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太陽光発電事業のM&Aや売却/買収事例とは?買う・売る方法、費用の相場を解説

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この記事の監修専門家
M&A総合研究所 公認会計士
高谷 俊祐

太陽光発電事業のM&Aの動向や相場、成功・失敗事例をご紹介します。M&Aの中でも、太陽光発電事業のM&Aは事例は少ないため、慎重に実施しましょう。専門家の意見やアドバイスを聴き、買い手・売り手を探しましょう。

目次

    太陽光発電事業のM&A

    人口減少や経済の国際化の影響で、昨今あらゆる業界でM&Aが活発化しています。

    太陽光発電事業のM&Aは、その中でも特に活況となっています。

    一時期話題となった太陽光発電ですが、M&Aの現状はどの様になっているのでしょうか?

    この記事では、太陽光発電事業のM&Aの動向や相場、実際の成功事例をご紹介します。

    太陽光発電事業のM&Aに興味のある方必見です。

    太陽光発電事業のM&Aとは?太陽光発電M&Aの意味

    まず最初に、太陽光発電事業のM&Aについて、意味や概要をお伝えします。

    太陽光発電事業のM&Aとは、太陽光発電事業(を経営する会社)を売買する行為を意味します。

    「太陽光発電」とは、家屋の屋根に取り付けた太陽電池を用いて、太陽光を電気に変換する事です。

    太陽光発電により生み出した電気は、基本的には家庭内で使用します。

    使い切れなかった電気に関しては、電力会社が買い取ってくれる仕組みになります。

    災害等により停電になった時でも電気を使える点が、太陽光発電を導入するメリットです。

    深刻化している地球温暖化対策としても、二酸化炭素を排出しない太陽光発電は注目を集めています。

    そんな太陽光発電ですが、近年の法改正等の影響でM&Aが活発化しています。

    他の業界とは異なり、太陽光発電事業に特有の事情(法改正等)が、M&Aの活発化を促進しています。

    M&Aのプロセスや手続き等は、他業種のM&Aとは若干異なる部分があります。

    太陽光発電事業のM&Aを実施する際は、この事業(太陽光発電)独自のルールや動向をあらかじめ把握しておく必要があります。

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    太陽光発電事業のM&Aの現状と動向

    次に、太陽光発電事業M&Aの現状と動向を説明します。

    ⑴太陽光発電の現状

    太陽光発電事業は、大きく「売電事業」「施工事業」「管理メンテナンス事業」に分けられます。

    一時期注目された太陽光発電ですが、2012年以降は倒産する事業者が増加し続けています。

    売電事業者に関しては、法制度活用で繰り延べていた税負担の顕在化により、止むを得ず倒産するケースが多いです。

    施工事業と管理メンテナンス事業については、競争激化とそれに伴う工事単価の低下により、倒産する事業者が多いです。

    太陽光発電が注目された事で新規参入が増加し、急激な競争激化が生じました。

    予期せぬ競争激化により、想定よりも売り上げを得られなかった企業が数多く発生し、倒産数の増加に繋がっています。

    法令改正により、「メンテナンス等を行わない事業者」や「認可のみ取得して設備を持っていない事業者」にとって、太陽光発電事業の実施は困難となりました。

    太陽光発電は法や制度の改正に左右されやすく、今後の改正次第ではさらに厳しい環境となる可能性があります。

    ⑵太陽光発電事業M&Aの動向

    制度の都合上、早い時期から太陽光発電事業を行なっている場合、これから事業を開始する事業者よりも安定的に高収益を得られます。

    安定的な高収益を得られる太陽光発電事業者を巡って、買い手によるM&Aのニーズが増えています。

    一方でM&Aにより、太陽光発電事業を売却したいと考える事業者も増えています。

    一部の業者(権利のみ持っている・メンテナンスをしてない等)にとって、今後収益を得ることは非常に困難となります。

    高額な設備投資を行い開業するか、もしくは売電権利の取り消しのいずれかを迫られた太陽光発電事業者が、急いでM&Aを実施する事例が増加しています。

    買い手・売り手双方のニーズ増加により、太陽光発電事業のM&Aは活況を呈しています。

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    太陽光発電事業のM&Aの相場と費用

    この項では、太陽光発電事業M&Aの相場と費用をお伝えします。

    ⑴太陽光発電事業のM&A相場

    太陽光発電の用地のみを売買する場合、坪単価5,000〜1万円程度が相場となります。

    一方で太陽光発電を事業ごと売買する場合は、土地のみならず発電所や権利等も引き継ぎます。

    太陽光発電事業ごとM&Aを行う際は、売電により将来的に得られるキャッシュフローを基準に相場が決定します。

    将来的に得られるフリーキャッシュフロー数年分を算出し、それらの現在価値を合計した金額がM&Aの相場になります。

    基本的には将来的なキャッシュフローに基づきますが、今現在買い手側のニーズが高まっている為、さらに価格が上乗せされる傾向があります。

    近年太陽光発電事業のM&A相場は高い水準で推移しており、売り手にとって有利な状況となっています。

    ⑵太陽光発電事業のM&A費用

    買い手(売り手)と直接M&Aを実施する際は、諸手続き以外に大きな費用は発生しません。

    一方でM&A仲介会社を利用して太陽光発電事業を売買する場合、仲介会社への手数料が発生します。

    手早く太陽光発電事業を売却したい場合や、自力でM&Aを探すことが困難であれば、仲介会社に協力を仰ぐ事をオススメします。

    M&A仲介会社を利用すると、「着手金」や「リテイナーフィー」「中間報酬」「成功報酬」等の費用がかかります。

    M&A仲介契約を締結した時点で発生する「着手金」や、契約中毎月発生する「リテイナーフィー」等は、M&Aの交渉が失敗に終わっても手元に戻ってこないので注意が必要です。

    M&A仲介会社によっては、着手金やリテイナーフィー中間報酬を無料にしている所もあります。

    M&Aの費用を抑えたい場合は、着手金やリテイナーフィーを無料としているM&A仲介業者を選ぶことをオススメします。

    成功報酬に関しては、取引金額の数%程度となるケースが一般的です。

    取引金額には、「譲渡金額」「企業価値」「移動総資産」のいずれかが用いられます。

    譲渡金額を取引金額に設定する場合が最も成功報酬が安く済みます。

    M&A費用を少なくした上で、太陽光発電事業を売却したい方は、成功報酬の算出方法を必ず確認しましょう。

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    太陽光発電事業の買収とは?買う・買いたい場合

    この項では、太陽光発電事業をM&Aにより買収する際のポイントをご説明します。

    太陽光発電事業を買収する際は、今回ご紹介する二つのポイントに留意してください。

    ⑴デューデリジェンスの重視

    太陽光発電事業を買収する際は、デューデリジェンスを重視しましょう。

    デューデリジェンスとは、M&A相手(売り手側)や投資の潜在的なリスクを調査する行為を意味し、M&Aの中でも特に重要なプロセスです。

    デューデリジェンスを実施する事で、M&Aの潜在的なリスクや相手企業の問題点を洗い出し、高値掴み等の可能性を低減させる事が可能です。

    一般的なM&Aでは、財務やビジネス、税務、法務等の分野に関して調査します。

    太陽光発電事業の買収に際しては、売り手が持つ発電所の土地を重点的に調査しましょう。

    太陽光発電による収益は、発電所の所在する土地の良し悪しに左右されます。

    土地の状態が悪い場合、予想以上に造成費がかさむ可能性もあります。

    M&A後に後悔する事が無い様に、デューデリジェンスは徹底しましょう。

    高度な知識が必要となるため、デューデリジェンスを実施する際は専門家に依頼する事をオススメします。

    ⑵買収後のメンテナンスも欠かさずに

    太陽光発電事業を買収する際は、買収後のメンテナンスも視野に入れなくてはいけません。

    太陽光発電事業を継続する為には、定期的なメンテナンスを要します。

    買うだけ買って放置していると、権利が剥奪される恐れもあります。

    定期的にメンテナンスを実施しておけば、将来的に太陽光発電事業を売却する際、高値でM&Aを実施できる可能性があります。

    太陽光発電事業を買収する時は、長期的な目線を持ちましょう。

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    太陽光発電事業の売却とは?売る・売りたい場合

    この項では、太陽光発電事業をM&Aにより売却する場合のポイントを解説します。

    太陽光発電事業を売却する際、高値で売れるに越したことはありません。

    M&Aにより高値で売却する為には、下記2つの要件を満たす事が必要です。

    ⑴設備や土地の状態が良い

    土地の立地や状態が良ければ、M&Aにより高値で売却できる可能性が高まります。

    設備に関しても日頃からメンテナンスを徹底し、良好な状態を維持していれば、

    高値で査定されるでしょう。

    修繕等を実施しなくても安値で売却できる可能性はある為、早急にM&Aを実施したい方は売却しても良いでしょう。

    時間をかけてでも高値で太陽光発電事業を売却したい方は、極力初期の状態に近づけた上でM&Aを実施しましょう。

    ⑵売電実績がある

    買い手側は将来的に得られる収益性を基準に、M&Aの実行可否や価格を決定します。

    豊富な売電実績が過去にあれば、収益性が高いと評価される可能性が高いです。

    売却実績が豊富にある場合は、高値での売却を期待できるでしょう。

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    太陽光発電事業のM&Aの成功・失敗事例

    最後に太陽光発電事業のM&Aに関して、成功事例と失敗事例をご紹介します。

    ⑴太陽光発電事業のM&A成功事例

    成功事例として、サンライフコーポレーションとジオネクストのM&Aを取り上げます。

    2017年9月、サンライフコーポレーションはジオネクストから、売電事業を買収しました。

    サンライフコーポレーションは、茨城県に密着した太陽光発電事業者です。

    東京に本社を置くジオネクストは、再生可能エネルギー事業を始めとして、様々な事業を展開しています。

    このM&Aによりサンライフコーポレーションは、太陽光発電事業の規模拡大を実現できました。

    本業の規模拡大を実現できた点で、サンライフコーポレーションによるM&Aは成功事例と言えるでしょう。

    ⑵太陽光発電事業のM&A失敗事例

    一方で太陽光発電事業のM&A関して、市場に失敗事例が出回ることはほぼありません。

    市場に出回る事は少ないものの、太陽光発電事業のM&A失敗事例は少なくありません。

    M&A後に十分な収益を得られない、もしくは想定よりも低い価格で売却した事で十分な利益が残らなかった等、売り手・買い手共にM&Aが失敗する可能性はあります。

    太陽光発電事業のM&Aを失敗させない為には、買い手側は徹底的なデューデリジェンスを実施する必要があります。

    一方で売り手側は、修繕等により事業価値を高める事が大切です。

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    まとめ

    太陽光発電事業のM&Aの動向や相場、成功・失敗事例をご紹介しました。

    M&Aの中でも、ニッチな太陽光発電事業のM&Aであるため事例は少ないため、慎重に実施しましょう。

    専門家の意見やアドバイスを聴き、買い手・売り手を探しましょう。

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