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2019年11月30日更新
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M&Aの課題とは?中小企業における人材流出・システム統合における課題

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この記事の監修専門家
M&A総合研究所 公認会計士
高谷 俊祐

M&Aには多くの課題があり、各課題ごとに解決方法が異なります。M&A先が見つからない、企業評価が上手くいかないといった中小企業におけるM&Aの課題、M&A後の人材流出・人事評価における課題、M&A後のシステム統合における課題について解説します。

目次
  1. M&Aの課題
  2. M&Aとは
  3. 中小企業におけるM&Aの課題
  4. M&A後の人材流出・人事評価における課題
  5. M&A後のシステム統合における課題
  6. まとめ

M&Aの課題

多くの企業がM&Aを有効的に活用しています。
様々なメリットがあるM&Aですが、課題も多くあります。
この記事では、M&Aの課題を「中小企業」「人材流出・人事評価」「システム統合」の観点から解説します。

M&Aとは

まず初めに、M&Aについて用語の意味やメリット・デメリットを説明します。

M&Aの定義について再度確認したい場合は「M&Aとは?M&Aの意味をわかりやすく解説!」の記事をご参照ください。

⑴M&Aの概要

M&Aとは、会社や事業を買収(売却)したり、一つに統合する戦略です。
大規模な会社であっても自力で生き残ることが困難な時代です。
市場での生き残りやグローバルな販路開拓を目指し、M&Aを利用する企業は近年急増しています。
中小企業が進んでM&Aを行うケースが増加している現状も相まって、M&Aの件数は過去最高を更新しています。
中小企業が積極的にM&Aを行っている背景には、中小企業を対象にしたM&A仲介会社が増加していることも関連しているでしょう。
その中でもM&A総合研究所はおすすめです。
通常のM&A取引は、交渉から成立まで半年から1年程度かかる場合もありますが、早いクロージングを目指し、平均して3ヶ月から6ヶ月でクロージングを行います。
それを可能にしているのは、M&Aプラットフォームを利用した独自のAIシステムによって早期にマッチングを行っているからです。

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⑵M&Aのメリット

①経営戦略のスピーディー化

M&Aにより他社(事業)を買収することで、経営戦略をスピーディーに遂行できます。
事業規模の拡大にしろ多角化にしろ、既に出来上がっている会社(事業)を買収すれば、自社で一から作り上げる労力や時間が不要となります。
時代やトレンドに乗り遅れるリスクも低減します。
買い手側にとって、時間をお金で買うM&Aは効果的な経営戦略です。

②売却資金の獲得

売り手会社は、M&Aによって会社(事業)を売却することで、現金を得られます。
多額の現金を用いて新規事業のスタート、また、アーリーリタイアすることもできます。
まとまった現金を獲得できる点は、売り手側にとって大きなM&Aのメリットです。

⑶M&Aのデメリット

①のれん代に係るリスク

のれん代とは、売り手企業の純資産額を上回る買収金額です。
ノウハウやスキル、業界・会社の将来性を加味してのれん代を付けますが、予想が外れた場合には大きな損失となります。
毎月の利益が圧迫される上に、のれんの減損が発生すれば資金繰りが大幅に狂います。
買い手側にとって、のれん代の評価は最も重要な課題です。

②経営権の喪失

売り手会社は売却利益を獲得できる代わりに、経営者としての権限を失うケースがほとんどです。
仕事や経営に生きがいを見出している人にとっては、デメリットとなります。
※関連記事
M&Aとは?M&Aの意味をわかりやすく解説!

中小企業におけるM&Aの課題

この項では、中小企業のM&Aにおける特有の課題をご紹介します。

⑴M&A先が見つからない

上場企業と比べると、中小企業は知名度や他社との関連性が薄い為、M&Aの相手を見つけることが困難です。
いざM&Aを実行しようと思っても、相手探しに苦慮する部分は中小企業にとって大きな課題です。
M&Aの相手を見つける目的で仲介会社やマッチングサイトを利用したとしても、業種の限定性や収益性を理由に希望通りの相手が見つからない現状もあります。
小規模な企業であれば、アドバイザリー起用の採算が取れない事を理由に、M&A仲介を断られるケースは多いです。
また業界によってはM&A市場が売り手市場になっていることもあり、買い手が苦労する状況も少なくありません。
M&Aの相手を見つけにくい点は、中小企業M&Aにおいて最大の課題です。
ただ、M&A総合研究所のM&Aプラットフォームのように有効的なメディアを活用すればM&Aの相手を見つけやすくなります。
M&A総合研究所のM&Aプラットフォームは日本最大規模であるため、豊富なM&A案件が集まっています。 加えて独自のAIを駆使しているため、買収ニーズを登録するだけで条件の合う案件のマッチングができるようになります。
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⑵企業評価が上手くいかない

大企業とは違い中小企業には市場株価がない為、企業評価を下すことが困難です。
DCF法や類似会社比準法などの方法を用いてM&A価格を算定しても、売り手の中小企業にとっては満足いかない価格となるケースが多く、結果としてM&Aの交渉が白紙に戻る場合が多いです。
中小企業側には企業評価の知識を持つ人材がおらず、妥当なM&A価格を把握しにくいです。
中小企業のM&Aでは、企業評価の課題に対して如何に取り組むかが重要です。
課題を解決する手段としては、買い手と売り手の綿密なコミュニケーションや公平な第三者による企業評価が有効です。
中小企業の経営者が企業評価の知識を習得することも、M&Aの課題を解決する上で大切です。

⑶売り手企業の心理的問題

中小企業のM&Aでは、売り手企業がM&Aにマイナスなイメージを持っているケースが多いです。
未だ「身売り」や「負け犬」というイメージをM&Aに対して抱いている中小企業経営者は少なくなく、M&Aの実行に躊躇する場合があります。
中小企業経営者に特有の課題を解決する為には、仲介会社や商工会議所等がM&Aのマイナスイメージを払拭することが大切です。
M&Aのイメージを改善すれば課題は解決され、中小企業のM&Aは促進されます。

⑷M&Aに精通する人材の不足

M&Aに関する知識やスキルを持つ人材の不足も、中小企業M&Aの課題の一つです。
ほとんどの中小企業は、業務遂行の技術やノウハウを重視する傾向にあり、M&Aに対する認識や知識は少ないです。
中小企業がM&Aを実行する際には、知識不足の課題を認識し、経営者と従業員が一体となってM&Aに取り組むことが大切です。
もしM&Aに精通した人材を見つけられない場合は、M&A総合研究所が力をお貸しします。
M&A総合研究所では、M&Aに豊富な知識と経験を持つプロがM&Aをフルサポートいたします。
相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。 また、費用に関しても国内最安値水準ですのでご安心ください。

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⑸既存取引先との関係性

多くの中小企業は経営者自身の人望や能力で経営が成り立っているので、M&Aによって経営者が変わると取引先が契約を解除する恐れがあります。
取引先を失う可能性がある点は、中小企業にとっては回避したいM&Aの課題です。
このM&A課題を解決する為には、既存取引先に不安や不信感を抱かせない様に、丁寧な説明が必要です。
※関連記事
中小企業のM&A仲介会社、案件の探し方とは?成功・失敗事例や注意点を解説

M&A後の人材流出・人事評価における課題

M&Aの人事における課題として、3つの課題を説明します。

⑴人事面での融和

M&Aによるメリットを発揮する為には、双方企業の人材が一つに融和することが不可欠です。
M&Aでは異なる組織文化にいた従業員が一つに統合される為、人事面での融和を図りにくい課題が介在します。
人事面での融和が上手くいかない結果、従業員のモチベーション低下や人材の流出が生じてしまいます。
M&Aのメリットを発揮させる為にも、何としてもこの課題を解決する必要があります。
このM&Aにおける課題を解決する為には、買い手会社による売り手従業員との交流や、双方企業の従業員同士の交流が有効です。

⑵中核人材のリテンション

M&Aの成功には、売り手会社の経営陣や優秀な一部の従業員、中核人材の存在が欠かせません。
M&A後に起こり得る最大の課題に、中核人材の離職があります。
M&Aを成功させる為には、中核人材の離職阻止(リテンション)を如何に実行するかが鍵となります。
このM&A課題を解決する為には、中核人材の報酬や待遇を良くしたり、大幅に権限を委譲する等の施策が有効です。

⑶人事面における処遇や評価

M&Aの際、売り手側従業員の処遇や評価に関する課題が発生しやすいです。
M&A前よりも処遇や評価が悪化した場合、モチベーション低下や離職が生じる恐れがあります。
M&Aの買い手には、売り手会社の従業員に対して適切な処遇や評価を下し、統合過程で課題が生じない様に努めることが求められます。
※関連記事
M&Aの問題点とは?成功させるために知っておくべき全知識

M&A後のシステム統合における課題

最後に、M&Aのシステム統合における課題を3つ紹介します。
昨今、クラウドシステムが一般化している中、システムの統合は重要になります。

⑴経営陣がシステム統合の重要性を理解していない

M&A後のシステム統合が上手くいかない背景には、経営陣自身に課題がある可能性があります。
経営陣に情報システムに関する知見が無い場合、営業や人事面での統合ばかり重視し、システム統合は軽視する傾向があります。
システム統合を後回しにする結果、M&A後のシステム統合が上手くいかず、業務全体に支障をきたすケースは多いです。
M&A後の事業運営を円滑にする為には、経営陣が自身の課題を認識し、システム統合に主体的に乗り出す必要があります。

⑵IT部門責任者のリーダーシップが欠如している

M&Aのシステム統合上の課題には、IT部門責任者のリーダーシップ欠如もあります。
ITに関する知識やスキルがどれ程あっても、チームをまとめるリーダーシップやコミュニケーション能力が無ければ、システム統合を円滑に進めることは出来ません。
IT部門の責任者も主体的にリーダーシップを発揮して、M&Aの課題解決に取り組みましょう。

⑶システム統合に費やす時間が少ない

システム統合には多大な時間を費やすものの、システム統合は後回しにされる傾向があります。
システム統合に費やす時間がないことが、M&Aの課題に繋がります。
システム統合が後回しにされている場合、業務で使用するシステムの統合が間に合っておらず、結果として業務に支障が出ます。
M&Aの際には、「システム統合も重要な課題の一つである」との認識を持たなくてはいけません。
※関連記事
M&Aにおけるデューデリジェンスとは?費用や種類、注意点を解説

まとめ

今回は、M&Aの課題を解説しました。
M&Aには多くの課題があり、各課題ごとに解決方法が異なります。
自社の抱える課題を認識し、課題解決に向けて行動しなくてはいけません。
M&Aの課題を一つ一つ解決し、最大限メリットを発揮できる様に努めましょう。
要点をまとめると下記になります。

  • M&Aとは

→会社や事業を買収(売却)したり、一つに統合する戦略

  • M&Aのメリット

→経営戦略のスピーディー化、売却資金の獲得

  • M&Aのデメリット

→のれん代に係るリスク、経営権の喪失

  • 中小企業M&Aの課題

→M&Aの相手が見つからない、企業評価が上手くいかない、売り手企業の心理的問題、M&Aを活用可能な人材の不足、既存取引先との関係性

  • M&Aの人事における課題

→人事面での融和、中核人材のリテンション、人事面における処遇や評価

  • M&Aのシステム統合における課題

→経営陣がシステム統合の重要性を理解していない、IT部門責任者のリーダーシップが欠如している、システム統合に費やす時間が少ない

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