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2019年10月17日更新

M&Aの業務

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この記事の監修専門家
M&A総合研究所 公認会計士
高谷 俊祐

M&Aの業務は、M&Aアドバイザリー(FA)と呼ばれる専門家が遂行します。M&Aの業務内容は高度な専門知識や高いコミュニケーション能力を必要とします。専門知識を持っている弁護士や公認会計士はM&Aにおいて重要な役割りも担います。M&Aアドバイザリーの業務と種類、M&AアドバイザリーとM&Aコンサルタントの違いについても解説します。

目次

    M&Aの業務

    会社を買収(売却)統合する手法を、ビジネスの現場ではM&Aと呼びます。

    M&Aにより、新規事業進出や事業規模の拡大といった、重要な経営課題を迅速かつ効率的に達成できます。

    M&Aには、相手探しからクロージングまで、多種多様な業務が存在します。

    M&Aを実現させる為には、一つ一つの業務を丁寧にこなす必要があります。

    では、M&Aにはどの様な業務があるでしょうか?

    この記事を読んでいる方の中には、M&Aの業務に関係する仕事を希望する方もいるかと思います。

    この記事では、M&A業務の知識をご紹介します。

    M&Aの定義について再度確認したい場合は「M&Aとは?M&Aの意味をわかりやすく解説!」の記事をご参照ください。

    M&Aの業務内容

    まず初めに、M&Aの業務内容を解説します。

    幅広く存在する業務の中から、今回は特に重要なものをお伝えします。

    ⑴M&Aのマッチング

    M&Aの相手探しを行う業務です。

    売り手企業が提出する資料を基に、ノンネーム資料を作成します。

    ノンネームシートには、匿名で売り手側企業の基本情報が記載されます。

    売り手側に属するアドバイザリーにとっては、最初に重要となる業務です。

    マッチング相手を探す際には、売り手の意向を反映したショートリストやロングリストを作成します。

    上記二つのリストは、M&Aの相手候補を選定するものです。

    選定する相手企業によって、M&Aの成功が左右されると言っても過言ではありません。

    シナジー効果や市場整調性を考慮して、慎重に選定業務を行う必要があります。

    ⑵M&Aの交渉

    マッチングが完了したら、具体的な交渉業務に入ります。

    M&Aの交渉は、売り手と買い手の利害が相反する可能性が少なからず存在します。

    M&Aアドバイザリーには、何かしら問題が生じた際に、的確なアドバイスを行う役割が求められます。

    ⑶契約書の作成

    M&Aの取引は、非常に大規模になります。

    円滑に取引を進める為に、M&Aのプロセスでは何種類かの契約書を作成します。

    M&A取引の正当性・成功を保証する上で、契約書作成は欠かせない業務です。

    M&Aの業務では、秘密保持契約書や基本合意契約書、最終契約書を作成します。

    契約書作成の業務には、高度な法律知識が必要です。

    M&Aの現場では、弁護士や司法書士が契約書作成の業務を遂行します。

    ⑷デューデリジェンス

    M&A業務の中でも、デューデリジェンスは最も重要です。

    デューデリジェンスとは、買い手側のアドバイザリーが売り手会社の実態を調査する業務です。

    M&Aの業務では、主に下記分野のデューデリジェンスを実施します。

    1. 財務
    2. 税務
    3. 法務
    4. ビジネス
    5. IT
    6. 人事

    各分野ごとに、業務に必要とされる知識は異なります。

    それぞれの分野に精通したM&Aアドバイザリーが、デューデリジェンス業務を遂行します。

    ⑸企業価値評価

    企業価値評価とは、売り手会社に値段を付ける業務です。

    この業務で算出された値段を基に、M&A取引の値段が決定します。

    売り手・買い手双方にとって、M&A取引の根幹をなす業務です。

    原則M&Aアドバイサリーには、自身が担当する会社(売り手・買い手)の利益最大化が求められます。

    例外的にこの業務に関しては、妥当性かつ公平性が必要です。

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    M&Aとは?M&Aの意味をわかりやすく解説!

    M&Aアドバイザリー業務と種類

    M&A業務を遂行するアドバイサリーには、様々な種類が存在します。

    この項では、二つの観点から分類してご紹介します。

    ⑴M&Aアドバイザリーの種類

    ここでは、業務内容やフロー別に、M&Aアドバイザリーの種類を解説します。

    ①財務アドバイザー(FA:Financial Advisor)

    財務アドバイザーは、M&Aプロセスの最初から最後まで、一貫して業務を担当します。

    M&Aの実務では、FA(Financial Advisor)と呼ばれます。

    M&Aの相手選定からデューデリジェンス、クロージングまであらゆる業務に関与します。

    FAの業務には、広く深い専門知識が必要とされます。

    実務上FAと言ったら、M&Aアドバイザリーを指す場合が多いです。

    ②法務アドバイザー (Legal Advisor)

    法務アドバイザーは、前述したM&Aの契約書作成の業務を担当します。

    主に弁護士もしくは司法書士が、法務アドバイザーの役割を果たします。

    契約書作成のみならず、法務デューデリジェンスの業務も遂行します。

    ③会計・税務アドバイザー

    会計・税務アドバイザーとは、M&Aの税務分野に関する業務を遂行します。

    税務デューデリジェンスが、M&Aプロセスの中で担当する主な業務です。

    ⑵案件数・案件規模による分類

    次に案件数や規模別に、M&Aアドバイザリー業務を行う会社をご紹介します。

    ①日系大手証券

    日系大手証券は、主に中規模〜大規模M&Aの業務を遂行します。

    特に、上場企業のTOBを得意とすることが特徴です。

    取り扱うM&A案件数も多いです。

    M&A業務を行う主要証券会社は、以下になります。

    • みずほ証券株式会社
    • SMBC日興証券株式会社
    • 株式会社大和証券

    ②外資系投資銀行

    外資系投資銀行は、大規模なM&A案件を取扱っています。

    外資系投資銀行ですので、クロスボーダーM&Aも得意としています。

    日系証券会社とは違い、取り扱う案件数は少なく、少数精鋭チームで効率的に業務遂行に取り掛かる点が特徴的です。

    M&A業務を得意とする外資系投資銀行は、主に下記三社です。

    • JPモルガングループ
    • ゴールドマン・サックス証券会社
    • モルガン・スタンレーグループ

    ③独立系FA

    独立系FAとは、大手以外でM&Aアドバイザリー業務を遂行する会社です。

    各企業ごとに、取り扱う案件数やM&Aの規模が異なります。

    M&Aの当事者として独立系FAを起用する際は、取り扱う案件の規模に注意しましょう。

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    M&Aアドバイザリー(FA)とコンサルタントの業務の違い

    経営コンサルタントも、M&A業務に携わる場合があります。

    この項では、経営コンサルタントとM&Aアドバイザリーの違いを解説します。

    ⑴M&AアドバイザリーとM&Aコンサルタントの違い

    両者の最も大きな違いは、関与するM&A業務のフェーズです。

    M&Aアドバイザリーは、契約書作成やデューデリジェンス等、M&Aの業務全般を遂行します。

    一方コンサルタントは、経営戦略の一貫としてM&Aの活用を提案する立場です。

    M&Aをどの様に経営戦略に役立てるかを、経営学的なアプローチによって提案します。

    つまり、コンサルタントはM&A提案フェーズで活躍する一方、アドバイザリーはM&Aを経営戦略として意思決定した以降のフェーズを担当します。

    ⑵必要な知識

    関与するフェーズが異なるため、両者に必要な知識も異なります。

    M&Aアドバイザリーの業務には、会計や税務等高度な専門知識が必要です。

    M&Aに携わるコンサルタントの業務には、経営学に関する幅広い知識や情報収集力が求められます。

    SWOT分析やPEST分析等、経営分析のフレームワークを使いこなす能力が重要となります。

    知識のみならず、ロジカルに物事を考えられる能力もコンサルタントには必要です。

    一般的にM&Aアドバイザリー業務には、狭く深い専門知識が必要です。

    一方でコンサルタント業務には、幅広い能力やロジカルな思考力が求められます。

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    M&A業務におけるアドバイザリーの役割

    最後に、M&Aアドバイザリー業務に必要な要素をお伝えします。

    ⑴会計や税務に関する高度な知識

    大前提ですが、M&Aアドバイサリー業務には専門知識が不可欠です。

    コンサルタントとは違い、M&Aの実務的な部分を担います。

    M&Aの実務を遂行する為には、会計や税務、法務に関する知識が欠かせません。

    会計や税務、法務の知識が全て必要である訳ではありません。

    いずれか一つの分野に特化すれば、M&Aアドバイザリーとしての価値が高まります。

    ⑵高いコミュニケーション能力

    M&Aの業務には、売り手(買い手)や各専門等様々な関係者と、密にコミュニケーションが必須です。

    M&A業務を円滑に進める上で、高いコミュニケーション能力は重要です。

    交渉能力や当事者の希望を的確に聞き出す力等、専門知識以外の部分もアドバイザリー業務には求められます。

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    まとめ

    今回は、M&Aの業務に関してご紹介しました。

    M&Aの成功には、多種多様な業務の遂行が必須です。

    また、M&Aの業務では高度な専門知識や高いコミュニケーション能力が重要です。

    専門知識を持っている弁護士や公認会計士は、M&A業務を遂行するアドバイザリーとして重宝されます。

    M&A業務に興味のある方は、専門知識を何か一つ習得することをオススメします。

    また、M&Aを検討している経営者の方もM&Aの業務を理解し円滑にM&Aを遂行しましょう。

    要点をまとめると下記になります。

    • M&Aの業務内容

    →M&Aのマッチング、M&Aの交渉、各種契約書の作成、デューデリジェンス、企業価値評価

    • 業務内容・フローによるM&Aアドバイザリーの分類
    1. 財務アドバイザー(FA:Financial Advisor)→M&Aプロセスの最初から最後まで、一貫して業務を行う
    2. 法務アドバイザー (Legal Advisor)→M&Aの契約書作成の業務を遂行する
    3. 会計・税務アドバイザー→税務デューデリジェンスを実施する
    • 案件数・案件規模によるM&Aアドバイザリーの分類
    1. 日系大手証券→主に中規模〜大規模M&Aの業務を担当し、取り扱う案件数も多い
    2. 外資系投資銀行→大規模なM&A中心に業務を行う。案件数は少ない
    3. 独立系FA→各企業ごとに、取り扱う案件数やM&Aの規模が異なる
    • M&Aアドバイザリー(FA)とコンサルタントの違い

    →関与するM&A業務のフェーズ、必要な知識に違いがある

    • M&A業務を遂行するアドバイザリーに必要な要素

    →会計や税務等に関する高度な知識、高いコミュニケーション能力

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