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2019年7月8日公開
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病院・クリニックの売却額とは?売却方法や価額の上げ方を解説!

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この記事の監修専門家
M&A総合研究所 公認会計士
高谷 俊祐

病院・クリニックのM&Aは一般的な会社のM&Aと異なる部分が多く、そのことを踏まえていなければ失敗する可能性が高いものです。売却額を引き上げたいのなら、交渉の場でいかにアピールするかはもちろん、優れた専門家のサポートも得るようにしましょう。

目次
  1. 病院・クリニックの売却額とは
  2. 病院・クリニックの売却方法
  3. 病院・クリニックの売却額を上げるには?
  4. 病院・クリニックの売却注意点
  5. 病院・クリニックの売却はM&A仲介会社に相談
  6. まとめ

病院・クリニックの売却額とは

M&Aにおいて、売り手の目標の一つに理想的な売却額の達成は必ず入ってくるかと思います。自分の会社を売る以上、やはり少しでも多く売却益を確保したいと思うのは当然でしょう。しかし、売却額を上げるには多角的な観点から対策を立て、M&Aに臨む必要があります。

今回は病院・クリニックのM&Aにおける売却額の上げ方についてお伝えしていきます。病院・クリニックの売却額はどのようにして上げるのでしょうか?

病院・クリニックの売却方法

病院・クリニックを売却する際にはどのような方法があるのでしょうか?会社売却の方法は大きく分けて以下の3つがあります。

理事の入れ替え

医療法人のような規模であれば、理事会の理事の入れ替えでM&Aが行えます。病院・クリニックは株式をほとんど発行しないため、一般的な会社のように株式譲渡で経営権を取得することはできません。ただ、理事会で運営される医療法人の性質を利用し、理事会のメンバーを買い手側の人間に入れ替えることで実質的な買収が可能になります。

一方、理事の入れ替えは一般的なM&Aの手法と異なる注意点があることを意識しておく必要があります。医療法人の理事会は個々の医療法人の定款によって業務の範囲などが異なっており、それぞれに設けられたルールを踏まえたうえで行わなければなりません。そのため、理事の入れ替えを行うにはそれぞれの定款を精査し、その内容に沿って進めていく必要があります。

また、医療法人が財団である場合と社団である場合でプロセスが変わることもあります。場合によっては出資持分を買い取ったり、理事や社員の退職金を用意する必要があるため、注意しておきましょう。

合併

病院・クリニックのM&Aにおいては、一般的な会社と同様に合併を行うことができます。合併とは売り手が買い手の法人に完全に組み込まれるものであり、売り手の法人は消滅することが特徴です。

合併には買い手が売り手の法人を吸収する「吸収合併」と、合併に参加する法人が全て消滅し、新設した法人に吸収される「新設合併」があります。ただ、実際に使われることが多い手法は吸収合併であり、新設合併は手間もコストもかかるためあまり使われることはありません。

病院・クリニックの合併の場合、一般的な会社の合併と異なる点があることには注意しておきましょう。医療法人の性質によっては社員全員の同意が必要や理事会で3分の2以上の賛成が必要になる他、必ず都道府県知事の許可が必要になるなど、様々な手間がかかります。

また、合併は包括的承継が発生する方法であり、売り手の法人が持つ負債や不要な資産、訴訟などといったリスクが引き継がれてしまうことになります。当然それらのようなリスクは経営統合の支障になる恐れがありますし、場合によってはM&Aそれ自体が破談してしまうことにもつながります。この点には充分注意しておきましょう。

事業譲渡

事業譲渡も病院・クリニックのM&Aで用いることができる方法です。事業譲渡は法人それ自体ではなく、事業だけを売買する方法です。そのため、法人の独立性が失われることはありません。ただ、個人でやっている病院・クリニックの場合は実質的に病院・クリニックそのものを売却することになります。

事業譲渡は法人をそのまま売買する他のM&Aの方法とは違い、事業という法人の資産を売買することであるため、病院・クリニックでも問題なく行えます。また、事業譲渡は包括的承継が発生しない方法であり、契約の範囲内で買い手が承継するものを選べるようになっています。そのためさきほどお伝えしたようなリスクを買い手が避けたい時には有効的だといえます。

他方で、事業譲渡は実行すると事業の許認可の取り直しが必要になったり、不動産の移転の際には登記変更をしなければならないなど、手続きにおいて様々な手間がかかることには注意しておかなければなりません。そもそも病院・クリニックのM&Aは時間がかかりやすい傾向があり、1年以上の期間を費やすことも珍しくありません。日々の業務をこなしながらM&Aを進めるだけでも大変であるため、事業譲渡を行う際にはあらかじめ綿密に計画を立てておくことがポイントです。

病院・クリニックの売却額を上げるには?

病院・クリニックの売却額を上げるにはどうしたらいいのでしょうか?具体的な方法としては以下のようなものがあります。

増床でアピール

病院・クリニックのM&Aにおいて、買い手が最も重視するのは「増床」です。増床とは病院・クリニックのベッド数を拡大することを指します。病院・クリニックの収益源は患者であり、ベッドの数はそのまま対応できる患者の数に比例します。そのため、病院・クリニックのM&Aにおいて買い手は他の病院・クリニックを買収して増床しようとします。

これは裏を返すと、売り手となる病院・クリニックはどれだけ買い手の増床に貢献できるかがポイントだと言えます。買い手の増床へのこだわりが強いのであれば、どれだけのベッドを提供できるかをアピールできれば売却額向上につながるでしょう。

人材や設備、技術でアピール

売り手の病院・クリニックが持つ人材や設備、技術でアピールすることもポイントです。当然、病院・クリニックには様々な診療科があり、個々の診療科にはそれぞれ高度に専門的な人材や設備、技術が必要となります。そして病院・クリニックのM&Aにおいて、買い手は特定の診療科を開設するためにM&Aによって人材や設備、技術を一挙に獲得しようとします。そのような買い手のニーズに応えられるように、専門的な設備や技術、ノウハウを持つ人材を売り手が提供できれば、より多くの売却額を達成できるようになります。ここでいう専門的な人材や設備、技術は医学に限ったものではありません。

昨今は医療とIT技術の融合が進んでおり、IT技術の導入も病院・クリニックの課題となっています。そのため、優れたIT技術を導入している病院・クリニックは高額な売却額でM&Aを進められるようになります。また、買い手を探す際にもその点をアピールすれば、理想的なM&Aを実行しやすくなります。

さきほどお伝えした増床をアピールする場合、規模が小さい病院やクリニックでは限界があるものです。しかし、独自の人材や設備、技術でアピールできるようになれば有利に交渉を進められるようになるでしょう。

リスクの軽減

売り手となる病院・クリニックが潜在するリスクを軽減することは、売却額が下がる原因を除去するきっかけになります。一般的な会社のM&Aと同様に、買い手となる病院・クリニックもリスクを嫌います。負債や不要な資産、訴訟などといったものは経営統合の妨げになることになるだけでなく、M&Aそのものが破談になることにもつながります。

実際とんでもないリスクが発覚してM&Aが破断したケースは少なくなく、買い手はリスクを非常に警戒します。そのため、買い手はデューデリジェンスを通じて徹底的にリスクを精査していきます。この際、売り手もM&Aで不利になるようなリスクになるべく対処しておく必要があります。ただ、リスクを隠すようなことはやめておきましょう。後々発覚すればM&Aが失敗することにつながりますし、買い手はもちろん、他の会社からの信頼が損なわれることにつながります。

病院・クリニックの売却注意点

病院・クリニックを売却する際には以下のような注意点に配慮しておく必要があります。

専門性の高さ

病院・クリニックのM&Aにおいて、最も注意すべきことはその専門性の高さです。まず病院・クリニックは組織の特性上、一般的な会社のM&Aとは異なる点が多く、規制も多く設けられています。そのため、病院・クリニックのM&Aを行うにはあらかじめ様々な知識を持っておく必要があります。

また、病院・クリニックの経営や業務に関する知識も重要です。当然医学に関する知識も必要になりますし、業務に必要なあらゆる手続きや法規制、税務などに関する知識も欠かせません。ある意味、病院・クリニックのM&Aは非常に特殊であり、一般的な会社のM&Aの知識では通用しない場面も多くあります。それを踏まえていなければM&Aが上手くいかなくなるでしょう。後述するように、病院・クリニックのM&Aに長けたM&A仲介会社のような専門家のサポートを受けたうえで、M&Aを行うようにすべきでしょう。

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交渉で優位に立つ

会社売却の際、交渉で優位に立つことも売却における重要な注意点です。そもそも売却額は交渉次第で決定されるといっても過言ではなく、交渉で優位に立つことは理想的な売却額を達成するうえで不可欠です。もちろん売却額には売り手が持つ強みやリスクの影響もありますが、交渉でそれらを有効的に活用できなければ意味がありません。

そもそもM&Aにおいて、買い手と売り手は対立するものです。買い手ははより安い売却額を、売り手は少しでも高い売却額を目指すからです。そして交渉は買い手と売り手が妥協点を見出すための作業だといえます。そのため、売り手は交渉をどのように進め、いかに優位を獲得するかが課題となります。

ただ、事業承継や経営再建といった切実な事情を売り手が抱えている場合、交渉が難しくなることがあります。もし切実な事情を抱えている場合、交渉で買い手は足元を見てくることになるでしょう。下手をすれば売却額を引き下げられたり、不利な条件を与えられることにもなりかねません。交渉で優位に立つには、交渉に必要なスキルやノウハウ、M&Aに関する知識を身に付けるだけでなく、優秀な専門家を身に付けるべきです。

病院・クリニックの売却はM&A仲介会社に相談

病院・クリニックを売却したいのなら、M&A仲介会社に相談することがおすすめです。M&A仲介会社は買い手と売り手をつなげるマッチング、M&Aを成功させるための交渉、成約してからのアフターM&Aの支援など、様々な場面で支援してくれます。

そもそもM&Aは1年~1年半以上かかることも珍しくなく、おまけに成功率が3割~5割程度だといわれているものです。とりわけ病院・クリニックのM&Aとなれば、専門性が高いため、成功させることがより難しくなるでしょう。しかし、M&A仲介会社のサポートを得られれば、時間を短縮できるうえに、成功率も引き上げられる可能性が高まります。

ただ、さきほどものお伝えしたように、病院・クリニックのM&Aは決して簡単ではありません。通常のM&Aとは違うプロセスも多く、病院・クリニックの経営や業務の知識を持っておく必要があります。そのため、一般的なM&A仲介会社では対応が難しいケースもあります。ただ、最近は特定の業界・業種に特化しているM&A仲介会社が多く、当然病院・クリニックのM&Aを専門的に扱っているM&A仲介会社もあります。そのようなM&A仲介会社は病院・クリニックに関する知識やM&Aの経験が豊富なうえに、業界に独自のネットワークを持っているため、M&Aを成功させる可能性がより高まるでしょう。

また、最近のM&A仲介会社は報酬がリーズナブルになっていることが多く、完全成功報酬制をとっているような会社だとM&Aの成功報酬以外の料金を請求しないこともあります。リーズナブルにサポートを受けたければ、そのような業者に依頼することもおすすめです。

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まとめ

病院・クリニックのM&Aは一般的な会社のM&Aと異なる部分が多く、そのことを踏まえていなければ失敗する可能性が高いものです。売却額を引き上げたいのなら、交渉の場でいかにアピールするかはもちろん、優れた専門家のサポートも得るようにしましょう。

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