため、2020年の予測値については、コロナ禍の影響でもっと低下する可能性が高いでしょう。

なお、この市場規模額は、挙式披露宴・披露パーティー、新婚家具、新婚旅行、ブライダルジュエリー、結納式・結納品、結婚情報サービス・仲介業の合算値となっています。

婚礼・ウエディング業界の今後の課題

婚礼・ウエディング業界にとって由々しき問題は、単に婚姻件数の減少だけではありません。それぞれの価値観の変容によって、従来のような高額な費用をかけて婚礼・ウエディング披露宴を行わないという風潮が台頭していることです。

極端な例としては、費用をかけないどころか、婚礼・ウエディング披露宴そのものを行わないという新婚カップルもいます。

しかし、その一方で晩婚化がもたらしたものとして、若年層よりも予算額の余裕があることから、婚礼・ウエディング披露宴を行うのであれば十分に費用をかけて、高いもてなしレベルの体現を行おうとするケースも出てきました。

つまり、1組あたりの夫婦が婚礼・ウエディングに使う費用は増加傾向にあります。したがって、婚礼・ウエディング業界各社としては、いかに他社よりも付加価値が高くオリジナリティのあるサービスを提供し、顧客に選んでもらうかということが課題となっているのです。

婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継事例/ニュース25選

婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継事例/ニュース25選

婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継事例/ニュースを一挙、25選お届けします。

2020年以降に行われた事例

まず、2020年を迎えて実施された婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継事例6件を掲示します。

  1. テイクアンドギヴ・ニーズがグットラック・コーポレーションをケン不動産リースに株式譲渡
  2. パートナーエージェントがpmaを子会社化
  3. パートナーエージェントがMクリエイティブワークスを子会社化
  4. エスクリがラヴィマーナ神戸から事業譲渡
  5. こころネットがベトナムの墓石加工販売会社を子会社化
  6. 平安レイサービスがさがみライフサービスとシンエイ・クリエート・サービスを子会社化

①テイクアンドギヴ・ニーズがグットラック・コーポレーションをケン不動産リースに株式譲渡

2020年9月、婚礼・ウエディング事業を行うテイクアンドギヴ・ニーズは、海外・リゾートウエディング事業を行っている子会社グッドラック・コーポレーションの全保有株式(全体の91.8%)をケン不動産リースに譲渡しました。譲渡価額は非公表です。

テイクアンドギヴ・ニーズとしては、コロナ禍の影響もあり経営状況が厳しくなった子会社を、取引関係のあったケン不動産リースに譲渡し、経営の選択と集中を行いました。

②パートナーエージェントがpmaを子会社化

2020年4月、婚活サービス大手のパートナーエージェントは、挙式披露宴後の二次会プロデュース事業を行うpmaの全株式を取得し完全子会社化しました。取得価額は1,000円です。

このM&Aスキームを細かく説明すると、まず、挙式披露宴後の二次会プロデュース事業の大手であるオーセモーション・プロダクツが、会社分割をしてpmaが設立されました。会社分割時にpmaが承継したのは、東京と神奈川における挙式披露宴後の二次会プロデュース事業です。

つまり、パートナーエージェントとしては、オーセモーション・プロダクツの東京と神奈川における挙式披露宴後の二次会プロデュース事業を譲受したことになります。

③パートナーエージェントがMクリエイティブワークスを子会社化

2020年3月、パートナーエージェントは、フォトウエディング事業を行うMクリエイティブワークスの全株式を取得し、完全子会社化しました。取得価額は2億1,400万円となっています。

パートナーエージェントは、従来よりMクリエイティブワークスの株式14.9%を所有していましたが、残りの85.1%を追加取得したものです。

パートナーエージェントとしては、これまで行ってきていなかったフォトウエディング事業を新たに取得したことになります。

④エスクリがラヴィマーナ神戸から事業譲渡

2020年3月、婚礼・ウエディング事業を行うエスクリは、ラヴィマーナ神戸が運営してきた結婚式場「ラヴィマーナ神戸」と、扇屋が「ラヴィマーナ神戸」内で行ってきた衣装事業を、それぞれ事業譲受しました。取得価額は公表されていません。

エスクリとしては、神戸市で2軒目の結婚式場を得て、同エリアにおける業績拡大を図る目論見です。

⑤こころネットがベトナムの墓石加工販売会社を子会社化

2020年2月、こころネットが、ベトナムの墓石加工販売会社KANNO VIETNAM TRADING COMPANY LIMITEDを子会社化しました。

冠婚葬祭事業を幅広く手掛けるこころネットは、今回の買収によって海外の墓石受注増加を見込むとしています。

⑥平安レイサービスがさがみライフサービスとシンエイ・クリエート・サービスを子会社化

2020年1月、冠婚葬祭事業を行う平安レイサービスは、葬祭業のさがみライフサービスと、ホテル経営のシンエイ・クリエート・サービスのそれぞれの全株式を取得し完全子会社化しました。取得価額は公表されていません。

子会社となった両社は、ともに神奈川県小田原地区で事業を行っています。平安レイサービスとしては、同エリアにおける営業力アップに期待してのM&Aです。

2019年までに行われた事例

続いて、2019年までにあった、婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継事例/ニュースを19件ピックアップしました。

  1. ビューティ花壇が植物レンタル・造園事業会社を完全子会社化
  2. こころネットが冠婚葬祭事業会社を完全子会社化
  3. くふうカンパニーが結婚式プロデュース会社を完全子会社化
  4. アスカネットと3Dスキャナー開発・販売のVRCが資本業務提携へ
  5. こころネットが老舗葬祭事業会社を子会社化
  6. ブラスがビーラインのブライダル事業を譲受
  7. IBJが海外旅行企画のかもめを完全子会社化
  8. IBJがウインドアンドサンを完全子会社化
  9. エスクリがディライトから結婚式場1施設を譲受
  10. エスクリがフジ・メディア・ホールディングスの子会社ストーリアを完全子会社化
  11. エスクリが徳島渭水祥雲閣から結婚式事業を譲受
  12. エスクリがJCCから結婚式場2施設を譲受
  13. エスクリがアプローズクリエイトから結婚式事業を譲受
  14. エスクリがブライダル事業会社のみや美を完全子会社化
  15. 藤田観光がかわのを完全子会社化
  16. グローヴエンターテイメントがワタベウェディングの結婚式場を譲受
  17. エスクリが渋谷を完全子会社化
  18. IBJが完全子会社のエスアイヤを吸収合併
  19. こころネットが郡山グランドホテルを完全子会社化

①ビューティ花壇が植物レンタル・造園事業会社を完全子会社化を発表するも中止

2019年1月、ビューティ花壇が花門フラワーゲートを完全子会社化する発表を行いました。しかし、同年7月、デューデリジェンス後の譲渡価額交渉が合意に至らず、このM&Aは破談となりました。

ビューティ花壇は、生花の小売・装飾や造園事業を手掛けるフラワーゲートを買収することで、事業の拡大と効率化を図る目的でしたが、買収価額や買収後の経営方針に隔たりがあったと考えられます。

②こころネットが冠婚葬祭事業会社を完全子会社化

2018年12月、こころネットが北関東互助センターの全株式を取得し、完全子会社化しました。

こころネットは、栃木県の宇都宮を中心に事業を展開する北関東互助センターを買収することで、同エリアの事業拡大とシナジー創出を図ります。

③くふうカンパニーが結婚式プロデュース会社を完全子会社化

2018年11月、くふうカンパニーがアールキューブの全株式を取得し、完全子会社化しました。

アールキューブは会費婚と呼ばれる会費制の結婚式に特化したサービスを提供しています。

くふうカンパニーは、結婚費用の後払いを確立させた事業を取り込むことで、新たな結婚プランニングの創出を図る目的です。

④アスカネットと3Dスキャナー技術のVRCが資本業務提携へ

2018年3月、アスカネットとVRCが資本業務提携を締結しました。

VRCが持つ3Dスキャナー技術を活用した新たなビジネス創出や、両社の販売ネットワークを共有することで既存製品の販売促進を図ります。

⑤こころネットが老舗葬祭事業会社を子会社化

2017(平成29)年12月、こころネットが玉橋の全株式を取得し、完全子会社化しました。玉橋はこころネット同様、福島を中心に事業を展開しています。

今回の買収によって、こころネットは福島エリアでのさらなる事業確立とシナジー創出を図る目論見です。

⑥ブラスがビーラインのブライダル事業を譲受

2017年7月、ブラスが、静岡のビーラインのブライダル事業「ヴィラエッフェ」を譲受しました。

ブラスは、今回の事業譲受により静岡のブライダル事業の営業基盤を固めるとともに業務効率化を図り、さらなる事業規模拡大を目指すとしています。

⑦IBJが海外旅行企画のかもめを完全子会社化

2016(平成28)年12月、IBJが海外ツアー企画のかもめの全株式を取得し、完全子会社化しました。かもめは、海外ツアー企画「かもめツアー」、「eかも」が主な事業です。

IBJが提供する「成婚支援サービス」とのシナジー創出が見込まれ、新婚旅行などのニーズに対応できると期待されています。

⑧IBJがウインドアンドサンを子会社化

2016年6月、IBJが式場送客デスク「ウェディングnavi」を運営するウインドアンドサンを子会社化しました。

IBJは、ウインドアンドサンを子会社化することによって、広告による顧客獲得力の大幅強化を見込んでいます。

⑨エスクリがディライトから結婚式場1施設を譲受

2016年1月、エスクリがディライトが保有する富山の結婚式場1施設を譲受しました。

本M&Aによって、北陸エリアの事業を強化するものと見られています。

⑩エスクリがフジ・メディア・ホールディングスの子会社ストーリアを完全子会社化

2015(平成27)年12月、エスクリがフジ・メディア・ホールディングスの子会社ストーリアの全株式を取得し、完全子会社化しました。

結婚式場を2つ(東京の南青山と麻布)保有しているストーリアを買収することで、エスクリのブライダル事業のエリア拡大と収益向上を図ります。

⑪エスクリが徳島渭水祥雲閣から結婚式事業を譲受

2015年10月、エスクリが徳島県の徳島渭水祥雲閣から結婚式事業を譲受しました。

本譲受により、エスクリは地方への事業展開を進め、さらなる収益向上を目指すとしています。

⑫エスクリがJCCから結婚式場2施設を譲受

2015年10月、エスクリは、婚礼・ウェディング事業を手掛けるJCCより結婚式場2施設(栃木県小山市)を譲受しました。

都市部を中心に事業展開するエスクリですが、今回のM&Aによって、栃木県における拠点確保と同エリアにおける事業拡大を図るとしています。

⑬エスクリがアプローズクリエイトから結婚式事業を譲受

2015年7月、エスクリがアプローズクリエイトが大分県別府市で手掛ける結婚式事業を譲受しました。

本譲受をきっかけに、エスクリは新たにブライダル事業を手掛けるエスクリマネジメントパートナーズを設立し、地方においてもさらなる収益向上を目指すとしています。

⑭エスクリがブライダル事業会社のみや美を完全子会社化

2015年4月、エスクリは、みや美の全株式を取得し、完全子会社化しました。みや美は福井に4つのブライダル施設を保有しており、地元に根づいたブライダル事業を手掛けている会社です。

エスクリは、みや美を子会社化することにより、北陸エリアのブライダル事業基盤をさらに強固にするとしています。

⑮藤田観光がかわのを完全子会社化

2015年1月、藤田観光が広島市のかわのの全株式を取得し、完全子会社化しました。

ホテルや旅館を運営してレジャー事業を手掛けている藤田観光は、かわのを子会社化することにより、広島市の婚礼・ウエディング事業への参入を果たします。

⑯グローヴエンターテイメントがワタベウェディングの結婚式場を譲受

2014年11月、グローヴエンターテイメントがワタベウェディングが保有する函館市の結婚式場を譲受しました。

設備投資費用を抑えつつ結婚式場施設を着実に増やしていくことで、受注件数を伸ばそうとする動きが見られます。

⑰エスクリが渋谷を完全子会社化

2013(平成25)年5月、エスクリが渋谷の全株式を取得し、完全子会社化しました。渋谷は建築工事の請負やインテリア用品の輸入・販売を手掛ける会社です。

渋谷がエスクリのグループ入りすることで、事業エリア拡大に伴う新規出店の際に、費用や管理面で大きく貢献するとしています。

⑱IBJが完全子会社のエスアイヤを吸収合併

2013年4月、IBJが完全子会社のエスアイヤを吸収合併しました。エスアイアは外部からの受注活動を行っていないため、決算業務や事務処理業務を一本化する目的で吸収合併を行ったものです。

IBJが完全子会社のエスアイヤを吸収合併して1つの法人格に統一することで、経営や事業の効率化を図るとしています。

⑲こころネットが郡山グランドホテルを完全子会社化

2013年4月、こころネットが郡山グランドホテルの全株式を取得し、完全子会社化しました。郡山グランドホテルは、福島県郡山市に結婚式場2施設、葬儀会館3施設を保有しています。

今回の買収によって、こころネットは、郡山市の冠婚葬祭事業の強化を図るとしています。

婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継を行うメリット

婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継を行うメリット

前項の事例により、婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継がいかに多く実施されているか垣間見えました。では、ここまで活発になっているのには一体どのような理由があるのでしょうか。

この項では、婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継を行うメリットについて解説します。

【婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継を行うメリット】

  1. 後継者問題を解決できる
  2. 従業員の雇用先を確保できる
  3. 競争から解放され将来の不安がなくなる
  4. 個人保証や担保をなくせる
  5. 結婚式場・ブライダル会場を取り壊す費用が不要になる
  6. 譲渡・売却益を獲得できる

①後継者問題を解決できる

婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継を行うメリット1つ目は、後継者問題を解決できることです。

中小企業庁が定期的に発行している「中小企業白書」では、中小企業の後継者問題が毎回取り上げられており、その深刻度は年々、増しています。

婚礼・ウエディング業界も同様となっており、地方の中小企業にとって後継者問題は命題ともいえるでしょう。

この問題に対処するべく、M&A・事業承継を選択する婚礼・ウエディング会社が増えつつあります。

②従業員の雇用先を確保できる

婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継を行うメリット2つ目は、従業員の雇用先を確保できることです。

M&Aによって買収を行う目的には、ほとんどの場合、事業規模拡大が含まれています。これは人材を欲していることにも直結するので、従業員についてもそのまま雇用される事例がほとんどです。

また、事業承継であれば会社はそのまま存続するので、従業員の失業についての心配も不要になります。

③競争から解放され将来の不安がなくなる

婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継を行うメリット3つ目は、売却側の場合、競争から解放され将来の不安がなくなることです。

婚礼・ウエディング業界は、少子化による婚姻率の減少や、そもそも結婚式を行わない「なし婚」の増加によって、市場規模が減少し続けている背景があります。そのため、減り続ける顧客の奪い合いは、年々、激しさを増しているのです。

業界全体の将来性を不安視する見方もあり、悩みや不安を抱える経営者がM&A・事業承継によって同事業から撤退する事例も多く見受けられます。

④個人保証や担保をなくせる

婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継を行うメリット4つ目は、これも売却側の場合ですが、個人保証や担保をなくせることです。

会社運営に必要となる資金は、金融機関からの融資で賄われているでしょう。そして、中小企業の場合、経営者が個人保証や担保を提供しなければ融資を受けることが難しいという問題があります。

自己資産を担保とすることで融資を受けられますが、事業に失敗した場合は全てを失ってしまうという大きなリスクを抱えてしまっているのです。

リスクを抱えることは、経営者であり続ける限りずっとつきまとう問題ですが、M&A・事業承継によって経営者を降りれば、こういった悩みからも解放されます。

⑤結婚式場・ブライダル会場を取り壊す費用が不要になる

婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継を行うメリット5つ目は、仮に廃業した場合に発生する、結婚式場・ブライダル会場を取り壊す費用が不要になることです。

同業種へのM&Aや事業承継によって会社が存続するのであれば、結婚式場やブライダル会場をそのまま活用することが可能となるため、わざわざ取り壊す必要がなくなります。

⑥譲渡・売却益を獲得できる

婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継を行うメリット6つ目は、売却側であれば譲渡・売却益を獲得できることです。

株式譲渡の場合、株式の取得対価支払いをもってM&Aが成立します。取得対価は株主個人に支払われるので、新しく手掛ける事業や新生活の資金などに活用することが可能です。

【関連】婚礼・ウエディングの売却の相場は?高値で売るポイントを解説!

婚礼・ウエディング業界を積極的に買収する企業一覧

婚礼・ウエディング業界を積極的に買収する企業一覧

ここでは、婚礼・ウエディング業界において、積極的に買収を実施している企業を紹介します。

【婚礼・ウエディング業界各社を積極的に買収する企業一覧】

  1. こころネット
  2. アスカネット
  3. エスクリ

①こころネット

こころネットは、冠婚葬祭事業の「アイトゥアイ・グループ」と石材事業の「カンノ・グループ」が2005(平成17)年11月に経営統合をして誕生しました。

以降、冠婚葬祭事業を手掛ける企業の買収を繰り返して、同事業の強化を図っています。

近年では、先述した「2018年の北関東互助センター」、「2017年の玉橋」などが代表的なM&Aです。

②アスカネット

アスカネットは、「思いをかたちに」を理念に写真集の制作請負また関連するソフトウェアの開発を手掛けています。思い出の写真を残せるとして、婚礼・ウエディング事業にも大きく関わっているのです。

近年では、「3Dスキャナー開発・販売のVRCとの資本業務提携」が話題になり、両社が独自に持つ技術とネットワークを共有することで製品・サービスの向上を図っています。

③エスクリ

エスクリは、全国で結婚式場を運営する婚礼・ウエディング会社です。

従来は都市部を中心に事業展開をしていましたが、さらなる事業エリアの拡大を図った地方の婚礼・ウエディング業界の買収の動きが強まっています。

買収スキームとしては、会社を買収する株式譲渡だけでなく、式場運営などの細かい事業単位での買収も数多いのが特徴です。

婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継時の注意点

婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継時の注意点

この項では、婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継時の注意点について解説します。いずれもM&A・事業承継を成功させるために欠かせないポイントになるので、順番に見ていきましょう。

【婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継時の注意点】

  • 計画的に準備を行う
  • M&A・事業承継の目的を明確にする
  • 事業承継時は後継者育成を行う
  • M&A・事業承継先を選定する
  • 結婚式場・ブライダル会場の老朽化などの確認
  • M&A・事業承継の専門家に相談する

計画的に準備を行う

婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継時の注意点1つ目は、計画的に準備を行うことです。

M&A・事業承継の準備には、「自社の状況確認」、「業界の動向確認」などが挙げられます。内外を取り巻く環境を把握しておかなければ、適切にM&A・事業承継を進められません。

また、「相談先を決める」ことも重要です。婚礼・ウエディング業界に精通している専門家のサポートを受けることで、成功率も大幅に上がります

M&A・事業承継の目的を明確にする

婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継時の注意点2つ目は、M&A・事業承継の目的を明確にすることです。

婚礼・ウエディング会社がM&A・事業承継を行う理由には、後継者不在・従業員の雇用先の確保・将来性の不安からの解放など、さまざまなものが挙げられます。

何を重視するかによって適切な取引先も変わり、得られる結果も大きく左右されるのです。したがって、初期段階で目的を明確にしてM&A・事業承継の方向性を定めることが重要になります。

事業承継時は後継者育成を行う

婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継時の注意点3つ目は、事業承継時は後継者育成を行うことです。

親族内に適任者が居ない場合、次善の策として従業員に事業承継することになります。前々から会社内の優秀な人材をピックアップして後継者育成を行っておくことで、いざという時にも慌てずに事業承継することが可能です。

M&A・事業承継先を選定する

婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継時の注意点4つ目は、M&A・事業承継先を選定することです。

M&A・事業承継先の選定は、目的や条件を満たすための重要なプロセスとなっており、M&A全体の流れでより慎重に行うべきプロセスにもなるので、仲介会社などを通してM&A・事業承継先を選定しましょう。

結婚式場・ブライダル会場の老朽化などの確認

婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継時の注意点5つ目は、買い手側としては結婚式場・ブライダル会場の老朽化などの確認です。

手早く事業エリアの拡大を果たせるとして、結婚式場・ブライダル会場の確保を目的に婚礼・ウエディング会社を買収する事例も多く見受けられます。

しかし、肝心の結婚式場・ブライダル会場が長い年月を経て老朽化が進んでいる可能性も存在するため、リニューアルなどの必要が生じて、想定外の出費が伴うケースがあるため注意が必要です。

M&A・事業承継の専門家に相談する

婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継時の注意点6つ目は、M&A・事業承継の専門家に相談することです。

M&Aや事業承継は成約するまで多数のプロセスを必要とします。さらに、秘密保持契約書などの各種契約の締結もあるため、M&A・事業承継の専門家のサポートが欠かせません

M&A・事業承継を円滑にすすめるためにも、専門家への相談をおすすめします。

【関連】婚礼・ウエディングの事業譲渡/株式譲渡の成功のコツや注意点を解説

婚礼・ウエディング業界のM&A成約実績

ここで、婚礼・ウエディング業界のM&A成約実績事例について、M&A仲介会社であるM&A総合研究所の案件から1件紹介します。

【売り手側】

業種 ブライダル
売上高 3億円
経営者の年齢 60代
譲渡理由 事業承継

【買い手側】
業種 飲食業
売上高 非開示
上場/非上場 非上場
譲受理由 事業の多角化

なお、売り手側経営者のコメントや、M&A総合研究所の担当アドバイザーなどの詳細については、以下のリンクからご確認ください。

【関連】M&A成約実績

婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継におすすめの仲介会社

婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継におすすめの仲介会社

婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継の相談先としては、M&A仲介会社がおすすめです。M&A・事業承継のアドバイザリー業務を行っており、相談から成約まで一貫したサポートを受けられます。

M&A総合研究所は、主に中小・中堅規模のM&A案件を取り扱っており、さまざまな業種で成約実績を積み重ねています。

案件ごとに実績豊富なアドバイザーが専任となって、M&A・事業承継をフルサポートいたします。

通常は10ヶ月~1年以上かかるとされるM&Aですが、最短3ヶ月での成約実績を有するなど機動力にも強みがあります。

料金体系は成約するまで完全無料の「完全成功報酬制」です(※譲渡企業様のみ。譲受企業様は中間金がかかります)。

随時、無料相談を受けつけておりますので、婚礼・ウエディング会社のM&A・事業承継をお考えの際は、お気軽にお問い合わせください。

M&A・事業承継ならM&A総合研究所

まとめ

まとめ

婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継事例から、業界全体でM&Aの動きが活発化していることがわかりました。

婚礼・ウエディング業界の市場規模の縮小が進んでいることやM&A・事業承継を行うさまざまなメリットがあることも影響していると考えられます。

本記事の概要は、以下のとおりです。

【2020年以降の婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継事例】

  1. テイクアンドギヴ・ニーズがグットラック・コーポレーションをケン不動産リースに株式譲渡
  2. パートナーエージェントがpmaを子会社化
  3. パートナーエージェントがMクリエイティブワークスを子会社化
  4. エスクリがラヴィマーナ神戸から事業譲渡
  5. こころネットがベトナムの墓石加工販売会社を子会社化
  6. 平安レイサービスがさがみライフサービスとシンエイ・クリエート・サービスを子会社化

【2019年までの婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継事例】

  1. ビューティ花壇が植物レンタル・造園事業会社を完全子会社化
  2. こころネットが冠婚葬祭事業会社を完全子会社化
  3. くふうカンパニーが結婚式プロデュース会社を完全子会社化
  4. アスカネットと3Dスキャナー開発・販売のVRCが資本業務提携へ
  5. こころネットが老舗葬祭事業会社を子会社化
  6. ブラスがビーラインのブライダル事業を譲受
  7. IBJが海外旅行企画のかもめを完全子会社化
  8. IBJがウインドアンドサンを完全子会社化
  9. エスクリがディライトから結婚式場1施設を譲受
  10. エスクリがフジ・メディア・ホールディングスの子会社ストーリアを完全子会社化
  11. エスクリが徳島渭水祥雲閣から結婚式事業を譲受
  12. エスクリがJCCから結婚式場2施設を譲受
  13. エスクリがアプローズクリエイトから結婚式事業を譲受
  14. エスクリがブライダル事業会社のみや美を完全子会社化
  15. 藤田観光がかわのを完全子会社化
  16. グローヴエンターテイメントがワタベウェディングの結婚式場を譲受
  17. エスクリが渋谷を完全子会社化
  18. IBJが完全子会社のエスアイヤを吸収合併
  19. こころネットが郡山グランドホテルを完全子会社化

【婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継を行うメリット】

  1. 後継者問題を解決できる
  2. 従業員の雇用先を確保できる
  3. 競争から解放され将来の不安がなくなる
  4. 個人保証や担保をなくせる
  5. 結婚式場・ブライダル会場を取り壊す費用が不要になる
  6. 譲渡・売却益を獲得できる

【婚礼・ウエディング業界を積極的に買収する企業一覧】

  1. こころネット
  2. アスカネット
  3. エスクリ

【婚礼・ウエディング業界のM&A・事業承継時の注意点】

  1. 計画的に準備を行う
  2. M&A・事業承継の目的を明確にする
  3. 事業承継時は後継者育成を行う
  4. M&A・事業承継先を選定する
  5. 結婚式場・ブライダル会場の老朽化などの確認
  6. M&A・事業承継の専門家に相談する

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