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スモールM&A

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この記事の監修専門家
M&A総合研究所 公認会計士
高谷 俊祐

目次

    スモールM&A

    2000年以降、日本ではベンチャーやスタートアップ、中小企業、大手、マーケット全体でM&Aが活発に実施されています。

    従来とは違い、中小企業も事業承継の手段としてM&Aを実施する事例も増えています。

    それに伴い、「スモールM&A」というワードを耳にする機会が増えてきました。

    スモールM&Aと聞いて、どんなM&Aかイメージを持つことはできますでしょうか?

    今後は、スモールM&Aが有効な経営戦略となる可能性があります。

    起業している経営者、サラリーマンもスモールM&Aについて理解を深めることでメリットがあるでしょう。

    スモールM&Aには、通常のM&Aとはいくつか相違点があります。

    この記事では、スモールM&Aについて詳しく解説します。

    これから起業したい方も必見の内容です。

    スモールM&Aとは

    そもそもスモールM&Aとは、一体どんなM&Aなのでしょうか?

    実は、スモールM&Aに正式な定義は存在しません。

    各企業によって、スモールM&Aの定義は様々です。

    例えば、「年間売上高が1億円未満の企業とのM&A」をスモールM&Aと呼ぶ場合があります。

    一方で、「M&Aの買収価格が数百万円〜数千万円」の事例をスモールM&Aと呼ぶケースもあります。

    もしくは、ECサイトやアフィリエイトサイトの売買を、スモールM&Aと呼ぶケースも存在します。

    以上の通り、スモールM&Aの定義は多種多様に存在します。

    共通する点としては、小規模なM&Aである点です。

    この記事では、小規模なM&Aを総称してスモールM&Aと定義します。

    元々スモールM&Aは規模が小さいために利益を得られないと判断されやすく、M&A仲介会社からサポートを断られるなど、なかなか実行できないイメージがありました。
    しかし、最近はニーズの増加に合わせてM&A仲介会社も積極的にスモールM&Aの支援を行うようになりました。
    例えばM&A総合研究所は中小企業・中堅企業のM&Aを専門的に取り扱っており、他のM&A仲介会社には断られたという小規模なM&Aにも対応してくれます。
    もちろん対応してくれるのは専門的な知識やM&Aの経験が豊富なアドバイザーであるため、M&Aが成約する確率をしっかり引き上げてくれます。
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    スモールM&Aの増加

    近年は、スモールM&Aの案件が注目を集めています。

    実際に、スモールM&Aの実施案件は増加し続けています。

    その背景には、主に3つの理由が存在します。

    ⑴事業承継問題の深刻化

    最も大きな理由は、事業承継問題の深刻化が挙げられます。

    日本では、中小企業経営者の高齢化が進行しています。

    その一方で、後継者不足等の理由により、事業承継を実行できない企業が多く存在します。

    現在中小企業全体のうち、約6割が後継者不足と言われています。

    後継者がいないと、黒字企業であっても、廃業するしかありません。

    その問題を解決する手段として、スモールM&Aが注目を集め始めています。

    M&Aによって会社を売却すれば、廃業せずに会社を存続させられます。

    従業員の雇用は維持できる上に、経営者は売却による利益を獲得できます。

    多くのメリットを得られる為、中小企業がスモールM&Aを実現する案件が増加しています。

    ⑵起業の手段としてのスモールM&A

    スモールM&Aは、起業の手段としても注目を集めています。

    通常起業する場合、一から事業を作る必要があります。

    起業してから軌道に乗せるまでには、多大な時間と労力がかかります。

    加えて一から起業した場合、失敗するリスクも非常に高いです。

    しかしスモールM&Aによって既存企業を買収することで、低リスクで起業できます。

    挑戦したい事業分野で成功している企業を買収することで、有利な状況で起業でき、事業運営に必要な設備や販路も揃っています。

    コストはかかりますが、低リスクで事業をスタートできます。

    以上の理由から、スモールM&Aを用いて起業する事例が増えています。

    ⑶経営者の価値観変化

    経営者の価値観が変化しているのも、スモールM&Aの増加要因となっています。

    従来は、創業してから最後まで経営を続けるのが一般的でした。

    しかし近年は、比較的若い時期にリタイアしたいと考える経営者が増加しています。

    アーリーリタイアの手段としては、スモールM&Aによる事業売却は非常に有効です。

    また、ベンチャー起業家の価値観も変化しています。

    従来は、企業したらIPOを目指すのが一般的でした。

    しかしIPOを実現するには、多大な労力と時間が必要です。

    そもそもIPOを実現できる可能性はかなり低いです。

    そうした事情から、M&Aを最初から目指す経営者が増加しています。

    IPOと比較して、短期間で成功できる可能性が高いです。

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    スモールM&A案件の見つけ方

    次に、スモールM&A案件の見つけ方をご紹介します。

    スモールM&Aを実施したくても、どこで案件を見つけるかはあまり知られていません。

    ここでは、スモールM&Aの案件を見つける場所を三つご紹介します。

    ⑴スモールM&A専門の仲介会社

    近年の需要の高まりに応じ、スモールM&Aを専門とする仲介会社が増加しています。

    専門としている仲介会社を利用すれば、スモールM&Aの案件を見つけやすいです。

    また、通常のM&A仲介会社と比較して、仲介手数料も良心的であるケースが多いです。

    具体的には、「スモールM&A.com」や「株式会社ビザイン」がスモールM&Aに特化した仲介会社となります。

    他にもM&A総合研究所もおすすめです。
    M&A総合研究所は成功報酬制をとっており、着手金のような手数料が発生しないようになっています。
    加えて成功報酬も業界最安値の水準で設定しているため、気軽に依頼できるようになっています。
    もちろんサポートも良質であるため、M&Aを円滑に進められるようになります。
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    ⑵M&Aマッチングサイト

    また近年は、インターネット上でM&Aを完結できるマッチングサイトも登場しています。

    マッチングサイトでは、比較的小規模なM&A案件が多いです。

    その為、スモールM&Aの案件探しでは非常に役立ちます。

    具体的には、「M&Aクラウド」や「トランビ」などが、M&Aマッチングサイトとして有名です。

    また、M&A総合研究所のM&Aプラットフォームもおすすめです。
    M&A総合研究所のM&Aプラットフォームは豊富なM&A案件が集まっているだけでなく、独自のAIを駆使したマッチングを行っていることが特徴です。
    そのため、買収ニーズを登録するだけで、条件の合う案件のマッチングを自動的に受けることができます。
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    ⑶知人、国の機関からの紹介

    古典的ですが、知り合いからの紹介でもスモールM&Aの案件を探せます。

    ただし、前述した方法と比較すると、効率的な方法とは言えません。

    また、国の機関でもスモールM&Aの案件を斡旋しています。

    例えば、商工会議所等では、スモールM&Aの案件を紹介してもらえる場合があります。

    また事業引き継ぎ支援センターでは、スモールM&Aのマッチング事業を実施しています。

    国の機関なので、安心してスモールM&Aの案件を探せます。

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    売却を実現できるスモールM&Aの条件

    次に、売り手側がスモールM&Aを実現できる条件をご紹介します。

    ⑴黒字である

    黒字であれば、スモールM&Aを実現出来る可能性があります。

    起業目的の相手からすれば、黒字企業を買収できるのは魅力的です。

    ⑵事業に将来性がある

    事業に将来性があれば、黒字でなくてもスモールM&Aの相手が見つかる可能性があります。

    現に赤字のベンチャー企業が、大企業とM&Aを実現したケースは少なくありません。

    今現在ならば、AIやIoT分野は将来性があると言えるでしょう。

    ⑶スモールM&Aとのれん代

    無形資産とは、目に見えない資産を指します。

    具体的には、ブランド力や独自の技術、特許、優秀な人材等が該当します。

    スモールM&Aでは、のれん代として無形資産の価値も評価します。

    無形資産の価値が高ければ、スモールM&A案件としての価値が高まります。

    優秀な従業員や独自の技術を有する中小企業は、全国に数多く存在します。

    そうした企業は、スモールM&Aの案件として高く評価される可能性があります。

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    スモールM&Aの注意点

    最後に、スモールM&Aの注意点をご紹介します。

    ⑴M&A仲介会社選び

    スモールM&Aを取り扱う仲介会社は、近年増えています。

    しかし、その中には信用できない仲介会社も存在します。

    そうした仲介業者に依頼してしまうと、後々大きなトラブルが発生する恐れがあります。

    また、M&A終了後に法外な手数料を請求される恐れもあります。

    スモールM&Aの際には慎重に仲介業者を選びましょう。

    特に手数料体系を確認しましょう。

    M&A仲介会社ごとに、求められる手数料の種類や額が異なります。

    後々後悔しない様に、注意深く仲介会社を選ぶ必要があります。

    ⑵デューデリジェンス

    スモールM&Aの案件は、通常の案件と比較して手続きが簡便に終わります。

    そのため、簡易的に手続きを済ませがちです。

    いい加減にM&Aを完了させると、後々大きな損失を被る恐れがあります。

    特に怖いのは、「偶発債務」や「簿外債務」です。

    偶発債務等や簿外債務は、財務諸表では確認できません。

    こうした債務は、M&A後に大きな損失をもたらす恐れがあります。

    デューデリジェンスによって、簿外債務等のリスクを把握することが可能です。

    通常のM&A案件であれば、デューデリジェンスは丁寧に実施されます。

    しかしスモールM&A案件の場合、デューデリジェンスを簡易的に済ませる可能性があります。

    スモールM&Aであっても、デューデリジェンスは丁寧に行いましょう。

    まとめ

    今回は、スモールM&Aについて解説しました。

    様々な課題を解決できる手段として、スモールM&Aは近年注目を集めています。

    スモールM&Aの案件は、仲介会社やマッチングサイト、様々な場所で探せます。

    簡単に見つかり、M&Aの実現が可能な反面、通常のM&A案件と同様に、慎重に実施する必要があります。

    またスモールM&Aによって会社売却したい場合、将来性や無形資産の価値がある必要もあります。

    市場の環境が目まぐるしく変化する現在、スモールM&Aは有効な選択肢の一つとなっています。

    要点をまとめると下記になります。

    • スモールM&Aとは

    →小規模なM&A(売上高が1億円未満、買収価格が数百万円〜数千万円程度等、様々な定義が存在)

    • スモールM&A案件の増加理由

    →事業承継問題の深刻化、起業の手段として浸透しつつある、経営者の価値観変化

    • スモールM&A案件の見つけ方

    →スモールM&A専門の仲介会社、M&Aのマッチングサイト、知り合いや国の機関からの紹介

    • 売却を実現できるスモールM&A案件の条件

    →黒字である、事業に将来性がある、無形資産に価値がある

    • スモールM&Aの注意点

    →仲介会社選びを慎重に行う、デューデリジェンスを徹底的に実施する

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