2021年8月11日更新業種別M&A

美容院・美容室の事業譲渡・株式譲渡・M&A!成功のポイント・動向・相場・事例・相談先も紹介

カットをはじめ、化粧やネイル、フェイシャルエステなどのサービスを提供するのが美容院・美容室です。当記事では、美容院・美容室の事業譲渡と株式譲渡について、業界の問題・今後の動向をはじめ、譲渡で注意点や、事業譲渡と株式譲渡の引き継ぎ・手続きなどを取り上げています。

目次
  1. 美容院・美容室の事業譲渡・株式譲渡・M&Aとは
  2. 美容院・美容室業界が直面している問題
  3. 美容院・美容室業界の今後の動向予測
  4. 美容院・美容室業界の事業譲渡・株式譲渡・M&A動向
  5. 美容院・美容室の事業譲渡・株式譲渡・M&Aのメリット
  6. 美容院・美容室の評価を高めるコツ
  7. 美容院・美容室の事業譲渡・M&Aは引き継ぎの内容が大切
  8. 美容院・美容室の事業譲渡・M&Aのポイント
  9. 美容院・美容室の株式譲渡・M&Aのポイント
  10. 美容院・美容室の事業譲渡・株式譲渡・M&Aの相場
  11. 美容院・美容室の事業譲渡・株式譲渡・M&Aを行う際の手続き
  12. 美容院・美容室を事業譲渡・株式譲渡・M&Aする際の相談先
  13. 美容院・美容室の事業譲渡・株式譲渡・M&Aまとめ
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美容院 美容室のM&A・事業承継

美容院・美容室の事業譲渡・株式譲渡・M&Aとは

美容院・美容室の事業譲渡・株式譲渡・M&Aとは

まずは、美容院・美容室の事業譲渡株式譲渡M&Aについて以下に分けて確認していきましょう。

  1. 美容院・美容室とは
  2. 事業譲渡とは
  3. 株式譲渡とは
  4. 美容院・美容室のその他のM&A手法
まずは美容院・美容室業界の基礎知識からわかりやすく説明するので参考にしてください。

①美容院・美容室とは

化粧・カット・ネイルなどの美容術を利用者に施すのが美容院・美容室です。どちらも同じサービスを提供するので、細かな違いはありません。また、法的にはいずれも「美容所」に該当するため、名称が違うだけという認識で問題ないでしょう。

サービスを提供する相手は主に女性です。男性の利用も可能ですが、美容院・美容室といえば女性をターゲットとしている事業者が大半だといえます。

また、年代と価格でサービスの質が分けられています。そのため、美容院・美容室は出店する地域・対象とする客層に合わせた美容術の提供により、事業の運営を継続させているわけです。

一方、理容室は「理容師法」によって「理容所」に分類されます。理容所ではカミソリを使ってシェービングサービスを提供できるといった違いに注意してください。

②事業譲渡とは

事業に関連する資産などを譲り渡す方法が事業譲渡です。対象の範囲は事業のすべて、または一部に限定できます。

つまり、事業譲渡は指定した店舗の美容院・美容室のみを譲れるので、別の地域での営業に集中したい場合に用いられています。

また、譲渡対象も選べることから、必要な資産は自社に残しておき、美容院・美容室の営業に必要な建物・設備・備品などを譲渡の対象に据えられるでしょう。

ただし、事業譲渡ではそのまま雇用の引き継ぎは行われません。社員から同意を得て、買い手が社員と再契約を結んで雇用が引き継がれるので留意しましょう。

【関連】事業譲渡とは?意味や方法、M&Aにおける活用​を解説

③株式譲渡とは

美容院・美容室を譲り渡す際は、事業譲渡のほかに株式譲渡が用いられています。数店舗を運営する会社やチェーン展開を進める会社の株式を売ることで、会社を経営する権利を買い手に移します

株式譲渡は手続きに手間がかからない特徴を備えているものの、会社自体をそっくり買い手に移してしまいます。事業譲渡のように譲る対象を個別に選べないので、利用の際には留意しましょう。

【関連】株式譲渡とは?メリット・デメリット、M&Aの手続きや税務を解説

④美容院・美容室のその他のM&A手法

美容院・美容室のM&Aでは、事業譲渡などのほかに、資本提携による方法が用いられています。資本提携は、互いの株式を取得することで、連携の強化を図る方法です。

投資ファンドなどを資本提携の相手に据えて、美容院・美容室の株式のみを提携先に取得させますが、経営の主体は美容院・美容室のままで経営を継続させます。

自社だけでは経営資源が不足していたり、管理体制が不十分であったりするため、資本提携を通じた経営支援を受けて、成長を加速させています。

【関連】業務提携と資本提携とは?業務提携と資本提携の違いとメリット・デメリット

美容院・美容室業界が直面している問題

美容院・美容室業界が直面している問題

美容院・美容室の業界が課題とする問題は、下記の通りです。

  1. 近隣に競合が多く競争が激しい
  2. 顧客の来店頻度が低下している
  3. 経営者が高齢で元気なうちに引退したい
  4. 離職率の高さに悩まされている

①近隣に競合が多く競争が激しい

厚生労働省が発表した「平成30年度衛生行政報告例の概況」によれば、美容院・美容室の数は年々増えています。
 

年度 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 平成30年
施設数 237,525 240,299 243,360 247,578 251,140

出典:厚生労働省「平成30年度衛生行政報告例の概況」/生活衛生関係

さらに、日本の総人口は平成22年が1億2800万人ほどだったのが、令和2年の5月時点では、1億2590万人までに減っているので、美容院・美容室による顧客獲得が激しさを増していると捉えられます。

出典:総務省統計局「令和2年5月報」

②顧客の来店頻度が低下している

厚生労働省が公表した「美容業の実態と経営改善の方策」では、1日に来店する利用者数の割合が掲載されています。

平成27年度で判明している割合を見ると、平日で最も高い割合が0~4人の56.7%で、2番目に高いのは5~9人の21.5%で、3番目は10~14人の7.4%です。

休日で最も高い割合は0~4人の28.5%で、2番目が5~9人の24.3%で、3番目は10~14人の9.5%という結果でした。
 

  1日平均の来店客数
0~4 5~9 10~14 15~19 20~24 25~29 30以上 不詳
年度 平成22年度 平日 42.1% 28.5% 9.7% 6.4% 3.1% 1.3% 2.7% 6.2%
休日 35.8% 21% 12.5% 5.1% 5.3% 2.8% 5.5% 12%
平成27年度 平日 56.7% 21.5% 7.4% 3.2% 1.4% 1.1% 0.7% 8.1%
休日 28.5% 24.3% 9.5% 3.5% 2.1% 1.1% 1.8% 29.2%


平成22年の結果と比べると、平日では0~4人の来店頻度が増えて、休日では10~14人以上の割合が減っているので、美容院・美容室を訪れる人の頻度は下がっているといえます。

出典:厚生労働省「美容業の実態と経営改善の方策」/平成30年10月31日
出典:厚生労働省「美容業の実態と経営改善の方策」/平成24年3月

③経営者が高齢で元気なうちに引退したい

厚生労働省が公表した「美容業の実態と経営改善の方策」では、経営者の年齢もまとめられています。集計されたデータを見ると、60~69歳の割合が32.4%と最も高いことから、経営者の高齢化が進んでいます

今後は第2の人生を送るために、体を壊す前に美容院・美容室の事業を譲って、経営から退く経営者が増えていくと予想されます。

出典:厚生労働省「美容業の実態と経営改善の方策」/平成30年10月31日

④離職率の高さに悩まされている

美容院・美容室業界が抱える課題として知られている、美容師の離職率が高いことも問題となります。以下のような美容業界ならではの原因があるためです。

  • 給料の安さ
  • 労働時間の長さ
  • 休日の少なさ
  • 人間関係の厳しさ
  • キャリアアップまでの長さ

厚生労働省が公開している賃金構造基本統計調査(2019年)によると、美容院・美容室で働く理美容師の平均年収は、250万〜270万円となっています。労働時間が長く、休日が少ない背景があるとするなら、やや低い傾向です。

また、人間関係の厳しさやキャリアアップまでの長さによって、いつまでも見習いで働き続けることに不安・不満を抱えてしまって離職するといったケースもあります。

では、こうした美容院・美容室の問題を解決するための動きとして業界はどのように動いていくのか見ていきましょう。

美容院・美容室業界の今後の動向予測

美容院・美容室業界の今後の動向予測

美容院・美容室の業界で見られる動きは下記の通りです。事業譲渡に取り掛かる際は、以下のような動向に合わせて譲渡を進めましょう。

  1. 競争激化により単価が下落する可能性
  2. 他店との差別化を図る美容院・美容室の増加
  3. 美容院・美容室業界の事業譲渡・M&A動向

①競争激化により単価が下落する可能性

厚生労働省が公表する平成27・22年度の生活衛生関係営業経営実態調査を比べたところ、利用客1人あたりの平均単価は、約250円の下落が見て取れます。
 

  平成22年 平成27年
平均単価 5935.2円 5681.3円


出典:厚生労働省「平成22年度生活衛生関係営業経営実態調査」/美容業・ 甲表結果表
出典:厚生労働省「平成27年度生活衛生関係営業経営実態調査」/美容業

また、美容院・美容室の数は年を追うごとに施設数を増やしているので、今後も施設数の増加が続けば、市場は飽和状態に達します。

競争相手の多い市場で差別化を進められない美容院・美容室は、競争相手に利用客を奪われないように単価を下げることが予想されます。

②他店との差別化を図る美容院・美容室の増加

競争の激化によって、他店との差別化を図る美容院・美容室が増加していくことも考えられます。競争の激化は、施設数が増えることで類似したサービスとなりやすくブランディングを確立できなくなるためです。

例えば、子供専門や訪問美容専門などのように、特定の分野に特化した美容院・美容室にしてターゲット層を明確に分けてしまうといったような施策が求められます。

場合によっては、美容院・美容室の外観や内装にオリジナリティを加えて、独創的な雰囲気を付加価値として提供するケースもあるでしょう。

このように、他店との差別化を図る美容院・美容室の増加によって、工夫を凝らした独自のサービスの提供が予想されるわけです。

③徐々にマイナス成長が続く市場へと変化

株式会社矢野経済研究所は、美容院・美容室が含まれる美容の市場規模を公表しています。2015年度の売上高は1.522兆円でしたが、2019年度は1.4966兆円にまで下がっています。

さらに、2020年度では1.482兆円に下がるとの予想を立てていることから、美容院・美容室業界の市場規模はプラス成長が望めずに、マイナスが続くと見られます。

美容院・美容室業界の事業譲渡・株式譲渡・M&A動向

美容院 美容室のM&A・事業承継
美容院 美容室のM&A・事業承継
美容院・美容室業界の事業譲渡・株式譲渡・M&A動向

美容院・美容室の事業では、ライバルの増加・単価の減少・来店頻度の低下・利用者数の減少・経営者の高齢化などを要因として、事業譲渡やM&Aを選ぶ事業者が増えています。

売り手は事業譲渡やM&Aを用いることで、社員の雇用を引き継ぎ・生活費の確保(引退後)などが実現できるので、美容院・美容室の経営から手を引いていくでしょう。

その反面、買い手は優秀な人材の確保をはじめ、事業エリアの拡大や、自社が対応できていない客層に向けた美容サービスの獲得などを目的に、美容院・美容室の買収に取り組んでいます。

こうした動向を裏付ける理由として、美容院・美容室業界の事業譲渡・M&A動向を以下3つに分けて説明します。

  1. ファンドによる大型M&Aの実施
  2. 居抜き物件による売却・運営委託の増加
  3. 経営不振により売却を検討する事業者の存在
M&A動向を把握するために大切な情報となるため、ぜひ参考にしてみてください。

①ファンドによる大型M&Aの実施

美容院・美容室に対して、2017年頃より大手を投資ファンドが買収する大型M&Aの実施が見られました。

例えば、2018年3月にはAguグループが香港系投資ファンドの「CLSAキャピタルパートナーズ」によって買収されたといったような事例があります。

こうした投資ファンドによる大型M&Aの実施には、新規店舗出店による事業拡大といった狙いがあります。

ですので、売り手は以下のような理由で増加傾向です。

  • 経営が厳しくなった
  • 社員の雇用引き継ぎを狙った
  • 後継者不足の解消のため
このような背景から、さらに大型M&Aの実施は増え続けていくでしょう。

【関連】ファンドとは?ファンドの種類と事業承継・M&Aについて

②居抜き物件による売却・運営委託の増加

美容院・美容室の業界では大型M&Aに限らず、設備や内装などをそのまま残した状態で店舗施設の権利譲渡・売却を行う居抜き物件の運営委託や売却が増加しています。

例えば、運営委託なら条件次第で従業員の雇用を継続させながら、新規運営者によってサービスや名称をそのまま使って事業が行われます。

居抜き物件なら、すでに人材育成が行われている従業員を残して、店舗そのものだけを売却して今後の資金に充てるといった戦略が取れるでしょう。

一見すると、居抜き物件には買い手側のメリットがないように感じます。しかし、店舗や設備を新たに用意するには時間と労力、金銭的な負担がかかるほか、事業スタートまで時間がかかるでしょう。

居抜き物件による売却・運営委託は、買い手からするとスピード感があるほか、条件で決められたコストを支払うだけですぐに運営できる便利な手段です。

こうした居抜き物件の売買によるメリットがあることから、美容院・美容室の取引は増加しやすい状態といえます。

③経営不振により売却を検討する事業者の存在

市場の激化を背景に、経営不振に陥り売却を検討する事業者が一定数出てきてしまうことも1つの要因です。

美容院・美容室の市場が大きくなるほど、多種多様なサービスが提供されていきます。その過程で、近隣に同業者が現れたことによる顧客離れや売上の減少をきっかけに経営不振に陥り、売却を検討するオーナーが出てくるでしょう。

経営状態が悪化すると、従業員の雇用が守れなくなるほか、別事業から資金調達をしなければならないなど多くの課題が出てきてしまいます。

そこで、経営状態がよくない店舗を売却することで、事業の選択と集中といった戦略を取るわけです。

売却の条件によって異なりますが、買い手は前述した居抜き物件を購入するなど、事業売却によって新規事業の立ち上げをスピーディーに行えます。

こうした背景も、美容院・美容室でM&Aが増加する要因となっていくでしょう。

美容院・美容室の事業譲渡・株式譲渡・M&Aのメリット

美容院・美容室の事業譲渡・株式譲渡・M&Aのメリット

美容院・美容師の事業譲渡・株式譲渡・M&Aのメリットを以下の2つに分けて説明します。

  1. 譲渡側のメリット
  2. 譲受側のメリット

譲渡側のメリット

譲渡側の美容院・美容室の事業譲渡・株式譲渡・M&Aのメリットは以下の6つです。

  • 大規模グループの傘下に加われる
  • 将来的な不安の解消
  • 後継者にふさわしい人材の確保
  • 従業員の雇用維持
  • 個人保証・借入金からの解放
  • 譲渡利益の獲得
現在抱えている経営課題の解決のきっかけとなる項目が豊富にあるため、ぜひ参考にしてください。

大規模グループの傘下に加われる

美容院・美容室を売却することによって、大規模グループの傘下に加われます。これから、事業資金を用意して新規事業の立ち上げを検討している企業は、資金や人的リソースが十分にあります。

大規模グループの傘下に加わることで、これまで経営課題となっていた人材不足や資金不足が解消され、安定した経営状態に落ち着けられるでしょう。

ただし、選ぶM&Aの手法によって、条件や今後の運営方針が大きく変わります

こうしたリスクがありますが、大規模グループ傘下の安定した経営資源を有効活用していけるのは大きな利点です。そのため、今まで築き上げてきた美容院・美容室を存続させたり、新たな事業として発展させられるでしょう。

将来的な不安の解消

美容院・美容室を売却すると、現在抱えている多種多様な将来の不安を解消できます。

例えば、人材不足なら売却先が用意した人材を使ったり、リソースを活用して新規で募集するための施策を打ち出したりできます。他にも、経営改善のために必要な新規サービスを打ち出せるでしょう。

さらには、後継者不足で今後の経営が難しいときに、後継者候補の選出から選定まで売却後に行われていくため事業そのものを存続させられます。

このように将来的な不安の解消ができるのも、譲渡側の大きな利点です。

後継者にふさわしい人材の確保

先ほども軽く触れましたが、美容院・美容室の後継者が不在の場合に、ふさわしい人材の確保まで譲渡後に依頼できます。

例えば、株式譲渡で売却するときに、今後の経営者を売り手が用意する必要がありません。譲渡後に買い手が自社または新規で募集した新たな人材が、後継者として今後の事業を引き継ぐためです。

後継者不足に悩んでいて、美容院・美容室を存続させたいときにはメリットでしょう。

従業員の雇用維持

美容院・美容室の経営が厳しくなり、廃業を検討したときに課題となりやすいのが従業員の雇用です。ですが、譲渡するときの条件に従業員の雇用を継続することを盛り込むことで、そのまま働き続けてもらえます。

ただし、売り手と買い手がある程度まで契約を進めて決定的な合意が得られるまで、従業員に打ち明けることは避けましょう。情報漏えいによって、契約条件の変更や経営に大きな打撃を与えてしまいトラブルになるためです。

ですが、長年勤めてもらっていた従業員がいる美容院・美容室の譲渡を検討しているときには、雇用維持のメリットによって安心して引き継げることでしょう。

個人保証・借入金からの解放

美容院・美容室を経営するとき、店舗の用意といったことで個人保証や借入金などがある事業者もいます。

事業譲渡や株式譲渡、M&Aは売却することで、譲渡利益が得られます。その譲渡利益を個人保証や借入金に充てることで返済できます。

また、条件によっては個人保証や借入金を含めて買収してもらえるといったこともあるでしょう。すぐに事業を開始できる状態であったり、個人保証や借入金を含めることにメリットがある状態なら買い手に検討してもらえるはずです。

もし、個人保証や借入金があるケースで譲渡を検討しているなら、条件に盛り込むことも検討してみてください。

譲渡利益の獲得

先ほど触れた譲渡利益が得られることで、老後や引退後の資金として使えます。場合によっては、アーリーリタイアの資金となるでしょう。

美容院・美容室の規模や条件交渉によって金額が変わりますが、立地条件や技術力のあるスタッフなど、適切にメリットを伝えることで譲渡利益を高められるはずです。

引退後の資金として、一定数の譲渡利益が獲得できるのは譲渡側ならではのメリットとなります。

譲受側のメリット

譲受側の美容院・美容室の事業譲渡・株式譲渡・M&Aのメリットは以下の5つです。

  • 優秀な美容師の獲得
  • 顧客の吸収
  • 設備投資費用の削減
  • 新規事業への進出
  • グループの規模拡大・成長

優秀な美容師の獲得

美容院・美容院を買収するときに、そこで働く美容師を条件に盛り込むことで獲得できます。

事業を新規でスタートさせるときには、すでに技術を保有しており、多種多様なサービスへ柔軟に対応できる即戦力として心強い味方となるでしょう。

また、後継者不足によって譲渡を希望されている場合、現在いる従業員から後継者を育成・選定できます。このように、優秀な美容師の獲得まで一緒に視野に入れられるのは譲受側の大きなメリットです。

顧客の吸収

すでに美容院・美容室として経営が行われているので、一定数の顧客の吸収が見込めます。

新規顧客の獲得には、営業や割引、新規サービスなどさまざまな施策が必要となり、安定した経営状態まで時間がかかります。

事業譲渡・株式譲渡・M&Aなら、そのまま顧客を検討している事業に吸収し、スタートから一定の売上が期待できるでしょう。

設備投資費用の削減

美容院・美容室を買収するときに、店舗にある設備まで条件に含めると、新規で購入する設備投資費用の削減ができます。新しい美容機器の購入費や、購入した設備の備品を買いそろえるとかなりの費用がかかるはずです。

ですが、店舗から設備まですべて買収できれば、事業のスタートをスムーズにし、すでにある設備を使うだけなので新規設備投資費用の削減となります。

新規事業への進出

これまで美容院・美容室の業界に手を入れてこなかった事業所でも、店舗や設備、人材を丸ごと確保できるためすぐに新規事業へ進出できます。

店舗の改装から人員確保まで行っていると、オープンまでに半年から1年といった長い年月を必要としてしまいます。

市場やニーズの拡大を背景に素早く事業を展開し、新たな経営戦略を打ち出すときには、店舗や設備の買収が大きな足がかりになるはずです。

経営が安定するまでの期間も短く、新規サービスの打ち出しもスムーズになるでしょう。

グループの規模拡大・成長

美容院・美容室の買収によって、既存のグループが手掛ける事業を拡大し、新たなリソースの獲得により成長を促せることもメリットです。現在の事業が安定しており、新規事業のスタートにも買収は非常に便利な選択肢となります。

また、買収後に既存の経営基盤を強化するため、グループが保有するリソースを投資することで、事業拡大のハードルを下げられます。

事業拡大・成長のための戦略として、事業譲渡・株式譲渡・M&Aを選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。

美容院・美容室の評価を高めるコツ

美容院・美容室の評価を高めるコツ

美容院・美容室を事業譲渡などで譲る際には、下記の点を押さえると、自社または事業の価値を高められます。

  1. 他店と比較して立地環境が良いこと
  2. 幅広いサービスを展開できるスタッフがいること

①他店と比較して立地環境が良いこと

良い立地環境には、周辺で営業する美容院・美容室の数が少ない点や、最寄り駅から近い点、車を止めるスペースを確保している点、人口の増加が予想される点などが挙げられます。

競合が少ないと客数の減少・単価の引き下げを避けられますし、利用しやすい立地・環境を備えていると利便性の良さから継続的な集客が望めるため、美容院・美容室の価値を高められます。

また、厚生労働省の「美容業の実態と経営改善の方策」で公表されている立地条件ごとに平均単価を見てみると、複合施設内に店舗を構える美容院・美容室は平均単価8,000~9,999円の割合が一番多いという結果です。

つまり、複合施設の中に店舗を構えている美容院・美容室なら、高い客単価を求める買い手から高く評価されるといえます。

出典:厚生労働省「美容業の実態と経営改善の方策」

②幅広いサービスを展開できるスタッフがいること

カット・パーマ・カラーだけでは、他店との差別化を図りにくいので、良い評価を得られません。

そのため、美容院・美容室で雇用するスタッフには、縮毛矯正をはじめ、着付けやフェイシャルエステ、ネイル、まつ毛エクステなどの特殊なサービスを提供できる人材を加えましょう。

これなら、美容院・美容室の価値を高められて、事業譲渡やM&Aで高い評価を得られます。

【関連】M&Aにおける企業価値評価とは?手法、営業権を加えた算出方法を解説

美容院・美容室の事業譲渡・M&Aは引き継ぎの内容が大切

美容院・美容室の事業譲渡・M&Aは引き継ぎの内容が大切

美容院・美容室の事業譲渡・M&Aでは、引き継ぎに関する下記の点を押さえましょう。

  1. 居抜き物件として譲渡・売却を行える
  2. 事業譲渡・M&Aではなく運営委託も考える

①居抜き物件として譲渡・売却を行える

美容院・美容室を譲る方法には、事業譲渡とM&Aのほかに、居抜き物件での譲渡・売却が可能です。居抜きという方法は、店舗内の造作・設備・備品などを残したまま、他社へ譲る方法を指します。

買い手には同業者のほか、独立を考えている美容師が挙げられます。居抜きによって譲渡・売却に応じた買い手は、開業時に発生する初期費用を下げられますし、雇用の引き継ぎもありません。

さらに、売り手が抱える不要な資産・負債も引き継がずに済むので、設備のそろった物件のみを譲る際には、居抜きによる譲渡・売却の方法も用意されています。

②事業譲渡・M&Aではなく運営委託も考える

事業譲渡やM&Aでは美容院・美容室の事業を他の事業者へ譲るため、事業の運営からは手を引きますが、運営を委託して営業を続ける方法も用意されています。

美容院・美容室を売却せずに、運営を委託する会社に運営のみを任せましょう。

オーナーは接客業務に専念できますし、運営にかかる費用は委託会社が負担してくれるので、月々に支払う固定費用を気にすることなく美容院・美容室を続けられます。

経営の仕方が分からずに売上を下げているものの、美容院・美容室の営業を続けたいと考える方は、事業譲渡やM&Aではなく運営の委託を検討しましょう。

美容院・美容室の事業譲渡・M&Aのポイント

美容院・美容室の事業譲渡・M&Aのポイント

美容院・美容室を事業譲渡で譲るなら、下記の点を押さえましょう。

  1. 美容院・美容室を事業譲渡する際の注目点
  2. 美容院・美容室の事業譲渡・M&A案件
  3. 事業譲渡に適した美容院・美容室とは

①美容院・美容室を事業譲渡する際の注目点

美容院・美容室の事業譲渡では、企業価値評価・資料の用意や、引き継ぎの条件などに留意しましょう。

  • 企業価値評価と差別化を図る資料の用意
  • 収益予測データの用意
  • 店舗データの用意(自他ともに)
  • 引き継ぎ条件の確認

企業価値評価と差別化を図る資料の用意

企業価値では、美容院・美容室の個性と特徴、抱えている人材、集客性、事業の将来性などが反映されます。

他店との違いがはっきりしない・店舗特有のサービスが見当たらない・優秀な人材が少ない・リピート客が少ない・事業の将来に不安を抱えていると、企業価値が低く評価されます。

  • 売上高
  • 利益率
  • 働く美容室の質
  • 設備
  • 立地
  • メニュー

こうした情報をまとめた資料を用意することで、ライバル店との差別化を明確にできます。中でも、自社の強みが明確に提示できる内容の資料は用意しておくと、今後の交渉に役立つでしょう。

自社の価値を主張できるように、売上や在庫などのデータをまとめた資料を用意することを忘れないようにしましょう。

【関連】事業価値

収益予測データの用意

美容院・美容室を売却するために、収益予想データの用意をしておきましょう。なぜなら、現時点で利益が出ている店舗であっても、今後も安定した収益を継続して得られるかどうかの判断ができないためです。

  • 美容師が抱えている顧客
  • 顧客から得られる毎日・毎月の収益予想
  • 店舗の立地に基づく新規顧客獲得のデータ
  • 新規顧客が継続顧客となる見込みのデータ

といった情報をまとめておくことで、譲渡側は魅力が伝えられ、譲受側は店舗の価値を正しく判断できます。

ですが、不透明な部分が増えることで、買い手は事業の価値を正しく判断できません。売り手にとっては自信がある利益が出ている店舗を買いたたかれてしまうでしょう。

また、ライバル店との違いを収益予想データによって提示することで、より価値を高めることにもつながります。

店舗データの用意(自他ともに)

実際の店舗データを裏付け資料として提示することも忘れないようにしましょう。収益予測データを裏付ける情報がなければ、交渉の段階で信用に値するのかを判断できないためです。

このとき、自店舗のデータに限らず、ライバル店舗のデータもできる限り収集しておくのがポイントです。

比較して自店舗が勝っている部分を明確に提示できれば、説得力を向上させて本来の価値で売買できるでしょう。

引き継ぎ条件の確認

引き継ぎの条件では、再雇用によるスタッフの引き継ぎで雇用条件が変わる可能性があるので、スタッフの雇用条件が下がらないような交渉が求められます。

オーナーの居残りについては、契約により数年の在籍を求められる可能性があります。事業譲渡の完了に合わせて運営・通常業務から手を引く際には、在籍を求めるかどうかを交渉の時点で確かめましょう。

そのほかにも、各種契約の引き継ぎが求められます。店舗を借りて営業しているなら賃貸借契約、設備をリースしているならリース契約について、名義の変更が求められるので留意しましょう。

②美容院・美容室の事業譲渡・M&A案件

美容院・美容室の事業譲渡では、下記のような事業者が売却を希望しています。

  • 豊田市内にあるヘアサロンの事業譲渡
  • 刈谷市にあるヘアサロンの営業権付内装物譲渡
  • 名古屋市内にあるヘアサロンの営業権付造作譲渡

豊田市内にあるヘアサロンの事業譲渡

愛知県豊田市にあるヘアサロンの売却事例です。オーナーは、豊田市内にある3店舗の美容院・美容室について、事業譲渡を用いた売却を求めています。

譲渡価額は5,700万円で、店長と従業員の雇用引き継ぎを事業譲渡の条件に挙げています。

さらに、オーナーには後継者がおらず、引退後の老後資金も得たいとの希望により、事業譲渡で事業を承継させ、売却益を得られる事業譲渡を望んでいます。

第一の希望は事業譲渡ですが、株式譲渡の売却への対応も可能です。

3店舗合計の実績(平成26年9月~平成27年8月)
売上高 営業利益 販売・一般管理費
6,707万円 375万円 5,069万円

刈谷市にあるヘアサロンの営業権付内装物譲渡

愛知県刈谷市にあるヘアサロンの売却事例です。オーナーは、営業中の美容院・美容室(1店舗)について、内装の譲渡に営業権を付けた売却を求めています。

譲渡価額は400万円です。美容院・美容室の運営はオーナー1人で行い、従業員は雇っていません。オーナーが他の地域へ住まいを移すために、内装の譲渡に営業権を加えた売却を希望しています。
 

平成26年度の実績
売上高 営業利益
898万円 137.3万円

名古屋市内にあるヘアサロンの営業権付造作譲渡

愛知県の名古屋市にあるヘアサロンの売却事例です。オーナーは1店の美容院・美容室について、事業の営業権を付けた造作譲渡先を探しています。

譲渡価額は400万円で、保証金は含まれていません。美容院・美容室は賃貸で、月々の家賃は29万円です(税別で共益費を含む)。造作譲渡のため従業員の引き継ぎの希望はありません。

オーナーは、他の出店地域に経営資源をあつめるため、営業権を付けた造作譲渡を望んでいます。
 

  平成24年度 平成25年度
売上高 2,001.2万円 1,233万円

事業譲渡に適した美容院・美容室とは

譲渡の対象に店舗の営業に必要な資産を含めている美容院・美容室が、事業譲渡で買い手の目につきやすい店舗といえます。

所属する美容院・美容室から独立を希望する方や、美容院・美容室の多店舗展開を望む方は、立地・店舗・設備の確保にかかる負担を下げたいと考えています。

そのため、買い手の手間を減らせるように、美容院・美容室の営業に関わる資産を事業譲渡の対象に含めていると、事業譲渡が成功しやすいといえます。

美容院・美容室を事業譲渡の方法で売り渡すなら、下記の記事を参考にしましょう。

【関連】事業譲渡の手続きとは?全体のスケジュールや手続きの注意点を解説

美容院・美容室の株式譲渡・M&Aのポイント

美容院・美容室の株式譲渡・M&Aのポイント

美容院・美容室は事業譲渡での売却が適していますが、チェーン展開を進める美容院・美容室では株式譲渡を選ぶ事業者も存在するので、下記では株式譲渡で押さえる点を取り上げます。

  1. 美容院・美容室を株式譲渡する際の注目点
  2. 美容院・美容室の株式譲渡・M&A事例
  3. 株式譲渡に適した美容院・美容室とは

①美容院・美容室を株式譲渡する際の注目点

美容院・美容室を株式譲渡で売るなら、下記の点を押さえましょう。

  • 権限の委譲
  • 優秀な人材の確保
  • 売上・集客のアップ

権限の委譲

美容室・美容院の譲渡では、オーナーの存在も企業の価値に含まれる場合があります。

そのため、株式譲渡後にオーナーが運営・業務から手を引くなら、オーナーが抜けても経営を維持できるように、オーナーが行っていた業務をスタッフに任せましょう

オーナーがいなくても経営の維持が可能なら、株式譲渡後に会社に残る期間を短くできるので、早い段階で経営・業務からの引退を望めます。

優秀な人材の確保

買い手は美容院・美容室事業の確保はもちろんのこと、業務を任せるスタッフも獲得したいと考えています。

美容業務は長い時間の立ち仕事を強いられますし、習得するべき技術も多いので、技術を身に付ける前に辞めてしまうスタッフも存在します。

そのため、買い手は自社で人材を確保できない場合に、株式譲渡で人材の確保を検討しているので、売り手は技術を備えた人材を育てておきましょう。

売上・集客のアップ

美容院・美容室の企業価値には、売上・リピート率の高さなどが反映されます。

そのため、売上のアップでは、サービスの提供速度を早める・サービスの種類を増やして1人あたりの客単価を上げる・購入できる美容関連商品の数を増やすなどの対策が必要です。

集約のアップでは、提供サービス・接客時の会話の見直しや、美容技術の向上、内装・備品の変更などの対応が求められます。

②美容院・美容室の株式譲渡・M&A事例

株式譲渡の方法で美容院・美容室を売却・買収した事例は下記の通りです。
 

  • 百五銀行による株式譲渡
  • ヤマノホールディングスによる株式譲渡
  • アルテサロンホールディングスによる子会社の株式譲渡
  • アルテサロンホールディングスによる株式譲渡

百五銀行による株式譲渡

百五銀行による株式譲渡

百五銀行による株式譲渡

出典:https://www.hyakugo.co.jp/

百五銀行は、2019年に100%出資する投資専門会社・百五みらい投資株式会社を立ち上げ、東京と千葉、埼玉を合わせて11店舗になる業務委託ヘアサロンの「HM company・Relato合同会社」と株式譲渡が行われました。

売り手のHM company・Relato合同会社は、今回の株式譲渡の内容に含まれている11店舗のうち、1店舗が出店して1年未満であること、11店舗目は出店が決まっている状態であることを含めて合意に至っています。

百五銀行側より、事業拡大の計画が高く評価されたことによって希望価格より高く買収が決定しました。今後は、百五銀行が持つノウハウやネットワーク、自社のリソースを活用してサロンの全国展開が行われる見込みです。

ヤマノホールディングスによる株式譲渡

株式会社ヤマノホールディングス

株式会社ヤマノホールディングスによる株式譲渡

出典:http://www.yamano-hd.com/

和洋装・宝飾事業や、健康関連事業、美容事業などを手掛ける株式会社ヤマノホールディングスは、2019年の10月に、美容院・美容室事業を行う株式会社L.B.Gの株式を取得し子会社としました。

対象会社は、20・30代向けを対象とした中・高価格帯の美容院・美容室を運営する会社で、首都圏をはじめとして15の店舗を構えています。

株式会社ヤマノホールディングスは、対象会社の買収により多店舗展開の加速化を支援しつつ、自社が手掛ける中高の年齢層を対象とした低・中価格帯での美容院・美容室事業との連携を強めて、美容事業の成長を加速させる方針です。

アルテサロンホールディングスによる子会社の株式譲渡

株式会社アルテサロンホールディングス

株式会社アルテサロンホールディングスによる子会社の株式譲渡

出典:https://arte-hd.com/

美容院・美容室のチェーン展開を行う株式会社アルテサロンホールディングスは、2018年の9月に、子会社である株式会社ジーエフジェイの株式をすべて譲り渡しています。

株式会社アルテサロンホールディングスは、株式譲渡を選んだ理由に、保有するノウハウを取り込めた点に加えて、シナジーの喪失が難しくなった点を挙げています。

これから先の会社運営を見据えた結果、対象会社に注いでいた経営資源を他方に移す方が企業価値を高められると判断し、子会社の株式譲渡を済ませています。

アルテサロンホールディングスによる株式譲渡

株式会社アルテサロンホールディングス

株式会社アルテサロンホールディングスによる株式譲渡

出典:https://arte-hd.com/

美容院・美容室のチェーン展開を行う株式会社アルテサロンホールディングスは、2015年の4月に、株式会社ジーエフジェイの株式をすべて取得し子会社としています。

買収した会社は、パリを起点に美容院・美容室のチェーン事業を手掛ける「COIFF1RRST」の、日本でのフランチャイズ権を有しています。

株式会社アルテサロンホールディングスは、美容院・美容室事業を束ねる持株会社として、さまざまな美容院・美容室のブランド化事業を進めるために、対象会社の株式を3,000万円で取得しています。

③株式譲渡に適した美容院・美容室とは

買い手は株式譲渡を用いた買収で、既存の美容事業との相乗効果を期待しているので、買い手とは異なる利用対象・価格帯でチェーン展開を行う企業が、株式譲渡に見合った美容院・美容室といえます。

また、事業譲渡のように譲る対象を個別に決める必要がなく、美容院・美容室の事業そのものを買い手に譲れるので、多くの美容院・美容室を抱える会社なら株式譲渡の方法が合っています。

美容院・美容室を株式譲渡で売却するなら、必要な手続きを把握できる下記の記事に目を通しましょう。

【関連】株式譲渡の手続き

美容院・美容室の事業譲渡・株式譲渡・M&Aの相場

美容院・美容室の事業譲渡・株式譲渡・M&Aの相場

美容院・美容室におけるM&Aの相場は、1店舗あたり1,000万円ほどです。ただし、相場はあくまでも目安のため、必ずしもその金額で合意できるとは限りません。

なぜなら、店舗の価値を示すデータや資料が足りないことで、価値を正しく判断できない状態にあるなら相場以下の金額で条件交渉となることもあるためです。

一方、相場よりも高い価値を持つ店舗でも、データや資料が足りなければ買いたたきにあうといったトラブルが起きるでしょう。

そのため、美容院・美容室の売買を検討したなら、お互いが納得できる金額が理想です。

ですので、目安を参考に思い入れや付加価値を加味した金額で交渉できる考えで今後のアクションを検討しましょう。

美容院・美容室の事業譲渡・株式譲渡・M&Aを行う際の手続き

美容院・美容室の事業譲渡・株式譲渡・M&Aを行う際の手続き

美容院・美容室の事業譲渡または株式譲渡の際に売り手に必要とされる引き継ぎと手続きは、下記の通りです。

  1. 相談先への依頼
  2. 買い手候補の探索と秘密保持契約の締結
  3. 基本合意書を結ぶ
  4. 買収監査への対応
  5. 譲渡契約を結ぶ

大よその引き継ぎ・手続きは上記の通りですが、事業譲渡を用いる際に下記の条件にあてはまると、株主総会の決議が求められます
  • 譲渡資産が総資産額の20%を上回るとき
  • 特別支配関係のある会社と契約を結ぶとき


また、事業譲渡では雇用・取引の契約が買い手へと引き継げないので、各契約を承継させるなら、相手方から同意を得て、再度契約を結ぶ必要があります。

賃貸借契約なら、地位の移転が求められるので、賃貸人から承諾を得ましょう。そのほか、美容院・美容室の営業で用いられる不動産も譲渡するなら、登記を移転させる手続きも必須といえます。

株式譲渡を用いる際には、譲る株式に譲渡制限が付いていると、設置機関での承認や承認されない場合の買取請求への対応などが求められます。

そのため、美容院・美容室の譲渡では、譲り渡す方法によって必要な手続きが異なる点を押さえておきましょう。

美容院・美容室を事業譲渡・株式譲渡・M&Aする際の相談先

美容院・美容室を事業譲渡・株式譲渡・M&Aする際の相談先

美容院・美容室の事業譲渡は、M&A総合研究所にお任せください。M&A総合研究所は、主に中小・中堅規模のM&A案件を手掛ける仲介会社です。案件ごとにM&Aの知識・実績ともに豊富なアドバイザーをつき、クロージングまで丁寧にサポートいたします。

料金体系は成約するまで完全無料の「完全成功報酬制」です(※譲渡企業様のみ。譲受企業様は中間金がかかります)。美容院・美容室の事業譲渡に取り組む際は、M&A総合研究所へご相談ください。無料相談はお電話・メールフォームで受け付けております。

美容院・美容室のM&A・事業承継ならM&A総合研究所

美容院・美容室の事業譲渡・株式譲渡・M&Aまとめ

美容院・美容室の事業譲渡・株式譲渡・M&Aまとめ

美容院・美容室の事業譲渡と株式譲渡について、美容院・美容室の概要や、業界に見られる問題、業界の動きなどを取り上げました。

美容院・美容室の売却では、事業譲渡のほか、株式譲渡・資本提携の方法がよく利用されています。事業者は店舗の増加や単価の下落、市場の縮小など理由に、会社・事業を手放しています。

これから美容院・美容室を事業譲渡などで売り渡すなら、取り上げた企業価値を高めるポイントをはじめ、引き継ぎ・手続きの内容や、各種手法でのポイントなどを押さえましょう。

美容院・美容室の事業譲渡は、引き継がせる対象により、承諾を得るなどの手続きが伴うので、専門的な知識と仲介の経験を必要とします。自社だけで取り組んでしまうと、事業譲渡の失敗を招きかねないので、美容院・美容室の仲介を行うM&A仲介会社への相談をおすすめします。

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