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ホテル・旅館業界におけるM&Aの売却/買収事例とは?買う・売る方法、費用の相場を解説

ホテル・旅館業界におけるM&Aの売却/買収事例とは?買う・売る方法、費用の相場を解説

目次

    ホテル・旅館業界のM&A

    M&Aは業界に関わらず行われているものですが、業界が変わればM&Aを行う動機や傾向も変わってくるものです。

    むしろその業界でM&Aを行うのであれば、その業界の現状を適切に把握したうえで実行する必要があります。

    今回はホテル・旅館業界のM&Aについてお伝えしていきます。

    ホテル・旅館業界は通常の会社とは形態が違うものですが、この業界のM&Aはどうなっているのでしょうか?

    ぜひ参考にしてみてください。

    ホテル・旅館業界の特徴は?

    まずはホテル・旅館業界の特徴についてお伝えしていきます。

    ホテル・旅館業界に含まれるものとしてはビジネスホテル、旅館、リゾートホテル、アーバンリゾート、割烹旅館、一部民宿などが挙げられ、主な業務としては宿泊事業、飲食事業、観光事業などといったものがあります(旅館業法2条では下宿や簡易宿泊所も含まれています)。

    元々ホテル・旅館業界は団体の宿泊客を呼ぶために添乗員や旅行代理店などから評価を得ることに重きが置かれていましたが、昨今ではインターネット上のレビューサイトや旅行専門のネットエージェントが顧客の満足度を直接反映した情報を提供しており、これを参考に宿泊先を選定することが主流になっています。

    そのためインターネット上での宣伝やネットエージェント、宿泊予約サイトとの連携などといったWebマーケティングが今後重要になってくることは自明です。

    しかしWebマーケティングはある程度のスキルやノウハウが必要となるため、しっかり投資を行っておく必要があります。

    ホテル・旅館は経営の柔軟が乏しく、設備投資が高額になりやすい傾向があります。

    ホテル・旅館は宿泊だけでなく飲食、宴会、婚礼など様々な用途で使われることがあり、それぞれのサービスには一定以上の設備だけでなく、従業員のスキルが必要となります。

    そのためトレーニングを積んでスキルを備えた常勤の従業員に限定されることが多く、非常勤のアルバイトやパートを入れることは難しいものです。

    加えてホテル・旅館は年中無休が基本であるため、常時常勤の従業員を出勤させれば人件費がかかりやすくなります。

    こういったコストの高さに対し、ホテル・旅館はの売上は客室数に依存しており、単価が硬直しやすくなっています。

    ホテル・旅館の経営は人件費や設備にかかる固定費が大きく、売上を柔軟にコントロールすることが難しいものであることが総合的な特徴だといえます。

    そんな業態に対し、ホテル・旅館業界は東日本大震災やリーマンショック、円高の影響によって長らく低迷状態に入っていました。

    ホテル・旅館の数も減少傾向になりましたが、近年は景気の回復や円安傾向によって徐々に回復の兆しを見せています。

    ホテル・旅館業界のM&Aの現状と動向

    ここではホテル・旅館業界のM&Aの現状と動向についてお伝えします。

    ホテル・旅館業界のM&Aは現在活発化しており、とりわけ中小・中堅のホテル・旅館は積極的にM&Aを行っています。

    ホテル・旅館業界のM&Aには以下のような目的のために行われるケースが多くなっています。

    ①訪日外国人観光客の受け入れ

    元々日本は円高の影響もあって訪日外国人観光客が減少傾向にありましたが、2020年に開催される東京オリンピックのように訪日外国人観光客が増加する機会はまだ多くあります。

    訪日外国人観光客が増加するのは東京、大阪、京都などといった大都市圏が多いですが、受け皿としての客室の提供が滞ってしまうこともあります。

    そのため大手が提供できる客室の増加を目的としてM&Aを行うケースは増えています。

    売り手となるホテル・旅館の立場からしても訪日外国人観光客を受け入れるノウハウやシステムを獲得できるため、M&Aは訪日外国人観光客の受け入れを増やすうえで有益な機会だといえます。

    この目的のM&Aはホテル・旅館業界の大手だけでなく、投資ファンドがM&Aを持ちかけてくる例も少なくありません。

    今後もホテル・旅館業界を専門的に扱うファンドや事業会社が増加する可能性も高いでしょう。

    ②地方のホテル・旅館の再生

    大都市は人の流入が多く、訪日外国人観光客が増加すれば真っ先に恩恵に与かることができますが、地方のホテル・旅館となるなかなかそうはいきません。

    世界的な知名度を持つ人気の観光地でもなければ、固定の宿泊客を確保することも簡単ではないでしょう。

    また宿泊客が減少するようなことになれば借入金の負担も大きくなり、必要な固定費の確保も難しくなります。

    そんな地方のホテル・旅館が再生をかけてM&Aを実施するというケースも近年増えつつあります。

    大手のホテル・旅館や投資ファンドなどに買収されることができれば、再生のための資金を得られますし、外部のアドバイスを得て経営の効率化も実現できるでしょう。

    この目的のM&Aは一見すると売り手の都合が大きい印象がありますが、ホテル・旅館事業に進出しようとしている買い手にとっても悪い話ではありません。

    ホテル・旅館の経営は設備や従業員のスキルが重要であり、これをゼロから揃えることは決して簡単ではありません。

    しかしホテル・旅館を買収することに成功すれば、それらを準備するプロセスを省略することができます。

    ②旅行スタイルの変化への対応

    近年はネットエージェントやレビューサイト、宿泊予約サイトが台頭しており、それに応じて旅行スタイルも変化しています。

    今の旅行は大きなお金をかけて豪遊したり、観光ツアーに参加するというよりも、より安く、気軽に、短期間に行うというタイプが増えています。

    これは訪日外国人観光客にも同様であり、海外にはない物珍しさとリーズナブルな料金からカプセルホテルが人気になるという事例もあります。

    こういった旅行スタイルの変化に対応するにはさきほどもお伝えしたようにいかにWebマーケティングを徹底するかにかかっています。

    Webマーケティングがノウハウや設備がなければ簡単にできるものではなく、右も左もわからない状態では手を出しずらいものです。

    また当然ながら旅行スタイルの変化に合わせてサービスも変えていく必要も出てきますし、老朽化した設備を一新することもあるでしょう。

    そんな状況を打開するために、ホテル・旅館がM&Aを行い、大手資本の傘下に入ることで資金を確保しつつ現在のニーズに合わせた経営改善を行っている事例も少なくありません。

    ホテル・旅館業界のM&Aの相場と費用

    ここではホテル・旅館業界のM&Aの相場と費用についてお伝えします。

    M&Aを行う場合、買収にどれだけの費用がかかるかはケースバイケースですが、一定の傾向はあります。

    ホテル・旅館は立地にもよりますが、温泉や宴会場、客室数など設備が充実していれば、それに比例して買収の費用は上がります。

    そのためホテル・旅館の買収には中小・中堅であれば数千万円~数億円、大規模なものであれば数十億円の相場で考えた方がいいでしょう。

    また、M&A仲介会社のような専門家のサポートを得る場合、報酬を支払うため、さらに費用がかかります。 費用を抑えたいのであれば、なるべく報酬の安いM&A仲介会社を選ぶべきでしょう。
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    ホテル・旅館業界の買収とは?買う・買いたい場合

    ホテル・旅館業界の買収のポイントはどうなっているのでしょうか?

    ホテル・旅館を買収するのは大手のホテル・旅館だけでなく、投資ファンドなど他事業も行うケースが増えていますが、いずれも買収の際のポイントは共通しています。

    買収のポイントとしてよく注目されるのは集客機能や立地条件、収益・コスト管理です。

    集客機能に関してはそのホテル・旅館ならではのオリジナリティ溢れる個性的なサービスを提供できているかどうか、Webマーケティングにどれだけ投資を行っている・投資をする意識があるかに注目すべきです。

    ホテル・旅館経営の根幹はあくまで接客サービスであり、個々の宿泊客の満足度が人気に直結するといっても過言ではないため、どれだけ満足度を高められるサービスを持っているか、そしてホテル・旅館をさらに宣伝したり、予約の利便性を高めるための予約フォーラムの作成など、Webマーケティングをちゃんと実践しているか、あるいはどれだけ意欲的に取り組んでいるかも注目すべきだといえるでしょう。

    立地条件に関しては最寄りの駅や空港、観光地や繁華街など宿泊客の目的地となる場所からどれだけ距離があるか、既存のホテル・旅館があるために競争環境が激しいかなどが注目ポイントです。

    収益・コスト管理は対象のホテル・旅館がどれだけ高い水準で売上を維持しているか、人件費や設備の維持費、仕入れ代を圧縮できているかに注目です。

    ホテル・旅館は固定費の割合が大きいため、この固定費をどれだけ抑えられているかも重要な要素だといえるでしょう。

    ここまで様々なポイントをお伝えしてきましたが、正直買い手のニーズを全て満たしている売り手を見つけることは簡単ではありません。
    ただ、優れたM&Aプラットフォームを活用すれば見つけられる可能性は高くなります。
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    ホテル・旅館業界の売却とは?売る・売りたい場合

    ホテル・旅館を買収したい立場の注目ポイントをお伝えしましたが、売却したい立場だとどうなるでしょうか?

    基本的にホテル・旅館業界は売り手市場と言われており、売り手となるホテル・旅館の方が有利に働く傾向があるといわれています。

    ただ、確実にホテル・旅館の売却を成功させたいのならいくつかのポイントはおさえておくべきです。

    ホテル・旅館を売却する際、まずは客室数を見られることは意識しておきましょう。

    ホテル・旅館の売上は客室数に依拠しており、どれだけのキャパシティを有しているかどうかは非常に重要なポイントです。

    客室数によって売却の成否が分かれるといっても過言ではありません。

    実際M&Aの仲介サイトでホテル・旅館の買収を望む会社は条件に客室数を設けていることが多く、一定以上の客室数がなければM&Aができないというケースも少なくありません。

    ただ客室数以外にもどのようなサービスを行っているか、どれだけ固定費を抑えられているかによっては客室数に自信がなくても買い手がM&Aに前向きになってくれるケースはあります。

    しかし都市圏にあるホテル・旅館だと客室数が重視されるケースが多い(訪日外国人観光客の受け入れなどを視野に入れるため)ので注意が必要です。

    またWebマーケティングやサービス改善など、経営状態の改善に意欲的であることも重要です。

    時代の変化を理解し、それに対応する姿勢を持っておかなければ仮にM&Aが成功しても買い手との間で齟齬が発生してしまうことにもなりかねません。

    ホテル・旅館業界のM&Aを成功させるには専門家の力を借りよう

    ホテル・旅館業界のM&Aを成功させるには専門家の力を借りることがおすすめです。

    そもそもM&Aは業界に問わず成功率が30%といわれているものであり、決して簡単なものではありません。

    会社によっては数か月で終わるケースもあれば、1年以上かけても成功しないというケースもあります。

    そのうえM&Aはどんな手法を使っても法務、税務、財務など専門的な知識が必要になってくるプロセスが多く(デューデリジェンスが代表的な例です)、交渉なども含めて経営者だけで行うのは難しいでしょう。

    M&Aを実行する際には経営コンサルティング会社やM&A仲介会社などといった専門家の力を借りることが一般的です。

    一方でホテル・旅館は一般的な会社とは違う事業を扱うものであり、業態も異なっているうえに業界ならではの慣習もあるので業界への理解が深い専門家の方が心強いかと思います。

    近年、M&Aが経営戦略として一般的になっている状況から特定の業界・業種に特化した経営コンサルティング会社やM&A仲介会社が増えています。

    ホテル・旅館業界に強い会社も多く、業界の事情や業態を理解しているため、適切なアドバイスが得られる可能性が高いでしょう。

    またこれらのような専門家は事業承継の支援や、事業承継のためのM&Aにも協力してくれることがほとんどです。

    昨今ホテル・旅館業界は後継者不在が問題となっており、後継者が見つからないために廃業になってしまうホテル・旅館も少なくありません。

    そういった状況でも専門家なら解決策を提示してくれる可能性は高いため、ぜひ相談してみてください。

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    加えて事業承継M&Aにも対応できるため、後継者不在に悩むクライアントの力にもなってくれます。
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    まとめ

    かつては縮小傾向にあったホテル・旅館業界ですが、近年は景気の回復や円安、海外からの注目もあって徐々に盛り返しつつあります。

    そんなホテル・旅館業界でM&Aが盛んに行われているのも、ホテル・旅館業界の更なる活性化を図ってのことだと思われます。

    ただ近年は旅行のスタンスが大きく変化していることもまたホテル・旅館業界の大きな変化を与えているといえます。

    Webマーケティングにおける集客など、時代の変化に合わせた対応も重要になるでしょう。

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