2020年7月17日公開事業承継

事業承継と廃業のメリット・デメリット比較!事例から検証!

事業の経営を現在の経営者から別の者に引き継がせるのが事業承継で、事業運営を止める方法が廃業です。当記事では、事業承継と廃業の利用に伴うメリット・デメリットをはじめ、廃業数が多い理由や、事業承継をおすすめする理由、事業承継と廃業の事例もまとめています。

目次
  1. 事業承継とは
  2. 事業承継よりも廃業件数が圧倒的に多い理由
  3. 事業承継と廃業のメリット・デメリット比較
  4. 事業承継と廃業の事例紹介
  5. 事業承継と廃業はどちらがおすすめ?
  6. まとめ
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事業承継とは

事業承継とは

事業承継とは

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事業の経営を現在の経営者から別の者に引き継がせる手法が事業承継です。事業の運営に必須となる財産を引き継がせるため、事業の一部でも引き継ぎが可能な事業譲渡とは一線を隠す手法といえます。

さらに、負債なども引き継ぐ点も、求める対象のみを引き継げる事業譲渡との違いと捉えられます。

引き継ぐ相手には、親族・社員・役員などのほかにも、社外の者が挙げられます。中小企業では、とりわけ親族への事業承継が大半とされていましたが、現在では社員・役員といった関係者や、他の会社を引き継ぎ先に据える事例が目につきます。

ちなみに、事業承継の際には、廃業を検討する企業も見られます。

廃業とは

営んでいる事業を経営者の判断で止めてしまう行為を廃業とよびます。廃業を選ぶのは、事業運営の先行きが見えない・後任がいないといった企業です。

廃業では、解散の登記を済ませてから、清算会社として清算結了の登記を終えると、手続きが完了します。廃業は事業の継続が見込まれる事業承継とは異なり、営んでいる事業を継続できないため、関係者に及ぶ影響を避けられないといえます。

事業承継よりも廃業件数が圧倒的に多い理由

事業承継よりも廃業件数が圧倒的に多い理由

事業承継よりも廃業件数が圧倒的に多い理由

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事業承継と比べて廃業が大きく上回っている要因には、後継者不足・将来への不安・少子化・大手への就職が挙げられます。

  1. 中小企業の後継者不足
  2. 中小企業は将来が不安
  3. 少子化・若年層は安定を求め大手への就職

①中小企業の後継者不足

中小企業庁が示した2019年度版「中小企業白書」では、中小企業の経営者の年齢について、2018年で一番多い年齢層を69歳としています。

一番多い年齢は年を重ねる度に、高まる傾向が見られるため、中小企業では経営者の交代を迎えている会社の割合が高まっています。

しかし、すぐに事業承継を行う必要がある企業でも、譲渡資産の買取額を用意できない・税金の負担が大きい・後継者の育成が間に合っていないなどの理由から、早急な事業承継は難しく、止むを得ず廃業を選ぶ会社の数が、事業承継の数を上回っています。

出典:中小企業庁/2019年度版「中小企業白書」

【関連】社長の引退年齢の現状や課題点とは?M&Aや事業承継を活用するポイントを解説

②中小企業は将来が不安

中小企業の経営者は、売上の減少・顧客の確保・市場の縮小などを懸念し、事業を継続させるのは困難だと判断して、事業承継を選ばずに廃業を選択する例が散見されます。

現在の経営は順調であっても、将来のいずれかの時点では、経営が行き詰まり、事業の継続を止める決断に至ると予想できるため、後継者に苦労を強いる事業承継を選ばず廃業を行い、現経営者の時点で事業を止める割合が多いといえます。

③少子化・若年層は安定を求め大手への就職

少子化の進行は年々加速傾向にあるため、新入社員として入社する若者の数は減っています。また、若い年代は不安定な労働環境を嫌うため、安定が望める大手の会社を就職先に据える傾向が見られます。

大手に就職できれば、安定した給与・賞与が得られますし、福利厚生なども充実していることが多く、育児休暇の取りやすい環境などが整備されているため、中小企業を第一候補の就職先に挙げる若者は少ないといえます。

つまり、数が減っている若者の多くは安定した環境で勤務を続けられる大手への就職を選ぶため、中小企業のなかには人材の確保がままならず、事業の継続が困難となり、廃業を実行しています。

【関連】中小企業で深刻化する人材不足!原因と対策をご紹介

事業承継と廃業のメリット・デメリット比較

事業承継と廃業のメリット・デメリット比較

事業承継と廃業のメリット・デメリット比較

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事業承継と廃業には、下記のメリットとデメリットが存在するため、どちらの手法を選択するかは手法の利用に伴う良い面と悪い面を把握した上で決めましょう。
 

  メリット デメリット
事業承継 事業の引き継ぎが可能
従業員・技術・ノウハウなどの引き継ぎが可能
築いてきた歴史や名前を引き継げる
事業承継は様々なコストがかかる
事業承継は長い時間が必要
廃業 手続きが楽に行える
手続きなどで新生活をスタートできる
資産売却によるリスクがある
従業員を解雇する必要がある
すべての事業を中止する必要がある

事業承継のメリット

事業承継の利用で得られるメリットは、下記の3点です。

  1. 事業を引き継ぐことができる
  2. 従業員・技術・ノウハウなどを引き継ぐことが出来る
  3. 築いてきた歴史や名前を引き継ぐことが出来る

①事業を引き継ぐことができる

事業承継の利用では、事業のすべてを引き継ぎの対象とする点から、現在取り組んでいる事業をそのまま承継先に引き継げます。

事業譲渡のように一部の資産に限定した引き継ぎが行われず、負債なども承継されるため、引き継ぎを終えた後の生活に支障が出にくいといえます。

また、親族を承継先にすれば、経営方針の大幅な転換などが起きにくいことから、関係者からの反発を抑えられるといえますし、親族外への承継では資本力・人材などを活用した事業展開が望め、承継後も事業継続させられる可能性を高められます。

②従業員・技術・ノウハウなどを引き継ぐことが出来る

事業承継では、事業に用いられるすべてを譲渡の対象に据えるため、事業運営に欠かせない社員・技術・ノウハウなどの引き継ぎも可能です。

会社に尽力してくれた社員との雇用契約を打ち切ることなく、長年培ってきた技術・ノウハウも後世へと残せるため、関係者の生活を維持できたり、代々引き継いできた伝統技術・時間をかけて構築したノウハウなどを守れたりします。

③築いてきた歴史や名前を引き継ぐことが出来る

会社の運営には紆余曲折があるため、会社に対する経営者の想いは計り知れません。廃業を進めれば、次の代に引き継がれずに、愛着のある事業はなくなってしまいます。

しかし、事業承継では、思い入れのある事業を承継先が引き継ぐため、自身の代で終わらせることなく、事業を継続してもらえますし、会社名・事業ブランドの引き継ぎも可能です。

廃業のメリット

廃業の実行に伴うメリットは、下記の2点です。

  1. 楽なこと
  2. 手続きなどにより新しい生活をスタートできる

①楽なこと

廃業は踏むべき手続きが少ないため、事業承継と比べると楽に終えられる手法といえます。

取引先・社員との契約を打ち切る必要がありますが、関係者へ解散する旨を知らせて、解散の登記を行い、債務の整理・財産の分配を実施し、清算結了の登記などを済ませれば、廃業の手続きは完了するため、長い時間をかけずに終えられます。

【関連】廃業手続きとは?廃業手続きの流れと費用

②手続きなどにより新しい生活をスタートできる

廃業の手続きが完了できれば、事業運営で生じるストレスから解放されます。廃業することで事業運営に割いていた時間が使えるため、ゆとりを持った老後の生活へのシフトを実現できます。

また、40・50代での廃業なら経営者の体力・気力も十分なため、現在の事業を止めることで新しい事業の開始が可能です。

事業承継のデメリット

事業承継の利用で被るデメリットには、税金・手数料などの支払いや、5~10年ほどの期間を要する点が挙げられます。

  1. 事業承継は様々なコストがかかる
  2. 事業承継は長い時間が必要

①事業承継は様々なコストがかかる

事業承継では、事業承継のケースに応じて、承継先が贈与・相続税を支払います。個人間で財産の譲渡が行われた際には贈与税が、前経営者の死去に伴い会社の資産を譲り受ける際には相続税が課せられます。

第三者を承継先とする株式譲渡では、オーナー経営者に所得・住民・復興税がかかりますし、事業譲渡でも事業承継を行う会社に、売却益が事業の資産から負債を引いた額を上回った分に法人税が課せられます。

また、事業譲渡では譲渡資産から非課税の資産を引いた額に消費税を掛けた金額の課税が発生します。

そのほかの税金では、登録免許・不動産取得税がかかりますし、税金以外では専門家に支払う手数料も挙げられるので、事業承継では承継先・譲り渡す資産によって、支払いが伴います。

【関連】事業承継で消費税は課税されるのか

②事業承継は長い時間が必要

事業承継では、5~10年の期間を要するとされています。

事業承継の完了までは、後継者を決める・後継者を育てる・資産を引き継がせるための資金計画をまとめる・取引先や金融機関との調整・後継者の補佐役を探すなどの対応が必要なため、長期間の確保が求められます。

短期間での実施では、承継後の経営状況を悪化させたり、事業承継自体を進められなかったりする事態もありうるため、余裕を持った取り組みが求められる手法です。

廃業のデメリット

廃業の実行に付帯するデメリットは、下記の3点です。

  1. 資産売却によるリスクがある
  2. 従業員を解雇する必要がある
  3. すべての事業を中止しなければならない

①資産売却によるリスクがある

廃業では資産の売却額が想定よりも低くなり、借入金の返済額に達しない例が見られます。廃業における資産価値は、事業の継続を止めた時点で下がり、在庫などの資産を売却しようにも、買い手に足元を見られるため、売却額は想定を下回る恐れがあります。

②従業員を解雇する必要がある

廃業は事業の継続が行われないため、会社に属する社員の解雇が求められます。とはいえ、安易に解雇を通知してしまうと、廃業する前に退職されて、事業運営がままならなくなります。

社員への通知は、会社のために働いてくれたねぎらいの気持ちを抑えて、取引先への通知を終えてから、解雇を知らせましょう。

③すべての事業を中止しなければならない

廃業は事業の中止に踏み切るため、関係者にはどうしても影響が及んでしまいます。取引先はもちろん、仕入先や製品・サービスの利用客などとの関係を切る必要があるため、自社以外への影響を考慮した実施が求められます。

また、事業の中止は培った技術とノウハウの消失も伴うため、自身の代で受け継いできた職人の製作技術や、営業・販売・製造ノウハウがなくなる点を受け入れる必要があります。

事業承継と廃業の事例紹介

事業承継と廃業の事例紹介

事業承継と廃業の事例紹介

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事業承継と廃業を選ぶのはどういった状況に置かれている企業なのでしょうか。

事業承継を選ぶ企業は、前経営者の急逝・他店の台頭・売上の減少などを理由とした事例が見られ、廃業では事業拡大の失敗・他店の台頭・経営者の高齢化・後継者不足を理由にした事例が散見されます。

事業承継の事例

事業承継を実際に行った事例には、事前の承継準備による事業承継や、前社長の急逝による事業承継、外部への事業承継、事業承継後の事業転換による会社の存続、義理の息子を後継者とする事業承継が挙げられます。

①ラーメンチェーン店の事業承継

国内外でラーメンのチェーン店を展開する会社の事業承継です。前社長である父親の年齢が高かったため、現社長の子息は大学卒業と同時に、親の会社に入りました。

子息は店長を務めて経験を重ね、経営者の研修も受けて、経営に必要な能力を身に付けていました。その後、父親の死去により、社長の役職に就いています。

社長職に就いてからは、店舗のロゴを変更したり、事業展開の体制を整えたりして、出店の拡大を図っています。

②光学部品製造会社の事業承継

産業機械・高機能レンズなどを製造する会社の事業承継です。現社長は、大手の製造会社で4年の経験を積んだ後、親が経営する会社に入りました。

製造現場で働く傍ら、後継者の研修を受けていたところ、親が急逝したため、社長の役職に就任しています。就任当初は、取引先などの関係者に、経営交代の事実が伝わっておらず、信頼関係の構築に苦労していました。

しかし、製造部門の勤務で現場社員との関係を築けていたため、取引先との関係構築に際して、協力が得られています。

事業承継後は、技術力の高さが会社の成長につながり、社員数は160人ほど増加しています。

③ドラッグストアの事業承継

12店舗を展開するドラッグストアの事業承継です。順調に経営を進めていたものの、大手のチェーン店の台頭・後継者不在の悩みを抱えていたため、仲介会社への相談で、外部の者への事業承継を検討していました。

相談により大手のチェーン店を交渉先に紹介されて、株式譲渡での事業承継を終えられています。店名・雇用の引き継ぎも了承してもらえ、前経営者は相談役での勤務を継続して、店舗の運営に関わっています。

④洋品販売会社の事業承継

50年に渡り洋品販売業を営む会社の事業承継です。バブルの崩壊をきっかけに、洋品販売業の売り上げが落ち込み、並行して営む飲食店の経営も店舗数の縮小を余儀なくされていたところ、長男が会社に入ることが決まりました。

長男への事業承継は、計画していたわけではありません。長男が大手商社を辞める時期と、前経営者が新しい社長を探していた時期が重なったため、親族間での事業承継を果たせています。

長男は常務の役職で3年の経験を積んだ後、社長へと就任し、ECショップ・フィットネスクラブなどの新たな事業を始めました。数年後には洋品販売業から手を引き、不動産賃貸業へのシフトを実行したことで、会社の存続を果たせています。

⑤機械製造会社の事業承継

国内で一番のシェアを誇る立型射出成形機の製造を営んでいる会社の事業承継です。長期間に及ぶ事業承継を見据えて準備を進めていたものの、大学院で学んでいる子息は会社の事業とは関係のない領域を選考していたため、第三者への事業承継に切り替えました。

取引のある銀行を介して、樹脂成型加工の会社への承継が決まり、事業の承継はもちろん、会社名と事業ブランド、雇用の引き継ぎも完了できています。

廃業の事例

不本意ながら廃業を進めた会社の事例では、事業拡大の失敗や他店の台頭、現経営の高齢化、後継者の不足を理由とした廃業が見られます。

①酒屋の廃業

個人事業主として50年ほど営んでいた酒屋を廃業した事例です。黒字経営を続けていましたが、酒類小売業免許を得たスーパーの台頭による売り上げの減少・高齢化・後継者不足を理由に、酒屋の廃業を行いました。

廃業したものの、店舗の利用者が現れたため、廃業後には賃貸収入を得られています。また、抱えていた取引関係は親類の酒屋に引き継いでもらえたため、廃業による影響を取引先に与えずに済んでいます。

②電気店の廃業

40年ほど営業していた電気店の廃業事例です。地域に密着した電気店を営んでいましたが、大型量販店の出店をきっかけにした、低価格化とお客の流出で売り上げが下がり、経営者の高齢化で重量のある電化製品の運搬に支障をきたしたため、廃業を実行に移しました。

金融機関からはお金を借りておらず、取引先の了承も廃業前に得られたため、問題なく手続きを進められています。

③酒類卸会社の廃業

赤字が膨らんでいた酒類卸会社の廃業事例です。会社は所有と経営が分かれていことから、社員のなかから次の経営者を探す必要がありました。

しかし、大きな負担を抱える社員は現れず、得意先のビール会社の協力を求めて譲渡先の探索も試みましたが、承継先を見つけられなかったことから、廃業を実行しています。

廃業への取り組みでは、専門家に協力を求めて、取引先と配送車両の引き受け先を探してもらう・売掛金を回収する・配送センターの任意売却を行うといった手続きを済ませています。

④食品スーパーの廃業

地元密着型の食品スーパーを廃業した事例です。事業の拡大を図るために大型の店舗を出店させましたが、同時期に2店の同業他社による出店が重なり、資金繰りの悪化を招いて、廃業を選びました。

すべての店舗を承継してくれる同業者は現れませんでしたが、個別の譲渡なら受け入れてくれる相手が見つかり、店舗の賃貸権を売却できています。

賃貸権の売却に伴い、社員の雇用も引き継いでくれたため、ほとんどの社員から職を奪わずに済んでいます。

⑤塗料製造会社の廃業

小規模な塗料製造会社の廃業事例です。顧客に信頼される会社で、堅実な経営を維持していたものの、経営者の高齢化に伴い後継者を探しても、見つからなかったことから、廃業を実行しました。

社員の将来を思って、早めに廃業の意思を伝えましたが、1/3ほどの社員については次の雇用先を見つけれずにいます。

事業承継と廃業はどちらがおすすめ?

事業承継と廃業はどちらがおすすめ

事業承継と廃業はどちらがおすすめ?

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事業承継と廃業を比べると、事業承継の方がおすすめできる方法だといえます。廃業では関係者への影響を避けられませんし、資産の売却でも借りたお金を課せる額に満たない例も散見されます。

なにより、受け継いできた伝統などを消失させることから、長きに渡り事業を営んできた会社の歴史に幕を下ろしてしまいます。

事業譲渡なら、事業の継続が見込め、関係者に及ぶ影響も抑えられるので、廃業よりも事業承継を選ぶ際には親族・従業員・第三者を承継先に据えましょう。

事業承継の引継ぎ先

事業承継の引き継ぎ先は、下記の三者です。
 

  1. 親族への事業承継
  2. 従業員への事業継承
  3. M&Aにより第三者への事業承継

①親族への事業承継

子どもや、甥姪、兄弟、従妹などの親族を引き継ぎ先に決めると、関係者の理解を得やすいといえます。現経営者から直接指導を受けていれば、承継後も会社の理念を理解した運営が望めるため、関係者からの反発を抑えられます。

とはいえ、親族が備える経営能力や事業に関する知識・経験が十分でなければ、役員・社員・取引先にも受け入れられないため、十分な期間を設けた育成が求められます。

②従業員への事業継承

社員への事業承継では、業務に精通し長い期間業務に携わっている者を次の経営者に据えるため、事業の継続が見込めるほか、関係者からの反対意見が出にくいといえます。

事業承継の方法は、事業のみを譲り渡す事業譲渡と、株式・事業の譲渡を行うEBOが挙げられます。事業譲渡では、会社の所有は前経営者のままで、事業の財産のみを社員に移譲する方法です。

EBOは、社員の自己資金やファンドからの出資、金融機関の融資を用いて、株式・一部の事業を取得する方法のため、自己資金では譲渡の対価を賄いきれない場合にEBOが選ばれています。

③M&Aにより第三者への事業承継

第三者を引き継ぎ先に据えると、広い範囲を対象とするため、最適な人材を見つける可能性を高められます。また、事業を引き継ぐ第三者は、売り手の事業価値を高めることを目的とします。

事業の存続はもちろん、現状を超えた事業の成長・拡大を図ってくれるため、雇用環境の改善や、取引の増加が期待できます。

【関連】事業承継の方法

事業承継の際におすすめのM&A仲介会社

事業承継に取り組む際には、M&A仲介会社の利用をおすすめします。相談先には、専門家を在籍させ、親族・社員への事業承継から第三者への事業承継までに対応している会社を選びましょう。

専門家から助言・支援を受けられれば、事業承継の各段階で必要な専門家を探して、協力を求める苦労を取り除けますし、第三者を含めた支援を受けられると、事業承継の幅が広がり、廃業の回避も可能です。

事業承継に取り組む際は、M&A総合研究所への相談をおすすめします。M&A総合研究所は、中堅・中小企業向けに事業承継・M&Aを支援する仲介会社です。

専門家3名(アドバイザー・弁護士・会計士)による一貫支援や、平均3カ月での成約、完全成功報酬型(レーマン方式)による料金システムなどで、事業承継・M&Aの取り組みを手助けしています。

無料による相談は24時間年中休むことなく、電話・メールフォームで受け付けております。

M&A・事業承継ならM&A総合研究所

まとめ

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事業の経営を現在の経営者から別の者に引き継がせる事業承継と、事業の運営を止めてしまう廃業について、メリット・デメリット、実際に行われた事例などを取り上げました。

廃業件数の多さは、後継者不足・将来への不安・大手に就職する若者の増加により、事業承継を圧倒しています。

【事業承継よりも廃業件数が圧倒的に多い理由】

  1. 中小企業の後継者不足
  2. 中小企業は将来が不安
  3. 少子化・若年層は安定を求め大手への就職

とはいえ、廃業にも予想を下回る資産の売却額や、雇用の解雇、全事業の中止といったデメリットが見られるため、現経営者の多くは、可能ならば、事業承継の方法を選びたいと考えています。

【廃業のデメリット】
  1. 資産売却によるリスクがある
  2. 従業員を解雇する必要がある
  3. すべての事業を中止する必要がある

事業承継を利用して、事業・社名・ブランドの存続や雇用・取引の継続などを完了させるなら、M&A仲介会社に相談して、取り上げた承継先から自社に合った相手を選びましょう。

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