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事業スキームとは?事業スキーム作成のコツと有効活用する方法

事業スキームとは?事業スキーム作成のコツと有効活用する方法

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この記事の監修専門家
M&A総合研究所 公認会計士
高谷 俊祐

目次

    事業スキーム

    ビジネスに関わる方であれば、「事業スキーム」という言葉を耳にした経験があると思います。

    何となく使っている「事業スキーム」ですが、有効活用する方法があります。

    今回は、事業スキームの意味、使用方法などについて解説します。

    事業スキームとは

    まず初めに、事業スキームの概要を解説します。

    本来スキーム(scheme)とは、「枠組みが伴う計画」や「計画性のある枠組み」という意味を持ち、組織立って継続的に実行する計画を指します。

    つまり事業スキームとは、組織により継続的に遂行する事業の枠組みを表す計画です。

    営業や資金調達の場面で事業スキームと呼ぶ場合には、事業計画書を指します。

    事業スキームに関連したビジネス用語に、「課金スキーム」があります。

    こちらは、事業のサービス利用者(顧客)から料金を徴収する継続的な計画を意味します。

    事業スキームは日本では馴染みのある用語ですが、英語圏(特にアメリカ)では英単語のスキーム(scheme)となり、上記の意味以外に「謀略」や「陰謀」という意味も存在します。

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    事業スキームと事業プランの違い

    事業スキームと似た言葉に、「事業プラン」と言うビジネス用語がありますが、両者は異なる意味を持っています。

    英単語のプラン(Plan)にはスキームと同じ「計画」の他に、「予定」という意味も含まれています。

    事業プランと言う場合には、まだ構想段階であったり実行プロセスが定まっていない計画を指しており、確たる行動を伴う「事業スキーム」とは意味が異なります。

    ビジネスの現場には、事業プランの様に○○プランと呼ぶ用語が様々あります。

    具体的には営業計画を指す「営業プラン」や「成果プラン」があります。

    つまり「事業プラン」は構想段階で用いる抽象的な計画であるのに対して、「事業スキーム」は実行段階で用いる具体的な計画です。

    ビジネスの現場では、「事業プラン」と「事業スキーム」を明確に使い分けましょう。

    事業スキームの種類と内容

    ビジネスの現場では、事業スキームは非常に役立ちます。

    事業スキームを作成する際に盛り込む内容は様々ありますが、今回は特に重要なものを5つ紹介します。

    ⑴事業コンセプト・ビジョン

    まずはその事業を行う理由を明確にする為に、事業コンセプトを盛り込みましょう。

    事業コンセプトとは事業の概要そのものであり、事業スキームの基礎となる部分です。

    その事業で果たす使命や顧客が得られるメリットを記載します。

    事業コンセプトに関連して、ビジョンも明確化することがオススメです。

    3~5年後を見据えて、実現可能性の高い事業ビジョンを構想することが大切です。

    実現可能性の低いビジョンを掲げると、事業スキームとしては不適切となります。

    事業ビジョンを考える際には、「When」「Where」「What」「How much」の視点が重要となります。

    「いつまでに・どこで・何を売って・どのくらい稼ぐのか」という視点で事業ビジョンを考えましょう。

    ⑵事業ドメイン

    事業ドメインとは、事業活動の領域・範囲を指します。

    事業ドメインを考える際は、市場の将来性や自社の強み、様々な要素を考慮することが重要です。

    SWOT分析やPPM分析といったフレームワークが有効活用できます。

    事業ドメインはその定義方法により、「物理的定義」と「機能的定義」に分類されます。

    前者は顧客に提供する「製品そのもの」でドメインを定義する方法で、後者は「製品の提供する機能」によりドメインを定義する方法です。

    機能的定義によってドメインを決定することで、事業に将来的な発展性を含ませることが出来ます。

    昨今はM&Aによる事業の多角化が積極的に行われていますが、その際にも事業ドメインは意識されます。 もし事業ドメインから大きく外れた状態で多角化をしてしまうと、かえって不利益を被る恐れがあるからです。
    事業ドメインを意識しながらM&Aを行いたい場合は、M&A総合研究所にご相談ください。
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    ⑶マネタイズの仕組み

    事業を継続する為には、利益を稼がなくてはいけません。

    事業スキームを構築する上で、利益を得るマネタイズの仕組みを考えることは非常に重要です。

    利益を生み出す仕組みはもちろん、資金を回収する仕組みや取引相手との取引プロセスも明確にする必要があります。

    継続的に利益を生み出す為には、資金回収の仕組みや取引プロセスが一体的に連携する必要があります。

    ⑷自社の強み

    事業スキームを構築する上で、自社の強みの活用は不可欠です。

    自社の強みを活かせる事業の方が、成功可能性が高くなるからです。

    技術力や人材、ノウハウ、販路、ブランド力が自社の強みとなります。

    自社の強みを考える際には、VRIO分析の活用がオススメです。

    VRIO分析とは、「価値(Value)」「希少性(Rarity)」「模倣可能性(Imitability)」「組織(Organization)」の四つの観点から、自社の経営資源の優位性を分析する手法です。

    価値と稀少性が共にあり、容易に他者から真似されないものであり、それを組織全体で有効活用できる場合には、自社の強みとなります。

    ⑸財務計画

    事業スキームは、枠組みが伴っている具体的な計画でなくてはいけません。

    単なる事業プランに具体性を加える為に、財務計画を事業スキームに加えることも大切です。

    目標の売上高や利益は勿論、いつどのくらいの資金を利用するのかに関する資金計画も必要となります。

    利益を生み出す為には、保有する資金を適切に使うことが大切です。

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    事業スキーム作成のコツ

    この項では、事業スキーム作成に際するコツを3つ紹介します。

    事業スキームを実践的に役立てる為には、ここで紹介するコツを踏まえる必要があります。

    ⑴事業内容を簡潔に説明する

    事業スキームに記す内容は、簡潔である必要があります。

    冗長な内容にしてしまうと、かえって事業スキームの本質が不明瞭となります。

    目安として一項目あたり1〜2分で説明できる内容にすれば、明瞭な事業スキームとなります。

    特に資金調達によって外部の人に説明する機会がある場合、事業スキームの簡潔性が重要となります。

    ⑵実施項目を明確に示す

    実施すべき内容は明確化しましょう。

    事業スキームは単なるプランではないので、実際に遂行しなければ意味がありません。

    将来的なビジョンを示しつつも、一つ一つやるべきことを明らかにして初めて、優れた事業スキームとなります。

    ⑶客観的な事実を盛り込む

    事業スキームは現実的な計画ですので、仮説や予想だけで構成する事は好ましくありません。

    実際に結果に結びつく為には、根拠のある計画であることが求められます。

    市場規模やライバル企業の売上高、客観的な事実を事業スキームに落とし込むことが必要です。

    客観的事実を盛り込めば説得力のある事業スキームとなり、実践的に活用出来る様になります。

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    事業スキームの使い方・有効活用する方法

    最後に、事業スキームの有効的な活用方法を2つ紹介します。

    単に作成するだけでは、事業スキームの存在意義がありません。

    事業スキームは活用して初めて、作成した意味があると言えます。

    ⑴経営戦略の見直し・再構築

    資金繰り悪化や売上高減少が生じた際には、経営戦略の見直しや再構築が必要です。

    見直しや再構築の際には、まず一度事業スキームを作成することをオススメします。

    事業スキームを作成することで改善点や今後の方向性を視覚化できる為、効果的に経営戦略を見直せます。

    事業スキームと併せて、SWOT分析や5C分析を活用すると、更に経営戦略の構築が効率的に進みます。

    またM&Aを経営戦略に加えることも有効的な手段でしょう。
    ただ、もし事業の拡大や多角化のためにM&Aを行う場合、売り手が見つからないケースが少なくありません。
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    ⑵資金調達

    会社を経営していると、運営資金の調達が必要となる場合があります。

    銀行からの借り入れやベンチャーキャピタルからの出資を募る際には、事業スキームを提示するケースが殆どです。

    相手は資金の回収を目的に融資や出資を行うので、事業の可能性を相手に伝えることが大切です。

    他者に見せる事業スキームですので、自社内で活用するものよりも質の高さを意識しなくてはいけません。

    先ほどご紹介した事業スキーム作成のコツを意識して、自社の魅力を最大限に伝える計画を作成しましょう。

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    まとめ

    今回は、事業スキームに関してご紹介しました。

    事業スキームは単なるプランやフレームワークとは異なり、継続的かつ具体的な計画でなくてはいけません。

    事業コンセプト・ビジョンやマネタイズの仕組み、事業スキームに盛り込む内容は様々ありますが、作成に際してはコツがあります。

    事業スキーム作成の際は、簡潔さや明確さを意識して、客観的なデータを盛り込みましょう。

    資金調達や経営戦略の構築に役立つ事業スキームとなります。

    要点をまとめると下記になります。

    • 事業スキームとは

    →組織により継続的に遂行する事業の枠組みを表す計画

    • 事業スキームと事業プランの違い

    →事業スキームが具体的な行動を伴う計画である一方で、事業プランはまだ構想段階であったり実行プロセスが定まっていない計画を指す

    • 事業スキームの具体的な内容

    →事業コンセプト・ビジョン、事業ドメイン、マネタイズの仕組み、自社の強み、財務計画

    • 事業スキーム作成のコツ

    →事業内容を簡潔に説明する、遂行計画を明確に示す、客観的な事実を盛り込む

    • 事業スキームの有効活用方法

    →経営戦略の見直し・再構築、資金調達

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