2020年1月24日更新会社・事業を売る

M&Aとアライアンスの違い

M&Aとアライアンスの大きな違いは、「経営権の移転」の有無です。M&Aの種類は、買収・分割・合併に、アライアンスでは、業務提携・資本提携に大別できます。M&Aとアライアンスのメリット・デメリットについても解説します。

目次
  1. M&Aとアライアンスの違い
  2. M&Aとは
  3. アライアンスとは
  4. まとめ
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M&Aとアライアンスの違い

近年一般化されてきた経営戦略の一つに、M&Aがあります。M&Aを活用する事で、海外進出を含む事業規模拡大や、多角化を成功させている企業は、数多く存在します。

従来は大企業によるM&Aが殆どでしたが、近年は、ベンチャー、スタートアップ企業、中小企業がM&Aを実行する事例も徐々に増えており、M&A戦略策定および実行の動機も各企業が抱える事情に応じて異なり、多岐にわたっています。

今後M&Aの件数は、更に増加すると見込まれます。しかし手続きや費用面を考えると、簡単にM&Aを実行できません。成功率も低く、リスクを伴います。そうした事情から、M&Aの代わりに、アライアンスを活用する企業も少なくありません。

アライアンスも広義の意味ではM&Aに含まれますが、厳密にはアライアンスとM&Aは異なります。とはいえ、アライアンスとM&Aの違いは、意外と知られていません。そこで今回は、アライアンスとM&Aの違いを、分かりやすくご紹介します。

M&Aとアライアンスの違い、メリット・デメリット

上記図のように、M&Aとアライアンスの大きな相違点は経営権の移転を伴うか否かです。メリット・デメリットもそれぞれ異なりますので、以下詳しく解説していきます。

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M&Aとは

まず初めに、M&Aについてご紹介します。

①M&Aの概要

M&Aとは「Mergers(合併) and Acquisitions(買収)」の略称で、複数の企業/事業が合併したり、ビジネスを売買する行為です。双方企業が正式な契約を結んだ上で、合併や買収等を実施します。M&Aの目的は主に新規事業への進出や、事業規模の拡大です。

買い手側から語られる場合が多いですが、売り手側にとってもM&Aを行う意義は存在します。M&Aの売り手側は、主力事業への集中や経営再建を目的とするケースが多いです。特に日本では、売り手側にとってM&Aのニーズが高まっています。

その背景には、「国内市場の先行き不安」と「事業承継問題」があります。大企業のみならず中小企業にとっても、M&Aは積極的に活用すべき戦略の一つとなっています。M&Aをご検討の場合には、M&A総合研究所が力をお貸します。

M&A総合研究所では全国のM&A案件を取り扱い、中小企業のM&Aを数多く実現させてきました。規模の小さい企業がM&Aを実施する案件にも柔軟に対応しています。まずは一度お気軽に無料相談ください。

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②M&Aの種類

M&Aの種類は、大きく分けて「買収」、「分割」、「合併」の三種類に大別されます。

買収

買収とは、外部の会社や事業を買い取るM&Aです。新規事業への進出や、事業規模の拡大を目的に実施されます。また買収は、「企業ごと買い取る方法」と「一部の事業のみ買い取る方法」に分けられます。

企業ごと買い取る方法には、株式譲渡や株式交換・移転が該当します。一方で一部事業のみ買い取る方法には、事業譲渡や第三者割当増資が該当します。

分割

分割によるM&Aは、主にグループ内再編で実施されます。会社の中から事業を切り出し、新会社を設立したり、他社に移転します。新会社を設立する場合は、新設分割と呼ばれます。一方で既存他社に移転する場合には、吸収分割と呼ばれます。

合併

M&Aの中でも有名な合併は、複数の会社を一つに統合する手法です。基本的には、片方の企業がもう片方に吸収される形で合併します。この方法は、吸収合併と呼ばれます。

また、一度新しく会社を設立し、そこに全ての企業を統合させる手法もあります。この場合は、新設合併と呼ばれます。

③M&Aのメリット

ここでは数あるメリットの中から、アライアンスと比べた場合のメリットを解説します。

ノウハウ・技術の流出リスクが低い

M&Aでは、相手企業を丸ごと自社内に取り込みます。そのため、ノウハウや技術が流出するリスクは低いです。なおM&Aの契約では、競業避止義務を売り手側に設定できます。競業避止義務を設定すれば、M&A後に相手企業が同一の事業を行うのを、一定期間禁止できます。

買い手側企業が経営権を掌握できる

M&Aの種類に関係なく、M&Aでは買い手側が売り手側の経営権を引き継ぎます。そのため、M&A後はその事業に関する主導権を掌握できます。当然、事業で得られる利益も独占できます。また経営方針や戦略に関しても、買い手となった企業が決定できます。

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事業譲渡における競業避止義務

④M&Aのデメリット

M&Aのデメリットについても、アライアンスと比較した場合について紹介します。

手続きに多大な手間がかかる

M&Aでは、株式や資産・権利等を相手企業に引き継ぎます。従業員や債権者、株主などあらゆる関係者を巻き込みます。以上の理由から、M&Aでは膨大な手続きが必要となります。手続きを完了させるのに、長いと一年以上かかる場合もあります。

また、買い手の立場だと売り手をなかなか見つけられないケースも少なくありません。日本のM&A市場は業界によって売り手市場になっていることがあるからです。もし理想的な売り手をお探しであれば、M&Aプラットフォームの買収ニーズ登録をお試しください。

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②多額のコストを要する

M&Aでは、相手企業(事業)を買収します。そのため、株式や資産を買い取る為の費用が必要です。取引規模にもよりますが、M&Aでは数千万円〜数十億円もの買収資金がかかります。加えて、M&Aアドバイザリーを起用すれば手数料もかかります。

アライアンスでは、買収するための費用や手数料はかかりません。この点は、M&Aとアライアンスの大きな違いです。ただ、どんなM&Aアドバイザリーにサポートを依頼するかによってこのデメリットは低減されます。

M&A総合研究所ではM&Aの専門的な知識・経験が豊富なアドバイザーがサポートします。公認会計士も在籍のため、クライアントにとって理想的なM&Aスキームを綿密に設計したうえで、丁寧なバックアップを行っています。

またクライアントの要望に合わせて無駄なコストを省き、M&Aにかかる時間を短縮化を実現しており、最短で半年でのM&A完了ができたケースもあります。リーズナブルで良質なサポートができるM&A仲介サービスをお探しの方は、まずはお気軽に無料相談をご体験ください。

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アライアンスとは

次に、アライアンスについて説明します。

①アライアンスの概要

アライアンスとは、複数企業が契約に基づいて、一つの目標に向けて協力する行為です。実務の現場では、戦略的提携とも呼ばれます。M&Aとの大きな違いは、経営権の移転を伴わない点です。アライアンスはあくまで契約に基づく協力関係です。M&Aと比べると、双方企業の結びつきは弱いです。

またM&Aとは違い、いずれ契約関係が解消されます。よってアライアンス後には、互いにライバル関係となる可能性があります。それを見越して双方企業は、協力しつつ相手の技術やノウハウを多く吸収しようと画策します。

つまりアライアンス中は、協力と競争が同時に行わわれていることになります。

②アライアンスの種類

アライアンスは、大きく分けて「業務提携」と「資本提携」の二種類に分けられます。

業務提携

業務提携とは、ある特定の事業分野に限定したアライアンスです。さらに業務提携は協力する分野によって、下記に分けられます。

  • 生産提携
  • 技術提携
  • 販売提携

一般的には、コラボレーションとも言われます。複数の企業が、共同で商品を開発するのが典型例です。

資本提携

一方で資本提携は、互いに出資し合って行うアライアンスです。単純な業務提携と比べると、より協力関係が強固であるのが特徴です。互いに資本を出し合い、ある事業を遂行します。イメージ的には、企業の合併設立に近いです。

③アライアンスのメリット

M&Aを比較すると、アライアンスには下記のメリットがあります。

各社の独立性を維持できる

アライアンスでは、経営権の移転を伴いません。よって双方企業が独立性を維持した上で、協力しながら目標を達成できます。加えて、あくまで契約のみの関係なので、簡単に解消できます。M&Aとは違い、自社の意向を大きく反映させられます。

失敗時のリスクが低い

アライアンスでは、複数の企業が協力した上で目標達成を目指すため、仮に失敗した際のリスクも減少します。またM&Aが失敗した際には、手続きに費やした多大な時間やコストが水の泡となります。

一方でアライアンスには、その心配はありません。つまりM&Aとは違い、アライアンスでは低リスクで他社の経営資源を活用できます。

④アライアンスのデメリット

M&Aを比較すると、アライアンスには下記のデメリットが存在します。

ノウハウ・技術の流出リスクが高い

アライアンスはあくまで契約に基づく関係で、いずれ提携関係は解消します。アライアンスでは、自社のノウハウや技術を相手に見せる事となります。よってアライアンス解消後、自社の技術やノウハウが転用される恐れがあります。

アライアンスはM&Aとは違い、競争の意味合いも持っています。実際にアライアンスを実行する際は、その点を忘れてはいけません。

シナジーの効果が想定を下回る可能性がある

一方でアライアンスでは、契約に基づいて双方企業が行動します。そのため、相手企業の行動を完全にはコントロールできません。相手が期待通りの行動をしなければ、想定していたシナジー効果を得られない可能性があります。

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資本参加

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まとめ

今回は、M&Aとアライアンスの違いを解説しました。M&Aとアライアンスの大きな違いは、「経営権の移転」です。M&Aでは移転するのに対して、アライアンスでは移転しません。よってアライアンスの方が、より緩やかな結びつきとなります。

M&Aを実施する際は、費用や手間がかかる点に留意する必要があります。一方でアライアンスでは、技術やノウハウの流出に注意しなくてはいけません。M&Aとアライアンス、どちらが良いかはケースバイケースです。どちらも特有のメリット・デメリットを持っています。

状況に合わせて、最適な戦略を選ぶ必要があります。M&Aとアライアンスの共通点は、短時間で経営戦略を遂行する部分にあります。環境変化の速い現代において、M&Aやアライアンスの活用は非常に有効です。要点をまとめると下記になります。

  • M&Aとは

→複数の企業(事業)が合併したり、ビジネスを売買する行為

  • M&Aの種類

→買収、分割、合併に大別できる

  • M&Aのメリット

→ノウハウ・技術の流出リスクが低い、買い手側企業が経営権を掌握できる

  • M&Aのデメリット

→手続きに多大な手間がかかる、多額のコストを要する

  • アライアンスとは

→複数企業が契約に基づいて、一つの目標に向けて協力する行為

  • アライアンスの種類

→業務提携、資本提携に大別可能

  • アライアンスのメリット

→各社の独立性を維持できる、失敗時のリスクが低い

  • アライアンスのデメリット

→ノウハウ・技術の流出リスクが高い、シナジーの効果が想定を下回る可能性がある

M&Aの場合には売買契約次第とも言え、交渉の際は専門家に依頼するのが一般的です。M&A総合研究所では、M&Aに豊富な知識と経験を持つプロが国内最安値水準でM&Aをフルサポートしています。M&Aかアライアンスかでお悩みの方は、無料相談を承っていますので、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。

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