2020年11月5日更新会社・事業を売る

MBIとは?意味やMBOとの違いを解説

株式を買い上げて経営者を送りこみ経営の立て直しによって資産価値を高めるのがMBIです。当記事はMBIの大まかな解説をはじめ、MBIの意味や、比較されるMBO・TOB・LBOとの違い、MBIに見られる3つの種類を解説します。

目次
  1. MBIとは?
  2. MBIの意味
  3. MBIとMBOとの違い
  4. MBIの種類
  5. まとめ
  • 今すぐ買収ニーズを登録する
  • 公認会計士がM&Aをフルサポート まずは無料相談

【※メルマガ限定】プレミアムM&A案件情報、お役立ち情報をお届けします。

Banner magazine

MBIとは?

MBIとは

MBOの手法の1つで、ファンド・投資家・出資した金融機関が取り組む買収のことをMBIと呼びます。買収・出資側は、経営権を得られる分の株式を買い集めます。

経営権を握れる株式を保有した段階で、買い取った会社へ人材を派遣し、経営の立て直しを図ります。

MBIに取り組む目的は、利益の確保です。認知や知名度が高く、あるいは高い技術を備えていても、経営に優れた人材が不足していることで上手に活かされていない会社もあります。

そのような会社に経営に精通した人物を派遣することで、企業価値を上げて利益を得られる可能性が高まります。まさにMBIによる経営立て直しの実現に繋がります。

このほかにもMBIに取り組む例には、対象企業の価値が正しく見定められていない・管理が徹底されていない・事業承継が求められる時などが挙げられます。

MBIで正しい評価が下されたり、管理の徹底を満たすことが出来れば会社の資産価値が上がります。また外部に株式を譲れば社内から承継者を探す手間が省けるなどメリットがあります。

MBIの意味

MBIの意味

MBIは「Management buy-in」の頭文字を並べた略称です。MBIでは、社外の者が経営管理に関わるため「Management」という言葉が使われます。

さらに、MBIでは経営権を得られるだけの株式を買い上げるため、株の買い付けを意味する「 buy-in」という言葉があてられます。

大多数の事例を見ると株式を買い取る外部の者を主体にMBIに取り組むため、MBIは「Management」と「 buy-in」という言葉を組み合わせて構成されています。

MBIとMBOとの違い

MBIとMBOとの違い

似通った用語のMBIとMBOの区別をしたい方に向けて、ここではMBIとMBO・TOB・LBOとの違いを明らかにします。

MBIとMBOの違い

会社の経営権を持つ者とスキームに取り組む目的が、MBIとMBOの大きな違いです。
 

  • 経営権を持つ者
  • スキームに取り組む目的

経営権を持つ者

混同しがちなMBOは、自社株式を役員が買い上げて経営権を握ることを指します。一方のMBIの経営権は買い取った外部の者に握られています。

MBOは現在の経営陣が会社の指揮をとりますが、MBIは株式を買い取った外部の者が経営の指揮をとるので、経営権を持つ者が違います。

それゆえ、MBIでは運営するうえでの決断を外部の者が行うため、経営への強い関与が窺えます。

スキームに取り組む目的

MBOに取り組む目的は、上場廃止による敵対的買収への対抗・意思決定の迅速化・上場コストの削減をはじめ、子会社による独立などです。

非上場会社へと変われば望まない相手からの買収を避けられますし、投資家の意見を反映させる義務からの解放により長い目で見た経営へのシフトが可能です。また、上場を続けるための費用も減らせます。

子会社を独立させられれば、意思決定の速度を早められますし、会社に縛られない経営方針を打ち出せるため、企業はMBOに取り組みます。

一方のMBIにも子会社の独立を目的にした取り組みが見られるものの、大多数の事例では会社の資産価値を高めて利益を得るために取り組みます。

それゆえ、MBOではより良い経営状況をつくるために取り組まれ、MBIは社外から力を借りて既存の経営を立て直すために行われると判断できます。

【関連】MBOのメリット・デメリット

TOBやLBOとの違い

TOBは市場の外で上場株式を買い取る方法で、前もって取得する期間・株式の数・価格を知らせてから取り組みます。

MBIとの相違点は買いとる目的です。TOBでは対象会社を傘下に加えるために行い、MBIでは買い取ってから資産価値を高め、いずれは株式を売却して利益を得るために行います。

また、LBOは買収先が有する資産などを保証にお金を借りて対象会社を買い上げます。買う側は資金を借りるために会社をつくり、株式を買い取ったあとにその会社との合併を行います。

MBIでは買収先の株式買い取りによる経営への関与に留まるため、買収に伴って資金を借りる・会社をつくる・合併する点がLBOとの相違点です。

【関連】バイアウトとは?成功・失敗事例を紹介!

MBIの種類

MBIの種類

買収先に経営者を送りこんで経営を立て直すMBIは3つの種類にわけられます。1つは新たな経営者とファンドが共同で出資するMBIで、もう1つが別事業へのシフトにより買収先が主体となったMBIで、3つ目が買収側に属さない者を経営者に招くMBIです。

ファンドと共同出資

1つ目のMBIは、ファンドと経営を担う人物とで共同出資する例です。MBOで実績を上げた人物・投資先の経営を行いたい人物などが、出資に賛同するファンドを探し、共同で対象会社を買い上げます。

この種類のMBIでは、経営する人物がMBIの候補企業を探し、利益を望めるかを調べてから、出資をもとめるファンドへと提案を持ち掛けて、買収の資金を出してもらう流れで進められます。

余談ですが、イギリスでは1990年代にMBOの活用がひと段落したことから、MBIの活用が盛んになった要因は市場における取引の機会を求めたためといえます。

【関連】ファンドとは?ファンドの種類と事業承継・M&Aについて

買収先が経営陣を招く

2つ目のMBIは、買収先が主体となって経営陣を迎え入れる例です。事業を続けたくても、市場に変化が起きれば、別の事業への移行を余儀なくされます。

しかし、取り組んでいる事業から別の事業に変えるには、現在の役員をそのままにしておくと、移行のリスクが高まります。

そこで、ファンドの力を借りてMBIを行い、移行する事業に通じた経営者などを迎え入れます。これなら、移行で生じるリスクを押さえつつ、市場の変化に応じた事業内容の変更が行えます。

買収先に外部から経営者を送る

3つ目のMBIは、買収した先へ経営者を派遣させる例です。外部から招いた経営者が買収先の運営に取り組んで資産価値を高めます。

MBIの種類のうちでは一般的な事例で、送りこむ人物は買収側に属さない者から選ばれます。

ちなみに、ファンドと共同出資によるMBIでは経営を担う人物を買収側から派遣するため、送りこむ経営者が買収にかかわる点で、ファンドと共同出資によるMBIとは異なるといえます。

MBIを検討の際はM&Aの専門家に協力をもとめる

MBIでファンドと共同した買収・自社事業へのシフトのためには、各自が買収先と協力してくれるファンドを探すことを求められます。それゆえ、MBIの際は、M&Aの専門家に協力を求めることをおすすめします。

M&A総合研究所は、中堅・中小規模の案件を扱うM&A仲介会社です。弁護士を在籍させ、多様な業種に精通したM&Aアドバイザーによる一貫支援を行っています。

料金システムは完全成果報酬型(レーマン方式)を採り、初期費用はかかりません。また、成約までは最短で3カ月と短く、幅広い候補から引き合わせる相手を探すため望む価格を超えた取引額の提示も実現できています。

MBIの際はぜひ一度M&A総合研究所へご連絡ください。無料相談は24時間365日に休むことなく、電話・メールで受け付けております。

M&A・事業承継ならM&A総合研究所

まとめ

まとめ

買収先の株式を買い上げて経営者を送りこみ資産価値を高めたのちに売却するMBIは、企業の知名・認知度や技術力を活かしきれていない会社を対象にして行われます。

MBIの種類は、取り組む主体と送りこむ経営者の所属によって3つに分けられます。

【MBIの種類】

  • 新たな経営者とファンドが共同で出資し経営者を送りこむMBI
  • 別事業にシフトによる買収先を主体としたMBI
  • 買収側に属さない者を経営者に招くMBI

また、MBIに取り組む際は、似ているMBOでの買収と誤認を避けるためにも、各スキームとの相違点を押さえることをおすすめします。そのほかにも、自社だけで進めずM&Aの専門家に協力をもとめる点への留意も肝要です。

【MBOと違う点】
  • 経営権を握るのは、MBOでは現在の経営陣、MBIでは買収側
  • 取り組む目的は、MBOではより良い経営状況をつくるため、MBIでは経営を立て直すため

【TOBと違う点】
  • 買収の目的は、TOBでは対象の会社を傘下に収めること、MBIでは資産価値を高めて利益を得ること

【LBOと違う点】
  • MBIは買収に伴って資金を借りる・会社をつくる・合併するなどは行わない

M&A・事業承継のご相談なら24時間対応のM&A総合研究所

M&A・事業承継のご相談は完全成功報酬制(成約まで完全無料)のM&A総合研究所にご相談ください。
M&A総合研究所が全国で選ばれる4つの特徴をご紹介します。

M&A総合研究所が全国で選ばれる4つの特徴

  1. 業界最安値水準!完全成果報酬!
  2. 経験豊富なM&Aアドバイザーがフルサポート
  3. 最短3ヶ月という圧倒的なスピード成約
  4. 独自のAIシステムによる高いマッチング精度
>>M&A総合研究所の強みの詳細はこちら

M&A総合研究所は、M&Aに関する知識・経験が豊富なM&Aアドバイザーによって、相談から成約に至るまで丁寧なサポートを提供しています。
また、独自のAIマッチングシステムおよび企業データベースを保有しており、オンライン上でのマッチングを活用しながら、圧倒的スピード感のあるM&Aを実現しています。
相談も無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。

>>【※国内最安値水準】M&A仲介サービスはこちら

【※メルマガ限定】プレミアムM&A案件情報、お役立ち情報をお届けします。

Banner magazine

あなたにおすすめの記事

M&Aとは?M&Aの意味から手続きまでをわかりやすく解説!【図解あり】

M&Aとは?M&Aの意味から手続きまでをわかりやすく解説!【図解あり】

M&Aとは、「合併と買収」という意味を表す言葉です。昨今、M&Aは経営戦略として人気を集めており、実施件数は年々増加しています。経営課題解決のために、前向きにM&Aを考えてみてください。M&A仲...

買収とは?意味やメリット・デメリット、M&A手法や買収防衛策を解説します

買収とは?意味やメリット・デメリット、M&A手法や買収防衛策を解説します

買収には、友好的買収と敵対的買収があります。また、買収には「株式を買収する場合」「事業を買収する場合」の2種類があります。メリット・デメリットをしっかり把握し、知識を得て実施・検討しましょう。

現在価値とは?計算方法や割引率、キャッシュフローとの関係をわかりやすく解説

現在価値とは?計算方法や割引率、キャッシュフローとの関係をわかりやすく解説

M&Aや投資の意思決定をするうえで、現在価値の理解は欠かせません。現在価値とは今後得られる利益の現時点での価値を表す指標であり、将来の利益を期待して行う取引・契約・投資で重要な概念です。今回は、...

株価算定方法を解説します

株価算定方法を解説します

株価算定方法は、多種多様でそれぞれ活用する場面や特徴が異なります。マーケットアプローチ、インカムアプローチ、コストアプローチといった株価算定方法の種類、株価算定のプロセスについて詳細に解説します...

赤字になったら会社はつぶれる?赤字経営のメリット・デメリット、赤字決算について解説

赤字になったら会社はつぶれる?赤字経営のメリット・デメリット、赤字決算について解説

法人税を節税するために、赤字経営をわざと行う会社も存在します。会社は赤字だからといって、倒産する訳ではありません。逆に黒字でも倒産するリスクがあります。赤字経営のメリット・デメリットを踏まえ経営...

関連する記事

地位承継とは?読み方と事業譲渡で知っておくべき契約上の地位の承継

地位承継とは?読み方と事業譲渡で知っておくべき契約上の地位の承継

事業譲渡でM&Aを行う時や不動産の引き継ぎなどの際は、地位承継を行う必要があります。本記事では、地位承継とは何か、地位承継と地位継承ではどちらが正しい読み方なのかなど、事業譲渡の地位承継で知って...

株式保有特定会社と株価評価の方法まとめ!メリット・デメリット、株特外しも解説!

株式保有特定会社と株価評価の方法まとめ!メリット・デメリット、株特外しも解説!

株価評価時に株式保有特定会社の判定を受けると、評価方法が限定されて税制面で不利になる場合があります。その際、選択肢を増やす手段として株特外しという方法を利用することも可能です。本記事では、株式保...

配当還元法で非上場株式の企業価値評価【計算式あり】

配当還元法で非上場株式の企業価値評価【計算式あり】

配当還元法は、株式価値や企業価値評価手法の一つです。インカムアプローチの一種であり、非上場企業の少数株主の株式価値を算定するのに適しています。本記事では配当還元法について、実績配当還元法や標準配...

ノンネームとは?役割、作り方を解説

ノンネームとは?役割、作り方を解説

ノンネームとは、譲渡対象の企業名を伏せたまま概要を要約したものです。ノンネームは、売却を検討している企業を特定させないため、業種や企業規模、譲渡理由などのポイントに絞って記載します。本記事では、...

年買法を徹底解説!中小企業のM&A向けの企業価値評価方法

年買法を徹底解説!中小企業のM&A向けの企業価値評価方法

年買法(年倍法)は、時価純資産と営業利益を用いた簡便な企業価値評価手法であり、主に中小企業のM&Aで用いられます。本記事では、年買法(年倍法)とはどのような手法なのか、また計算方法の妥当性や問題...

EV/EBITDA倍率とは?目安の倍率8倍は高い、安いどっち?

EV/EBITDA倍率とは?目安の倍率8倍は高い、安いどっち?

EV/EBITDA(イーブイ/イービッダー)倍率とは、売り手企業への投資額を何年で回収できるかを示す指標です。本記事では、EV/EBITDA倍率の意味やEV/EBITDA倍率を用いた企業価値算定...

ロックアップとは?必要性や期間、注意点を徹底解説【事例あり】

ロックアップとは?必要性や期間、注意点を徹底解説【事例あり】

M&A後、旧経営陣が売却した企業に拘束されるロックアップ(キーマン条項)は、買い手と売り手で求める条件が食い違い、争点となりやすい部分もあります。本記事では、ロックアップ(キーマン条項)とは何か...

MアンドAとは?目的、手法、メリットや株価への影響【事例あり】

MアンドAとは?目的、手法、メリットや株価への影響【事例あり】

事業承継や経営基盤の強化、人材確保などを目的に、中小企業間のMアンドAが積極的に実施されており、MアンドA件数は増加傾向にあります。本記事では、MアンドAとはどのようなものか、MアンドA手法やメ...

会社分割における仕訳・会計処理、税務を徹底解説!

会社分割における仕訳・会計処理、税務を徹底解説!

会社分割は、組織再編によく使われるM&A手法ですが、手続きが複雑なため仕訳・会計処理・税務が分かりにくいこともあります。本記事では、会社分割における仕訳・会計処理・税務について、吸収分割・新設分...

記事検索
M&Aコラム
人気の記事
最新の記事
セミナー・イベント

【※メルマガ限定】プレミアムM&A案件情報、お役立ち情報をお届けします。

Banner magazine
ご相談はこちら
(秘密厳守)