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2019年11月15日更新
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M&A投資と投資ファンドの役割

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この記事の監修専門家
M&A総合研究所 公認会計士
高谷 俊祐

M&Aは、利益を得る為の投資の一環と考えられます。M&Aと投資の関係、証券投資、直接投資といった投資の種類、M&Aにおける投資ファンドの役割り、M&A投資のポイントを解説します。PE(プライベート・エクイティ)ファンドの種類には、バイアウトファンド、再生ファンド、ベンチャーキャピタル、MBOファンドがあります。M&A投資の類型、ブル型とベア型についても解説します。

目次
  1. M&Aと投資
  2. M&Aと投資の関係
  3. M&Aにおける投資ファンドの役割
  4. M&A投資のポイント
  5. まとめ

M&Aと投資

従来から、M&Aの活用により事業規模を拡大してきた企業は数多く存在します。
近年で言うと、ソフトバンク、楽天、リクルートが一例です。
大企業同士のM&Aは、市場全体に大きな影響を与えます。
その結果、新たなビジネスが生まれたり、市場の成長性が高まる等の効果が期待できます。
しかし近頃は、中小企業、スタートアップ、ベンチャー企業が進んでM&Aを実施するケースが増加しています。
その背景には、後継者不足の進行や国内市場の衰退、M&Aにより会社を売却することで、資金獲得、大切な会社の存続があります。
今後ますます、中小企業のM&Aは増加すると予測されます。
M&Aは買い手側にとっても重要な戦略です。
買い手側は、様々な目的を持ってM&Aを遂行され、多角化や規模拡大の目的が一般的です。
経営戦略の遂行ではなく、純粋な投資目的でM&Aを活用する場合もあります。
いずれにせよ、M&Aは将来に向けた投資である点には変わりありません。
M&Aにおいて買い手側は、M&A取引が投資行為であるのを自覚しなくてはいけません。
そこで今回は、投資目線でM&Aをお伝えします。
特に、M&Aの買い手側となる方必見です。

M&Aと投資の関係

まず初めに、M&Aと投資に関して基本的な事項を解説します。

⑴投資の種類

投資といっても、大きく分けて二種類に大別されます。
一つ目は証券投資です。
これは、配当や利子等の利益獲得を目的として行う投資です。一般的な株取引は、証券投資に該当します。
二つ目は、直接投資です。
こちらは、経営戦略を遂行する目的で投資する方法です。
直接投資では、投資した側が経営に介入するケースが多く見受けられます。
直接投資の中には、M&Aが含まれます。
以上が投資の種類となります。
この分類は、正確には海外進出における投資の類型です。
ですが、国内でもおおよそ同様に分類できます。

⑵M&Aとは

M&Aは、前述通り「直接投資」の一環と考えられます。
M&Aとは、ビジネスを売買したり、複数ビジネスを一つに統合する行為です。
近年はM&Aの活用により、事業承継問題などを解消する動きが活発化しています。
また、海外進出を目的にM&Aを利用する事例も増えています。
M&Aを活用すれば、短時間での海外進出を実現できます。
多額の投資と引き換えに、経営戦略を短期間で実現可能です。
その為M&Aは、「お金で時間を買う行為」とも言われます。
時間を短縮出来る為、長く継続する上で生じるリスクを軽減できます。
以上の通りM&Aは、売り手・買い手の双方に利益をもたらす手法です。
M&Aには、様々な種類の方法が存在します。
会社全てを買収する「株式譲渡」や「株式交換」、一部の事業のみ買収する「事業譲渡」や「会社分割」等の手法があります。
M&Aを成功させる為には、目的に合わせて最適な手法を活用しなくてはいけません。
また中小企業にとって、M&Aを独力で成し遂げるのは簡単ではありません。
法務や税務等、非常に専門的な手続きが数多く存在します。
よってM&Aでは、M&A仲介会社のような専門家に、助力を得ましょう。
中小企業のM&Aならば、M&A仲介会社を起用する場合が殆どです。
その際におすすめのM&A仲介会社がM&A総合研究所です。
M&A総合研究所は全国のM&A案件の取り扱いをしており、中小企業のM&Aも実現させる仲介会社です。
規模の小さい企業がM&Aを実施することが考えられますが、そのような案件にも対応しています。
通常のM&A取引だと交渉から成立まで半年から1年程度かかる場合もありますが、M&A総合研究所は早いクロージングを目指し、平均して3ヶ月から6ヶ月でクロージングを行います。

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またM&Aの際、業界によってはM&A市場が売り手市場になっており、買い手が案件を見つけられないケースもあります。
その際には、M&A総合研究所のM&Aプラットフォームを活用しましょう。
M&A総合研究所は日本最大のM&Aメディアです。 買収ニーズをご登録いただくことで、ニーズにあった売り案件を約1〜2週間で約5〜6件ご紹介できます。
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※関連記事
M&Aとは?M&Aの意味をわかりやすく解説!

M&Aにおける投資ファンドの役割

ここでは、M&Aに投資するファンドに関してご紹介します。

⑴M&A投資ファンドとは

世の中には、M&Aに対する投資を専門にしている企業があります。
それが投資ファンドと言われる存在です。
M&Aの現場では、PE(プライベート・エクイティ)ファンドと呼ばれます。

⑵PEファンドの種類

PEファンドには、様々な種類が存在します。
主なPEファンドには、下記があります。

  • バイアウトファンド
  • 再生ファンド
  • ベンチャーキャピタル
  • MBOファンド

上記ファンドの違いは、投資対象にあります。
バイアウトファンドは、成熟した企業をM&A投資の対象とします。
ベンチャーキャピタルは、未上場のベンチャー企業をM&A投資の対象とします。
再生ファンドは、名前通り経営が悪化している企業をM&A投資の対象とします。
つまりファンドごとに、投資する対象が変わります。

⑶PEファンドの投資戦略

PEファンドの目的は、「企業価値向上によるキャピタルゲインの獲得」です。
まず初めに、投資家から資金を集めます。
その資金を用いて、対象企業に投資します。
そして企業価値が上昇した段階で、M&Aによって株式を売却します。
ファンド側は、株価上昇分の利益を獲得できます。
以上が、PEファンドの投資戦略となります。
上記仕組みのため、ファンド側が経営に介入し、企業価値の向上に貢献するケースが一般的です。
特にベンチャーキャピタルの場合、M&AかIPOによって投資資金の回収を行います。
そのため、経営能力に長けた人材が多く在籍しています。
近年は、IPOではなくM&Aによる資金回収が一般的となりつつあります。
※関連記事
バイアウトファンド

M&A投資のポイント

最後に、M&A投資ポイントをご紹介します。
M&Aを成功させる為には、より多くの利益を得る必要があります。
ここでは、その為に必要なポイントを解説します。

⑴「ブル型」と「ベア型」

FX投資や株投資では、「ブル」と「ベア」というワードがよく使われます。
これは、投資家のポジションを表す用語です。
ブルとは、相場(株価)が上昇している時に利益獲得を目指すポジションです。
牛の角が上を向いているのが、この用語の由来です。
一方でベアとは、相場が下落しているタイミングで、利益獲得を目指すポジションです。
クマが腕を上から下へ振り下ろすのが、この用語の由来です。
ブルの方が、一般的には低リスクの投資となります。
ただし、期待できるリターンも低いです。
一方でベアの場合、期待できるリターンはブル型の投資よりも大きいです。
しかし代償として、リスクも大きいです。
この理論は、M&Aの投資にも当てはまります。
財務状況や業績の良い企業には、多くの買い手候補が現れます。
こちらは、ブル型の投資と言えます。
リスクが低いので人気はあるものの、期待できるリターンはそこまで大きくないです。
より多くのリターンを得たいならば、ベア型のM&A投資を実行する必要があります。
つまり、業績や財務状況が低迷している企業を投資対象とします。
確かに、投資資金を回収できないリスクは高いです。
ただし、企業価値が上昇した場合に得られるリターンは、非常に大きいです。
M&A投資に慣れている投資家やPEファンドは、ベア型の投資を行う傾向があります。

⑵M&A投資で目標とすべき収益率

M&A投資では、より沢山の利益を獲得した方が成功となります。
ただしハイリターンを求めすぎると、その分リスクも高くなります。
では、どの程度の収益率を目指すべきでしょうか?
M&Aの現場では、ROI(投資利益率)で20〜30%を目指すのがベストと言われています。
つまり投資した金額に対して、年間で3割程度の利益が目指す収益率となります。
一見すると、非常に難しい数値です。
一般的な株取引では、収益率30%を目指すのは困難です。
ですがM&Aの場合、リスクが高いだけに高いリターンを目指さなくてはいけません。
また最終的には、企業価値の上昇によるキャピタルゲインも視野に入れる必要があります。
その場合には、最終的に売却しやすい事業であるのが重要です。
売却しやすい事業とは、毎月安定的に利益を得られる事業です。
また、事業の将来性や無形資産の価値も考慮するのが大切です。

⑶M&A投資に必要な能力

M&A投資を成功させるには、どの様な能力が必要だと思いますか?
法律や財務に関する知識は、当然あった方が無難です。
ですが、必ず必要な訳ではありません。
そうした専門分野は、専門家を起用すれば解決します。
M&A投資に不可欠な能力とは、ズバリ「ビジネスの将来性を見抜く力」です。
そもそも将来性を見極める力は、一長一短では身に付きません。
それ故に、投資家の適性が最も現れる部分です。
将来伸びる業界や会社を100%言い当てることは不可能です。
ですが、ビジネスに携わった経験があれば、ある程度見極めることは可能となります。
M&A投資を成功させるには、M&Aの成功例を調べ、マーケットの理解を深め、実際にビジネスに携わることが大事かもしれません。
※関連記事
M&A成功事例とは?大手・中小企業、スタートアップやベンチャー企業のM&A成功事例を解説

まとめ

今回は、M&Aを投資目線から解説しました。
本来M&Aは、時間を節約した上で経営戦略を遂行する手法です。
環境不確実性が高まっている昨今、M&Aの活用は企業にとってポピュラーになりつつあります。
またM&Aは、企業のみならず投資家にとっても有益となっています。
M&Aの実施に際して、買い手側は投資家的な目線を持つ必要があります。
より多くの利益を得る為には、ある程度のリスクを許容する必要があります。
M&A投資に最も重要な能力は、「事業の将来的な収益力を見極める力」です。
不確実性が高いだけに、投資する人の素質や経験が重要となってきます。
要点をまとめると下記になります。

  • 投資の種類

→直接投資、証券投資に大別

  • M&Aとは

→ビジネスを売買したり、複数ビジネスを一つに統合する行為

  • M&Aにおける投資ファンドとは

→PEファンドとも呼ばれ、企業価値向上による利益獲得を目的とする

  • M&A投資を行うPEファンドの種類

→バイアウトファンド、再生ファンド、ベンチャーキャピタル、MBOファンド

  • M&A投資の類型

→ブル型とベア型が存在。ベア型の方がハイリスク・ハイリターン

  • M&A投資で目標とすべき収益率

→ROI(投資利益率)で20〜30%

  • M&A投資に必要な能力

→ビジネスの将来性を見抜く力

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