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2019年12月8日更新
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中小企業の経営課題とは?M&Aの活用や中小企業経営強化法のメリットや支援内容を解説

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この記事の監修専門家
M&A総合研究所 公認会計士
高谷 俊祐

経営課題の一つに「後継者不足」があります。中小企業にとって、後継者不足は最優先に解決すべき経営課題です。M&Aの活用を検討しながら後継者育成、親族承継の可能性を模索し、準備を進めていきましょう。

目次
  1. 中小企業の経営
  2. 中小企業における経営とは?
  3. 中小企業の経営者を悩ませる経営課題
  4. 中小企業の経営者が抱える悩みと孤独
  5. 中小企業の経営改善手法
  6. 中小企業経営強化法のメリットと支援内容
  7. 中小企業経営におけるM&Aの活用
  8. まとめ

中小企業の経営

世の中にある企業のうち、殆どは中小企業と言われています。
そんな中小企業ですが、近年の景気停滞や人口減少等を理由に経営難に陥る所が増加しています。
中小企業の経営を継続する為には、今一度「経営」についてじっくり考える必要があります。
この記事では、中小企業が抱える経営課題や悩み、経営改善手法等について解説します。
併せて中小企業経営に対する支援内容や、近年話題となっているM&Aについても取り上げます。
中小企業の経営に携わる方必見です。

中小企業における経営とは?

まず最初に、中小企業における経営とは何なのかを解説します。
高度経済成長期やバブル景気は、働けば働くほど多くの利益を稼げる素晴らしい時代でした。
睡眠時間を削ってでも、経営者と従業員が昼夜問わず働く光景が普通でした。
しかし近年は、景気悪化や人口減少等の影響に伴い、かつての経営スタイルが通用しなくなりました。
必ずしも沢山働いたからと言って、利益(結果)に結びつくとは限りません。
がむしゃらに働くのではなく、工夫を凝らした経営により、競合との差別化を図る事が重要となっています。
近年の環境変化に伴い、経営者だけでなく労働者の考え方も変わりました。
かつては仕事を最優先する事が美徳とされていましたが、近年は仕事と私生活のバランス(ワークライフバランス)を重視する労働者が増加しています。
残業や休日出勤を嫌がる労働者に対して、経営者はどの様に対処すれば良いのでしょうか?
従業員は人手不足の中小企業経営を支える重要な資産です。
長期的な視野で見ると、従業員の意思を優先する事が大切です。
残業や休日出勤が必要な業務内容を見直し、生産性の高い業務に向けて工夫しなくてはいけません。
リモートワークやアウトソーシング、ITシステム等の活用が、これからの中小企業経営には不可欠と言えます。
※関連記事
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中小企業の経営者を悩ませる経営課題

中小企業経営者は、常に様々な経営課題に頭を悩ませています。
この項では、中小企業経営者を悩ませる経営課題をいくつかご紹介します。

⑴人材不足

中小企業最大の経営課題は、「人材不足」です。
中小企業庁が公開している「中小企業白書」によると、調査対象のうち約半数の中小企業が人材不足の課題を抱えています。
人材不足の背景には、仕事量の増加や従業員の高齢化等の経営課題があります。
人材不足という経営課題を解消する為には、「多様な人材の活用」と「業務の効率化」の二点から改善を図る必要があります。
仕事と介護の両立支援や育児支援等により、介護を理由とした休業者や女性を雇用する施策が有効です。
業務の効率化に関しては、ITシステムの導入やアウトソーシングの活用により、極力仕事量を減少させる事が必須です。
手作業で行う部分を機械化したり、苦手な業務を外部に委託する事により、業務の効率化を実現できます。

⑵後継者不足

中小企業で深刻化している経営課題に「後継者不足」があります。
国内全体で高齢化が進行していますが、中小企業でも例外ではありません。
経営者の高齢化に伴い事業承継のニーズが高まっている一方で、子供等の親族が会社を継ぐことを拒否するケースが増加しています。
後継者不足を理由に、事業承継を諦める中小企業が後を絶ちません。
日本にある殆どの企業が「中小企業」に該当する事実を踏まえると、中小企業の廃業増加は大きな損失です。
中小企業にとって、後継者不足は最優先に解決すべき経営課題です。

⑶労働生産性

従業員一人当たり労働生産性の減少も、中小企業にとって深刻な経営課題です。
リーマンショックを理由に、一時的に日本企業の労働生産性が減少しました。
数年経った現在、大企業では労働生産性の回復傾向が見て取れる一方で、中小企業では未だ労働生産性は低い推移を見せています。
つまり大企業と中小企業の格差が広がっている傾向があり、中小企業の深刻な経営課題となっています。
この経営課題を解決する為には、長期的な業務効率化に向けた投資が必要です。
労働生産性の向上を実現する事で、全社的な収益性の向上に繋がります。
※関連記事
経営の課題

中小企業の経営者が抱える悩みと孤独

この項では、中小企業経営者が抱える悩みと孤独について解説します。

⑴中小企業経営者の悩み

中小企業経営者は、常に様々な悩みを抱えています。
特に中小企業経営者の多くは、売上の少なさを悩みとして抱えています。
売上が少ない場合には、データを分析して売上高が少ない理由を解明しましょう。
「客数」「客単価」「購入頻度」により、売上高の金額が決定します。
データの分析によって、どの要因が売上高の減少要因を特定します。
客単価の減少が理由であれば、品揃えの変更や商品の配置変更が効果的です。
客数の減少であれば、チラシやホームページ等の販売促進方法を工夫しましょう。

⑵中小企業経営者の孤独

立場の違いから、孤独を感じる中小企業の経営者は多いです。
一時的であれば、経営者仲間や趣味仲間との付き合いにより、孤独感を紛らわすことが可能です。
経営者仲間や趣味仲間との交流による孤独解消は、一時的な効果しかありません。
常に孤独感を解消できる訳ではない為、経営者は孤独と向き合わなくてはいけません。
これから経営者となる方は、孤独との向き合いを覚悟しなくてはいけません。
※関連記事
経営者は孤独?孤独の改善・解決方法

中小企業の経営改善手法

この項では、中小企業の経営改善手法をいくつかご紹介します。
経営改善手法は、「売上高の増加」「変動費率の改善」「固定費の削減」の三種類に大別できます。

⑴売上高の増加

売上高の増加に関しては、前述の通り客単価や購買頻度等を向上させる施策が有効です。
複数の販売先が存在する場合には、販売先別に営業戦略を構築する事が重要となります。
必要に応じて、新規事業への取り組みにより、売上高の増加を図りましょう。

⑵変動費率の改善

変動費率とは、売上高に占める変動費の割合です。
変動費率が低いほど、利益をより多く得られる状況を表します。
変動費率を下げる為には、外注単価の引き下げや適正な在庫量の維持等が有効です。
変動費率の改善により、売上高が同額でもより多くの利益を手元に残せます。

⑶固定費の削減

固定費とは、営業量とは無関係に一定金額生じる費用です。
固定費削減の為には、向上レイアウトや人員配置等を最適化する事が有効です。
単調作業をアルバイトやパートに任せる施策も、固定費削減に効果的です。
※関連記事
経営改善の手法とは?損益分岐点分析やKPI管理の活用

中小企業経営強化法のメリットと支援内容

この項では、中小企業経営強化法のメリットと支援内容に関して解説します。

⑴中小企業経営強化法のメリット

中小企業経営強化法とは、生産性向上に向けた取組みの計画を策定した中小企業や小規模事業者等を、税制や金融面で支援する事を定めた法律です。
つまり中小企業の収益力向上を、国が後押しする法律です。
中小企業経営強化法では、経営力向上計画の認定を受けた事業者に対して、税制措置や金融支援等に関するメリットを与えます。
経営力向上計画とは、「人材育成の取り組みやコスト管理マネジメントの向上や設備投資等、経営力の向上に資する取組内容等を記した事業計画」を指します。
つまり経営改善に向けた計画を国に認定してもらえば、中小企業経営強化法による手厚い支援を受ける事が出来ます。

⑵中小企業経営強化法の支援内容

中小企業経営強化法では、「税制措置」と「金融支援」の計二種類の支援内容を行っています。

①税制措置

税制措置に関しては、「固定資産税の特例」と「中小企業経営強化税制」の支援内容が設定されています。
「固定資産税の特例」では、条件を満たす事で固定資産税の金額を減らせます。
「中小企業経営強化税制」では、取得した設備に関して即時取得もしくは税額控除を適用可能です。

②金融支援

金融支援に関しては、主に下記の支援内容を受ける事が出来ます。

  • 日本政策金融公庫等の政策金融機関による低利融資
  • 債務保証等の資金調達支援
  • 民間金融機関の融資に対する別枠による信用保証

中小企業経営強化法による支援内容は、以上となります。
税制面や金融面での手厚い支援内容は、中小企業にとって心強いでしょう。
※関連記事
中小企業経営強化税制

中小企業経営におけるM&Aの活用

最後に、中小企業経営におけるM&Aの活用について解説します。
中小企業経営において、M&Aの活用はとても役立ちます。
この記事では、売り手と買い手に分けてM&Aの活用方法をお伝えします。

⑴買い手としてのM&A活用

M&Aにより他社事業を買収すれば、自社に不足する部分を補強できます。
例えば技術力がある一方で営業力が弱い中小企業は、営業力に強みを持つ企業を買収する事で経営力向上を図れます。
類似する事業部門を持つ会社を買収すれば、シナジー効果によるメリットを享受できます。
売上高や利益の向上のみならず、技術力やマーケティング力等の面でのシナジー効果も期待できるでしょう。
活用メリットは多いものの、M&Aが失敗するリスクは大きいです。
メリットだけでなくリスクやデメリットも考慮した上で、M&Aを活用するかどうかを決定しましょう。

⑵売り手としてのM&A活用

M&Aにより自社事業を売却することで、多額の売却利益を獲得できます。
M&Aで得た売却利益は、既存事業の強化や新規事業の資金にも活用できます。
中小企業経営にとって、M&Aは「選択と集中」を実現する手段として非常に有効です。
不採算事業をM&Aにより売却すれば、経営資源を主力事業に集中的に投入できます。
経営資源が乏しい中小企業経営にとって、取捨選択は不可欠です。
M&Aによる取捨選択は、中小企業経営にとって多くのメリットをもたらします。
以上が中小企業の経営におけるM&Aの活用方法です。
中小企業経営者の方は、是非一度M&Aの活用を検討してみてはいかがでしょうか?
※関連記事
中小企業のM&A仲介会社、案件の探し方とは?成功・失敗事例や注意点を解説

まとめ

仕事と私生活のバランス(ワークライフバランス)を重視する環境になり、労働環境が変わりつつあります。
そんな中、経営課題の一つに「後継者不足」があります。
中小企業にとって、後継者不足は最優先に解決すべき経営課題です。
M&Aの活用を検討しながら後継者育成、親族承継の可能性を模索し、準備を進めていきましょう。

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