2021年4月21日更新会社・事業を売る

オーナー社長とは

オーナー社長とは、会社の所有権を持っていながら、経営もしている立場をさします。サラリーマン社長と比べて、オーナー社長は会社内で絶対的な権限を持っている反面、ワンマン経営に陥りやすい、失敗したときのリスクが大きいなどのマイナス面もあります。

目次
  1. オーナーと社長
  2. オーナー社長とサラリーマン社長の特徴
  3. まとめ
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オーナーと社長

オーナーと社長

会社の代表と言えば一般的に「社長」をさします。時には、そのような立場の人をさして「オーナー」と呼ぶケースもあります。「オーナー」と「社長」の違いについて、正確に理解している人は少ないのではないでしょうか?本記事では、オーナー社長の定義や、雇われ社長との違いをご紹介します。

①オーナーと社長の違い

オーナーと社長の違いは一体何でしょうか?ここでは、その違いについて解説します。

オーナーとは

簡単に言ってしまうと、オーナーと社長の違いは「会社の所有権を所持しているかどうか」です。オーナーは会社の創業者であるケースが多く、文字通り自分のお金を出資し、会社を所有している立場の人です。

一般的に企業価値が高い会社は、オーナー社長が多いといわれています。例えば、ワタミ、楽天、ユニクロ、ソフトバンクなどの大会社が挙げられます。

社長とは

社長は会社を所有しているかどうかは関係ありません。経営のトップであり、職責上の責任を負っている立場の人をさします。

つまり、社長は、あくまで経営のトップであって、企業を所有しているかどうかは定義に含まれません。よって、オーナーが社長として経営しているなら「オーナー社長」と呼ばれます。

一方で、オーナーが外部、あるいは内部から社長を雇う場合は、「雇われ社長」「サラリーマン社長」と呼ばれます。ネーミングからわかるように、オーナーと社長では、会社内での立場はオーナーのほうが上です。

オーナーは会社の所有者であり、たとえ実務に就いていないとしても、会社内では一番強い権利と義務を所持します。例えるならば、レストランの店長とオーナーが違うのと同じイメージです。

②オーナーから社長への事業承継

オーナーが、外部から社長を招いて経営している会社が多く存在し、最近は、とりわけ中小企業の間で後継者不足が問題となっています。そこで、従業員を後継者に据えたり、外部から社長を雇い入れたりする形で、事業承継を実施するケースもあります。

もともと会社は、所有と経営を分離できるものです。よって、引退したオーナーが所有権を所持したまま、経営権を別の人間に渡す場合は珍しくありません。しかし、経営権を手にした社長が、オーナーに反旗を翻して会社の所有権を奪い取ることもあり得ます。

サラリーマン社長を雇用する際は、そうした事態が起きないように、オーナーは慎重に人材を選定する必要があります。

※関連記事
事業承継とは?方法や事業承継税制・補助金、M&Aでの活用について解説

オーナー社長とサラリーマン社長の特徴

オーナー社長とサラリーマン社長の特徴

ここからは、オーナー社長とサラリーマン社長にスポットライトを当てます。ひと口に社長と言っても、全然違う両者ですが、一体どちらのほうが良いのでしょうか?オーナー社長とサラリーマン社長のメリット・デメリットをそれぞれ詳しくご紹介します。

①オーナー社長

まずは、オーナー社長のメリットとデメリットについて解説します。

オーナー社長のメリット

オーナー社長のメリットとしては、以下が挙げられます。

  • 会社内で絶対的な権力を所持できる
  • 独断で決定ができる
  • 企業を所有しているからこそ得られる収入(株式の配当など)を獲得できる

オーナー社長は、会社内で絶対的な権力を所持することが可能です。サラリーマン社長は、あくまで雇用されている身なので、雇用主であるオーナーと比べると、どうしても立場が下になります。

しかし、オーナー社長は、会社の所有者であるため、強い影響力を行使できます。実際、他の企業と商談する際にも、雇われのサラリーマン社長よりオーナー社長のほうが接近するメリットがあります。

加えて、オーナー社長は、絶対的な権限を持っている以上、難しい決断を迫られる場面では独断で決定が可能です。昨今のグローバルな経済の中で、ビジネスは常にスピードが重要視されています。オーナー社長であれば、余計な意思確認の手間を省いて決断を下せます。

また、オーナー社長は、企業を所有しているからこそ得られる収入(株式の配当など)を獲得可能です。所有と経営を分離させ、経営をサラリーマン社長に任せてオーナーに徹すると、仕事をしなくても企業が続いている限り収入を得られます。

オーナー社長のデメリット

オーナー社長のデメリットとしては、以下が挙げられます。

  • リーダーシップが問われる
  • 失敗したときのリスクが発生しやすい
  • ワンマン経営に陥りやすい

オーナー社長は強い権限を持っている分、リーダーシップが問われる立場でもあります。同時に強い権限をフルに発揮して経営する場面も多いため、客観的に見て「ワンマン経営」「独裁政治」と白い目を向けられる可能性もあります。

無論、理想的な素質を持ち、実力と立場が伴っている人であるなら、オーナー社長として活躍できます。しかし、裏を返せば、オーナー社長はそれだけの素質が求められる立場です。

ですので、失敗したときのリスクが発生しやすい立場でもあります。オーナー社長は自身の権限で大事を決められる分、失敗したときのリスクを全て負う必要があります。

もし、その失敗が致命的だった場合、企業の存続が揺るがされるほどのインパクトが発生する可能性もあります。さらに、オーナー社長はワンマンになりやすく、自身の判断に対して意見する部下が出てこない状況も多々あります。

オーナー社長にとって重要なのは、自分の舵取りを分析し、的確なアドバイスをくれるナンバー2を見つけることです。

②サラリーマン社長

次に、サラリーマン社長のメリットとデメリットについて解説します。

サラリーマン社長のメリット

サラリーマン社長のメリットとしては、以下が挙げられます。

  • リスクを抑えて、経営者としての経験を得られる
  • 社長の最も必要な能力である問題解決能力が身に付く

オーナー社長と比べて魅力が乏しいですが、オーナーのお金で、経営とビジネスの全行程を学べるという意味で、次に自分で行おうとする人の経験としては非常に良いといえます。つまり、リスクを抑えて、経営者としての経験を得られます。

また、ある種、経営指導を本気でしてくれる人がいる状況で経営ができますので、気づきも多く、経営者としての経験を多く積めます。あらゆる事業に対する問題解決能力が問われますし、社長には最も必要な能力が身に付きます。

サラリーマン社長のデメリット

サラリーマン社長のデメリットとしては、以下が挙げられます。

  • オーナーに解任されてしまうリスクがある
  • 常に実績を見られる立場である

サラリーマン社長は、あくまで雇われの身であり、どうしてもオーナーより下の立場になります。そのため、雇い主であるオーナーの決定には逆らいづらいです。オーナーと対立すれば、解任されてしまうリスクがあります。

そもそもサラリーマン社長の役目は、より良い経営の実践により企業の業績を向上させることです。つまり、サラリーマン社長は常に実績を見られる立場であり、それによって報酬が変動するケースもあります。

しかし、そういった立場だからこそ、サラリーマン社長の質が低下するリスクがあります。一定の任期を過ぎたら交代するケースが大半です。そのため、自身の任期のみを視点に入れて、長期的な施策を実践しない可能性があります。

単純な話、自身の任期しか見ていないサラリーマン社長では、その任期が過ぎてからも存続する企業のビジョンを持つのは困難です。実際、企業価値の高い企業のトップがオーナー社長であるケースが多いのは、オーナー社長であれば任期がないため、長期的な視点を持ちやすいからです。

自身の報酬に影響する範囲の期間しか見ず、あくまで報酬目当てで実績を作ろうとしているサラリーマン社長では、企業を本質的な意味で成長させるのは不可能です。

事業承継などの事情でサラリーマン社長を雇い入れる際は、短期的ではなく長期的な視点を持っている人材を採用するのがおすすめです。

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※関連記事
後継者と事業承継
経営に求められる判断

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まとめ

まとめ

オーナーと社長の違いは、企業の所有権を持っているか否かです。社長はあくまで経営のトップであり、オーナーと必ずセットになるものではありません。さらに、実際的な権限もオーナーのほうが上です。

もし社長になりたいと考えているなら、オーナー社長を目指すのが一番です。オーナー社長はリーダーシップが問われ、素質がなければ難しい立場ですが、その分目指す価値がある仕事です。

今回の記事をまとめると、以下のようになります。

・オーナーと社長の違い
→オーナーは会社の所有権を持っている立場、社長は経営のトップという立場

・オーナー社長のメリット
→会社内で絶対的な権力を所持できる、独断で決定ができる、企業を所有しているからこそ得られる収入(株式の配当など)を獲得できる

・オーナー社長のデメリット
→リーダーシップが問われる、失敗したときのリスクが発生しやすい、ワンマン経営に陥りやすい

・サラリーマン社長のメリット
→リスクを抑えて、経営者としての経験を得られる、社長の最も必要な能力である問題解決能力が身に付く

・サラリーマン社長のデメリット
→オーナーに解任されてしまうリスクがある、常に実績を見られる立場である

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