M&Aとは?意味や動向とM&Aを行う目的・メリットなどをわかりやすく解説!
2024年10月22日更新業種別M&A
スポーツクラブ・フィットネスクラブのM&A・事業承継の動向!事例も解説
スポーツクラブ・フィットネスクラブ業界では、買い手・売り手ごとにM&A・事業承継を選択する目的が異なります。メリット・デメリットを十分に把握したうえでM&A・事業承継を選択しましょう。スポーツクラブ・フィットネスクラブのM&A動向や失敗事例から対策すべきことを中心に幅広く解説します。
目次
- スポーツクラブ・フィットネスクラブ業界の現状
- スポーツクラブ・フィットネスクラブのM&A・事業承継の動向
- スポーツクラブ・フィットネスクラブ業界のM&A・事業承継の案件例
- スポーツクラブ・フィットネスクラブ業界のM&A・事業承継の事例
- スポーツクラブ・フィットネスクラブのM&A・事業承継のメリット・デメリット
- スポーツクラブ・フィットネスクラブのM&A・事業承継の相場と費用
- スポーツクラブ・フィットネスクラブのM&A・事業承継の失敗事例の特徴
- スポーツクラブ・フィットネスクラブのM&A・事業承継に積極的な企業一覧
- スポーツクラブ・フィットネスクラブのM&A・事業承継での注意点
- スポーツクラブ・フィットネスクラブのM&A・事業承継時におすすめの相談先
- スポーツクラブ・フィットネスクラブのM&A・事業承継まとめ
スポーツクラブ・フィットネスクラブ業界の現状
特に現在では、シニア層が中心となり、健康志向の高まりに伴い健康維持を図るためにスポーツクラブ・フィットネスクラブを利用するケースが増加しています。この影響により業界全体の業績が好調であり、売上・従業員数・会員数が上昇傾向にあるうえに、今後もこの傾向が継続する見込みです。
スポーツクラブ・フィットネスクラブ業界の特色
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3387
スポーツクラブ・フィットネスクラブを業態別に分類すると、総合型・24時間セルフ型・ターゲット限定型・成果志向型・郊外型の5種類が存在します。このうち総合型施設では、会員の高齢化が進行している状況です。その一方で、成果志向型などのパーソナルジムは、20代〜40代を中心に人気を集めています。
また、スポーツクラブ・フィットネスクラブは小規模の施設でも運営できるため、個人事業としても実施可能な点が特徴的です。そのため、最近では小規模なスポーツクラブ・フィットネスクラブも増加しています。
矢野経済研究所の「フィットネス施設に関する調査を実施(2023年)」によると、全国フィットネス施設数は10,610施設(2023年7月時点)でした。近年、急速に増えている「24時間型」のフィトネス施設が3,141施設と最も多く全体の29.6%を占めています。
スポーツクラブ・フィットネスクラブ業界の市場規模
パンデミックの影響で落ち込んでいたフィットネス市場が急速に回復しています。2023年度には、スポーツジムなどを含む「フィットネス市場」(事業者売上高ベース)が約6,500億円に達する見込みです。
これは、2022年度の売上高5,835億円から10%以上の増加となり、過去最高を記録した2019年度の7,085億円に対して約9割程度の水準まで回復すると予想されています。
スポーツクラブ・フィットネスクラブ業界が抱える課題
日本のスポーツクラブ・フィットネスクラブ業界では、他国と比較すると市場規模が小さい点を課題として挙げています。クラブビジネスジャパンによると、2018年度における日本のフィットネスクラブの売上高は47.9億ドルであるのに対して、アメリカは323億ドル・イギリスは74億ドルです。
上記3カ国はそれぞれ人口が異なるものの、2018年度におけるフィットネスクラブへの参加率を比較しても、日本は4.1%・アメリカは20.8%・イギリスは14.9%と、日本の参加率の低さが目立っています。
スポーツクラブ・フィットネスクラブのM&A・事業承継の動向
スポーツクラブ・フィットネスクラブのM&A・事業承継の動向をお伝えします。
大手企業による中小企業へのM&Aを用いた業界再編
近年のスポーツクラブ・フィットネスクラブ業界では、会員の確保・スケールメリットや既存施設とのシナジー獲得などの目的のもと、大手企業による中小企業へのM&Aを用いた業界再編が活発化しています。具体的にいうと、小規模なスポーツクラブ・フィットネスクラブが大手の施設に買収されるケースが多いです。
事業継続の選択肢としてのM&Aによる譲渡
一方の中小企業は、大手5社が全体の半分程度の市場シェアを占める状況により、価格競争に勝てないケースが多いです。そのため、設備維持費・トレーナーの人件費・リクルーティング費のコスト負担に悩まされながら生き残りを模索する状態が続いており、M&Aによる譲渡が事業継続の選択肢とされています。
とはいえ、大規模なM&Aでは、異業種の大手が買収を仕掛けて業界への参入を図るM&A事例が特に目立っています。近年実施されたM&Aを見ると、日本テレビ・三越伊勢丹・野村不動産・城南進学研究社などの異業種の大手企業がスポーツクラブ・フィットネスクラブを買収しました。
テレビ・百貨店・不動産・学習塾などさまざまな異業種の大企業がスポーツクラブ・フィットネスクラブ業界に参入している点を見ると、意外に感じる経営者の方も少なくありません。しかし、これは裏を返すと、スポーツクラブ・フィットネスクラブ業界の伸びしろが高く評価されている証拠でもあります。
近年、高齢化に伴い健康志向が高まっている傾向も相まって、スポーツクラブ・フィットネスクラブは今後も好調を維持する可能性が高いです。そのため、他業種の企業によるスポーツクラブ・フィットネスクラブ業界への参入事例は今後も多く見られると推測されています。
スポーツクラブ・フィットネスクラブ業界のM&A・事業承継の案件例
弊社M&A総合研究所が取り扱っているスポーツクラブ・フィットネスクラブ業界のM&A・事業承継の案件例をご紹介します。
【全国ドミナント展開中】九州を拠点に展開するフィットネスジムフランチャイザー
九州地方を拠点にフィットネスジムを数十店舗全国展開しています。創業来、直営店をはじめFC店舗を中心に店舗数を拡大しています。
エリア | 九州・沖縄 |
売上高 | 2.5億円〜5億円 |
譲渡希望額 | 2.5億円〜5億円 |
譲渡理由 | 戦略の見直し |
【海外/8か国170店舗以上】フィットネスジムをチェーン展開する企業
コロナ禍の影響を多大に受けて収益は落ち込んでいたが、現在回復途中であり、1年以内にEBITDAは60-70%程度増加する見込みです。運営する店舗は現状全て自社運営となっていますが、将来的にはFCでの更なる拡大も視野に入れていいます。
エリア | 海外 |
売上高 | 250億円〜500億円 |
譲渡希望額 | 希望なし |
譲渡理由 | 戦略の見直し |
スポーツクラブ・フィットネスクラブ業界のM&A・事業承継の事例
本章では、スポーツクラブ・フィットネスクラブ業界における最近のM&A・事業承継のニュースをピックアップし紹介します。
ジェイエスエスによるワカヤマアスレティックスの子会社化
ジェイエスエスは、2024年5月14日、ワカヤマアスレティックス(和歌山県和歌山市)の全株式を取得し、完全子会社化しました。ジェイエスエスはスイミングスクールやテニススクールなど、会員制スポーツクラブの運営を行っており、ワカヤマアスレティックスはスイミングクラブ、フィットネスクラブ、スーパー銭湯を企画・運営しています。
今回の株式取得により、ジェイエスエスはこれまでのノウハウを活かし、ワカヤマアスレティックスの営業効率化を図り、スイミングやフィットネス事業の成長を目指します。また、和歌山県エリアへの新規展開も計画しています。
ルネサンスによる菱紙のスポーツクラブ譲受
ルネサンスは、2023年10月2日、菱紙(東京都墨田区)から「KSC wellnessフィットネスクラブ金町・金町スイミングクラブ(KSC wellness)」のスポーツクラブ事業を譲り受けると発表しました。不動産の信託受益権はルネサンスの指定先が取得します。
KSC wellnessは、1972年に菱紙が三菱製紙中川工場跡地に開設した「金町スイミングクラブ」を前身とする大型スポーツ施設で、フィットネスクラブ機能を2010年に追加し、ルネサンスは2021年度からその運営に一部参加していました。三菱製紙の事業戦略見直しに伴い、今回の譲渡が決定しました。
ルネサンスによるBEACH TOWNの株式取得
2021年2月、ルネサンスは、BEACH TOWNの株式51.7%を取得し子会社化すると発表しました。株式取得価額は非公開とされています。買収側のルネサンスは、東京都を拠点にスポーツクラブの運営などを手掛ける企業です。
2009年よりBEACH TOWNと業務委託契約を締結し、「ルネサンス アウトドアフィットネス」として周辺の公園や自然を活用しながら、「ノルディックウオーキング」「ランニング」「パークヨガ」などのプログラムを実施してきました。
売却側のBEACH TOWNは、アウトドアフィットネス・ヨガスタジオ・ボルダリングジム・トレーニングジム・スケートボードパーク・ランニングステーションなどスポーツ施設の事業プロデュースおよび運営を手掛ける企業です。本件M&Aの目的は、アウトドアフィットネス分野への本格参入にあります。
THINKフィットネスによるジョイフルアスレティッククラブの株式取得
2021年2月、THINKフィットネスは、ジョイフルアスレティッククラブの株式67%を取得すると発表しました。株式取得価額は非公開です。本件M&Aにより、THINKフィットネスは、ジョイフル本田とともにジョイフルアスレティッククラブを共同経営する方針を発表しています。
買収側のTHINKフィットネスは、東京都を拠点に、日本におけるゴールドジムの運営・フィットネス用品および栄養補助食品の販売などを手掛けている企業です。売却側のジョイフルアスレティッククラブはジョイフル本田による全額出資子会社であり、茨城県および千葉県でスポーツクラブを合計3施設運営しています。
本件M&Aの目的は、トレーニングマシン・健康器具・栄養補助食品など物販面におけるシナジー効果の獲得にあります。
スポーツクラブ・フィットネスクラブのM&A・事業承継のメリット・デメリット
本章では、M&A・事業承継において生じるメリット・デメリットをまとめて取り上げます。まず、取り上げるのは買い手側についてです。
買い手側のメリット
M&Aによりスポーツクラブ・フィットネスクラブを買収するメリットは、以下のとおりです。
- 会員の確保ができる
- サービス・ノウハウ・設備の引き継ぎ
- 従業員(人材)の引き継ぎ
- 事業の多角化
- 既存の商品・サービスとのシナジー効果
それぞれのメリットを順番に詳しく紹介します。
会員の確保ができる
スポーツクラブ・フィットネスクラブを買収する最大のメリットは、会員のデータを入手できる点にあります。もともとスポーツクラブ・フィットネスクラブは会員制の施設であるため、どれだけ会員を確保できるかが重要です。
そこで、M&Aによってスポーツクラブ・フィットネスクラブを買収すれば会員をそのまま引き継げるため、初期段階から一定規模の会員を確保したうえで事業を展開できます。
サービス・ノウハウ・設備の引き継ぎ
M&Aの買い手は、買収するスポーツクラブ・フィットネスクラブの提供するサービス・ノウハウ・設備も引き継げます。もともとこれらの経営資源の構築には専門的な知識が必要であり、ゼロベースからの用意は簡単ではありません。しかし、M&Aを活用すれば、用意されている状態から事業を開始できます。
従業員(人材)の引き継ぎ
カリスマトレーナーという言葉があるように、スポーツクラブ・フィットネスクラブで指導を行う従業員はさらなる会員を呼び込むうえで大切な要素です。M&Aにより人気のある従業員を取り込めれば、事業を展開するうえで利益になるだけでなく、教育や研修の手間も省けます。
サービスにより差別化される傾向が強いスポーツクラブ・フィットネスクラブにとって、一定のクオリティのあるサービスをまとめて手に入れられる点は、非常に大きなメリットです。
事業の多角化
異業種企業が事業を多角化するうえで、M&Aによるスポーツクラブ・フィットネスクラブの買収は有効です。近年のスポーツクラブ・フィットネスクラブ業界は好調であり、この傾向は今後も継続すると見られます。
スポーツクラブ・フィットネスクラブ事業を保有しておけば一定の収益が見込めるため、事業の多角化の一環としてスポーツクラブ・フィットネスクラブの買収を図る会社も見受けられます。
既存の商品・サービスとのシナジー効果
スポーツクラブ・フィットネスクラブで提供するサービスと、自社が提供する既存の商品やサービスを組み合わせることで、自社の顧客を増やすと同時に宣伝も行う戦略を講じる企業も見られます。
もともと食品や医療器具など健康に関係する商品・サービスを取り扱っていた会社であれば、スポーツクラブ・フィットネスクラブの買収によりシナジー効果を獲得しやすいです。
買い手側のデメリット
M&Aによりスポーツクラブ・フィットネスクラブを買収する際のデメリットを以下にまとめました。
- 従業員(指導員)同士で摩擦が生じる
- 経営統合が済むまでに多くの時間と費用が発生する
- 簿外債務や偶発債務などのリスクが表面化する
- 想定していたシナジー効果が得られるとは限らない
- のれんの減損リスクが発生する
- 希望する条件の売却案件が見つかるとは限らない
上記のデメリットを回避するためにも、M&Aを行う際は専門家からサポートを受けると良いでしょう。
売り手側のメリット
M&Aによりスポーツクラブ・フィットネスクラブを売却するメリットは、以下のとおりです。
- 財務基盤の強化ができる
- 資金調達を安定化できる
- 幅広い宣伝ができる
それぞれの項目を順番に詳しく紹介します。
財務基盤の強化ができる
まず挙げられるメリットは、財務基盤の強化ができる点です。これはスポーツクラブ・フィットネスクラブに限らずあらゆる事業のM&Aに関係しますが、会社や事業を売却して大手企業の資本の傘下に入れば財務基盤を急速に強化できます。
特に小規模の個人事業が多いスポーツクラブ・フィットネスクラブにとって、この点は大きなメリットです。財務基盤を強化できれば、事業の拡大が容易になるだけでなく魅力的なサービスの提供も図れます。
資金調達を安定化できる
スポーツクラブ・フィットネスクラブに限らず小規模な個人事業では融資を得ることが難しく、資金調達に苦しみやすい傾向があります。この点を考えると、M&Aは資金調達を安定化させるうえで有効的な手段です。
幅広い宣伝ができる
スポーツクラブ・フィットネスクラブが異業種に買収された際は、特有のメリットが発生するケースもあります。日本テレビに買収されたティップネスが典型的な事例ですが、買い手側の会社が持っている広告媒体・メディアなどを利用できれば、より幅広い宣伝を実施可能です。
このように、スポーツクラブ・フィットネスクラブでは、売却により自身の事業をさらに拡大するケースが少なくありません。なお、スポーツクラブ・フィットネスクラブは会員を集めるために広告手段が必要不可欠ですが、大手企業のライザップは広告会社や印刷会社を買収して自社の宣伝に役立てています。
売り手側のデメリット
M&Aによりスポーツクラブ・フィットネスクラブを売却する際のデメリットを以下にまとめました。
- 希望条件で買収してくれる相手が見つかるとは限らない
- 取引先や顧客から反対されるおそれがある
- 労働条件や環境の変化により従業員のモチベーションが低下する
上記のデメリットを避けるためにも、M&Aを行う際は買い手側と同様に、専門家からサポートを得ることが大切です。
スポーツクラブ・フィットネスクラブのM&A・事業承継の相場と費用
本章では、スポーツクラブ・フィットネスクラブのM&A・事業承継における相場と費用を取り上げます。
スポーツクラブ・フィットネスクラブ業界のM&A・事業承継の相場
日本企業はM&A・事業承継における売却価額を非公表にするケースが多く、正確な相場の算定は非常に難しいですが、大規模な施設であれば数億~数百億円程度、小規模な施設であれば数千万円が相場の目安であると認識しておくと良いでしょう。
とはいえ、M&A・事業承継で実際に発生する費用は、買収価額だけでなくサポートを依頼した専門家への報酬などの費用も加算されるため、この点も考慮する必要があります。
スポーツクラブ・フィットネスクラブ業界のM&A・事業承継の費用
スポーツクラブ・フィットネスクラブのM&Aに関する費用は、対象施設の規模によって大きく左右されます。費用が発生するポイントには、収益性・発生する利益だけでなく、スポーツクラブ・フィットネスクラブが持っているノウハウ・従業員・設備などの経営資源も含まれるためです。
そのため、大規模なスポーツクラブ・フィットネスクラブであれば当然ながら費用は大きくなり、異業種の大手が大規模な施設を買収したケースであれば数億円~数百億円規模の費用が発生します。その一方で、小規模な施設の中でも個人事業レベルであれば1,000万円程度の費用になるケースが多いです。
もしもスポーツクラブ・フィットネスクラブのM&A・事業承継をご検討の際は、ぜひM&A総合研究所にお任せください。M&A総合研究所には知識・経験が豊富なアドバイザーが在籍しており、これまでに培ってきたノウハウを生かしてM&A手続きをフルサポートしております。
料金体系は成約するまで完全無料の「完全成功報酬制」です(※譲渡企業様のみ)。相談料は無料となっておりますので、お気軽にお問い合わせください。
スポーツクラブ・フィットネスクラブのM&A・事業承継の失敗事例の特徴
スポーツクラブ・フィットネスクラブのM&A・事業承継は盛んに行われていますが、失敗してしまうケースも多くあります。
失敗するケースには以下の特徴があります。
- マッチするM&A先を見つけられなかった
- 予測以上に税金がかかってしまった
- 事業の引き継ぎに関するすり合わせが不十分だった
- 社員がM&A後に離職してしまった
①マッチするM&A先が見つけられなかった
スポーツクラブやフィットネスクラブでのM&Aは、主に人口減少を見越した業界再編が目的です。
ただ、よいM&A先が見つけられなかったことが原因でM&Aが失敗してしまうケースがあります。業績が良く今後の売り上げが期待できる事業はM&A市場でも人気ですが、タイミングによってはよいM&A先を見つけることができません。
②予測以上に税金がかかってしまった
M&Aでは多くの税金が発生します。
M&Aの形式にもよりますが場合によっては売却額の半分以上を税金に持っていかれることがあります。あらかじめどれくらいの税金が必要になるのかを把握しておきましょう。
③事業の引き継ぎに関するすり合わせが不十分だった
短時間でのM&Aの場合、お互いのすり合わせが不十分なままM&Aが進んでしまいかねません。
会社の事情によっては短時間でM&Aを行う必要があるかもしれませんが、必要最低限のすり合わせは行っておきましょう。もし双方ですり合わせの時間が取れない場合はM&A仲介会社を利用しましょう。
④社員がM&A後に離職してしまった
M&A後に社員が離職してしまうケースが後を絶ちません。
会社の今後について説明が不十分なままだと社員は「このままこの会社で働き続けても大丈夫か」と不安に思ってしまうものです。M&Aを行う前に社員にしっかりと説明しておく必要があります。
スポーツクラブ・フィットネスクラブのM&A・事業承継に積極的な企業一覧
本章では、「スポーツクラブ・フィットネスクラブの買収積極企業一覧」を以下の表にまとめました。
企業名 | 事業の概要 | アピールポイント |
コパン | ・スポーツクラブやスイミングスクールを中心に、心身の健康に関わる事業を展開。 ・M&Aも積極的に活用しながら規模を拡大し、中部、関西、北陸の2府5県で55店舗の直営スポーツ施設を運営。 |
・地域で長く愛されてきた店舗を引き継ぎ、地域の顧客にとっての運動と交流の場、従業員にとっての雇用の場を維持。 ・業務委託、事業譲渡、株式譲渡など、要望に合わせて柔軟に対応可能。 |
ミルトス | ・食材の輸入商社として都内のイタリアレストラン約1,000店を顧客に持ち全国の食品卸会社とも取引。 ・「食と健康を通して日本を元気に」を掲げ、フィットネスジムの運営を核とする健康事業にも注力。 |
・飲食店の顧客に対して食材供給だけでなく半加工製品の共同開発を行うなど、現場に寄り添ったコンサルティング機能も有している。 ・会員間のコミュニティづくりをコンセプトにしたジム運営も好調。 |
セントロ | ・約20年にわたる不動産会社としての実績をベースにセルフストレージ、コインランドリー、シェアオフィス、宿泊、飲食など新たな事業にも進出。 ・従来の枠にとらわれない収益不動産事業を展開。 |
・不動産投資や不動産再生において蓄積したノウハウと、いちごグループが持つ強固な財務基盤やネットワークを生かして積極的に新規事業を展開中。 ・不動産を軸に、自由な挑戦と成長を後押しする環境を保有。 |
スポーツクラブ・フィットネスクラブのM&A・事業承継での注意点
最後に、スポーツクラブ・フィットネスクラブのM&A・事業承継における注意点を以下にまとめました。
- M&Aの情報を外部に漏らさない
- 事実とは異なる情報の提示を避ける
- デューデリジェンスの実施に備える
- 経営統合(PMI)プロセスを綿密に策定する
これらの注意点を十分に実践するためにも、M&A仲介会社などの専門家にサポートを依頼することをおすすめします。M&A総合研究所には知識・経験が豊富なアドバイザーが在籍しており、M&Aを専任フルサポートしております。
通常、M&Aでは半年〜1年程度の期間が必要ですが、M&A総合研究所ではスピーディーな対応を実践しており、最短3カ月での成約実績を有している点も強みです。
料金体系は成約するまで完全無料の「完全成功報酬制」です(※譲渡企業様のみ)。相談料は無料となっておりますので、お気軽にお問い合わせください。
スポーツクラブ・フィットネスクラブのM&A・事業承継時におすすめの相談先
スポーツクラブ・フィットネスクラブのM&A・事業承継時におすすめの相談先をご紹介します。
金融機関
最近、金融機関がM&Aサポートに特化した部署を新設する動きが加速しています。特に、投資銀行や大手メガバンクでは、企業間取引を円滑に進めるため、ファイナンシャルアドバイザー(FA)として資金調達や戦略構築のサポートを積極的に行っています。
こうした専門的なサポートを活用することで、企業は資金調達や事業承継といった複雑な問題にも迅速に対応し、専門家のアドバイスによって取引成功の確率を向上させることができます。
一方で、大手金融機関は大型案件を優先する傾向があり、中小企業が十分な支援を得にくい場合があります。そのため、企業は自社の規模やニーズに適した支援先を慎重に選定する必要があります。また、アドバイザリー費用が高額になる可能性もあるため、事前にコスト確認と予算計画の立案が重要です。
公的機関
最近、事業承継やM&Aに対する公的なサポートが大幅に強化されています。全国各地に設置された「事業承継・引継ぎ支援センター」では、後継者不足に悩む中小企業向けに、事業承継やM&Aに関する情報提供や専門的なアドバイスを行い、企業同士のマッチング支援を無償で実施しています。
この取り組みにより、地方の中小企業や個人事業主でも手軽に専門支援を受けることができる仕組みが整備されています。必要に応じて、M&A仲介業者や専門家を紹介することも可能です。
ただし、民間の仲介会社と比べると、対応のスピードや柔軟性に制約があるケースもあるため、その点には注意が必要です。それでも、公的機関は信頼性の高い支援先として、事業承継やM&Aを検討する企業にとって重要な役割を果たしています。
M&A仲介会社
M&A仲介会社は、企業の売却や買収の全工程を支援する専門組織です。売り手と買い手の両方に対し、適切な取引相手の紹介、交渉の支援、取引の進行管理、企業価値評価(バリュエーション)、契約書の作成など、幅広いサービスを提供しています。双方の条件や希望を調整し、取引がスムーズに進むよう導く役割を果たしています。
特に、仲介会社は豊富なネットワークを駆使して、最適な取引相手を見つけ出し、M&Aの成功確率を高めています。また、経験が少ない企業には具体的な助言を行い、取引の流れが滞りなく進むようサポートします。
ただし、仲介会社を利用する際には、着手金や中間金などの費用がかかることがあり、費用管理が重要です。費用を抑えたい場合には、成功報酬制の仲介会社を選択するのも一つの方法です。
スポーツクラブ・フィットネスクラブのM&A・事業承継まとめ
スポーツクラブ・フィットネスクラブは全体的に好調な業界であり、異業種の大手企業も注目しています。今後も、スポーツクラブ・フィットネスクラブと異業種の大手企業とのM&A・事業承継は増える見込みです。
その一方で、小規模なスポーツクラブ・フィットネスクラブにとっても、M&A・事業承継は有効的な経営戦略です。そのため、もしも小規模なスポーツクラブ・フィットネスクラブであれば、いずれ実行する経営戦略として選択肢に入れておくと良いでしょう。
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