M&Aとは?意味や動向とM&Aを行う目的・メリットなどをわかりやすく解説!
2022年6月6日更新業種別M&A
美容エステサロンの売却の相場は?高値で売る方法も解説【案件事例あり】
多くの顧客を集める美容エステサロンでも、経営状況によっては売却を検討すべきケースがあります。売却を決めた場合、少しでも高値で売りたいと考える経営者は多いです。今回は、美容エステサロンの売却について、相場・高値で売る方法などを中心に解説します。
目次
美容エステサロンの売却
はじめに、美容エステサロンの定義および美容エステサロンの売却可否について解説します。
美容エステサロンとは
美容エステサロンとは、美容に関する施術・サービスを提供する施設をさします。具体的にいうと、手技・化粧品・機器などを用いて、スキンケア(皮膚のお手入れ)・プロポーションメイキング(体型を整える)・リラクゼーション(心身の緊張をほぐす)などを施術・指導する施設です。
総務省の「日本標準産業分類」によると、美容エステサロンが手掛けるエステティックは、「手技または化粧品・機器などを用いて、人の皮膚を美化し、体型を整えるなどの指導または施術」をさします。
上記のほか日本エステティック協会では、「肌・身体・心の特徴や状態を踏まえながら、手技・化粧・栄養補助食品及び機器・用具などを用いて、人の心に満足と心地よさと安らぎを与えるとともに、肌や身体を健康的で美しい状態に保持・保護する行為」と細かく定義されているのです。
美容エステサロンの大きな使命は、人間が持つ「美しくありたい・若々しくありたい」という欲求や願望を現実に近づけることで、顧客に満足感を与える点にあります。そのため、施術では、外的作用だけでなく心理的作用も重視される点が特徴的です。
参考URL:厚生労働省「エステティック業」
美容エステサロンは売却できる?
結論からいうと、美容エステサロンは売却可能です。美容エステサロンを開業して顧客を迎えるには店舗の設備・内装などを整える必要があるため、多くのケースで技術力・設備不足よりも資金不足に悩まされます。
たとえ開業できて顧客の支持を獲得できたとしても、広告・販売促進・マーケティング費用のほか人件費などを支払う資金が不足すれば、美容エステサロンの継続的な運営は困難です。念入りな資金計画を策定しておかないと、経営困難に陥ってしまう美容エステサロンは少なくありません。
さらには、後継者の不在という悩みを抱えた経営者も多いです。こうした資金力不足・後継者不在などの悩みを解決すべく、美容エステサロンを売却する経営者が増加しています。
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美容エステサロンの売却相場
美容エステサロンの売却事例は小規模案件から大規模案件まで幅広く報告されており、相場についても100万円前後から10億円前後まで広範にわたります。特に美容エステサロンの売却では小規模案件の数が目立っており、100万円から1,000万円程度で売却される場合が多いです。
案件により売却価格は変動するため、実施前にはある程度の目安を付けておくと良いです。たとえ美容エステサロンの店舗自体が小規模だとしても、設備が充実していれば売却価格がプラスに変動する場合もあります。
設備のほか立地・顧客数・優秀な人材などの条件が良ければ、売却価格は高まりやすいです。具体的な売却相場はさまざまな算出方法から最適な方法を選んで求めるため、条件のみを見て売却価格は把握できません。
ここからは、美容エステサロンの売却価格の具体的な算出方法について解説します。
美容エステサロンの売却価格の算出方法
美容エステサロンは、必ずしも提示した希望金額どおりに売却できるわけではありません。さまざまな算出方法から最適な方法を選んだうえで、客観的視点から実際の売却価格が求められる仕組みです。美容エステサロンの売却価格を算出する際には、以下のような算出方法が用いられます。
- 売却額の簡単な計算式と目安
- 純資産法
- DCF法
- マルチプル法
それぞれの算出方法について詳しく解説します。
売却額の簡単な計算式と目安
売却額の算出方法にはさまざまな種類が存在しますが、後に紹介する純資産法を除くと検討すべきポイントが多いため、基本的に目安額の算出には膨大な時間・手間が発生します。
とはいえ、取引価格1,000万円程度の小規模M&Aでは純資産法で目安額を算出できますが、大規模M&Aとなると純資産法では検討要素が不足しているのです。ここでは、いかなる算出方法を採用する場合でも売却額の大まかな目安を求められる方法を紹介します。
具体的な計算式は、以下のとおりです。
- 売買評価額=純資産+営業権(単年度利益×3年分程度の持続年数)
上記の計算式によると、純資産に3年程度の期待収益を加えれば、売却額の目安を算出可能です。純資産を把握するには、まず貸借対照表上(純資産の部)の株主資本に注目します。
そこに、株主に帰属すると見られる価格変動準備金・危機準備金などの内部留保(税引後)や、時価評価されていない資産・負債の含み損益(税引後)などを加算した数値を用いることが一般的です。
また、期待収益については、最新年度の利益から特別利益・損失・特別な事情による収益の変動などを反映(差し引き)させた数値を活用できます。
純資産法
純資産法は、簿価純資産法・修正純資産法という2種類に分かれます。簿価純資産法は、帳簿の価格にもとづいて企業価値を算出する方法です。会計上の帳簿価格を基本にした計算法であり、客観性があるほか簡易に計算できるメリットもあります。
ただし、含み益・含み損などを反映できないため、実際の価格と比較して割安もしくは割高な評価額となるおそれがある算出方法です。また、修正純資産法は、帳簿上の資産・負債を時価で再評価しつつ純資産額を計算して企業価値を算出する方法をさします。
実務にはすべての資産・負債を時価の評価に直すのではなく、主要な土地・有価証券などの資産のみを評価し直すケースが多いです。修正純資産法を用いることで、簿価純資産法では評価に加味されない時価を反映させて売却金額を算出できます。
しかし、のれん・ブランド価値など貸借対照表に無記載の無形資産は、売却金額に加味されないため注意が必要です。
DCF法
DCF法(ディスカウント・キャッシュ・フロー法)は、将来のキャッシュフローを現在の価値に反映させて企業価値を算出する方法をさします。具体的には、売却する美容エステサロンの資産・事業計画書などをもとに、売却後に見込める収益・キャッシュフローを計算する仕組みです。
DCF法を用いると、美容エステサロンが将来的に生み出す収益の期待・予測を反映させて売却額を算出できます。さらには、のれんなど、修正純資産法では算出困難である無形資産の評価も反映可能です。
その一方で、算出時には主観的な評価が入り込みやすく、恣意的予測により実際の企業価値と解離してしまうリスクもあります。予測に予測を重ねるという性質を持つ手法であるため、企業価値の算出者によって異なる売却金額が求められる可能性も少なくありません。
DCF法を用いる場合には、綿密な事業計画を作成したうえで、将来的な予測を正確に実施する必要があります。
マルチプル法
マルチプル法(類似会社比較法)とは、売却する会社と事業内容などが類似する上場企業の株価を参考にして企業価値を算出する方法です。比較対象として使用される指標には、EBITDA倍率・営業利益倍率・純資産倍率(PBR)などが挙げられます。
上場企業の株価・決算情報などをもとに計算するため、客観性の高い算出方法です。一方で、類似する上場企業の数が少なく比較が困難な事業を運営する場合には、マルチプル法が適用できないおそれもあります。
マルチプル法は客観的かつ相対的な評価が可能である点に大きなメリットがありますが、類似企業の存在が前提となる点には注意しなければなりません。
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美容エステサロンの売却動向
美容エステサロンの売却動向について、以下の項目に分けて解説します。
- 居抜き店舗の売却は人気
- 経営難に陥る店舗が増加
- 個人の投資対象としても人気
- 需要の変化への対応も鍵
①居抜き店舗の売却は人気
居抜き店舗とは、設備・什器備品・家具などを含めて売買・賃貸借される店舗のことです。美容エステサロンを開業するには、設備・什器備品などを揃えるだけでも膨大な費用が発生します。
居抜き店舗を買収すれば、設備・什器備品などをそのまま引き継げるため初期費用を抑えることが可能です。居抜き店舗の売却案件は、これから美容エステサロンを開業しようと考えている法人・個人から人気があります。
②経営難に陥る店舗が増加
美容エステサロンを経営するうえで特別な許認可は不要であるほか、施術するエステティシャンにも免許・資格は求められません。技術が備わっていれば個人でも経営できるため、開業しやすい特徴があります。
その一方で、美容エステサロンの運営は難しいです。予測よりも来客数が得られない店舗が多く存在し、運営を継続するには施術者の人件費・設備の維持費などがかかることから、経営難に陥る店舗が増加しています。
③個人の投資対象としても人気
美容エステサロンの顧客には、個人で投資をして招待券・割引券などの株式優待を利用する人もいます。個人経営・小規模の美容エステサロンでは株式優待制度を取り入れる店舗が少ない一方で、中堅・大手美容エステサロンでは個人投資に対して株主優待券を発券する店舗が多いです。
特に女性からの個人投資が多く、1年に2回程度送付される株式優待を利用して美容エステサロンを訪れる女性客が目立っています。
④需要の変化への対応も鍵
美容エステサロンは流行の移り変わりが速く、顧客の争奪戦が激しい業界でもあります。最先端の施術を行う美容エステサロンでも、他でさらに上を行く最先端の美容技術が登場すれば即座に顧客が流れてしまうのです。
人口減少によりマーケット自体が縮小している状況も相まって、少しでも景気が悪くなると顧客は激減します。また、最近では、美容室のエステメニュー・医療機関のメディカルエステ・施術担当者が不要のセルフエステといった業態も登場している状況です。
顧客の需要変化が激しい業界でもあるため、需要への柔軟な対応が必要となります。
美容エステサロンを高値で売る方法
美容エステサロンの売却を検討する経営者の多くは、できるだけ高く売りたいと考えるものです。ここでは、美容エステサロンを高値で売却するためのポイントを解説します。
- 排水管の状態
- 個室の広さ・数
- 立地条件
- 顧客ニーズに応える経営
①排水管の状態
美容エステサロンでは、シャワーユニット・トイレ・手洗い場など水を使う設備が求められるため、排水管が必要です。売却を検討する店舗の場合、これまで使ってきた排水管の状態を買い手がチェックします。
もしも排水管の状態が悪ければ、買い手の会社・個人は開業計画を再検討しなければなりません。具体的には、それぞれの水回り箇所から排水設備まで配管を引き込む作業の実施が必要となります。買い手側の手間を削減するためにも、売却希望の店舗における排水管の状態を確認しておくと良いです。
②個室の広さ・数
美容エステサロンでは、顧客が快適と感じる広さの個室を確保する必要があります。とはいえ、個人でサロンを始めるならば、6畳程度の広さで十分です。個室の中には施術用のベッド・施術器具・施術器具を置くワゴン・収納棚・テーブル・1人掛けの椅子などが置かれます。
また、部屋数により施術可能な顧客数が変動するため、部屋数の多い店舗は買い手から魅力的に感じてもらいやすいです。施術可能なスタッフ数にもよりますが、可能であれば売却前に部屋数を増やしておくことをおすすめします。
③立地条件
美容エステサロンを開業するには、高い集客率が必要です。隠れ家のような店舗を希望して集客率が悪い場所で開業しても、顧客が集まらなければ廃業せざるを得ません。
現在運営されている美容エステサロンの多くは、美容エステサロンを利用する客層が多いエリア・駅構内に店舗を構えています。美容エステサロンのコンセプトにもよりますが、顧客が利用しやすい立地条件に店舗を構えていることが高値で売るポイントです。
④顧客ニーズに応える経営
ひとことに美容エステサロンといっても、フェイスケア・ボディケアをはじめさまざまな施術があります。顧客ニーズにすべて応じることは困難ですが、開業時には来店する顧客層を考えつつメインサービスに据える施術を検討するプロセスが必要不可欠です。
高値で美容エステサロンを売却したい場合には、対応可能な施術内容を明確にしておく必要があります。顧客ニーズに応える経営ができていれば、買い手が魅力に感じやすいです。
美容エステサロン売却のメリット
美容エステサロンを売却するメリットは、以下のとおりです。
- 後継者問題の解決
- 従業員の雇用先の確保
- 大手企業のグループ入りで安定経営
- 個人保証や担保の解消
- 売却益の獲得
①後継者問題の解決
現経営者の引退後に後継者となる人材を確保すれば、事業承継という形で美容エステサロンを後継者に譲渡できます。その一方で後継者を確保できないと、引退後に美容エステサロンの運営を継続することは不可能です。
後継者が不在となっている問題は、美容エステサロン業界をはじめさまざまな業種で深刻化しています。第三者に売却すれば、美容エステサロンを引き継ぐ人材の確保につながるため、後継者問題を根本的に解決可能です。
②従業員の雇用先の確保
美容エステサロンの経営者からすると、従業員の雇用維持を検討しなければなりません。もしも美容エステサロンを廃業させると、従業員は単純に職を失ってしまうだけでなく再就職が困難となってしまうのです。
売却により第三者に美容エステサロンを引き継げば、美容エステサロンの運営をそのまま継続させられるために従業員の雇用先を維持できます。
③大手企業のグループ入りで安定経営
個人経営・小規模での運営が多いこともあり、経営難に陥っている美容エステサロンも目立っています。売却によって大手企業のグループに加入できれば、大手資本を利用して経営の安定化を図ることが可能です。これにより、美容エステサロンの運営を継続できる可能性が高まります。
大手企業の傘下に入れば、グループ企業が製造する化粧品・美容関連グッズを販売できるなど、収益増加が期待できるケースも多いです。
④個人保証や担保の解消
美容エステサロンを開業する際には、経営者が金融機関から個人保証・担保付きの融資などを受けているケースが見られます。たとえ経営権を譲渡したとしても、自動的に個人保証・担保の提供が解除されるわけではありません。
とはいえ、店舗売却では、金融機関との交渉次第で個人保証・担保付き借入金などの債務を買い手に肩代わりしてもらえる可能性があります。
肩代わりしてもらえないケースであっても、店舗売却の対価として受け取った現金を個人保証・担保付き借入金の返済に充てることが可能です。
このように美容エステサロンの売却では、経営者が抱える個人保証・担保の解消も期待できます。
⑤売却益の獲得
美容エステサロンを売却することで、売却利益を獲得できます。その一方で、店舗売却ではなく廃業を選んでしまうと、かえって費用の負担が必要です。つまり、美容エステサロンの売却では、廃業費用の削減だけでなく売却利益の獲得まで期待できます。
獲得した売却利益は、経営引退後の生活資金だけでなく、別事業への投資資金としても活用可能です。
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美容エステサロン売却の案件事例
美容エステサロン売却の最新案件事例として、以下の2件を紹介します。
- エステサロンを経営して下さる方を募集しております
- エステ・整体サロンの事業譲渡
①エステサロンを経営して下さる方を募集しております
はじめに紹介する売却案件は、個人事業として運営されている美容エステサロン(東京都)です。直近の会計年度における売上高は1,000万円以下であり、希望譲渡価格は1,000万円以下と提示されています。
売却理由は、財務的理由・後継者不足・事業存続への不安・資金調達・戦略の見直しなどです。立ち上げから間もなく経営状況が安定していない店舗であるため、財務的に厳しい状態にある売却案件だといえます。
具体的な施術内容はフェイシャルエステ・酸素カプセルであり、店舗が有する独自技術も引き継ぎ可能です。
②エステ・整体サロンの事業譲渡
次に紹介する売却案件は、合同会社で運営されている美容エステサロン(愛知県)です。直近の会計年度における売上高は1,000万円以下であり、希望譲渡価格は1,000万円以下と提示されています。
売却目的として戦略の見直しを掲げており、事業部縮小化による本業への集中を実現するための売却です。具体的な事業内容には、エステサロン・整体・小顔マッサージ・スキンケア商品販売などが挙げられます。
特徴は、顧客の80%以上が女性で占められている点です。また、業界歴の長いスタッフが在籍するほか、スキンケア商品販売の権利を所有する点などを強みとしています。
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美容エステサロンの売却で注意したいポイント
美容エステサロンの売却で注意したいポイントは、以下のとおりです。
- 準備を計画的に行う
- 売却の目的を明確にする
- 従業員・顧客を不安にさせない
- 自店舗の強みを資料としてまとめる
- M&A・事業売却の専門家に相談する
①準備を計画的に行う
美容エステサロンの売却時には、あらかじめ準備を計画的にしておくことが1つのポイントです。売却の意思が固まると即座に売却してしまいたいと感じる経営者は多いですが、何も準備せずに実行すると想定した売却メリットを享受できないおそれがあります。
具体的には、経営状態をよく見極めたうえで売却の実施有無を慎重に決断するほか、売却後の生活・従業員の雇用確保などを念入りに検討しておくことが大切です。
②売却の目的を明確にする
美容エステサロンの売却時には、「なぜ売却するのか」目的を明確にしておくことも大切です。売却目的が明確でないと、買い手との交渉時に共感が得られないだけでなく、根拠のある主張ができず不利な条件で交渉が進んでしまうおそれがあります。
これにより、想定していたメリットを得ることができず売却取引に失敗してしまう可能性が高いです。その一方で目的を明確化しておけば、売却手続きを戦略的に進行させられるため、希望どおりの売却を成功させられる確率が高まります。
③従業員・顧客を不安にさせない
美容エステサロンの売却を公表する前に、従業員・顧客に対して取引情報を漏らさないよう配慮しなければなりません。店舗の売却は、第三者に譲り渡して経営者が交代する行為です。経営者の交代が伴うことから、店舗全体が大きく変化するケースもあります。
店舗の変革を予見した従業員は、不安な気持ちを抱いて動揺する可能性が高いです。顧客からしても、利用店舗の売却に不安を感じて、別店舗に利用を変えてしまうおそれがあります。
美容エステサロンの売却時には、すべての内容が決定した後ではじめて公表するようにして、従業員・顧客を不安にさせない配慮が求められるのです。
④自店舗の強みを資料としてまとめる
美容エステサロンの中には、フェイスケア・ボディケアなどさまざまな施術を複数手掛ける店舗もあります。売却時には、上記のような施術内容をはじめ自店舗の強みとなっている要素を資料にまとめておくと良いです。
店舗売却を成功させるには、買い手に自店舗の強みをアピールポイントとして伝える必要があります。また、他店舗との比較をまとめるほか、買収メリットをわかりやすく提示できるようにしておくことも効果的です。
買収側からすると、店舗の強みや買収メリットの大小などを鑑みたうえで買収実施の有無を決定したいと考えます。他店舗にはない設備・月間の利用者数・1人あたりの利用額なども強みとなり得るため、上手に活用して資料にまとめると良いです。
⑤M&A・事業売却の専門家に相談する
美容エステサロンの売却を検討したとしても、ほとんどの経営者は売却経験を持っていません。そのため、売却手続きの進め方について悩む経営者が多いです。売却をスムーズに成功させるには、M&A・事業売却の専門家に相談することをおすすめします。
美容エステサロンの売却を進めるには、業界特有の専門知識に加えて、売却(M&A)に関する知識・経験も必要です。さらには、買い手との交渉を有利に進めていくための能力も求められます。
美容エステサロンのM&A・事業売却を成功させた経験を豊富に持つ専門家に相談すると、最適な買い手先を探してもらえるだけでなく、売却交渉・手続きをスムーズに進行させることが可能です。
美容エステサロンの売却の際におすすめの相談先
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まとめ
今回は、美容エステサロンの売却について、売却相場や高値で売る方法などを解説しました。美容エステサロンの売却は、居抜き物件としても人気が高く、設備をそのまま引き継ぐことで廃棄の手間削減も期待可能です。
美容エステサロンの多くは、設備・立地条件などによって売却価格が変動します。店舗の状態・買い手が得られるメリットなどの条件は、売却価格に大きな影響を与えるのです。
美容エステサロンの売却をスムーズに進めて少しでも高い売却価格を獲得するには、M&A仲介会社などの専門家に相談してアドバイス・サポートを受けることをおすすめします。要点をまとめると、以下のとおりです。
・美容エステサロンとは
→美容に関する施術・サービスを提供する施設のこと
・美容エステサロンの大まかな売却相場
→100万円から1,000万円程度で売却されるケースが多い
・美容エステサロンの売却動向
→居抜き店舗の売却は人気、経営難に陥る店舗が増加、個人の投資対象としても人気、需要の変化への対応も鍵
・美容エステサロンを高値で売る方法
→排水管の状態、個室の広さ・数、立地条件、顧客ニーズに応える経営
・美容エステサロン売却のメリット
→後継者問題の解決、従業員の雇用先の確保、大手企業のグループ入りで安定経営、個人保証や担保の解消、売却益の獲得
・美容エステサロンの売却で注意したいポイント
→準備を計画的に行う、売却の目的を明確にする、従業員・顧客を不安にさせない、自店舗の強みを資料としてまとめる、M&A・事業売却の専門家に相談する
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株式会社日本M&Aセンターにて製造業を中心に、建設業・サービス業・情報通信業・運輸業・不動産業・卸売業等で20件以上のM&Aを成約に導く。M&A総合研究所では、アドバイザーを統括。ディールマネージャーとして全案件に携わる。