M&A・事業承継の理解を深める M&A総合研究所ポータル(旧M&A STORY)

Logo

この記事は、約 2分で読めます。
のれん分けとは?メリット・デメリットやフランチャイズとの違い・契約書について解説

のれん分けとは?メリット・デメリットやフランチャイズとの違い・契約書について解説

Medium
この記事の監修専門家
M&A総合研究所 公認会計士
高谷 俊祐

目次

    のれん分け

    長年働いてくれた従業員に対し、「のれん分け」を検討する経営者は少なくありません。

    のれん制度自体が、独立志向の強い人材を採用する材料となります。

    多店舗展開にも便利な「のれん分け」とは、どの様な手法なのでしょうか?

    また、「フランチャイズ契約」との違いは、一体何でしょうか?

    のれん分けの際の契約書、メリットデメリット、のれん分けの相場について解説します。

    のれん分けとは?のれん分けの意味

    まず初めにのれん分けの意味について解説します。

    のれん分けとは、従業員が独立する際に、のれん(屋号)の使用を許可する仕組みです。

    のれん(暖簾)とは、店頭に吊り下げられた家紋や屋号が書かれている布を指しており、「のれん分け」という名称の由来となっています。

    のれん分けのメリットとしては、独立の際に働いていた会社のブランド力や知名度の使用許可を得る事で、事業がスピーディーに展開できます。

    質の低いサービスや商品を提供する場合、本家の「のれん」に傷を付ける事となる為、注意が必要です。

    ※関連記事

    営業権譲渡

    のれん分けの契約書

    親しい関係間で行うのれん分けですが、後々のトラブルを避ける為にも、契約書の作成は必須です。

    のれん分けの契約書には、下記の内容は最低限盛り込みましょう。

    ⑴のれん分けの違約金

    重大な契約違反や中途解約が発生した場合に備えて、違約金を設定しましょう。

    従業員との間に違約金を設定する事をシビアと考える方もいるでしょうが、親しい間柄であっても契約違反が生じる恐れはあります。

    違約金を設定する事で契約違反を抑止する効果がある為、かえってトラブルが生じるリスクを低減できます。

    フランチャイズ契約では一般的な契約ですが、のれん分けでも違約金は設定した方が良いでしょう。

    ⑵競業避止義務

    競業避止義務とは、本家と同一の事業を同一地域で実施しない旨を約す契約です。

    本部とのれん分けされた側が同一地域内で同種の事業を行うと、顧客を奪い合う事態となります。

    顧客の奪い合いに発展した結果、両者の関係が悪化する恐れもあります。

    競業避止義務を設定しつつ、違反した場合の違約金も同時に定めておくと良いでしょう。

    厳しすぎる義務を設定すると、のれん分けされた側の自由な経営を制限する恐れがあります。

    ある程度の自由を担保した上で、禁止する事業範囲や場所を設定する事が大切です。

    ⑶保証金の規定

    保証金とは、債務を担保する目的でのれん分けの際に、独立者が本部に支払う現金です。

    保証金を受け取っておけば、独立した事業者がロイヤリティ(毎月の上納金)を支払えなくなった際に、債務の弁済に充てる事が可能です。

    ロイヤリティを受け取る契約形態であれば、リスクを避ける為に保証金は受け取りましょう。

    ※関連記事

    事業譲渡における競業避止義務

    のれん分けのメリット・デメリット

    メリットとデメリットの双方を踏まえた上で、のれん分けを実施する事が大切です。

    この項では、のれん分けのメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。

    ⑴のれん分けのメリット

    のれん分けには、下記3つのメリットがあります。

    ①効率的な多店舗展開

    のれん分けは、効率的に多店舗展開を図る上で有効な手段です。

    優秀かつ自社について熟知している従業員にのれん分けする事で、質を担保した上で多店舗展開を実施できます。

    店舗の開店費用等を独立する者に負担させれば、低コストでの多店舗展開も可能です。

    ちなみに昨今はのれん分け以外にもM&Aを活用して多店舗展開をするケースも増えています。
    既存の会社を買収し、傘下に収めれば効率的に多店舗展開ができるようになります。
    もしM&Aを用いる際にはM&A総合研究所が力をお貸します。
    M&A総合研究所では、M&Aに豊富な知識と経験を持つプロがM&Aをフルサポートいたします。
    相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
    また、費用に関しても国内最安値水準ですのでご安心ください。
    M&A総合研究所は全国のM&A案件の取り扱いをしており、中小企業のM&Aも実現させる仲介会社です。
    規模の小さい企業がM&Aを実施することが考えられますが、そのような案件にも対応しています。
    電話で無料相談 WEBから無料相談

    ②ブランド力の維持・向上

    優秀な従業員にのれん分けすれば、ブランド力の維持や向上にも繋がります。

    フランチャイズではブランド力の維持や向上が難しい為、相対的にメリットとなります。

    ③魅力的な職場環境の構築

    将来的なキャリアアップに繋がる制度である為、従業員のモチベーションもアップします。

    人材不足が顕著な飲食店では、特に魅力的なメリットとなります。

    ⑵のれん分けのデメリット

    メリットの多いのれん分けですが、下記2つのデメリットもあります。

    ①意図せぬ競争を招く

    本部と独立した事業者間で、意図せぬ競争を招くリスクがあります。

    同一地域内での顧客の取り合いにより、仲違いして裁判沙汰となるケースもあります。

    何度も言いますが、のれん分けの際には「競業避止義務」の設定が不可欠です。

    ②加盟金やロイヤリティの料率が低い

    元従業員との間柄という事もあり、フランチャイズ契約と比べると加盟金やロイヤリティの料率は低い傾向があります。

    効率的に多店舗展開を行える一方で、のれん分けした後に十分な利益を得られない可能性があります。

    ※関連記事

    事業の多角化

    フランチャイズとのれん分けの違い

    「のれん分け」は、しばしば「フランチャイズ」と比較されます。

    この項では、のれん分けとフランチャイズの違いをご説明します。

    ⑴フランチャイズとは

    フランチャイズ契約とは、フランチャイズの加盟者が、フランチャイズ本部から商品や看板の使用許可を得た上で、事業を運営する形態です。

    フランチャイズ契約において、本部側を「フランチャイザー」、加盟者側を「フランチャイジー」と呼びます。

    フランチャイジー側は、本部からブランド力等を使わせて貰う対価として、定期的にロイヤリティを支払います。

    フランチャイズはのれん分けと同様に、多店舗展開を図る手段として用いられています。

    ⑵フランチャイズとのれん分けの違い

    多店舗展開を図る手段として、フランチャイズとのれん分けは非常に類似した手法です。

    一見すると類似するフランチャイズとのれん分けですが、両者にはいくつかの違いがあります。

    まず一つ目の違いは、多店舗展開を許す対象者です。

    フランチャイズでは全くの第三者を対象とする一方で、のれん分けでは従業員や親族を対象とします。

    二つ目の違いは、加盟店側の自由度です。

    フランチャイズでは本店の経営管理に従う必要があるので、加盟店側で自由に経営出来ません。

    一方でのれん分けでは、最低限の決まりさえ遵守すれば、独立者は比較的自由に経営できます。

    ※関連記事

    業務提携と資本提携とは?業務提携と資本提携の違いとメリット・デメリット

    フランチャイズのロイヤリティ

    フランチャイズ契約では、加盟店側は本部にロイヤリティを支払います。

    フランチャイズのロイヤリティには、いくつかの課金方法があります。

    この項では、ロイヤリティの課金方法を3種類お伝えします。

    ⑴定額方式

    定額方式とは、ロイヤリティの金額が毎月一定となる方式です。

    売上高に関係なくロイヤリティの金額は変わらない為、より多くの売上高を獲得した方が加盟店にとって有利です。

    定額方式の導入には、加盟店の経営努力を促せるメリットがあります。

    非常にシンプルなロイヤリティの課金方式であり、導入しやすいです。

    業種等により違いはあるものの、月額数万円〜十数万円程度のロイヤリティが一般的です。

    ⑵売上歩合方式

    売上歩合方式とは、売上高のうち一定割合をロイヤリティ料とする方式であり、最も活用されている課金形態です。

    売上高が多いほど、パーセンテージを低く設定する企業もあります。

    売上高の増加に伴いロイヤリティの金額も多くなるので、フランチャイズの本部側に有利な方式です。

    ⑶利益分配方式

    利益分配方式とは、売上総利益の金額に基づいて、ロイヤリティの金額が算出される方法です。

    売上高に応じて料率が変動する点が特徴であり、ロイヤリティ率は約30%〜60%程度となります。

    本部と加盟店で、給与を支払っても残った利益を分配し合うシステムです。

    利益分配方式は、特にコンビニエンスストアで用いられる手法です。

    ※関連記事

    販売提携

    業界別のれん分けの相場

    最後に、のれん分けの相場について解説します。

    のれん分けにおける加盟金やロイヤリティの相場は、業界別や企業ごとに異なります。

    この記事で業界別に明確な相場を示す事は出来無い為、今回は加盟金やロイヤリティを決める際の判断材料をお伝えします。

    ⑴同業他社の水準

    のれん分けを実施する企業は近年増加しており、同業他社の水準が重要となっています。

    同業他社と比べてロイヤリティや加盟料が高い場合、のれん分けされた側のモチベーションが低下する恐れがあります。

    モチベーションの低下は本社にとってもデメリットとなるので、同業他社を意識して価格設定しましょう。

    ⑵本部と独立者の収益性

    のれん分けにおいては、本部と独立者それぞれの収益性も重要です。

    本部だけが儲かっていると独立者のモチベーションが低下しますし、独立者のみが儲かっていると本部がのれん分けするメリットが無くなります。

    両者がバランス良く収益を分配し合って初めて、のれん分けのメリットが生み出されます。

    ⑶対価の妥当性

    ロイヤリティや加盟料は、本部が加盟店に提供するノウハウやブランド力に見合う必要があります。

    見合う料金で無ければ、独立する側に不公平感が生まれる恐れがあります。

    ※関連記事

    M&Aとアライアンスの違い

    まとめ

    今回は、のれん分けについて詳しく解説しました。

    のれん分けは多店舗展開において有効な手法です。

    今後のれん分けを実施する方は、今回お伝えしたメリット・デメリットを考慮し、有効活用しましょう。

    要点をまとめると下記になります。

    • のれん分けとは?のれん分けの意味

    →従業員が独立する際に、のれん(屋号)の使用を許す仕組み

    • のれん分けの契約書に記載すべき内容

    →違約金、競業避止義務、保証金の規定

    • のれん分けのメリット

    →効率的な多店舗展開、ブランド力の維持・向上、魅力的な職場環境の構築

    • のれん分けのデメリット

    →意図せぬ競争を招く、加盟金やロイヤリティの料率が低い

    • フランチャイズとのれん分けの違い

    →対象者や自由度に違いがある

    • フランチャイズのロイヤリティ

    →定額方式、売上歩合方式、利益分配方式

    • 業界別のれん分けと相場

    →同業他社の水準、本部と独立者の収益性、対価の妥当性

    M&A・事業承継のご相談ならM&A総合研究所

    M&A・事業承継のご相談なら専門の会計士のいるM&A総合研究所にご相談ください。
    M&A総合研究所が全国で選ばれる4つの特徴をご紹介します。

    M&A総合研究所が全国で選ばれる4つの特徴

    1. 業界最安値水準!完全成果報酬!
    2. M&Aに強い会計士がフルサポート
    3. 圧倒的なスピード対応
    4. 独自のAIシステムによる高いマッチング精度
    >>M&A総合研究所の強みの詳細はこちら

    M&A総合研究所は会計士が運営するM&A仲介会社です。
    企業会計に強く、かつM&Aの実績も豊富です。全国にパートナーがいるので案件数も豊富。
    また、業界最安値水準の完全成果報酬制のため、M&Aが成約するまで完全無料になります。
    まずはお気軽に無料相談してください。

    >>【※国内最安値水準】M&A仲介サービスはこちら

    電話で無料相談WEBから無料相談
    • 02
    • 03
    • 04
    • 05
    ご相談はこちら