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2019年11月27日更新
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個人事業主の資金調達方法

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この記事の監修専門家
M&A総合研究所 公認会計士
高谷 俊祐

個人事業主におすすめの資金調達方法、資金調達に役立つ助成金をお伝えしていきます。資金調達方法の種類には、友人や家族から、日本政策金融公庫や信用保証協会、地域の信用金庫・信用組合からの資金調達、ビジネスローンやファクタリングによる資金調達、クラウドファンディングによる資金調達があります。個人事業主の助成金・補助金についても解説します。

目次
  1. 個人事業主の資金調達方法
  2. 個人事業主の資金調達とは
  3. 個人事業主向けの資金調達方法
  4. 個人事業主の助成金・補助金
  5. まとめ

個人事業主の資金調達方法

個人事業主にとって重要な課題となる事柄の一つが資金調達です。

経営を続けていくうえにおいて、いかに安定した資金調達方法を確立させるかは重要です。

資金調達の方法は一つではなく、最近では様々な資金調達の方法が確立されています。

その中から自分の事業にあった資金調達の方法を見出すことが経営者にとって重要といえるでしょう。

今回は個人事業主におすすめの資金調達方法や資金調達に役立つ助成金をお伝えしていきます。

個人事業主の資金調達とは

個人事業主に限らず、経営者の方にとって資金調達は非常に重要な事柄です。

資金調達の重要性は経営のどの局面においても共通しています。

とりわけ重要なフェーズは事業を立ち上げたタイミングです。

創業したての事業は資金が乏しいうえに、資金がないことや実績がないために金融機関から融資を受けることは難しくなっています。

そのため創業したタイミングでいかに資金調達のルートを確保するかが個人事業主にとって重要な課題だといえるでしょう。

ただ、個人事業主は法人の経営者と異なり、資金調達のルートが限られてしまう傾向があります。

決算など経営状況をオープンにできるうえに、個人事業主と違って私人のお金と公人のお金を明確に区別している法人が金融機関から信頼を得やすいからです。

しかし個人事業主だからこそ逆に使いやすい資金調達の方法もあります。

加えて最近はインターネットの普及もあり、新たな資金調達方法が確立され始めている時代でもあります。

個人事業主は特定の資金調達の方法にこだわらず、自分の事業の現状に合った資金調達の方法を様々な選択肢の中から選び取っていきましょう。

個人事業主向けの資金調達方法

ここでは個人事業主向けの様々な資金調達方法をお伝えしていきます。

さきほどもお伝えしたように資金調達の方法は様々なものがあり、自分の事業に見合ったものを選ぶことがおすすめです。

個人事業主向けの資金調達方法には以下のようなものが挙げられます。

①友人や家族からの資金調達

友人や家族から資金をもらうことは、ある意味個人事業主に限らず、会社を創立したばかりの経営者の方であれば、まず活用する資金調達方法かと思います。

金融機関などと違って審査もなければ基準もないので、一番ハードルの低い融資ともいえるでしょう。

しかし友人や家族から提供してもらえる資金には限界があるため、あまり大きな金額は期待しづらいものです。

それに日ごろ付き合いのある友人や家族だからこそ、資金提供してもらう以上、トラブルにならないように考慮しておきましょう。

②日本政策金融公庫からの資金調達

個人事業主が最初に融資を得る金融機関としておすすめなのが日本政策金融公庫です。

日本政策金融公庫は財務省の管轄にある特殊会社であり、零細企業や個人事業主のような金融機関がなかなか相手にすることが少ない企業でも積極的に融資を行っていることが特徴です。

日本政策金融公庫の融資は「金利が低い」、「返済期間が5年以上ある」、「新創業融資や中小企業経営強化資金なら担保や保証人が不要となる」など個人事業主には嬉しいメリットがあります。

また日本政策金融公庫から融資を受けることは社会的信用性を高めることにも繋がります。

当然上限金も数千万円単位であるため、事業拡大のための資金を確保するうえで日本政策金融公庫は非常に役立つでしょう。

ただ、日本政策金融公庫で受けられるのは融資である以上、所定の手続きや審査などに時間がかかるため注意しておきましょう。

③信用保証協会からの資金調達

信用保証協会とは融資の返却ができなくなった事業者の代わりに返済(代位弁済)を行う保証機関です。

その信用保証協会にも金融機関経由で融資を申し込むことができます。

信用保証協会の融資もまた低金利であり、個人事業主でも融資を受けられる可能性があります。

信用保証協会は中小企業や個人事業主に特化しているため、融資を申し込む際には事業規模や従業員人数などが条件に入るので注意しておきましょう。

また、信用保証協会は日本政策金融公庫より審査が厳しい傾向にあり、信用保証料も発生します。

良くも悪くも日本政策金融公庫とは勝手が違う点が多いので留意しておくことが重要です。

④地域の信用金庫・信用組合からの資金調達

個人事業主の地域にある信用金庫・信用組合も資金調達にとって有効的な機関となり得るものです。

地域の信用金庫・信用組合は地域や会員から資金を集め、それを地域の中小企業や個人事業主にフィードバックすることで地域経済の活性化と地域事業の発展を目指すために発足されている機関です。

そのため信用金庫・信用組合は非営利的な機関であり、中小企業や個人事業主への支援を第一に活動しています。

地域の個人事業主にとって信用金庫・信用組合は融資を受けやすい機関でもあり、金利も比較的低い傾向があります。

ただ、信用金庫・信用組合の融資にも審査はあり、日本政策金融公庫や信用保証協会より厳しいといわれています。

この点はしっかり留意しておいた方がいいでしょう。

⑤ビジネスローンによる資金調達

ビジネスローンとは個人事業主向けに金利を高く設定したローンのことを指します。

ビジネスローンは金融会社、銀行、クレジットカード会社、信用金庫、信用組合などといった様々な機関で取り扱いがあり、中には個人事業主であればあっという間に審査を通過してしまうケースもあります。

そのため審査を申し込んだその日のうちに融資を受けられる可能性もあり、今すぐ資金調達を行いたい際はうってつけの方法だといえます。

加えて限度額内であれば何度も借りることができるうえに、ビジネスローンを提供している会社によってはコンビニのATMで借入や返却を行うことも可能です。

ただ、お伝えしたようにビジネスローンは金利が高いことが特徴です。

気軽に借りられる分、借りてきた額が膨らむことで返却の負担が大きくなるため、借り過ぎには注意が必要です。

ちなみにビジネスローンでなくとも一般向けのカードローンの中にも個人事業主であれば事業資金として使うことを許可しているものもあります。

⑥ファクタリングによる資金調達

ファクタリングとは売掛債権を譲渡することによって資金化する資金調達方法です。

ファクタリングは手数料を支払うことによって、売掛債権を買い取ってもらい、そのまま資金に投入することができます。

ファクタリングの利点はビジネスローンに似たスピーディーさにあります。

審査がありますが、売掛先が大手企業であれば審査は比較的容易に通過する可能性が高いです。

しかしファクタリングを行うには売掛先の許可が必要であり、個人事業主は3社間ファクタリングしか使えないので注意しておきましょう。

またファクタリング手数料が高つくこともあるため、注意しておきましょう。

⑦クラウドファンディングによる資金調達

インターネットが一般化した今だからこそ使える資金調達方法として挙げられるものがクラウドファンディングです。

クラウドファンディングはインターネットで一般人から募金を集めるような行為であり、最近では個人や企業を問わず、様々な事業を行う際に活用されています。

クラウドファンディングで集められる金額は決して馬鹿にできるものではなく、過去に行われた事例では数千万円単位で集まった例もあります。

もちろんクラウドファンディングは返却の必要がありません。

ただクラウドファンディングを行う際には募金を受ける側からも何らかのマージンを提供する必要があります。

そのマージンは事業の製品や特別なグッズなどといったものが多いですが、中には特定の事業や商品のネーミングライツなどユニークなものもあります。

しかしクラウドファンディングは企画に魅力がなければそもそも成立しないものであり、また必要な金額に達するまでどれだけ時間がかかるか読みづらいものでもあります。

注目を集められる企画であればすぐに資金がたまる可能性は高いですが、逆にいつまでたっても必要な資金が集まらないという状況にもなりやすいので注意してください。

個人事業主の助成金・補助金

個人事業主の資金調達の方法として、国や自治体が行っている助成金・補助金を活用する方法があります。

助成金・補助金は当然返却する必要がありませんし、複数の助成金・補助金を得ることができれば個人事業主にとってはかなりうれしい資金になることができるでしょう。

最近では中小企業や零細企業、個人事業主向けに様々な助成金・補助金が実施されており、中には特定の事業や特定の地域など、対象となる企業の条件も多様化しているため、以前よりも助成金・補助金が活用しやすくなっているといえます。

またインターネットの「ミラサポ」など助成金・補助金を検索しやすい環境にもなっているため、毎年どの時期にどのような助成金・補助金を申請できるかを確認しやすくなっています。

何かしらの形で助成金・補助金を活用することは非常に有効的だといえるでしょう。

ただ助成金・補助金を活用する際にも色々気を付けておきたいことがあります。

種類にもよりますが、助成金・補助金の申請は何かと作成しておく書類が多く、手間がかかる可能性があります。

書類の内容なども重要になるケースもあるため、必要があれば経営コンサルティング会社などの協力を得て用意しておくことがおすすめです。

また助成金・補助金には審査があり、種類によっては倍率がかなり高くなっているという点も注意点として挙げられます。

助成金・補助金は事業計画や個人事業主が営んでいる事情の内実をかなり重視してチェックしてくるため、その段階で弾かれてしまうとなかなか恩恵を受けることは難しくなります。

そもそも助成金・補助金の中には数百件以上の応募があっても数十件も助成金・補助金を得られないようなケースもあり、決してハードルは低いといえないでしょう。

その意味では他の資金調達方法よりも倍率は高いです。

しかし助成金・補助金は返却をしなくてもよい資金を一定以上まとまった額で受けとれたり、設備投資に必要なお金を直接軽減してくれるなどメリットがかなり大きいものでもあります。

さきほども触れましたが、経営コンサルティング会社の中には助成金・補助金の申請のサポートを専門としたサービスを提供している会社もあるため、利用してみてもよいでしょう。

まとめ

今回の記事をまとめると以下のようになります。

  • 個人事業主にとって資金調達は非常に重要なものであり、何かしらの形で資金調達方法を確保することが大切。
  • 個人事業主向けの資金調達方法は色々あるが、日本政策金融公庫や信用保証協会は個人事業主でも融資してくれる可能性が高い。
  • ビジネスローンやファクタリングはスピーディーな資金調達に向いている。
  • クラウドファンディングは返却不要の資金を得ることができる可能性があるものの、目的の金額に達成させられる保証があまりない。
  • 個人事業主向けの助成金・補助金は多種多様であり、返却不要であるため非常に魅力的な資金調達方法だといえる。
  • ただ助成金・補助金は申し込みに手間がかかるうえに必ず受けられるとは限らない。

個人事業主にとって役立つ資金調達方法は今回ご紹介したものが代表的なものとなります。

今回ご紹介した資金調達方法は全てではなく、他にも有効的な方法はあります。

かつては中小企業や零細企業、個人事業主は金融機関などからの資金調達が難しい傾向があり、貸し渋りが当たり前に行われていましたが、最近では会社の規模に関係なく、フェアな条件で資金調達をしてくれる機関、制度が増えています。

また個人事業主だからこそのフットワークの軽さを生かし、法人では活用できない方法で資金調達の道筋を見つける方法もあるでしょう。

また個人事業主が使える助成金・補助金は増えているため、ぜひ自分の事業にあった手法を見つけて活用してみてください。

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