M&A・事業承継の理解を深める M&A総合研究所ポータル

2019年12月19日更新
この記事は、約2分で読めます。

純金積立とは?メリット・デメリット、手数料を解説

Medium
この記事の監修専門家
M&A総合研究所 公認会計士
高谷 俊祐

純金積立とは、毎月一定の金額を積み立て、純金を購入する投資のことです。毎月1,000円から積み立て可能のサービスもあり、少額で投資を開始できる点が大きなメリットです。本記事では純金積立の特徴を解説するとともに、純金積立が向いている人についてもまとめています。

目次
  1. 純金積立とは?
  2. 純金積立のメリットとは?
  3. 純金積立のデメリットとは?
  4. 純金積立に向いている人とは?
  5. 純金積立の主な手数料
  6. 純金積立を扱う会社を比較
  7. まとめ

純金積立とは?

純金積立とは、月次で決まった金額を積み立てし、純金を購入していく投資方法です。純金積立は金投資の一つで、田中貴金属工業や三菱マテリアルといった会社のほか、SBI証券をはじめとするネット証券、住信SBIネット銀行を含むネット銀行でも扱われています。

以下、純金積立の特徴や仕組みについてポイントを解説します。

金投資とは何か?

金投資は、貴金属の金(きん)に対する投資です。金投資の特徴は、実物そのものが価値を持つ金に投資する点にあります。金は普遍的価値のある実物資産のため、景気の動向によって価値が失われることがありません。

この点は、株式などの有価証券と比較するとわかりやすいです。株式投資は企業の影響をじかに受け、株価急落などのリスクがあります。たとえば、企業が倒産したとき、その資産価値はなくなります。

一方で、金投資は、それ自体に価値のある金に投資するため、企業の影響を受けません。景気の影響を受けにくいという意味で、金は安全資産といえます。また、世界経済や世界情勢が不安定になれば、金への投資は増える傾向です。

株式や国債に投資するより、金に投資したほうが安全だからです。金の価値は上昇することになり、その点でも金は世界共通の安全資産といえるでしょう。このような金に投資する手法が金投資であり、その一つとして純金積立が知られています。

純金積立の特徴

純金積立は、毎月一定の金額を積み立てることで純金を購入する投資手法です。たとえば、月々1,000円や月々3,000円など、少額で投資を開始できます。多額の初期費用は必要なく、気軽にコツコツ積み立てられる点に特徴があります。

そのため、時間と手間をかけずに投資を進めることが可能です。購入した金は、取扱会社に預けます。実物の金を管理するわけではないので、管理コストなどの手間もかかりません。

現物化や現金化の流れ

積み立てた金額は金地金をはじめ、金貨や金のジュエリーなどと交換可能です。また、売却して現金化することもできます。解約して現金化したり、積み立てた金を売却して現金化したりすることも可能です。

純金積立に関する税金

純金積立では、利益・損失が生じた場合のそれぞれで税務処理が必要です。税務処理の際に困らないよう最低限純金積立における所得の取り扱いについて把握しておきましょう。

利益が生じた場合

純金積立で購入した金や金地金など、保有していた現物によって売却益が生じた場合の所得は、譲渡所得・雑所得・事業所得のいずれかに該当します。具体的には、一般的な会社員であれば譲渡所得、営利目的の売買であれば雑所得、事業による売買であれば事業所得になります。

譲渡益については、ほかの譲渡益とあわせて年間50万円までの特別控除枠があります。また、課税対象となる譲渡所得の計算方法が保有期間に応じて異なるのも特徴的です。たとえば、純金積立で保有期間が5年を超える場合は、譲渡所得金額が半分になります。

損失が生じた場合

純金積立で保有していた現物の売却によって損失が生じた場合、譲渡所得であればほかの譲渡所得とあわせて損益通算できます。具体的には、絵画やゴルフ会員などの売却による所得などと合算可能です。同様に、雑所得の損益通算に関してもほかの雑所得と合算できます。

ただし、純金積立に関する税金は業者によっても判断が変わってくる点に注意が必要です。そのため、所得の種類の判断に迷った場合は税務署や国税庁のHPなどで確認することをおすすめします。

純金積立のメリットとは?

株式や国債などさまざまな投資方法がある中で、なぜ純金積立を活用する人がいるのでしょうか。それを知るために純金積立のメリットを整理しておきます。

少額で投資を開始可能

純金積立は、月1,000円から少額で投資を開始できる点にメリットがあります。金地金を購入する場合、一般的には数百万円程度かかります。その点、純金積立では多額の資金をまとめて用意する必要がありません。

ドルコスト平均法による積立購入となる

純金積立では、継続して同金額の商品を買うドルコスト平均法と呼ばれる方法を採用します。この仕組みについて整理してみましょう。日々価格が変わる金は、価格変動リスクがあります。そのため、「毎月○グラムの金を買う」と決めている場合、月々によって購入金額が変わります。

一方で、「毎月○円しか買わない」と決めれば、月々で購入する金の量が変わります。たとえば、月3,000円と決めた場合、どの月でも3,000円分しか購入しません。すると、金が高値のときは購入量が減り、安値のときは購入量が増えます。

このような「毎月○円しか買わない」という仕組みが、ドルコスト平均法です。ドルコスト平均法では、購入価格の平均化によって価格変動リスクを抑えられるため、リスク分散に効果的だといえるでしょう。

スポット購入が可能な場合も

純金積立では、毎月決まった金額を購入する方法だけでなく、スポット購入が可能な場合もあり、この購入方法であれば、金の価格が下がった場合や資金に余裕が生じたケースに任意の金額分購入できます。

購入のタイミングを都合にあわせて設定できる点や、web・電話などで気軽に買い増しできる点などがメリットといえるでしょう。また、スポット購入の一種として、月間スポット積立購入があり、スポット購入とドルコスト平均法のそれぞれの利点を活かすこともできます。

純金積立のデメリットとは?

純金積立を検討する場合、メリットだけでなくデメリットも把握し、総合的に判断する必要があります。以下、純金積立のデメリットについてご紹介します。

短期間で利益を出しにくい

純金積立に採用されているドルコスト平均法は、価格変動リスクを抑えるなどのメリットがある反面、短期間で利益が出る方法とはいえません。その性質上、コツコツ積み立てる流れになるので、短期的に利益を出したい場合は他の投資手法も検討する必要があります。

手数料に注意する必要がある

純金積立では、年会費や購入手数料などの手数料が発生することがあります。たとえば、1,000円の年会費が発生したり、毎月の購入時に2%程度の手数料がかかったりなど、会社ごとに金額や割合が設定されています。

ただし、取り扱う会社によっては年会費および購入手数料がかからない場合もあります。特にネット証券の場合、無料の年会費で利用できるサービスが多くあります。純金積み立てを利用する場合は手数料の有無を事前に確認しましょう。

価格変動に影響を受ける

ドルコスト平均法によって購入金額を一定にできますが、金の価格が日々変化する以上、価格変動のリスクがないということではありません。なぜなら、売却時の金額が投資金額を下回れば損失が発生するからです。

金は実物自体に価値があるので、価値がなくなることはありませんが、最低限価格変動のリスクについて考慮する必要があります。的確なタイミングで売却し、利益をあげるためにも、市場動向のこまめなチェックが必要となります。

100%返還されない場合もある

純金積立には純金の預かり形式が2種類あります。所有権を契約者に帰属させたまま純金を管理する混蔵寄託方式と、純金の所有権が運営会社に移転する消費寄託方式です。消費寄託方式のケースでは運営会社が倒産した場合に、積み立てた金額が100%返還されないことがあります。

純金積立に向いている人とは?

純金積立にはメリットやデメリットがあることをお伝えしました、長所や短所がわかったところで、どのような人が純金積立に向いているのかを具体的にまとめていきます。

少額で投資を開始したい人

資金を用意できず投資を断念してしまう事例も少なくありません。金地金を購入する場合は一般的に数百万円程度かかりますが、純金積立であれば毎月1,000円・3,000円程度の金額で投資を進められます。そのため、少額で投資を開始したいと考えている人におすすめです。

ある程度長期的な視点で投資をしたい人

積立の性質上、純金積立は短期的に利益が得られる仕組みではないため、結果を急ぐ人にはおすすめできない商品です。毎月コツコツ積み立てながら投資を進め、適切なタイミングを慎重に見極めて利益につなげることが大切なので、長期的に投資を継続できる人に適しています。

初心者の人

投資に関する知識があまりない状態で、リスクの高い投資を行うことは適切ではありません。初心者であれば、リスクが比較的少なく安定している分野で投資を行うのが無難です。その点、純金積立は投資初心者にも向いています

資産そのものが安定していることに加え、少額で投資を開始できるからです。ただし、価格変動による影響が少なからずあることや、利益を得るまでに時間がかかる点などのデメリットは事前に把握しておきましょう。

分散投資を考えている人

どのような投資でも、ある程度のリスクは発生します。そのため、リスクをどのように分散するかが重要です。リスクを分散する方法の一つに分散投資があります。分散投資とは複数の投資先に投資を分散させることをさします。

たとえば、株式と債券の両方に投資するケースです。もし、株式だけに投資している場合、株価が下落すれば投資そのものが失敗し、損失を被ります。しかし、債券にも投資していれば、利子で損失をカバーできる場合があります。

このように、分散投資をしておけば、一つの投資先で大きな損失が発生しても、ほかの投資先で出た利益が大きければ損失をカバーすることが可能です。金投資は、この分散投資として活用できるメリットがあります。

世界経済が不安定になると、株式や国債のいずれかに偏った投資を行っていた場合、損失が大きくなることも考えられます。したがって、株式・国債・金に投資を分散させておけば不測の事態に備えられるので安心です。分散投資を考えている人にも純金積立は向いています

純金積立の主な手数料

純金積立の代表的な手数料は、購入手数料と年会費です。購入手数料とは、毎月純金を購入する際に発生する手数料を表します。購入手数料は、売買代金に一定の割合を乗じて計算されるものや、金額ごとに手数料が決まっているものもあります。

たとえば、「取引手数料:売買代金の2.5%」「購入(買付)時のみに手数料が発生する」と規定されていれば、代金の2.5%が手数料として発生します。「購入手数料:購入金額○円までは購入金額1,000円につき30円」のように、金額ごとに手数料が定められている場合もあります。

また、年会費は毎年発生する会費のことをいいます。ただ、会社によっては年会費が無料になるケースもあります。

純金積立を扱う会社を比較

純金積立を扱っている主な会社についても比較しておきます。

ネット証券

ネット証券では年会費が無料になるケースが多く、メリットが多い傾向です。主なネット証券の手数料などを比較してみます。
 

  積立額 購入手数料 年会費
楽天証券 毎月1,000円から 売買代金の2.7%(税込) 無料
SBI証券 毎月1,000円から 売買代金の2.16%(税込) 無料
マネックス証券 毎月1,000円から 売買代金の2.7%(税込) 無料

いずれも、積立額は毎月1,000円から対応しています。また、3社とも売買の手数料は購入時のみ必要となり、売却時には発生しません。購入手数料はSBI証券が2.16%で最も低くなっています。3社とも年会費が発生しない点も特徴的です。

その他

ネット証券以外の会社についても比較しておきます。主な会社の手数料などは下記の通りです。

  積立額 購入手数料 年会費
三菱マテリアル
(三菱ゴールドパーク)
毎月3,000円から 月額積立購入金額1万円以上:1,000円につき25円
月額積立購入金額1万円未満:1,000円につき30円
(いずれも税込)

864円(税込)

田中貴金属工業
(田中貴金属の純金積立
〔旧商品名:金定額総合口座、プラチナ定額口座〕)
毎月3,000円から <積立手数料率>
1カ月の積立金額合計3,000円~2万9,000円:2.5%
1カ月の積立金額合計3万円~4万9,000円:2.0%
1カ月の積立金額合計5万円以上:1.5%
 
1,080円(税込)
住信SBIネット銀行 毎月1,000円から 購入代金1,000円につき月額25円(税込) 無料
KOYO証券 毎月3,000円から 無料 1,500円(税込)

このように、積立額・購入手数料・年会費がそれぞれ異なっていることがわかります。たとえば、KOYO証券は年会費がかかっても購入手数料は無料です。住信SBIネット銀行は毎月1,000円から積立可能なうえ、年会費も無料で、ネット証券と共通点が見られます。

一方、上記で挙げたうち3社のサービスでは、積立額はいずれも月3,000円からとなっています。また、いずれも年会費がかかる点が、先ほど挙げたネット証券との大きな違いです。それぞれの資金に応じて会社を選び分けるとよいでしょう。

まとめ

純金積立とは、毎月一定の金額を積み立て、純金を購入する投資です。毎月1,000円から積み立て可能のサービスもあり、少額で投資を開始できる点が大きなメリットです。近年ではネット証券でも純金積立を扱っており、年会費が無料のお得なサービスも見られます。

純金積立は、実物そのものに価値がある金に投資します。そのため、株式や債券などと比較すると景気の影響を受けにくく、リスクも比較的低い傾向です。分散投資として活用するメリットもあります。

一方で、純金積立は、コツコツ積み立てていく投資手法です。毎月一定の金額を投資するドルコスト平均法を採用しています。短期的に利益が得られる投資ではないため、長期的に投資を継続できる人におすすめです。

購入手数料や年会費などの手数料が発生するので、会社ごとの料金体系を確認しなくてはなりません。純金積立を検討する際には、メリット・デメリットをはじめ、向いている人の特徴や各社のサービス内容をふまえたうえで、総合的に判断することが大切です。

M&A・事業承継のご相談ならM&A総合研究所

M&A・事業承継のご相談なら専門の会計士のいるM&A総合研究所にご相談ください。
M&A総合研究所が全国で選ばれる4つの特徴をご紹介します。

M&A総合研究所が全国で選ばれる4つの特徴

  1. 業界最安値水準!完全成果報酬!
  2. M&Aに強い会計士がフルサポート
  3. 圧倒的なスピード対応
  4. 独自のAIシステムによる高いマッチング精度
>>M&A総合研究所の強みの詳細はこちら

M&A総合研究所は会計士が運営するM&A仲介会社です。
企業会計に強く、かつM&Aの実績も豊富です。全国にパートナーがいるので案件数も豊富。
また、業界最安値水準の完全成果報酬制のため、M&Aが成約するまで完全無料になります。
まずはお気軽に無料相談してください。

>>【※国内最安値水準】M&A仲介サービスはこちら

電話で無料相談
0120-401-970
WEBで無料相談
M&Aのプロに相談する
  • 02
  • 03
  • 04
  • 05
ご相談はこちら
(秘密厳守)