2025年8月27日更新業種別M&A

老人ホームM&Aの成功事例と流れ、費用・手続きを徹底解説【2025年最新情報】

後継者不足が深刻な老人ホーム業界では、M&Aによる事業承継が増加しています。本記事では、老人ホームM&Aのメリット・デメリット、流れ、費用、成功のポイント、相談先など、2025年最新情報を交えて解説します。

目次
  1. 老人ホームM&Aの現状と動向
  2. 老人ホームM&Aの種類と手法
  3. 老人ホームM&Aのメリット・デメリット
  4. 老人ホームM&Aの手続きと流れ
  5. 老人ホームの事業承継の成功事例
  6. 老人ホームの事業承継を考慮するタイミング
  7. 老人ホームM&Aを成功させるためのポイント
  8. 老人ホームM&Aの相談先
  9. 老人ホームM&Aの費用相場
  10. 老人ホームの事業承継はM&Aの専門家に相談しながら進めよう
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老人ホームM&Aの現状と動向

老人ホームの事業承継の流れを把握するためには、老人ホームの実情と事業承継の動向を把握しなければいけません。

そこでここからは有料老人ホームを詳しく解説し、老人ホームの事業承継の動向を解説します。

有料老人ホームの種類と特徴

国営ではなく、民間企業が運営する高齢者向け介護施設を有料老人ホームといいます。

高品質の介護サービスを提供する、介護付有料老人ホームとして認定されるためには都道府県の認可が必要です。

一方介護サービスを外部業者に依頼する流れの介護施設を住宅型有料老人ホームといいます。

 

また介護付有料老人ホームや住宅型有料老人ホームなどに比べて利用料が安く、公的に認可されている有料老人ホームが特別養護老人ホームです。

 

老人ホームとグループホーム、サービス付き高齢者向け住宅との違い

  • 老人ホーム:要介護者に対し、食事、入浴、排泄などの日常生活介護を提供。入居者の状態に応じて、終身まで入居可能。
  • グループホーム:認知症の高齢者が少人数で共同生活を送る場。認知症の進行を穏やかにし、残存機能を維持することを目的とする。
  • サービス付き高齢者向け住宅(サ高住):高齢者の自立を支援する住まい。バリアフリー構造で、安否確認や生活相談サービスが提供される。

有料老人ホームの事業承継は増加傾向にある

  • 2025年には団塊の世代が後期高齢者となり、介護需要は更に増加すると予測されています。人材不足が深刻化する中、M&Aによる事業規模の拡大とサービス品質の向上が求められています。
  • 経営者の高齢化や後継者不足により、事業承継の需要が高まっています。M&Aは事業の継続と雇用の維持に貢献する有効な手段です。

老人ホームM&Aの種類と手法

  • 株式譲渡:会社の株式を譲渡する方法。
  • 事業譲渡:特定の事業部門のみを譲渡する方法。
  • 合併:複数の法人が一つに統合する方法。
  • 会社分割:会社の一部を分割して他の会社に承継させる方法。

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老人ホームM&Aのメリット・デメリット

老人ホームの事業承継を行えば、後継者不在などの問題を解消した効率的な事業承継ができます。

では老人ホームの事業承継を行うメリットをさらに深掘りし、デメリットを売り手側・買い手側の双方の立場から解説します。

メリット

老人ホームの事業承継を行えば、売り手側・買い手側双方ともにさまざまなメリットを得ることも可能です。

では老人ホームの事業承継での、売り手側・買い手側双方のメリットを解説します。

売り手側

事業の継続、後継者問題の解決、経営資源の活用、従業員の雇用維持などです。

買い手側

事業拡大、新規事業参入、シナジー効果の創出、市場シェアの拡大などです。

デメリット

老人ホームで事業承継を行えば、売り手側・買い手側双方ともにメリットがある反面、デメリットも発生します。

では老人ホームで事業承継を行うデメリットを、売り手側・買い手側双方の立場から解説します。

売り手側

現状の取引先とのトラブル発生の可能性が高くなる点が、老人ホームで事業承継を行う際の売り手側のデメリットです。

現状顧客は売り手側企業との金額面などの契約条件に納得し、契約更新を続けている事例も多く見受けられます。

また現状の担当者の対応に好感を持ち、契約更新している企業も多いです。

 

そのような状況で事業承継が行われれば、契約内容や担当者も変更して既存顧客に不満が生じて契約破棄に繋がる事例も多く見受けられます。

買い手側

老人ホームで事業承継を行う際に、多額の資金が必要な点が買い手側のデメリットです。

事業承継では売り手側の事業の権利や資産、ノウハウなど事業運営における重要な事項を引き継ぎます。

特に独自のノウハウや技術を持つ企業の買収では、高いシナジー効果が見込めるので高額な買収金が必要です。

老人ホームM&Aの手続きと流れ

  1. 検討・準備段階:M&Aの目的、譲渡対象、譲渡条件などを明確化します。
  2. 相手探し:M&A仲介会社などを活用し、適切な相手を探します。
  3. 交渉・基本合意:条件交渉を行い、基本合意書を締結します。
  4. デューデリジェンス:財務、法務、事業内容など、詳細な調査を行います。
  5. 最終契約:最終的な契約条件を確定し、契約書を締結します。
  6. 統合・PMI:M&A後の統合プロセスを円滑に進めます。

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老人ホームの事業承継の成功事例

老人ホームで事業承継を行えば、後継者問題を解消した事業の引継ぎや事業シェアを拡大できますが、実際にどのような事業承継が行われているのでしょうか。

では老人ホームの事業承継の成功事例を紹介します。

 

幸和製作所とパムックとアップルのM&A

2019年2月には主に介護用品・福祉用具の製造・販売を手掛ける幸和製作所が、デイサービス事業を手掛ける有限会社パムックと株式会社アップルの株式を取得しました。

この事業承継は幸和製作所が経営基盤拡大のために行った事例です。

参考:幸和製作所コーポレートサイト

ケアサービスとひだまりのM&A

2019年7月には東京23区を中心に在宅介護事業を手掛けるケアサービスが、東京都江東区の同業他社であるひだまりの全株式を取得して子会社化しました。

このM&Aはケアサービスが江東区における事業を強化するために手掛けた事例です。

参考: 株式会社ケアサービスによる株式会社ひだまり吸収合併に関するお知らせ

揚光社と光風苑のM&A

2019年5月には有料老人ホームやデイサービス事業を手掛ける揚光社が、株式会社エンジョイから介護有料老人ホーム事業を手掛ける光風苑の全株式を取得して子会社化しました。

このM&Aは、揚光社が老人ホーム事業を拡大するために手掛けた事例です。

参考: 株式会社揚光社による光風苑の子会社化に関するお知らせ

ソラストとなごやかケアリンクのM&A

2019年3月には大規模な介護サービス事業を手掛けるソラストが、東京都を中心に介護事業を手掛けるなごやかケアリンクの株式を取得して子会社化しました。

このM&Aは、ソラストが事業シェア拡大のために手掛けた事例です。

参考: ソラストによるなごやかケアリンク株式会社子会社化に関するお知らせ

ソラストとJAWAのM&A

2018年10月には関東・関西圏を中心に介護事業を手掛けるトラストが、大阪や愛媛県、兵庫県などで認知症施設のグループホーム事業を手掛けるJAWAの全株式を取得して子会社化しました。

このM&Aはソラストが事業基盤を拡大するために手掛けた事例です。

参考: 株式会社ソラストによる株式会社JAWAの株式取得に関するお知らせ

老人ホームの事業承継を考慮するタイミング

老人ホームの事業承継を成功させるためにも、事業承継のタイミングを考慮するのも重要なポイントです。

では老人ホームの事業承継を考慮するタイミングを解説します。

後継者不足

老人ホームの事業承継では、後継者不足に陥った時点で検討するのも重要なポイントです。

現経営者が引退した時点で親族や社内に後継者がいなければ、最終的に廃業・倒産するしか手段はありません。

そこで事前に後継者不足を把握した時点で他社に事業承継すれば、倒産・廃業せずに事業を残すことができます。

従業員不足

従業員が不足した時点で事業承継を検討するのも、老人ホームの事業承継を成功させるポイントの1つです。

現在問題視されている少子高齢化により、多くの老人ホームが人材不足によって廃業・倒産しています。

したがって倒産・廃業を避けて事業継続するためにも、従業員が不足した時点で事業承継を検討しましょう。

 

特に十分な労働力を確保している大手老人ホームなどへの譲渡を行えば、従業員不足に悩まされずに事業を継続できます。

ニーズの増加・事業拡大

自社のニーズが増加し、事業を拡大したい際にも事業承継を検討しましょう。

事業拡大のために新規事業所を立ち上げれば、新たな事業ノウハウや従業員の指導・教育も行わなければいけません。

一方で既存の事業を譲受すれば、既に運営体制が確立された事業を承継できるので、効率的な事業拡大が可能です。

 

老人ホームM&Aを成功させるためのポイント

  • 目的の明確化:M&Aの目的を明確にし、戦略を策定する
  • 相手の選定:事業理念、経営方針、企業文化などが適合する相手を選ぶ
  • デューデリジェンスの徹底:財務状況、法務リスク、事業の将来性などを詳細に調査する
  • 従業員への配慮:従業員とのコミュニケーションを密にし、不安を解消する
  • 文化の融合:M&A後の企業文化の融合を図り、シナジー効果を最大化する

老人ホームM&Aの相談先

老人ホームの事業承継の有効な相談先には、どのような機関があるのでしょうか。

では老人ホームの有効な事業承継の相談先を紹介します。

M&Aの経験と知識が豊富なM&A仲介会社に相談する

老人ホームの事業承継を行う際には、M&Aの経験と知識が豊富なM&A仲介会社に相談しましょう。

前述のように事業承継には法的に複雑な手続きが多く、自社で取り組めば大変な手間がかかります。

そこでM&A仲介会社に相談すれば、豊富な知識と実績を活かしてスムーズに取引を進めてくれます。

金融機関に相談する

銀行などの金融機関も、事業承継の有効な相談先の1つです。

特に自社を担当している銀行であれば、自社の運営状況や事業内容に適したアドバイスが期待できます。

 

老人ホームM&Aの費用相場

M&Aにかかる費用は、案件の規模や複雑さによって大きく異なります。主な費用項目は以下の通りです。

M&Aアドバイザリー費用

M&A仲介会社に支払う手数料です。成功報酬型が一般的で、譲渡価格の3~5%程度が相場です。

デューデリジェンス費用

弁護士、会計士、税理士などに依頼する費用です。数百万円から数千万円程度かかります。

その他の費用

契約書作成費用、登記費用、印紙税など、その他諸経費が発生します。

老人ホームの事業承継はM&Aの専門家に相談しながら進めよう

老人ホームM&Aは、複雑な手続きと専門的な知識が必要です。2024年4月の成年年齢引下げに伴い、契約に関する法改正も実施されています。M&Aアドバイザーや弁護士などの専門家に相談することで、スムーズかつ法令遵守したM&Aを実現できます。

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