2019年12月6日更新会社・事業を売る

プライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)とは?種類とメリット・デメリット

プライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)の活用で、資金・経営面で支援が得られる一方、経営の自由度低下、イグジットの強制などのデメリットも存在します。この記事では、PEファンドの種類や、メリット・デメリットを解説します。

目次
  1. プライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)の意味や仕組みとは?
  2. プライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)の種類
  3. プライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)の支援を受けるメリット
  4. プライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)の支援を受けるデメリット
  5. 国内で活躍するプライベート・エクイティ・ファンドの主要企業
  6. まとめ
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プライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)の意味や仕組みとは?

PEファンドは、世の中に存在する様々なファンドのなかでも、未公開株式(プライベートエクイティ)を運用するファンドです。省略形である、PEファンドと呼ばれることが多いです。

未公開企業の株式を出資という形で取得した上で、資金提供・経営関与によって企業価値を上昇させつつ、十分に株価が上昇した段階で売却してキャピタルゲインを獲得する、これがPEファンドの仕事内容です。

PEファンドでは、年金融機関・事業会社・個人投資家といった機関投資家達から資金を集め、未公開会社に資金を投入します。この手法は、証券会社を通じて個人的に投資する手法と対比して、オルタナティブ投資と呼ばれることもあるので覚えておくと良いでしょう。

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PEファンドとヘッジファンドとの違い

なおオルタナティブ投資を行うファンドとして、この他にはヘッジファンドが挙げられます。ヘッジファンドは、いかなる市況環境でも収益獲得を目指すファンドのことです。つまり、PEファンドもヘッジファンドに括られます。

そのため、ヘッジファンドとPEファンドの間に違いがある、という捉え方はしません。なおPEファンドでは、キャピタルゲイン獲得が最終的な目的であるため、PEファンドから出資を引き受けた企業については、M&AまたはIPOによるイグジットを目指します。

さらにPEファンドは、投資対象によりベンチャーキャピタルやバイアウトファンドなどと呼ばれます。つまり、各ファンドごとに株式保有割合や経営への介入度などが異なるため、PEファンドを理解する上で把握しておかなければなりません。

PEファンドのイグジット戦略

PEファンドは前述のとおり、イグジットを前提として介入を意思決定しているため、介入に際して既に具体的なM&AやIPOを想定していることも多いものです。もしも既にPEファンドの介入を受けていて、M&Aによるイグジットを検討しているなら、M&A総合研究所にご相談ください。

M&A総合研究所は公認会計士が在籍しているM&A仲介会社であり、ご相談いただければ、自社のM&Aが成功するよう経験豊富な専門家が金額の算出や条件交渉など、丁寧にフルサポートいたします。

また「少しでも高く会社を売却したい」「スムーズにM&Aを済ませたい」という場合にも、M&A総合研究所にご相談ください。経験豊富な専門家が、自社のニーズに沿った最適な買収先企業をご提案いたします。

一般的にM&A取引は、交渉から成立まで半年から1年程度かかることが多いものですが、M&A総合研究所では平均3ヶ月でのクロージングを実現します。さらに完全成功報酬制を採用しているため、成約に至らない限り費用が発生しないうえ、相談料は無料となっています。

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プライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)の種類

PEファンドは、出資する企業のステージに応じて以下の4種に大別されます。
 

  1. ベンチャーキャピタル
  2. バイアウトファンド
  3. 事業再生ファンド
  4. ディストレスファンド

これら4種類では、PEファンドの業務・仕事内容や特徴が異なっています。それぞれの特徴を確認しておきましょう。

(1)ベンチャーキャピタル

ベンチャーキャピタル(VC)とは、設立したばかりのベンチャー企業に対し投資するPEファンドのことです。創業したばかりであるため、失敗するリスクが非常に高く、投資資金を回収できない可能性が非常に高いとされています。

上記のとおり非常にハイリスクである一方で、IPOした場合のリターンは数十倍〜数百倍に及ぶため、ハイリターンなPEファンドです。とはいえ失敗するケースが圧倒的に多いため、複数企業の株式を少しずつ保有する分散投資の形式が取られます。

IPO達成は困難であることから、近年ではM&Aによる資金回収を図るベンチャーキャピタルが増加中です。IPOと比べ回収資金が少ないものの、高確率でイグジットまで漕ぎ着けられます。なお実務の現場では、PEファンドとVCは別物だと考えられる場合も多いです。

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(2)バイアウトファンド

バイアウトファンドでは、ある程度事業が軌道に乗り、十分なキャッシュフローを生み出している未公開企業が投資対象となります。ベンチャーキャピタルと比較してミドルリスク・ミドルリターンであり、積極的に経営へ関与するのが特徴です。

またバイアウトファンドでは、株式の過半数を保有し、キャッシュフロー改善による企業価値向上を図ることになります。なおバイアウトファンドが株式を取得する際には、LBO・MBO・MBIといったM&A手法が活用されることが多いです。

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バイアウトファンド

(3)事業再生ファンド

事業再生ファンドとは、経営不振に陥っている未上場企業に投資するPEファンドです。事業再生は容易ではないため、投資には大きなリスクが伴います。ただし安く株式を買収する分、企業価値向上により大きなキャピタルゲインを獲得可能です。

事業再生ファンドでは、事業の方向転換による再生を目指すターンアラウンドリストラやダウンサイジングによる再生を目指すワークアウトという手法が用いられます。

ターンアラウンドは財務状況が健全であるものの事業不振な場合に、ワークアウトは事業が好調であるものの財務状況が悪い場合に活用されます。なお必要に応じて、再生対象企業の債権買取を伴う、債権の株式化(デットエクイティスワップ)の実施も多いです。

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事業再生ファンド

(4)ディストレスファンド

ディストレスファンドとは、経営破綻した企業の株式や債権を投資対象とするPEファンドです。破綻した企業の債権や株式を転売したり、企業価値を高めてから高値で売却するという手法を採用しています。

そのため非常に高リスクの投資である上に、運営には専門的な知識が必要です。日本においては、バブル崩壊後にディストレスファンドの活動が活発になりました。経営者にとっては忌み嫌う存在であった為、ハゲタカファンドと呼ばれたこともあります。

プライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)の支援を受けるメリット

ここでは経営者の視点から、PEファンドの力を借りるメリットとして、以下の3つを紹介します。
 

  1. 豊富な資金提供が受けられる
  2. 手厚いハンズオン支援を実施してもらえる
  3. M&Aのサポートが受けられる

これら3つのメリットを押さえておけば、自社においてPEファンドの力を借りる利点が把握できます。それでは、それぞれのメリットを順番に見ていきましょう。

(1)豊富な資金提供

PEファンドを利用する最も大きなメリットは、豊富に資金調達できる点です。つまり、PEファンドに対して一定割合の株式を渡す代わりに、企業価値に見合った金額を調達することができます。

どの程度の割合の株式を渡すかは、PEファンドの種類や企業の状況によって異なります。ちなみにPEファンドから調達した資金は返済不要ですので、返済や利子等を気にせずに経営に取り組める点もメリットです。

(2)手厚いハンズオン支援

PEファンドの目的は、企業価値の向上による利益獲得にあります。企業価値向上のため、専門家の派遣や経営戦略の構築といった、手厚いハンズオン支援を実施してもらうことが可能です。

ハンズオン支援とは、企業の経営に深く関与する支援のことを指します。これにより、それまで培ってきた投資経験に基づいた質の高いサポートが提供されます。PEファンドからの支援を受けることで、着実かつスピーディーに経営目標を達成できる点がメリットです。

(3)M&Aのサポート

近年、多くの企業がM&Aを活用していますが、中小企業がM&Aを実施する際に困難が付きまといます。なぜなら、相手探しからデューデリジェンス、バリュエーションなど、M&Aでやるべき業務は山ほどあるためです。

ところがそんなM&Aを、PEファンドはサポートしてくれるのです。PEファンドの協力を得れば、たとえ中小企業であってもM&Aをスムーズに実施できます。PEファンドの豊富なネットワークやノウハウを活用できる点は、魅力的なメリットといえます。

もしもPEファンドからの協力を得た上で、スムーズにM&Aを済ませたいなら、M&A総合研究所への相談が最適です。

M&A仲介会社であるM&A総合研究所には、専門的な知識や経験が豊富なアドバイザーが在籍しており、培ったノウハウを活かしM&Aを力強くサポートいたします。

さらに、M&A総合研究所はスピーディーなサポートを実践しており、平均3ヶ月という期間での成約を実現可能です。「できるだけ早くM&Aを済ませたい」場合には、まずお気軽にご相談ください。

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プライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)の支援を受けるデメリット

つぎに、PEファンドの力を借りることで生じるデメリットとして、以下の3つを紹介します。
 

  1. いずれイグジットしなくてはいけない
  2. 経営の自由度が制限される
  3. 借り入れを行なった場合に返済義務を負担する

これら3つのデメリットを押さえておけば、自社においてPEファンドの活用を慎重に検討でき、後々のトラブルを回避できます。それでは、それぞれのデメリットを順番に見ていきましょう。

(1)いずれイグジットしなくてはいけない

PEファンドは、IPOかM&Aによる資金回収を目的として出資を実施します。つまりPEファンドから出資を受けたら、イグジットを目指さなければなりません。そのため長期に渡り自身で経営するつもりで、PEファンド活用は最適ではありません。

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(2)経営の自由度が制限される

経営面で様々なサポートが受けられるとはいえ、すべてを都合良く利用できる訳ではありません。ファンド側は利益獲得が目的なので、利益に直結する行動を優先します。つまり、株式の過半数を保有されると、ファンド側の意思決定に従わなくてはいけません。

(3)借り入れを行なった場合に返済義務を負担する

PEファンドの介入を受ける際、事業再生のために借り入れる場合があります。借り入れを実施した場合は、返済義務が発生するのです。創業したばかりのベンチャー企業や事業が停滞している企業では、資金返済が重荷となるリスクがあります。

国内で活躍するプライベート・エクイティ・ファンドの主要企業

最後に、国内企業で広く活用されている主要PEファンドとして、以下の5社を紹介します。
 

  1. コールバーグ・クラビス・ロバーツ
  2. カーライル・グループ
  3. ベインキャピタル
  4. エンデバー・ユナイテッド(親会社はフェニックス・キャピタル)
  5. アドバンテッジパートナーズ


これら5社の特徴を押さえておけば、自社が活用する際に最適なPEファンドが把握できます。それでは、それぞれのPEファンドを順番に見ていきましょう。

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(1)コールバーグ・クラビス・ロバーツ

主要PEファンドの1社目は、コールバーグ・クラヴィス・ロバーツです。ニューヨークを拠点とする大手PEファンドであり、最大級の案件規模を持っています。外資系ファンドで、在籍するスタッフの平均年収も高額です。

数ある手法のなかでもバイアウトファンドに含まれるLBO(レバレッジド・バイアウト)が得意です。アメリカの他、ロンドン・パリ・香港・北京・ムンバイ・ソウル・マドリード・東京など世界中にオフィスを設けています。

国内における代表的な案件としては、日立工機・パナソニックヘルスケアなどが挙げられます。

(2)カーライル・グループ

主要PEファンドの2社目は、カーライル・グループです。コールバーグ・クラヴィス・ロバーツに次ぐ大手PEファンドであり、外資系でありながら日本オフィスを全て日本人とする方針を取っていることでも有名となっています。なお本拠地は、ワシントンDCです。

バイアウトのなかでも比較的大規模のMBOに注力しており、日本向け投資専用ファンドを2本持ち、合計で約2,000億円を運用しています。過去には、東芝セラミックスやウィルコムの案件を担当してきた実績があります。

(3)ベインキャピタル

主要PEファンドの3社目は、ベインキャピタルです。ボストンを本拠地とする世界的なPEファンドであり、2006年に日本オフィスが開設されました。

代表的な案件としては、最近の超大型案件である東芝メモリやアサツーディ・ケイを筆頭に、すかいらーく・ドミノピザジャパン・ディーアンドエムホールディングス・大江戸温泉物語・雪国まいたけなど日本国内に幅広い投資先を持っています。

(4)エンデバー・ユナイテッド(親会社はフェニックス・キャピタル)

主要PEファンドの4社目は、エンデバー・ユナイテッド(親会社はフェニックス・キャピタル)です。日本発の独立系PEファンドであり、国内の機関投資家から資金を集めて、国内企業に投資することで運用しています。

2002年にフェニックス・キャピタルとして設立し、事業承継・カーブアウト・事業再生などの投資案件を手掛けました。2016年エンデバー・ユナイテッドに投資業務が移管されて以降、ハンズオン支援重視の再生ファンド大手として活動しています。

なお、代表的な案件としては、三菱自動車・日本ピザハットなどが有名です。

(5)アドバンテッジパートナーズ

主要PEファンドの5社目は、アドバンテッジパートナーズです。1997年に日系のバイアウト専用ファンドとして、サービスの提供を始めたPEファンドであり、国内PE投資の黎明期から市場を立ち上げてきた古参の会社です。

幅広い経験を持つ外部専門家と構築したネットワークを最大限活用しつつ案件に対応できる強みを持ち、投資実績として、ユナイテッド・シネマ株式会社・メガネスーパー・東京スター銀行・ポッカコーポレーションなどが挙げられます。

まとめ

PEファンドに関して解説しました。PEファンドの助力を得れば、資金面や経営面でサポートが得られ、M&Aの支援も受けられます。一方で経営の自由度低下やイグジットが強制されるといったデメリットも存在するので注意が必要です。

そのためPEファンドの利用する際には、メリットとデメリットを天秤にかけた上で活用するか検討する必要があります。もしもPEファンドを活用したい場合には、まずは相談してみることが大切です。

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