2020年4月10日更新業種別M&A

製造業(メーカー)は事業承継か廃業どちらが良い?後継者問題の現状と課題も解説!

昨今、後継者問題を抱えている会社が増えており、多くの経営者が事業承継と廃業のいずれを選ぶかで苦悩しています。しかし、事業承継と廃業について熟知してなければ、選択することは難しいでしょう。今回は製造業の事業承継・廃業や後継者問題の現状についてお伝えします。

目次
  1. 製造業の業界動向について
  2. 製造業(メーカー)の事業承継
  3. 製造業(メーカー)の事業承継の流れ
  4. 製造業(メーカー)は事業承継と廃業どちらが良いか?
  5. 製造業(メーカー)の事業承継が増える理由
  6. 製造業(メーカー)が抱える後継者問題の現状と課題
  7. 製造業(メーカー)を事業承継する際におすすめの相談先
  8. まとめ
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製造業の業界動向について

製造業界の動向についてまずは解説していきます。

製造業(メーカー)の概要とは

製造業は工場や設備を保有し、製品の種類に関わらず、原材料を加工して製品を作る事業そのものをさします。そのため、食品や紙など日常で使用されるありとあらゆるものが製造業に含まれています。

自動車業界、電気機器業界などの大手メーカーなど、世界的なシェアを誇る企業が多く存在しています。また、印刷業や窯業でも、製造を行っているのであれば製造業として扱われることもあります。

製造業の特徴は、工場を建設するなどの設備投資や原材料の仕入れなど、多額の初期投資が必要です。また設計や開発、製造までに長期間要します。そのため、規模に応じたキャッシュフローや運転資金がないと事業継続が難しいです。

製造業は日本の産業を支える事業の一つであり、日本経済へ及ぼす影響もかなり大きいものになっています。

製造業の流れ

製造業は日本を代表する分野でもあります。第二次世界大戦後の日本の高度経済成長を支えた歴史は、経済成長のロールモデルとして知られていることでしょう。高品質な製品は「メイド・イン・ジャパン」として世界でも憧れのブランドになりました。

世界的にも自動車・電気機器メーカーなど、トップシェアを誇る企業が生まれ、「ものづくり立国」としての地位を確立しました。しかし、昨今は電機業界において、中国や韓国、台湾などにシェアを奪われ、スマートフォン時代の到来とともに日本の国際競争力が低下しました。

1990年代〜2000年代に国内市場の縮小や為替問題などを背景に製造業は、人件費の安い海外移転を加速しました。そのため、海外の子会社や下請け会社に技術が流出する結果となりました。

製造業は設備投資を伴う産業なので、多額の資金力が必要です。昨今は、新興国の電機メーカーの製品は質・量ともに日本メーカーに劣らない品質にまで成長しています。日本の製造業はこれからが真価を問われる時代に入ってきています。

製造業(メーカー)の事業承継

製造業

東京商工リサーチの調査結果によると、2019年に国内で休廃業や解散した企業は、4万3,348件で2018年に比べ7.2%減と、2年ぶりに減少しました。休廃業や解散と企業倒産の合計は5万1,731件であり、2019年には全企業約359万社のうち1.4%が市場から撤退、消滅したことになります。

休廃業・解散した企業の代表者の年齢別(判明分)は、70代が最も多く39.0%と約4割を占めています。次いで、60代の27.5%、80代以上が16.9%と続きます。

60代以上が全体の83.5%であり、承継相手を見出せないまま70代を迎えた代表者も多いです。そのため、代表者の高齢化が休廃業や解散を加速する要因になっていると考えられます。

中小企業の休廃業・解散では、優良技術や販路喪失はもとより、年間で多くの雇用への影響が発生しています。経営を維持していくためには、円滑な事業承継が必要です。ここでは製造業における事業承継の手法についてお伝えします。

事業承継とは

中小企業庁は、2017年度に「事業承継5カ年計画」を策定しました。各都道府県に事業承継ネットワークを展開し、事業承継診断を含む支援に取り組んでおり、また金融機関などを中心に支援が加速しています。

こうした官民一体の承継支援は、休廃業や解散の抑制に効果が期待できます。さらに2019年12月、中小企業庁は「第三者承継支援総合パッケージ」を発表しました。

そこでは、優良な中小企業の廃業に歯止めがかからず、地域における雇用や技術が失われると危機感を強め、2025年までに利益を出しているのにも関わらず廃業の可能性がある約60万社に対して、第三者承継を促す目標を掲げています。

製造業を廃業することになった場合、煩雑な法的書類の提出が必要となり、工場の売却が必要になります。工場の売却には通常相当の時間と費用がかかり、できる限り事業承継が望ましいです。

事業承継には大まかに分けて3つの手法があります。それぞれの手法について、解説します。

親族内事業承継

親族内事業承継とは経営者の親族を後継者に据えたうえで事業承継を行う手法です。経営者の親族に事業承継を行うことはある意味伝統的なものだといえますし、従業員や取引先も納得しやすい形だといえるでしょう。

後継者を早期に決定することによって、後継者育成の期間を長く確保することが可能です。相続などにより、財産や株式を移転することで、所有と経営の総合的な承継が可能です。

一方、昨今は親族内事業承継が上手くいかないケースが増加しています。少子化の影響でそもそも後継者となる親族がいないこともありますし、親族に後継者になる意思がないというケースも少なくないからです。

親族外事業承継

親族外事業承継は、経営者の親族以外の人材を後継者に据える手法です。この場合、後継者候補には社内の従業員や外部の人材が選ばれることが多いです。

後継者が親族ではないため、親族外事業承継は周囲の心証を悪くするリスクがあります。しかし、すでに業務や経営の経験値が高い人材が後継者になるため、育成の手間がないメリットがあります。後継者が従業員であれば、経営方針の一貫性を保持しやすいでしょう。

M&Aによる事業承継

M&Aによる事業承継は、第三者に経営権を託せる手法です。最近は中小企業を中心に後継者不在が問題化しており、親族・親族外に後継者がおらず、事業承継ができない会社が増えています。親族や社内に適任者がいない場合は、候補を外部に求める方法がベストです。

昨今M&Aによる事業承継は多くの会社が実行しており、日本のM&A件数を増加させる一因にもなっています。会社を売却・譲渡することによって事業承継を実現し、経営者が利益を得ることなどのメリットがあります。

M&Aを検討している経営者は、専門家からアドバイスを得るのがベストです。M&A仲介会社であるM&A総合研究所は、専門的な知識や経験が豊富なアドバイザーが在籍しており、培ったノウハウを活かしM&Aをサポートいたします。

さらに、M&A総合研究所はスピーディーなサポートを実践しており、平均3ヶ月という期間で成約を実現します。相談は無料で行っておりますので、お気軽にご相談ください。

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参照:東京商工リサーチ 2019年「休廃業・解散企業」動向調査

製造業(メーカー)の事業承継の流れ

事業承継の流れ

製造業の事業承継は後継者がいる場合と、M&Aを行う場合で流れが異なっています。

親族内事業承継(親族外事業承継)の流れ

親族内事業承継・親族外事業承継の流れは以下のようになっています。

事業承継計画の策定

事業承継はまず事業承継計画の策定からスタートします。事業承継計画は事業承継を円滑に進めていくうえで欠かせないものです。事業承継は10年近くかかることもあり、長期間続けることを覚悟したうえで取り組まなければなりません。

そのため、事業承継計画を策定し、それぞれのプロセスを整理しておくだけでも、スムーズに進められるようになるでしょう。また親族外事業承継の場合は、経営者の親族の了承を得ることは親族外事業承継を行ううえで不可欠です。

親族外事業承継はいってしまえば後継者となるはずの親族を差し置き、他人へ後継者を譲ることになります。そのため、親族から反発を受けたり、相続でトラブルが発生したりする原因になります。

そのようなリスクを解消するためにも、確実に親族の了承を得ておくことがおすすめです。

後継者の育成・教育

後継者の育成・教育は事業承継において大切なプロセスだといえます。なぜなら後継者の質が事業承継の結果を左右するといっても過言ではないからです。

どのように後継者を育成・教育するかは経営者次第ですが、外部のセミナーに参加させるなど、さまざまな形で業務や経営を学ばせる方がいいでしょう。

経営者が引退後事、不自由なく製造業の経営を正常に進めていけるよう、後継者の教育は怠らないようにしましょう。後継者育成には数年の期間を要するため、円滑に進めるためにも早い時期から育成・教育をスタートする必要があります。

資産・株式などの承継

資産・株式などの承継は後継者が経営者を引き継ぐうえで、必ず成功させなければならないプロセスです。製造業の場合、事業に関わる施設や設備などの資産や、経営権を左右する株式は確実に後継者に引き継がせなければなりません。

会社が発行する株式について役員や従業員に分散されている場合、後継者が経営権をスムーズに進められるように分散している株式を集められるよう、準備を進めておきましょう。

資産・株式などの承継は相続・贈与・譲渡といった手法を用いて実行しますが、いずれも課税方式が違うことを認識しておく必要があります。そのため、後継者の税負担が大きくならないようにさまざまな手法を上手く組み合わせて実践するようにしましょう。

個人保証・負債の処理

後継者の負担を減らしたいのなら、経営者は個人保証・負債の処理をやっておくようにしましょう。経営者個人の債務は後継者に引き継がれてしまう恐れがあり、会社の債務は後継者の経営に影響を及ぼす恐れがあるものです。

全ては無理でも、事前に個人保証や負債などの処理をある程度進めておくだけでも、後継者にとっては助けになるでしょう。

M&Aによる事業承継

製造業のM&Aによる事業承継を行う場合、流れは以下のようになります。

仲介会社などへの相談

事業承継を行う場合、M&A仲介会社など専門の業者へ相談をしておくのがおすすめです。M&Aは専門的な知識が必要であり、なおかつ経験やスキルが結果を左右するものです。専門家のサポートを得るだけでも成約率は大きく変わります。

またM&Aの事業承継をする場合、第三者に製造業(メーカー)の情報を公開する必要があるため、情報ろうえいを未然に防ぐことを目的に「秘密保持契約書」を締結します。

秘密保持契約書とは会社の秘密情報をどのように扱うかについてまとめた契約です。秘密保持契約書は基本的にサポートを行う仲介会社や、M&Aの買い手と締結します。これを締結することによって、秘密情報を扱う際に発生するリスクの回避、対処が実現しやすくなります。

事業承継先の選定

M&Aを成功させるうえでも、事業承継先(買い手)の選定はとても重要です。事業承継先の選定はサポートする仲介会社などの力を借りながら行っていきます。専門家の助言も得ながら、一番相性の良い事業承継先を見つけていくようにしましょう。

トップ同士の会議を行った後に、買い手側に基本合意の直前に「意向表明書」を提出してもらいます。意向表明書とは、M&Aを行ううえで基本的な条件や予想される譲渡価格などが記されている書類です。

基本合意書の締結

一般的に基本合意書は、最終契約の前に結ばれる契約です。内容としては、独占交渉権や基本的な条件、譲渡価格などについて記載されており、今後のM&Aのベースになる重要な契約書です。この基本合意書を結べば、ほぼ契約内容を了承したことになります。

ただ、基本合意書を締結した=M&Aの成約となるわけではありません。基本合意書の内容で法的拘束力があるのは一部だけであり、それ以外の部分は交渉次第で変わることがあります。もちろん、交渉が決裂すればM&Aは失敗に終わります。

デューデリジェンスの実施

譲渡価格やM&Aの成否を決めるのが、売り手の会社のリスクを精査するデューデリジェンスです。買い手側のリスクを減らすために必要なステップであり、基本合意を行った内容で本当に問題がないのかチェックします。

デューデリジェンスをおこなった後にもし問題が発生した場合、基本合意で売り手側と確認した条件を変更することもあり得ます。デューデリジェンスは法務・財務・税務などさまざまな専門的な知識を利用して実施します。

最終契約書の締結

交渉が一段落したら、最終契約書の締結に移ります。最終契約書には交渉を通じて決定された条件や、譲渡価格、表明保証などが記載されます。最終契約書には法的拘束力が発生しているため、内容に違反すれば損害賠償を請求されることになります。

ちなみに最終契約書はあくまで便宜的な名前で、実際はM&Aスキームによって名前が変わります。

クロージング

最終契約書を締結したら、その内容に合わせてクロージングを実施していきます。最終契約書に基づくM&A取引が実行され、株式譲渡や事業譲渡の引渡し、決済手続によって、経営権の移転が完了します。

一般的には、売手側の譲渡対象物の引渡しと、買手側の対価の支払いがされるが、スキームごとに内容が違ってきます。M&Aで会社の事業継承を検討している場合、M&A仲介会社を利用しましょう。M&A総合研究所は、公認会計士が在籍しているM&A仲介会社です。

M&Aの際には、その都度M&A仲介会社、アドバイザリーに実務をサポートしてもらうのがベストです。M&A総合研究所は完全成功報酬制となっておりますので、M&Aをご検討される際には気軽にご相談ください。

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※関連記事
製造業(メーカー)の売却の流れや価格算定方法を解説!

製造業(メーカー)は事業承継と廃業どちらが良いか?

事業承継と廃業どちらがいいのか

事業承継と廃業、どちらの方が選択肢としてよいのでしょうか?ここではそれぞれの選択肢のメリット・デメリットについてお伝えします。

事業承継のメリット・デメリット

事業承継のメリット・デメリットはそれぞれ以下のとおりです。

事業承継のメリット

事業承継のメリットはやはり会社、事業を存続させられるという点でしょう。経営者にとって自分が経営している会社・事業がなくなるようなことは避けたいものですし、従業員の雇用や顧客からのニーズも失うべきではないでしょう。

売却・譲渡した場合、経営者は売却益を得られますし、その資金で第二の創業に踏み切ることも、そのままリタイアも可能です。特に後継者のいない経営者の場合、自社の製品を引き継いでくれる事業承継先を見つけられるのは大きな利点でしょう。

また大規模な企業に買収された場合は、資金力やブランドを背景に事業の拡大が期待できます。後継者への事業承継にせよ、M&Aによる事業承継にせよ、経営者にとって会社・事業が存続する以上のメリットはないといえます。

事業承継のデメリット

事業承継のデメリットは、時間がかかるという点でしょう。事業承継は後継者に引き継がせる場合5〜10年かかるといわれます。また、M&Aでも1年前後の時間はかかります。

M&Aに関しては時間がかかるうえに、成功が確実ではないので不確定要素が多いという点もデメリットだといえるでしょう。いずれにせよ、事業承継は時間がかかるため、最後までやりぬく体力を保てるかが重要となります。

重要な経営戦略でも時間がかかると、当事者も消耗していくものです。そのため、事業承継の当事者は精細を欠かないように、最後まで集中し続けるように意識しなければなりません。

廃業のメリット・デメリット

廃業のメリット・デメリットは以下のとおりです。

廃業のメリット

廃業のメリットは会社を手離せるという点です。経営者は重責を伴う仕事であり、人によっては会社の経営から離れたいと考えていることもあるでしょう。成否が分かれるM&Aと違い、廃業は手順どおりに進めれば失敗することはありません

そのため、会社を確実に手離せるプロセスだといえます。

廃業のデメリット

廃業のデメリットは手間がかかるという点です。廃業というと会社をたたむだけであると、簡単にできるイメージがあるかもしれませんが、実際はそうではありません。

廃業は、今まで付き合いのあった取引先や仕入先、顧客との関係が消滅します。それに伴い、従業員を全員解雇しなければなりません。これまで会社で築き上げてきた技術やノウハウ、特許、人脈といった経営資源が後世に引き継がれないのも重大な損失です。

また廃業した場合、財産も十分に考慮する必要があります。廃業する場合、残余の財産について株主に分配されますが、利潤が減少することが多いでしょう。

また資産の売却が思うように進まない恐れもあり、資産を換金しても借入金などの債務を返済しきれないといったリスクもありますので注意が必要です。加えて会社法で設定された規定どおりに進めていかなければならず、違反すればペナルティを受ける恐れもあります。

そのため、廃業に思ったより手間取ったというケースは少なくありません。

※関連記事
事業承継を戦略的に行う方法!成功ポイントや事例を解説

製造業(メーカー)の事業承継が増える理由

事業承継が増える理由

製造業の事業承継が増えている理由には以下のようなものが挙げられます。

①経営者・従業員が高齢化している

昨今は社会全体で高齢化が進んでいますが、製造業も例外ではありません。経営者・従業員の高齢化が進むことで経営や業務に支障をきたすことから、事業承継が行われるようになっています。

高齢化が何より顕著に現れているのは中小規模や零細規模の製造業です。小さな規模の製造業は新しい人材をあまり入れないことが多く、経営者と従業員が全員高齢化し、会社の存続が危ぶまれることも少なくありません。

②廃業や倒産より事業の成長を選択

廃業や倒産を避け、事業の成長を実現するためにM&Aによる事業承継を選択するケースもあります。中小規模や零細規模の製造業は規模の都合上、どうしても経営が不安定になりがちです。

加えて、資金の限界があり一定以上のステージに達すると、成長が伸び悩むことになる傾向があります。
そのため、経営環境や景気の変化のあおりを受けやすく、あっという間に経営状態が悪化することも珍しくありません。

そのような製造業はM&Aによる事業承継を行い、大手の傘下に入ることで経営基盤を強化するという選択肢を取ることが多いです。

③将来的な事業継続への不安

さきほどの話と重なりますが、将来的な事業継続を不安視して事業承継を選ぶこともあります。経営状態はもちろん、経営者の体調の変化など経営が続け辛くなるファクターにはさまざまなものがあります。

もし経営者単身で解決することが難しいと感じたら、新たな経営者を迎えたり、別の会社と経営統合したりすることが活路になり得るでしょう。

④別事業への挑戦

新たな別事業に挑戦したい経営者にとって、事業承継は有効的な手段だといえます。経営者たるもの、別事業に着手したいからといって会社を手離すことは簡単にできません。しかし、事業承継で後継者や第三者に経営を託せば、別事業に挑戦する余裕ができるようになります。

また、M&Aによる事業承継であれば売却益も手に入るため、創業資金や運用資金に回すこともできるでしょう。

⑤健康問題による引退

経営者が健康問題を抱えており、それによって引退せざるを得ない状況になれば、事業承継は喫緊の課題となるでしょう。経営者の中には健康問題を抱えていても、無理に経営を続けていることもあります。

しかし、経営者に万が一のことがあれば会社の存続に関わります。そのため、できることなら経営者は健康問題を抱える前に、事業承継に着手した方がよいでしょう。

製造業(メーカー)が抱える後継者問題の現状と課題

後継者問題の現状と課題

ここでは製造業が抱える後継者問題の現状と課題についてお伝えしていきます。

後継者問題の現状

製造業の後継者問題の現状は以下のとおりです。

少子化により企業の平均年齢が年々上昇

日本全体の問題である少子化は製造業にも深刻な影響をもたらしています。昨今、少子化によって若手の人材が減ってしまうことにより、企業の平均年齢が年々上昇しています。その結果、ノウハウや経営を託せる後継者が減少しており、企業の寿命を縮めることにつながっています。

少子化による人材不足は製造業をはじめ、多くの業界に多大な影響を及ぼしています。この状況に対し、海外から人材を招へいするなどさまざまな対策が取られていますが、事業承継やM&Aによる人材の確保もその一環だといえます。

親族や従業員よりもM&Aを選ぶ会社が増加

冒頭でも触れましたが、昨今は親族や従業員へ事業承継するよりも、M&Aを実践する会社が増加しています。
M&Aは後継者が見つからなかった場合でも事業承継が実現できるため、後継者問題を抱えている会社にとっては有効的な手段だといえます。

加えて、売却益が手に入ることも特筆すべきメリットです。M&Aは成功すればまとまった額の売却益が得られるため、老後の生活資金に利用することもできますし、起業する際の創業資金にあてることもできます。

ある意味、M&Aは経営者が引退してからの選択肢の幅を広げることができるといえるでしょう。

国も専門の公的機関を開設し後継者問題の解決に積極的

後継者問題の解決を図っているのは民間の企業だけではありません。国も事業引継ぎ支援センターのような専門の公的機関を開設し、後継者問題の解決に積極的にアプローチしています。このような専門の公的機関が主に支援しているのは中小企業や零細企業です。

これらの規模の企業は後継者問題の影響を受けやすく、廃業に追いやられるケースも少なくありません。しかし、規模が小さいとはいえ、日本の経済を支える企業を失うことは極めて大きな損失だといえます。

だから国も専門の公的機関を設置し、さらに事業承継のための税制を設定するなどして後継者問題に悩む企業のバックアップを実践しています。

金融機関も協力し支援するケースも増えている

国の公的機関だけでなく、金融機関も事業承継に協力し、支援するケースが増えています。とりわけ地方の金融機関は、地元の会社の事業承継・M&Aの支援に積極的であり、中には実績を認められて表彰されたケースもあります。

金融機関は多くの会社や経営者と接してきた経験を持つため、事業承継において非常に頼りになるパートナーになってくれます。

後継者問題の課題

製造業の後継者問題の課題には以下のようなものがあります。

中小規模の製造業(メーカー)は将来への不安を持っている

中小規模の製造業は将来への不安を持っているものです。後継者問題や経営状況、経営環境の変化など、製造業が背負っている課題は山積しています。中小規模だと選択肢が限られるため、解決するのが難しい場合もあります。

ただ、最近はM&Aが経営戦略に取り入れられることも多く、将来への不安を解消できる機会も増えています。そのため、経営者一人で悩まず、専門家と相談して活路を見出すことも有効的な選択肢です。

後継者問題の解決ができず廃業を選ぶ企業も多い

後継者問題の解決ができず、廃業を選ぶ企業が多いことも製造業が抱える問題です。後継者が見つからず、事業承継ができない企業が廃業するケースは珍しくありません。

しかし、廃業することはその企業が持つノウハウが失われ、従業員も路頭に迷ってしまうこともあり得ます。さらに地域経済の損失にもつながってしまうでしょう。

廃業は必ずしも悪い選択肢というわけではありませんが、後継者問題は決して解決できないわけではありません。廃業を避けたいのであれば、専門家と相談しながら後継者問題の解決に取り組むのがおすすめです。

まだまだ後継者問題への認知度が低い

後継者問題の厄介な点は認知度が低いという点です。後継者問題は数字上では深刻な問題ですが、当事者があまり気にしていないというケースは少なくありません。そもそも経営者は日々の業務に追われており、何かにつけて多忙なものです。

そのため、後継者問題に真剣に取り組む余裕がないことも珍しくありません。また、自分はまだまだ現役だと考えており、後継者の必要性をまだ実感できていないケースもあります。

後継者問題の深刻度は会社によって異なりますが、第三者に客観的な分析をしてもらい、現状を正確には把握しておくことがおすすめです。

※関連記事
社長の引退年齢の現状や課題点とは?M&Aや事業承継を活用するポイントを解説

製造業(メーカー)を事業承継する際におすすめの相談先

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まとめ

まとめ

製造業にとって事業承継は非常に重要な問題だといえます。とりわけ後継者問題を抱える製造業にとって、事業承継は真剣に取り組むべき課題の一つだといえるでしょう。昨今、事業承継の手法は多様化しており、さまざまな選択肢が用意されています。

事業承継を行う際はあらかじめさまざまな知識を学び、状況にあった選択肢を選ぶようにしましょう。

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ジュエリー業界は国内の市場規模は減少しているものの海外展開など顧客のニーズが変化してきており、今まで以上にM&Aが行われるようになると予測されます。今回は今度積極的に行われていくジュエリー業界の...

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