2024年5月24日更新事業承継

セミリタイアとは?アーリーリタイア・FIREとの比較!成功事例やおすすめの方法を解説

昨今、セミリタイアやFIREという言葉が話題がです。本記事では、セミリタイアについてさまざまな角度から分析をしました。アーリーリタイアやFIREとの比較、セミリタイアするための条件や方法、注意点、成功・失敗例などを掲載します。

目次
  1. セミリタイアとは?
  2. セミリタイアするための条件
  3. セミリタイアの年齢
  4. セミリタイアに向けたおすすめの方法
  5. セミリタイアを継続させるコツ
  6. セミリタイアを行う際の注意点
  7. セミリタイアしたい理由
  8. セミリタイアした結果
  9. セミリタイア成功の実例パターン5つ
  10. セミリタイア失敗の実例パターン3つ
  11. セミリタイアのまとめ

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セミリタイアとは?

セミリタイアとは、適度に働いて自分の時間を多めに確保する生活のことです。厳密に定義があるわけではありませんが、完全な引退とは違って、負担にならない程度に仕事をします。たとえば、時短で働いたり不動産運用や投資などで収入を得たりするなどです。

社会と接点を持ちつつも、自分の自由な時間が1日の大部分を占めます。その時間で趣味を楽しんだり、家族と一緒に過ごしたりするのです。労働しなくても収入を得られるのであれば、20代、30代でもセミリタイアしている人もいます。

しかし、実際のところ、若くしてセミリタイアを実現する人は少ないのが現状です。

早期優遇退職制度とは?

セミリタイア生活を考えるにあたって密接な制度として、一部の企業で導入されている早期優遇退職制度があります。企業によっては早期希望退職制度とも呼ばれていますが、その言葉どおり、企業が定年よりも早く退職する希望を従業員から募る制度です。

早期優遇退職制度に応じると退職金を割り増しでもらえるため、セミリタイアを志す人にとっては、その割り増し分が生活資金の貴重な財源となります。ただし、そもそもの退職金額と割り増し額は年齢・勤続年数で変わるため、額面をよく確認してから決断することが必要です。

アーリーリタイアとは?

サラリーマンであれば、定年を迎える前に仕事を辞め働かなくなることがアーリーリタイアです。自営業や個人事業主、会社経営者であれば、若い年齢のうちに自身がやっている事業を廃業するか、後継者に事業承継して引退し、仕事を辞めた生活をすることを指します。

セミリタイアとアーリーリタイアの相違点

セミリタイアとアーリーリタイアの違いは、以下のとおりです。

  • セミリタイア:自分の時間を重視しフルタイムの仕事は行わないが相応の仕事はする
  • アーリーリタイア:完全に仕事を辞めて一切、働かない

FIREとは

FIREとは、Financial Independence(経済的自立)とRetire Early(早期リタイア・アーリーリタイア)の頭文字を取ったものです。

一般的に完全リタイアの場合は、不労所得と貯金の切り崩しで生活するものですが、FIREは投資の運用益のみで生活する方法です。最近では転職する人や働き方の概念が変化し、FIREもライフスタイルのひとつとされています。

【関連】早期リタイアとは?年代別で必要な貯金・資金

セミリタイアするための条件

セミリタイアをする条件は、フルタイムで仕事をしなくても生活していけることです。したがって、自分がやりたいことをしながら生活費も稼ぐ必要があります。当然、家族がいる場合は、妻や子供も養っていかなければなりません。

そこで、以下の具体的な項目について、どのようなイメージを持っておけばよいか考えてみましょう。

  • 貯金額
  • 資産
  • 年金

必要な貯金額

2021(令和3)年5月現在の総務省統計局の最新資料「家計調査(2人以上の世帯)2021年3月分(2021年5月11日公表)」によると、消費支出(2人以上の世帯)は 1世帯当たり30万9,800円でした。これをベースに考えると、年間371万7,600円です。

セミリタイアする年齢は個々で違いますから、ここではセミリタイア後の生活年数の例として30年・40年・50年の場合を掲載します。
 

  • 30年の場合の必要生活費:1億1,152万8,000円
  • 40年の場合の必要生活費:1億4,870万4,000円
  • 50年の場合の必要生活費:1億8,588万円

上記の額の貯蓄がある場合、先述したアーリーリタイアが可能です。そうでない場合はセミリタイアとなり、上記の生活費と貯蓄額の差額分を、働いたり資産運用したりするなどして稼ぐことになります。

ただし、上記の必要生活費は、「消費支出」という点に注意が必要です。各種社会保険や税金などの納付額は加味されていません。つまり、現実には支出額はもっと大きくなります。

必要な資産

セミリタイア生活にあたって第一に考慮したい資産は、自宅です。先述した統計資料の消費支出のうち月額21,666円が住居に関する費用となっていました。これは住居の設備修繕・維持、家賃地代などとなっています。

しかし、都市部で賃貸物件に住むのであれば、家賃はもっと高額になるでしょう。したがって、賃貸住宅暮らしのセミリタイア生活では、支出額はもっと増えることになります。その点、自宅を購入しローンの返済も終わっていれば支出を抑えられます。

また、自己所有であれば、いざというときに売却したり担保にしたりできる側面も見逃せません。そのほかには、不労所得を得るための資産として不動産や株式などを取得しておけば、運用次第では完全リタイアできる可能性もあります。

年金をもらうまでの期間も考えておく

2020(令和2)年に年金制度が改正され、支給開始年齢を75歳まで遅らせることが可能となりました。これは、遅らせた分だけ、支給額が加算される制度です。いずれにしても、セミリタイアする場合には、年金に関して以下のような点を考慮しておきましょう。

  • 年金を納付する期間とその金額
  • 年金を受け取る時期
  • 年金受給予定額
  • 上記全てを勘案してセミリタイアを開始する時期の算段

【関連】節税対策とは?法人や個人事業主向けに保険や経費不動産の活用事例を解説

セミリタイアの年齢

若くしてのセミリタイアは現実的ではありませんが、セミリタイアをするのに年齢は関係ありません。生きていくためのお金が十分にあるのであれば、20代でのセミリタイアも可能です。ここでは30代、40代、50代とそれぞれ年代別に分けてご紹介します。

30代でセミリタイア

30代でセミリタイアする場合、1,500万〜3,000万円の貯金があればセミリタイアは可能でしょう。

資金だけではなく、まず毎月いくらあれば生活を送れるのか、生活費を見直すことから始めるのが大切です。30代でセミリタイアするうえでは、株や不動産投資などの不労所得が必須です。

40代でセミリタイア

40代でセミリタイアをする場合、セミリタイア後のためにおおよそ3,000万〜5,000万円は必要でしょう。

この金額は、将来の生活費だけでなく資産運用に使うための資金も含まれています。セミリタイア後も投資などで資産を形成しながら、40代でのセミリタイアを達成させるのが良いでしょう。

50代でセミリタイア

50代も後半になってくると、子どもが独立し夫婦2人で生活するだけのお金があれば暮らしていけるようになります。そのため、55歳以降にセミリタイアを決断するケースが多いのでしょう。

原則として65歳から老齢基礎年金が受け取れますが、希望すれば60歳から繰り下げて受け取りを開始することも可能です。したがって、60歳を1つの区切りとして65歳の定年手前でセミリタイアを考える人もいます。

定年まで自分の時間がなかなか持てないことが原因で、セミリタイアを考える人が多いのです。仕事漬けの生活から脱出し、自由気ままな生活を送りたいと考えるようになるのでしょう。

子どもたちが自立し、老後、暮らしていけるだけの見通しが立ったら、年齢に関係なくセミリタイアできます。

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セミリタイアに向けたおすすめの方法

セミリタイアは難しさもある反面、決して実現不可能というわけではありません。そこで、セミリタイアに向けたおすすめの方法を紹介します。

  1. できるだけ貯蓄をしておく
  2. フリーランスとして働く
  3. 投資や資産運用をする
  4. マイホームを手に入れておく

①できるだけ貯蓄をしておく

セミリタイアを成功させる大きなポイントは、できるだけ貯蓄をしておくことです。セミリタイアとは定職に就かないことですから、いざという出費がある際に頼りになるのは貯蓄です。

仮に投資や不動産運用をしていたとしても、それらは必ず収入(利益)が得られるとは限らず、場合によっては損が出ることさえあります。その意味でも、一定額の貯蓄があることがセミリタイアの成否を分けることとなるでしょう。

②フリーランスとして働く

セミリタイアは完全なリタイアではありませんから、何らかの仕事をすることが前提です。どこかに雇われて週の数日や、毎日短時間という働き方もいいかもしれませんが、働き方の工夫としてフリーランスで働くことも検討してみましょう。

今までの人生のなかで何か身につけたスキルや特技があれば、それを生かして自由な時間・自由な働き方で収入を得られるのは、セミリタイア生活の醍醐味です。場合によっては、思ってもみなかった高収入を得られる可能性もあるので、ぜひチャレンジしてみましょう。

③投資や資産運用をする

セミリタイアをしたいなら、投資や資産運用も収入を得る選択肢の1つです。投資には一時的にまとまった費用を用意しなければなりませんが、一度、投資してしまえば得られるリターンが大きい魅力があります。

また、不動産投資の場合は、ほぼ決まった収入が得られるので、セミリタイア生活の安定化が可能です。ただし、投資や資産運用には一定の知識が必要であり、中途半端に手を出すと散財する危険もあります。したがって、勉強するなど事前準備が肝要です。

④マイホームを手に入れておく

賃貸住宅に住み続ける限り、家賃という出費が発生します。これは、セミリタイア生活を送る・送らないにかかわらずいえることですが、家賃を払い続けるぐらいなら、その費用でマイホーム購入を検討してみましょう。

ローンの審査など条件は付随してきますが、自己所有住居は、安定・安心した老後の生活には欠かせないはずであり、それはセミリタイア生活にも同様のことがいえます。

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セミリタイアを継続させるコツ

セミリタイアをうまく継続させるためには、事前によく考えておきたいことがあります。

  1. 生活場所を吟味して選ぶ
  2. 生活設計を念入りに考える
この2つについて、内容をよく確認してください。

①生活場所を吟味して選ぶ

セミリタイアを実践するうえでありがちなケースとして、会社を退職し住所の縛りがなくなったことから、都市部を離れ地方などに移住することがあります。自然も豊かで物価も安く、セミリタイアに打ってつけという考えは間違っていません。

しかし、旅行などで短期滞在するのと、その土地に暮らすことには大きな違いがあります。特に都市部での生活経験しかない場合、地方での暮らしは不便であったり、独特の風習や近所づきあいなどを窮屈に感じたりする可能性は否定できません。

仮に移住にあたって住居を購入でもしていたら、簡単には再転居もできず、余分に費用もかさむことになります。したがって、セミリタイアにあたって転居を考える場合には、自分たちにとって本当に適切な生活場所であるか、よくよく考えてから決めましょう。

②生活設計を念入りに考える

生活場所の話とも関連することですが、安易にセミリタイアを始めても長続きは難しいでしょう。単に「フルタイムで働きたくない」「会社・仕事に拘束された暮らしから抜け出したい」という動機だけでは、まだセミリタイアの準備は不十分です。

セミリタイア生活を送ることによって、自分や家族がどのような暮らし方・生き方や時間の使い方をするのか、具体的な内容や目標と、それに向かっての計画を持つことが、ライフスタイルを変える場合には、とても重要になります。

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セミリタイアを行う際の注意点

セミリタイアをするにあたっては、事前に覚悟をしておくべきことがいくつかあります。そのうちの主要な以下の5項目について、内容をよく確認してください。

  1. 予想外の支出
  2. 投資失敗のリスク
  3. 病気やけがなどの健康問題
  4. 再就職の難しさ
  5. 社会的信用の低下

①予想外の支出

セミリタイアをする場合、誰でも事前に十分、生活費のシミュレーションはしているでしょう。しかし、人生にハプニングは付き物です。予想もしていなかった出来事が起こり、シミュレーションには含まれていない出費が発生することも大いにあり得ます。

特に、セミリタイアに伴って転居するなど生活環境を変える場合には、想定外の出来事が起こる可能性は高まるものです。対応策としては、収支のシミュレーションのなかに、想定外の支出に備えるための予備費を組み込んでおくとよいでしょう。

②投資失敗のリスク

セミリタイアでもアーリーリタイアでも、何らかの資産運用による不労所得で生計を立てるのは、よくある話です。近年は、株式やFX、先物取引など、全てインターネットで気軽に行える環境となりました。しかし、投資には必ずリスクがあります。

何度か投資でもうけられたとしても、毎回うまくいく人はいません。不勉強や経験不足の状態で大きな投資をして失敗してしまうと、赤字となり収支のシミュレーションに狂いが生じます。場合によっては、セミリタイアを断念せざるを得ないかもしれません。

したがって、投資を行う際には、よく勉強をしてから行い、また、できるだけ堅実な方策を取りましょう。

③病気やけがなどの健康問題

会社勤めをしている場合、仮に自身に何らかの健康問題が起こったとしても、会社の規定によって、ある程度、生活は守られます。健康問題の内容にもよりますが、1~2週間休むことになっても、全て有給休暇を当てれば給与額は変わりません。

しかし、セミリタイア者の場合、会社の正社員ではなくなっています。したがって、体調不良で仕事を休めば、その分の収入はありません。当然、有給休暇などもありませんから、保障される収入もないまま体調回復に努めるしかないのです。

また、自分ではなく家族に健康問題が生じれば、治療費などで支出が増えます。これに対処するには、医療保険への加入や、自治体の制度のフル活用が必要です。いずれも事前によく調べ、いつでも必要な措置を取れるようにしておきましょう。

④再就職の難しさ

実際にセミリタイアをした人のなかには、何らかの理由により途中でセミリタイアを断念し、あらためて正社員として就職して働いている人もいます。

ただし、それが可能なのは、ある程度、年齢が若い場合や、セミリタイア期間が比較的短めだった場合、あるいは特殊な資格やスキルを持っている場合に限られる傾向が強いです。つまり、基本的には、セミリタイア後に再就職するのは難しいと思ってください。

また、再就職できたとしても、セミリタイア以前と同等の給与額を得られるどうかも難しいものがあります。この点は覚悟して、セミリタイアを検討しましょう。

⑤社会的信用の低下

セミリタイアのために会社を退職することは、社会的な肩書を失うことを意味します。日常生活では、社会的な肩書の必要性を感じないかもしれません。しかし、特に以下の件では、定職に就いていない場合、審査に通らない可能性が高いです。
 

  • 住宅や自動車など高額商品のローン
  • 新規クレジットカード

セミリタイア生活に入ってから、これを覆す有効な策は見当たりません。したがって、いずれの場合も、セミリタイアする前に済ませておくことが唯一の対策です。

【関連】不動産投資リスクとは?金利変動、借り入れ、家賃下落等、リスク11選をご紹介

セミリタイアしたい理由

セミリタイアを志向する理由は、それぞれの置かれている環境や状況で異なるでしょうが、3大理由として知られているのが以下の3つです。

  1. 長時間労働をしたくない
  2. 人間関係に疲れた
  3. 田舎に移住してのんびり過ごしたい

①長時間労働をしたくない

長時間労働をしたくない人は、セミリタイアを検討することが多いそうです。たとえ収入が多くても自分の自由が奪われ、過酷な長時間労働や過度なノルマを抱えて働くことに疲れてしまっています。

実際に、過労死や過労を理由とする自殺は社会問題の1つです。そこで、価値観が多様化してきた現代らしく、「高収入でも忙しい暮らし」よりも、「生活に困らない程度の収入で自由時間を多く持つ生活」にシフトしようとする考えが増えつつあります。

②人間関係に疲れた

セミリタイアの理由として、人間関係に疲れたことも多く挙げられています。この場合の人間関係とは100%、会社での人間界です。上司、同僚、先輩後輩、取引先など多くの人と接する会社では、いろいろなあつれきも生じやすいでしょう。

また、近年はハラスメント問題が厳しくなり、気づかぬ間に被害に遭うこともあり得ます。人間関係を根源とする悩みがあっても、収入のためにはなかなか会社を辞められません。そこで、セミリタイアを検討し始める人も増えてきているのです。

③田舎に移住してのんびり過ごしたい

田舎に移住してのんびり暮らしたいと考え、セミリタイアを検討する人も多いです。これは、上述した長時間労働や人間関係の疲れの反動ともいえるでしょう。また近頃は、スローライフというライフスタイルの考え方が浸透してきたことも、その一因です。

セミリタイアした結果

実際にセミリタイアした際に、よく聞かれる結果の代表例を3つ取り上げました。

  1. 1週間のうち数日だけ仕事をする
  2. FXなどで破産してしまう
  3. 海外生活になじめず帰国する

①1週間のうち数日だけ仕事をする

セミリタイアすると、1週間のうち数日だけ仕事をする生活を送れます。たとえば、週5日フルタイムで働いていた人も、セミリタイアすれば週2日程度、もしくは毎日2時間程度の仕事をするだけでよくなるのです。

貯金や退職金で不足する分をそのような働き方で補うわけですが、仕事以外の時間は自分の好きなことにあてられます。趣味に没頭することでも習い事でも、以前には考えられなかった時間の使い方が可能になるのです。

②FXなどで破産してしまう

セミリタイアをした残念な結果として、FXや株などで破産してしまった人もいます。セミリタイア直前・直後は順調に利益を獲得していても、マイナスになることも大いにあり得るのです。

FXや株など投資に確実性はありません。したがって、セミリタイア後の生活費を投資に頼り過ぎるのは危険です。仮に、セミリタイアまでうまく運用できていたとしても、セミリタイア後はどうなるかわかりません。

資産を減らしてしまった場合、セミリタイア生活どころではなくなってしまいます。

③海外生活になじめず帰国する

セミリタイア後、夢の海外生活を送ったものの、現地になじめずに帰国する人もいます。たとえば、東南アジアであれば、物価が日本の3分の1〜5分の1なので、セミリタイア資金を減らせるのがメリットです。

しかし、言語の壁や文化の違い、食事が口に合わないなど、暮らしにくさを感じてしまい帰国してしまうケースもあります。この場合、国内ではセミリタイア資金が足りないため、復職するしかありません。

海外移住を決めてしまう前に、一度、長期で旅行へ行き、住める場所かを見極めるべきです。

セミリタイア成功の実例パターン5つ

現実にセミリタイアした人の多くが、その模様をブログで公開しています。これは、ブログから得られる広告収入を生活資金にあてているわけですが、成功ケースを知るのは役に立つことです。ここでは、5件のセミリタイア成功例を掲載します。

セミリタイア実例①

1つ目のセミリタイア実例は、32歳でセミリタイアをしたブログ運営者です。2018(平成30)年9月に32歳でセミリタイアをし、ブログ運営・FXによって収入を得ながら生活を送っています。

「不労所得でセミリタイアを目指す30代のブログ」というブログ内で、セミリタイアするまでの道のりやセミリタイア後の生活が赤裸々に公開中です。この方は2011(平成23)年にIT企業に入社するものの会社がつらく、2015(平成27)年からFXを始めています。

同時にブログ運営も開始しており、2018年にはブログだけで月収100万円を稼ぐようになりました。セミリタイア時には2,500万円の貯金を達成し、今もFX自動売買による利益やブログ運営の収益で生計を立てています。

セミリタイア実例②

2つ目のセミリタイア実例は、29歳でセミリタイアをしたブログ運営者です。2017(平成29)年12月31日に会社を退職し、セミリタイアを実現させました。

「熱血硬派!人生よよよの貧乏セミリタイア塾!」というブログを運営しており、ブログ内で具体的な資産変動を公開しているので参考になります。この方は高校卒業後、就職した会社で真面目に11年間働きましたが、セミリタイアを決断しました。

社会人8年目からFXなどの資産運用・ブログ運営を開始させ、貯金をしていたのです。ただし、会社を辞めてから1年目の投資はうまくいかず、赤字だった旨がブログに書かれています。

セミリタイア実例③

3つ目のセミリタイア実例は、40代でセミリタイアをした元ブログ運営者です。ビットコインやリップル、イーサリアムなどの暗号通貨を運用し、億以上を稼ぐつわもので、「暗号通貨投資の研究まとめ」というブログを運営していましたが、現在は閉鎖されてしまいました。

セミリタイア実例④

4つ目のセミリタイア実例は、48歳でセミリタイアをしたブログ運営者です。現在、「48歳からのセミリタイア日記」というブログを運営しています。公務員だったブログ運営者は、上司からのパワハラによって体調不良になってしまったことが原因で退職をしました。

老後の資金は「公務員として働いている期間に節約をがんばった」とブログ内で告白しています。節約が趣味になるほど、節約をしていたようです。30代に突入してからセミリタイアを計画し、節約・貯蓄をして資金をためています。

今はブログ収入で生活費を賄っているようです。収入が大きくないので、あまりぜいたくできないものの仕事のない生活に満足していることが見受けられます。

セミリタイア実例⑤

5つ目のセミリタイア実例は、40代でのセミリタイアを計画しているブログ運営者です。この方は現在、30代で、まだセミリタイアはしていません。将来のセミリタイアに向けて、資金集めや引退までの道のりを赤裸々にブログ内につづっています。

ブログを見てみると、インデックス投資やiDeCo、ブログ運営で資金をためているようです。月10万円の貯金と1,800万円のインデックスファンド長期積立が、その大部分を占めています。

そして、セミリタイア後も資産運用で収入を得られるよう準備中です。節約術、インデックス投資やiDeCo、ブログ運営の収益などについて書かれているので参考になります。

【関連】配当所得とは?確定申告や税率、控除についてわかりやすく解説

セミリタイア失敗の実例パターン3つ

残念ながらセミリタイアに失敗したケースでも、その内容をブログで公開している人がいます。ここでは、その貴重な実例3件を掲載します。

セミリタイア失敗実例①

「セミリタイア生活失敗・・・だがもう元には戻れない」というブログ運営者は、自分のやりたいことが見つからず面白くない生活を送る羽目になったと告白しています。

金銭的には問題ないものの「何となく仕事が嫌」という理由で退職してから6年、無計画であったために特に充実している様子はありません。

セミリタイアをするときには、「憧れだった民宿を開きたい」「農業で自給自足をしたい」「夫婦でたくさん海外旅行をしたい」など、明確な目的がなければ時間を持て余すだけです。

仕事をしていた時間を何にあてるかによって、セミリタイア後の充実度は大きく変わるでしょう。

セミリタイア失敗実例②

2つ目のセミリタイア失敗事例は、「5,000万円をためて無職という自由を選び丸10年」というブログ運営者です。32歳で5,000万円の資金をためて退職したものの、結婚や離婚を繰り返して精神的に病んでしまったと告白しています。

一生独身のつもりで「5,000万円で十分1人で暮らしていける」と思っていたものの、結婚・離婚を行うことで金銭的に厳しくなったのでしょう。株投資を行っているようですが、自宅を売り払い、現在は車中泊旅行で生活をしているとブログで明かされています。

このように自分が必要だと思った生活費と実際の生活費が大きく違えば、金銭的に貧しくなってしまいます。また、結婚する・しないといった人生計画も計画どおりにいくとは限りません。資金的に厳しいのであれば結婚をしない、また定職に就くなどの選択をすべきです。

セミリタイア失敗実例③

3つ目のセミリタイア失敗事例は、40代でセミリタイアした元サラリーマンの事例です。この方は株で2億円もの資産を作ったものの、資金面でつらくなってしまったと告白しています。失敗の理由は、社会保険料や税金の支払いです。

このように生活費以外にも、保険・年金・税金といった支払いが発生します。考慮しておかなければ、資金面で苦しくなるでしょう。結果的にまた働くことになってしまいます。

セミリタイアのまとめ

セミリタイアとは、適度に働きながら自分のために時間を有意義に使った生活を送ることです。完全な引退とは違って、セミリタイア後も負担にならない程度に仕事をします。セミリタイアをすれば、趣味や家族との時間を増やせて時間を有意義に使うことが可能です。

もし、セミリタイアをしたいのであれば、「いつ引退したいのか」「いくら費用が必要なのか」を計算し、綿密に計画を立てましょう。運用に自信があるのであれば、投資による不労所得も有効な収入の手段です。

いずれにしても、できるだけセミリタイア前に多くの貯蓄をして、充実したセミリタイア生活を送りましょう。

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