2021年1月14日更新会社・事業を売る

M&Aにおける投資ファンドの役割とは?投資ファンドの種類や投資ファンド活用の注意点を解説

M&Aはもはや重要な経営戦略の選択肢であり、なかでも投資ファンドによる買収はそのメリットの重要性から十分に検討の価値があります。M&A総合研究所では投資ファンドによるM&Aの実績もあり、幅広い規模の企業に対してプロのアドバイザーがM&Aの成約までをフルサポート致します。

目次
  1. 投資ファンドとは
  2. M&Aにおける投資ファンド活用の効果
  3. M&Aにおける投資ファンドの種類
  4. M&Aにおける投資ファンド活用の注意点
  5. ファンドに買われた会社におけるメリット・デメリット
  6. まとめ
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投資ファンドとは

投資ファンドとは信託銀行や金融機関、生保などの機関投資家から資金を集めて不動産や公開株式、債券、商品、為替などの金融資産、事業会社の株式に一定期間投資をして利益を得る組織のことをいいます。

M&Aにおける投資ファンドは個人の資産家などから資金を集めて企業を安値で買収し、買収した企業を再生させた後に売却をして利益を得ようとするものです。

ほとんどのM&Aの取引では投資ファンドをプライベート・エクイティ・ファンド(以下、PEファンド)と呼びます。PEファンドは後継者不足や経営者の高齢化などからM&Aを検討している中小企業の経営者より、安値で株式の譲渡を受け企業価値を最大化させます。

その後非上場企業では株式公開(IPO)上場企業では対象会社自身による株式買戻しやPEファンドによる株式売戻(MBO)を通じて利益を得ようとするものです。

PEファンドを活用するには十分な知識と経験があることが重要になります。PEファンドを検討している際にはぜひM&A総合研究所にお任せください。

M&A総合研究所では投資ファンドを活用したM&Aの実績もあり、専門的な知識や経験が豊富なアドバイザーがこれまでに培ったノウハウでM&A成約までのフルサポートをお約束致します。

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M&Aにおける投資ファンド活用の効果

PEファンドを活用することで期待される効果には主に以下の3つがあります。

  • 資金調達
  • 事業承継問題の解消
  • 株主還元の実施

資金調達

資金不足の企業の中には金融機関からの信用度が低く十分な融資を受けられない、または融資の金利負担が大きい企業もあります。そのような設備投資などのニーズがあるにもかかわらず資金調達が困難となっているケースでも、直接的な投資を受けることで企業の成長や存続を実現できる可能性もあります。

投資ファンドはのちに企業の売却や株式公開などでエグジットすることが一般的であることから、深い相互理解が必要なM&Aの場面では敬遠されがちですが、資金調達ひいては企業存続のサポーターとして重要な役割を担っています。

事業承継問題の解消

後継者不足や経営者の高齢化などの事業承継問題においても、PEファンドから人的経営資源を投入することができるので事態の解消に繋がります。場合によってはPEファンドへ株式譲渡をした後でもそれまでの経営者が経営を続けることもあります。

株主還元の実施

PEファンドは企業を買収した後その企業の価値向上や再生を実現するため、PEファンド以外にも株主が存在する場合には結果として当該株主へ還元することが可能となります。

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事業承継

M&Aにおける投資ファンドの種類

M&Aにおける投資ファンドはPEファンドと呼ばれるものがほとんどです。PEファンドにもいくつかの種類があり投資する対象などの違いから以下の4種類に分類されます。

  1. バイアウトファンド
  2. 再生ファンド
  3. ベンチャーキャピタルファンド
  4. MBOファンド
これからこの4種類のPEファンドの違いについて解説していきます。

①バイアウトファンド

バイアウトファンドはキャッシュフローが安定的に創出できる成熟した企業を対象としたPEファンドのことです。投資家などから資金を集めて議決権株式の過半数を取得することで経営権を獲得し、経営に関与して株式価値を上昇させ最終的に取得している株式を売却します。

M&Aにおいてバイアウトファンドを活用するには第三者から売却された企業を買収して、買収した企業を成長させ株式価値が上昇し利益が得られる形となったらその企業を売却するといった方法があります。

買収した企業の価値が上昇するほど売却した際の収益が大きくなり、その収益を投資家に多く還元することができればバイアウトファンドは成功したということになります。

②再生ファンド

再生ファンドは設備投資を必要としているなどにもかかわらず経営不振・経営破綻により資金調達ができない企業に対し、投資家から集めた資金を投入し企業の立て直しを実施して企業の価値を十分に上昇させた後に株式を売却します。 

投資家からみれば経営不振の企業に投資をするということはリスクが高く、投資資金の回収ができるか不確定な要素を多く含んでいるということです。

M&Aの場合では投資家などから資金を集めて、再生の可能性が高い会社の株式を一般的に評価される価格よりも安い価格で購入します。そのため本業の収益力が高い企業、独自の技術や優れた技術・ノウハウを持っている企業が対象になります。

株式を取得した後は採算性が取れていない事業の売却や専門家の派遣、コスト削減などを実施して企業の価値を上昇させます。 リスクはありますが通常より安価で株式を購入できるため、企業を再生させ株式価値が上昇したときに得られる利益は大きなものとなります。

M&Aで再生ファンドを活用する場合は攻撃型と防衛型の2つの方法があります。

攻撃型

株式公開やM&Aを行うことで企業の成長を促進します。 大企業の子会社として経営を安定させるケースもあります。

防衛型

企業の成長を促進を目的としているのではなく、企業の存続のために事業承継を行います。主に後継者不足問題を抱えている企業が行う投資ファンドです。

③ベンチャーキャピタルファンド

ベンチャーキャピタルファンドは個人投資家や金融機関などから出資を受けて創られるファンドです。高い成長性が見込まれる未上場のベンチャー企業を対象にエクイティ投資の形式で資金を提供し、企業価値が上昇したら引き受けていた株式を売却します。

これまでベンチャーキャピタルファンドはキャピタルゲインを求める傾向が強くありましたが、最近では本業とのシナジー効果を狙って運営されることも増えています。ベンチャーキャピタルファンドのエグジットも株式公開ばかりではなくM&Aに設定している場合も多いのです。

④MBOファンド

MBOファンドはMBO(マネジメント・バイアウト)をする際に経営陣に十分な資本がないときに創られます。投資家などから資金を募って新会社を設立し、その会社を十分に成長させたり第三者からの買収危機を脱したりした時に株式を売却します。

最近では事業承継の問題を抱えている企業がMBOファンドを活用したM&Aを実施することで企業が存続する事例もあるのです。

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M&Aにおける投資ファンド活用の注意点

PEファンドはファンドを受ける企業側にもファンドを活用する側にも十分な利益を見込むことができますが、一方でファンドを活用する際に気をつけなければならない注意点もあります。

  • 相互理解
  • 経営戦略への関与度
  • 綿密なデューデリジェンス
主にこの3点に注意したうえでPEファンドを活用しなければ利益が見込めないどころか後にトラブルに発展してしまう可能性も考えられます。

相互理解

PEファンドは企業を買収して利益を得ることを目的としていますが、買収や売却などの手続は複雑で多岐にわたるため各論に埋没してしまうケースがあります。

多様な点において利益を優先する可能性があるため、利益を優先するあまり企業全体の統制が取れなくなってしまう可能性も考えられます。

どのようなストラクチャーなのか、PEファンドがどのように企業価値を向上させる計画であるのかということをしっかりと確認したうえで活用を決定するべきです。

経営戦略への関与度

PEファンドが買収した後も企業の業績が向上し、より成長するためにはある一定の期間がかかります。

 どのくらいのスパンで収益を得られるかというのはおよそ5年程度と考えるのが一般的ですが、必ずしも業績が向上するケースばかりではありません。場合によっては企業経営への関与度を高める必要もあることを念頭においておくべきでしょう。

綿密なデューデリジェンス

デューデリジェンスがしっかりと実施されていないと後になって簿外債務や補償債務などが発覚する場合もあり、予定していたよりも収益が上がらず企業価値向上や企業存続が実現できない可能性があるため綿密に実施しておく必要があるでしょう。

そのほかにも投資ファンドからの働きかけによって企業の業務内容などの指示を受ける場合もあり、企業の運営方法が支配されることもあります。

赤字企業である場合は特に事業の成長を見極める経営の深い知識とノウハウが必要となります。経営へのアドバイスを専門家にお願いすることもできるので、PEファンドのみならず専門家の力を借りるのも良いでしょう。

専門家の力を借りる際はM&A総合研究所にお任せください。M&A総合研究所は専門知識と経験が豊富なアドバイザーが多数在籍しており、M&Aにおける投資ファンドの成功事例も数多くあります。

これまでの経験で培ったノウハウをもつ専門家がM&A成約までをフルサポートをすることで、スムーズにM&Aを実現させることができます。報酬は完全成功報酬制で国内最安値水準となっており、相談も無料で承っているので資金面に不安のある方も安心してご相談下さい。

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ファンドに買われた会社におけるメリット・デメリット

ファンドに買われた後、その会社はどうなっていくのでしょうか。ファンドを受けるにあたり発生するメリット・デメリットの両方の側面から考えてみましょう。

メリット

PEファンドはファンドを活用する側だけでなく、ファンドに買われた会社側にもメリットがあります。前述した資金調達以外にも主に以下の4つのメリットがあります。

  • 事業拡大・企業価値向上
  • 経営管理ノウハウの獲得
  • 効率的な企業成長の実現
  • 信用力の獲得

事業拡大・企業価値向上

ファンドに買われた会社は、PEファンドを受け入れることによって多くの資金を得ることができます。それを元手に事業の立て直しや設備投資などに資金を使うことができるため、結果として事業が成長し企業価値が向上する可能性が考えられるでしょう。

多くの資金を投入されたことにより会社の税務基盤を安定させることができ、それに伴い事業の運営が安定し事業の拡大を図ることができます。

経営管理ノウハウの獲得

多くの場合PEファンドを通じて社外取締役やフィナンシャルプランナーが企業の運営に参画することになるので、事業再編が可能となり企業として成長していくことができます。

この過程で経営陣は業界の知識・知見やノウハウをPEファンドから学習することができるので、今までの経営で非効率なところは是正するなど自社によるテコ入れが可能となります。

経営管理にも多種多様な手法が導入されるので業務が効率的に運営され、無駄を排除することで生産性が上がり従業員のモチベーションも向上する可能性があります。

効率的な企業成長の実現

そもそもPEファンドは企業を成長させて収益を得ることが目的であるため、ファンドも資金面や経営面といったあらゆる側面から企業成長に尽力します。

市場環境の調査や人材・技術の獲得手段などに長けており、かつ経営戦略を立てるのが上手なため効率的に企業成長を進めることができ、成長までの時間を短縮させることができます。

信用力の獲得

PEファンドによって資金が投入されたことによって信用力を獲得することができます。 投資ファンドはいかなる企業にも資金を投入するというわけではありません。

成長が見込める企業を対象にすることが多いので、PEファンドによって資金を投入されたという実績ができることで信用性が高まります。

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デメリット

このようにメリットの多いファンドですが当然ながらデメリットも存在します。ファンドに買われた会社において考えられるデメリットは主に以下の2つです。

  • リストラの実行
  • 企業文化の排除

リストラの実行

PEファンドによるM&Aの場合はなによりも利益を優先するためにリストラを実行する可能性も考えられます。 

会社によってはノンコア事業とコア事業に各事業が分類されている場合があります。PEファンドの場合はコストを削減していくため、会社の事業のうちノンコア事業については縮小する可能性があります。

企業においてかかる経費のうち人件費は比較的高い割合を占めているため、人件費削減のため従業員の重複を解消して従業員の絞り込みをする可能性もあります。

しかしこれまでの能力やノウハウ・経験を維持するためにPEファンドが買収した企業に対して雇用を守るよう条件付けする場合が多く、リストラを進めるケースは比較的少ない傾向にあります。

企業文化の排除

買収された企業には多くの場合それまでの企業文化が存在しています。PEファンドによってM&Aが実施されると企業文化が排除され新しい文化を取り入れる傾向が強くなる可能性があります。

あまりに強引に新しい文化を強要すると従業員のモチベーションが低下したり統制が取れなくなったりする恐れがあるため、お互いの企業文化をすり合わせるため事前に人事交流をしておく必要があるでしょう。

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まとめ

M&Aとは本来経営戦略の手法の一つです。特に中小企業の場合は後継者問題を抱えていることが多く、M&Aを検討してみたいという経営者は多いものの、実際どのようにM&Aを実施すればいいのか分からないという声も多いのが事実です。

M&Aの手法は多岐にわたりますが、なかでも投資ファンドによる買収はそのメリットの重要性から検討の価値は十分にあるといえます。今回の内容をまとめると以下になります。

投資ファンド(PEファンド)とは

  • 安値で買収した企業を再生及び成長させた後に売却して利益を得ようとするもの

投資ファンド活用の効果

  • 主に資金調達、事業承継問題の解消、株主還元の実施の3つが挙げられる

投資ファンドの種類

  • バイアウトファンド、再生ファンド、ベンチャーキャピタルファンド、MBOファンドという投資対象の異なる4種類のファンドがある

投資ファンド活用の注意点

  • 主に相互理解、経営戦略への関与度、綿密なデューデリジェンスの3つに注意して行わなければ十分な効果を得られない可能性がある

ファンドに買われた会社のメリット

  • 経営管理ノウハウの獲得、事業の拡大・企業価値の向上、効率的な企業成長の実現、信用力の獲得などさまざまなメリットがある

ファンドに買われた会社のデメリット

  • 企業文化の排除やリストラの実行といったデメリットも考えられる

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