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2019年12月1日更新
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資金繰り改善方法

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この記事の監修専門家
M&A総合研究所 公認会計士
高谷 俊祐

事業を継続するには、資金繰りの改善は最優先の課題です。中小企業や個人事業主の資金繰りは以前にも増して厳しくなっています。自社の状況も考慮した上で、最適な資金繰りの改善方法を実践しましょう。

目次
  1. 資金繰り改善
  2. 赤字体質の解消による資金繰り改善方法
  3. キャッシュフロー見直しによる資金繰り改善方法
  4. 過剰在庫の削減による資金繰り改善方法
  5. 売上債権回収による資金繰り改善方法
  6. 資金調達による資金繰り改善方法
  7. まとめ

資金繰り改善

個人事業主や中小企業経営者にとって、資金繰りの改善は重要な課題です。
国内人口の減少や景気低迷の影響で、中小企業や個人事業主の資金繰りは以前にも増して厳しくなっています。
工夫次第で悪化した資金繰りを改善できます。
新商品開発、販路開拓といった施策を実行しなくとも、資金繰りは改善可能です。
この記事では、悪化した資金繰りを改善する方法を5つご紹介します。

赤字体質の解消による資金繰り改善方法

まず初めに、赤字体質の解消による資金繰りの改善方法をお伝えします。
赤字とは手元に入ってくる金額よりも出ていく金額の方が多い状態であり、資金繰りの悪化に直結する問題です。
赤字体質を改善しなければ、恒常的な資金繰りの改善には繋がりません。
長期的に資金繰りを改善したいのであれば、赤字を解消しましょう。
赤字を改善する方法としては、「売上高を増加させる」もしくは「費用を減らす」方法の二つがあります。

⑴売上高を増加させる

最も一般的な赤字解消の方法は、売上高の増加です。
売上高を増加させる為には、現状の商品単価向上や販路拡大の施策が有効です。
既存事業では売上高を増やす余地が無いのであれば、新規事業への進出が有効です。
他の方法と比べて資金繰りの改善には時間や労力がかかるものの、一度成功すれば長期的な資金繰り改善を実現できます。
資金繰り改善に限定せずとも、会社を存続・成長させる為には売上高の増加は必須です。
単なる資金繰りの改善という認識ではなく、経営上最優先すべき課題であるとの認識を持って取り組みましょう。

⑵費用を減らす

売上高の増加と比べて費用の減少は、比較的すぐに資金繰り改善の効果が期待できます。
費用を減少させれば売上高が変わらなくとも、利益率が高まるため赤字解消に繋がります。
不必要な固定費削減や仕入先変更により原価を下げることで、資金繰りを改善できます。
生産管理や人事管理の全面的な見直しにより、労務費を削減することも効果的です。
事業ドメイン自体に問題があるのであれば、撤退する選択肢も視野に入れましょう。
比較的労力や時間をかけずに資金繰りを改善できるコストカットから始めてみてはいかがでしょうか?
※関連記事
経営改善の手法とは?損益分岐点分析やKPI管理の活用

キャッシュフロー見直しによる資金繰り改善方法

次に、売上債権サイトや仕入債務サイトの改善による資金繰りの改善方法をお伝えします。
資金繰りを改善する為には、売上債権や仕入債務のサイト(支払い期限)を改善することも必須です。

⑴売上債権サイトの短縮

売上債権サイトとは、商品やサービスが売れてから実際に現金が手元に入金されるまでの期間です。
たとえ黒字であっても、売上債権サイトが長いと資金繰りが悪化して倒産する恐れがあります。
何故なら手元に現金が入ってくるまでの期間、仕入等で手元から現金が出ていくからです。
仕入に必要な現金が不足すれば、事業を継続することが出来なくなります。
資金繰りが悪化している場合に、売上債権サイトの短縮化により改善する可能性があります。
取引先と交渉し、売上債権サイトを短くしてもらいましょう。
取引先に短縮してもらえない場合には、現状よりも短いサイトで取引できる相手に乗り換えることも一つの選択肢です。
たった5日短くなるだけでも、5日分の運転資金が削減され、大きな資金繰りの改善につながります。

⑵仕入債務サイトの延長

売上債権サイトを短縮化すると同時に、仕入債務サイトの延長も実施することがベストです。
仕入債務サイトとは、仕入等により商品を購入してから実際に現金を支払うまでの期間です。
仕入債務サイトが長いほど手元に長く現金が残る為、資金繰りは楽になります。
こちら側の仕入債務サイトを延長することは、取引相手にとっては売上債権サイトの延長となる為、交渉しても簡単には承諾してくれません。
交渉成立の可能性を高める為には、仕入債務サイト延長の代わりに、値引き等のメリットを相手側に提示することが大切です。
双方にとってメリットのある取引を持ちかければ、資金繰りの改善に繋がります。
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資金繰りの悪化

過剰在庫の削減による資金繰り改善方法

この項では、過剰在庫の削減による資金繰りの改善方法をお伝えします。
在庫は現金を支払って購入したものであり、販売するまでは購入代金が丸ごと無駄になっていると同義です。
長く保有しているほど在庫保管費用もかかる為、資金繰りの悪化につながります。
不必要な在庫を削減すれば、保管費用や購入費用を削減でき資金繰りが改善されます。
過剰在庫の削減による資金繰り改善方法を、二つご紹介します。

⑴現在保有する過剰在庫を処分

資金繰りの悪化要因である在庫を処分する事で、今後かかる保管費用を削減出来る上に、売却代金を入手できる可能性もあります。
購入時よりも価格が低ければ損失とはなるものの、保管費用等を考えれば遥かにマシです。
保管スペースも確保でき、回転率の高い商品を新たに保管することが可能です。

⑵在庫管理の徹底

資金繰りの改善しつつ今後の悪化を防ぐ為にも、在庫管理の徹底を図りましょう。
適正な基準で在庫を保有すれば、余分な費用がかからず、資金繰りは悪化しません。
回転率や回転日数を算出し、必要最低限の量のみ在庫を保有することが、資金繰りの改善には欠かせません。
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資金繰りに関するノウハウ

売上債権回収による資金繰り改善方法

資金繰りの改善方法として、売上債権回収の確実性を高めるアプローチをご紹介します。
どれ程売上高を伸ばしても、売上債権を回収出来なければ意味がありません。
取引先が倒産すれば売上債権の回収は原則不可能となり、資金繰りは急激に悪化します。
資金繰りを改善する為には、売上債権回収の確実性を高めることも大切です。
売上債権回収の確実性を高める方法は、主に下記2つあります。

⑴取引先の与信管理

資金繰りを改善する為には、取引先の信用力や倒産リスクを把握・管理しなくてはいけません。
頻繁に支払い期限を伸ばす企業や、資金繰りの悪化により突然倒産する企業は少なくありません。
新規で契約する際には、相手企業の評判や経営状況を把握した上で、取引を開始するか判断しましょう。
既存の取引先に対しても調査を行い、倒産や支払い遅延等のリスクが高い場合には、現金取引に切り替える等の対応が効果的です。
自社の力のみではコントロールしにくいものの、少しでもリスクを低減することが資金繰りの改善につながります。

⑵売掛債権の支払い催促

倒産の理由ならまだしも、世の中には売掛債権の支払いを軽視し、頻繁に支払いを先延ばしにする会社も存在します。
資金繰りの改善を図る際には、こうした業者に対し厳しく対応しましょう。
期日までに支払いがなければ、翌日以降毎日催促するくらいが丁度良いです。
期日を過ぎても何も言わずに待つ会社と、1日でも過ぎればしつこく催促してくる会社とでは、相手側も対応を変えます。
お付き合いも大事ですが、資金繰りが悪化している際には悠長なことを言ってられません。
場合によっては、訴訟も辞さない態度で接する必要があります。
※関連記事
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資金調達による資金繰り改善方法

最後に、資金調達方法の変更による資金繰りの改善方法をお伝えします。
多くの中小企業経営者や個人事業主の方は、事業運営の為に資金調達しています。
資金調達の方法を変えるだけでも、資金繰りを改善できる場合があります。
この項では、資金調達の変更による資金繰りの改善について、二つの方法を紹介します。

⑴低金利の借入先に乗り換える

現在よりも低金利の借入先に変更すれば、資金繰りの大きな改善効果を期待できます。
例えば100万円借りる場合に金利5%と10%では、一年間の支払利息が5万円も少なくなります。
支払う費用が少なくなる分利益率が上昇するので、資金繰りが改善されます。
資金繰りを改善する為にも、常に今よりも低金利の借入先を探すことが重要です。

⑵返済不要の資金調達方法を利用

資金調達の方法は、銀行や金融機関からの借入れだけではありません。
中小企業(個人事業主)では、株式や社債を利用した資金調達は難しいものの、補助金や助成金を活用できます。
国の各機関では中小企業や個人事業主向けに、「事業承継補助金」や「ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金」等の補助金・助成金を運営しています。
条件こそ厳しいものの返済不要で利用できる資金のため、資金繰りを悪化させずに現金を入手できます。
獲得した補助金を有効活用すれば、資金繰りの改善を実現できます。
※関連記事
資金調達方法について解説します

まとめ

今回は、資金繰りの改善方法をご紹介しました。
事業を継続するには、資金繰りの改善は最優先の課題です。
今回紹介した資金繰り改善方法は、併用すればさらに効果が高まります。
自社の状況も考慮した上で、最適な資金繰りの改善方法を実践しましょう。
要点をまとめると下記になります。

  • 資金繰りの改善方法(赤字体質の解消)

→売上高を増加させる、費用を減らす

  • 資金繰りの改善方法(売上債権サイト・仕入債務サイトの改善)

→売上債権サイトの短縮、仕入債務サイトの延長

  • 資金繰りの改善方法(過剰在庫の削減)

→現在保有する過剰在庫を処分、在庫管理の徹底

  • 資金繰りの改善方法(売上債権回収の確実性を高める)

→取引先の与信管理、売掛債権の支払い催促

  • 資金繰りの改善方法(資金調達方法を変更する)

→低金利の借入先に乗り換える、返済不要の資金調達方法を利用

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