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相続に強い弁護士とは?

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この記事の監修専門家
M&A総合研究所 公認会計士
高谷 俊祐

相続において弁護士が果たす役割、相続を弁護士に相談するメリット、相続に強い弁護士の選定方法、弁護士への相続相談、業務依頼にかかる費用について解説します。具体的には、相続トラブル全般について、弁護士がどのように関わり、サポートしていくのかも解説していきます。

目次

    相続に強い弁護士

    弁護士と聞くとどんなイメージを持ちますか?

    「難関資格」や「エリート」といった印象をお持ちの方も多いかと思います。

    もしくは、法廷で検察と論戦バトルを繰り広げるイメージを持つ方もいるでしょう。

    実は、弁護士は私たちの暮らしに寄り添う仕事もしています。

    その最たる例が「相続」です。

    高齢化社会に伴い、相続の件数は増加の一途を辿っています。

    弁護士は、そんな相続の場面でサポートをしてくれます。

    では相続において、弁護士はどんな役割を果たすのでしょうか?

    「相続なんてまだまだ早い」と思っている方もるかもしれませんが、いつ相続の場面に出くわすか分かりません。

    相続に関わる機会が訪れても良い様に、相続について知識を深めましょう。

    この記事では、相続と弁護士の関係を詳しく解説します。

    相続に強い弁護士の選び方や、弁護士に相談・業務依頼する際の費用についてもお伝えします。

    相続における弁護士

    相続と弁護士の関係について、まずは基本的な部分からお伝えします。

    ⑴相続とは

    ある人物が亡くなった際、土地や不動産等の遺産が残ります。

    その遺産は、一定範囲内の親族で分け合います。

    この手続きを相続と呼びます。

    相続では、多くの手続きが必要になります。

    遺言書の確認、遺産分割協議、相続税申告、様々な手続きが待っています。

    (2)相続における専門家

    相続手続きは単に膨大にあるだけでなく、専門的な知識が必要となります。

    そのため、相続に詳しい専門家を起用します。

    弁護士も、相続時に重要な役割を果たす専門家の一人です。

    ただし、弁護士では実行できない業務があります。

    それは「相続税の申告」です。

    相続税の申告は、税理士の独占業務となります。

    よって相続税申告が発生した場合、弁護士ではなく、税理士の出番となります。

    一方で弁護士は、法律に関する業務を担います。

    相続では、頻繁に相続人の間でトラブルが発生します。

    特に問題となるのが、遺産分割です。

    相続遺産の額に不満を持つ相続人が出た場合、トラブルが長続きします。もしくは、婚外子の存在や遺言書の内容、トラブルの発生因子は幅広いです。

    一度トラブルが発生すると、当事者間での解決は難しいです。

    そこで弁護士が、公正な立場で解決へと導きます。

    他にも弁護士は、相続で発生する法律面での諸問題を解決する役割を担います。

    次項では、弁護士が相続の場面で行う業務を、詳細に解説します。

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    相続に強い税理士とは?

    (3)相続で弁護士が果たす役割

    先ほど申し上げた通り、弁護士は相続で生じる法律問題全般を担います。

    この項では、弁護士が相続の場面で担う業務(役割)を詳しくご紹介します。

    ①遺言書の検認・執行

    遺言書の検認とは、家庭裁判所に遺言書を提出し、相続人立ち会いのもとで内容を確認・保管する手続きです。

    検認によって、遺言書の内容を第三者に偽造されるのを防止できます。

    遺言書の検認には、「家庭裁判所への申し立て」と呼ばれる手続きが必要です。

    弁護士は相続人に代わって、申し立てに必要な手続きを代行します。

    また弁護士は、遺言書の内容を執行する役割も果たします。

    基本的には、相続人が遺言書の内容に基づいて、遺産分割等の手続きを進めます。

    しかし手続きが面倒な上に、トラブルが発生する可能性があります。

    そこで弁護士に依頼すれば、遺言実行を円滑に実行してくれます。

    遺言書の検認・執行は、司法書士に依頼することも可能です。

    ただし司法書士は、どちらかと言うと不動産の登記を専門としています。

    その為、遺言書検認でトラブルが生じた際に、対処できない可能性があります。

    一方で弁護士は、法律分野のスペシャリストです。

    大半の弁護士は、相続手続きや相続トラブルを取り扱った経験が豊富です。

    弁護士に依頼することで、トラブル対処も含め実行してくれます。

    円滑に相続を進めたいならば、弁護士に相談することをオススメします。

    ②限定承認と相続放棄

    限定承認とは、相続する資産の範囲内で借金等のマイナス遺産を相続する手続きです。

    一方で相続放棄とは、遺産相続の権利を全て自主的に放棄する手続きです。

    二つの違いを、具体例を基に考えてみましょう。

    例えば、相続する資産が1,000万円、借金が1,500万円あったとします。

    • 通常の相続

    通常の相続では、資産1,000万円と借金1,500万円を全て相続します。

    • 限定承認

    一方で限定承認の場合、資産1,000万円を相続するのは変わりません。

    ただし、相続する借金を1,000万円まで軽減可能です。

    • 相続放棄

    相続放棄の場合、相続に関する権利全てを放棄します。

    つまり資産や借金の額に関係なく、何も相続しません。

    以上が限定承認と相続放棄の概要となります。

    借金が資産を上回っている場合、相続放棄や限定承認をオススメします。

    ただし、手続きが面倒なのが難点です。

    例えば限定承認の場合、相続人の調査や債権者への返済手続きが必要です。

    加えて、法律に関する専門知識も必要になります。

    そこで弁護士の出番です。

    弁護士に依頼すれば、相続放棄や限定承認の手続きを遂行してくれます。

    ③遺留分減殺請求

    遺留分とは、一定範囲内の親族が最低限相続できる財産です。

    相続の場面では、この遺留分が侵害される場合があります。

    例えば遺言書に、全くの他人に財産の全てを相続すると記されていた場合、遺留分すら受け取れません。

    しかし遺留分の権利者は、遺留分を返すように請求でき、それを遺留分減殺請求と呼びます。

    遺留分減殺請求は、亡くなった方の配偶者や子供、直系尊属が行使できる権利です。

    ただし遺留分減殺請求の手続きは、非常に面倒です。

    加えて限定承認と同様に、専門的な知識が必要となります。

    よって基本的には、弁護士に業務を依頼します。

    遺留分減殺請求は、相続トラブルの最たる例です。

    万が一必要となった場合、至急相続に詳しい弁護士に相談しましょう。

    相続を弁護士に相談するメリット

    相続の際、費用を払ってまで弁護士に相談するメリットはあるのでしょうか?

    ここでは、相続について弁護士に相談するメリットをご紹介します。

    ⑴面倒な手続きの代行

    相続がいざ始まっても、やるべきことが山ほどあります。

    手続きが多すぎて、どこから手をつけるべきか悩む方は多いです。

    そこで相続が始まったら、とりあえず弁護士に相談することをオススメします。

    相続に強い弁護士ならば、相続手続きの経験が豊富のため、何をすべきかを的確にアドバイス出来ます。

    また必要に応じて、面倒な相続手続きを代行してくれます。

    相続人の調査や銀行口座の開示請求、面倒な手続きは全て丸投げ出来ます。

    特に、前述した相続放棄や遺留分減殺請求は、手続きが非常に面倒です。

    円滑に相続を進める為にも、相続手続きは弁護士に依頼しましょう。

    ⑵相続トラブルの解決

    遺産分割の際、相続人の間でトラブルが生じるのはよくある現象です。

    一度相続人の間でトラブルが発生すると、話は平行線となり中々解決しません。

    むしろ言い争いが激化し、親族内の関係が悪化していきます。

    そんな時、弁護士は本領を発揮します。

    弁護士が仲裁役に入れば、一気に相続トラブルは解決する可能性が高いです。

    第三者である弁護士が理論的に話を整理すれば、もつれ合った話は解決へと向かいます。

    仮に話し合いで解決しなかったとしても、最終的には法的に相続トラブルを解決できます。

    弁護士がいるか否かで、相続手続きの期間が大きく左右されます。

    円滑な相続にとって、弁護士の存在は非常に重要です。

    ⑶公平、公正な相続

    「相続トラブルは発生しなさそうだし、弁護士は不要」と考える方は多いです。

    しかし、相続トラブルが発生しなくても、弁護士に相談した方が良いです。

    親族内で相続を進める場合、知らない内に不利な状況で相続が進む可能性があるからです。

    例えば現預金以外に株式の資産があったとしても、知らない場合相続財産が少なくなります。

    現預金しか無いと言われたら、確かめ様がありません。

    しかし弁護士がいれば、相続財産の全容を明らかにした上で、相続手続きを進行できます。

    加えて、多くの人は遺留分減殺請求や相続放棄・限定承認の存在を知りません。

    知らないが為に、不必要な借金まで相続したり、遺留分を侵害されたまま相続が終了する場合もあります。

    この時弁護士が付いていれば、こうした制度や権利についても教えてくれます。

    以上の通り、弁護士がいれば公平な相続を実現可能です。

    相続トラブルが発生するかに関係なく、弁護士に相談することをオススメします。

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    事業承継では弁護士の力を借りよう

    相続に強い弁護士の選定方法

    これまで説明した通り、弁護士に相続に関して相談することは、様々なメリットがあります。

    しかし、弁護士ならば誰に相談しても良い訳ではありません。

    他の士業と同じく、各弁護士によって得意とする分野は異なります。

    容疑者の弁護を専門とする弁護士の場合、相続に精通していない可能性もあります。

    よって相続では、相続に強い弁護士に相談することが不可欠です。

    では一体、相続に強い弁護士はどのように見つけるのでしょうか?

    ここでは、相続に強い弁護士の選定方法について、詳しく説明します。

    ⑴弁護士紹介サービスで探す

    最も手っ取り早い方法は、弁護士を紹介してくれるサービスを利用する方法です。

    今回は、弁護士紹介サービスを二つご紹介します。

    ①弁護士ドットコム

    弁護士ドットコムとは、相続の法律問題に関する相談や、弁護士の紹介を行うポータルサイトです。

    インターネット上で、相続の法律問題を相談できる点が特徴です。

    また必要に応じて、弁護士を紹介してもらうことも可能です。

    弁護士ドットコム上で相続に強い弁護士を探すには、二つポイントがあります。

    一つ目として、検索条件を絞り込む際、相続関連のワードを入力しましょう。

    「相続」や「遺産分割」等のワードで絞り込めば、相続に強い弁護士に辿り着けます。

    次に二つ目ですが、相続に強い弁護士を紹介していただく様に依頼しましょう。

    ただ単に「弁護士を紹介してください」と伝えるだけでは、相続に疎い弁護士を紹介される恐れがあります。

    ②法テラス

    法テラスとは、国(法務省)が運営している相談機関です。

    何よりも、国の機関ですので非常に安心です。

    加えて、法テラスは無料で相続に関して相談できます。

    相続に強い弁護士を紹介してもらいましょう。

    ⑵検索エンジンにて「弁護士」を探す

    検索エンジンにて、個人の弁護士事務所を検索する方法もよいでしょう。

    その際、相続に関連するキーワードで検索することが必須です。

    例えば、下記の様な調べ方がオススメです。

    • 「相続 弁護士」
    • 「弁護士 相続 強い」
    • 「遺産分割 弁護士」
    • 「限定承認 弁護士」

    必要に応じて、ご自身の住んでいる地名を加えることもオススメです。

    ホームページにて、相続について取り上げていれば、相続に強い弁護士である可能性が高いです。

    ここまでは、基本的な調べ方をご紹介しました。

    次の項からは、もう少し具体的に見極める方法をお伝えします。

    ⑶実際に弁護士に会う

    実際に会い、話しやすい弁護士であるかも重要な選定要素です。

    いくら相続に強い弁護士だとしても、話しにくい弁護士はNGです。

    やはり対人関係ですので、フィーリングが合うかは大切です。

    話しにくい相手だと、伝えたいことを伝えられません。

    その結果、問題が深刻化する可能性は十分あります。

    相続に強いだけでなく、話しやすい弁護士か?は重要な要素になります。

    また、話を聞かずに決めつけてくる弁護士もNGです。

    少し話を聞いただけで、話を遮ってまで問題点を指摘してくる弁護士は論外です。

    しっかりこちら側の話を聞き、一緒に相続に取り組んでくれる弁護士が理想です。

    ⑷相続業務の経験が豊富な弁護士

    弁護士に相談する際、業務経験が豊富か否かを必ず確かめましょう。

    HP上で相続に強いと宣伝していても、実はそこまで相続に携わった経験が無い可能性もあります。

    相続業務は、知識に加え、豊富な経験がモノを言う分野です。

    基本的に、相続業務の経験が豊富であるほど、相続に強い弁護士である可能性が高いです。

    実際に弁護士に会う際、これまで携わった相続件数について聞いてみましょう。

    自信を持って回答している弁護士は、相続に強い弁護士と言えるでしょう。

    ⑸他の士業とも連携している弁護士

    相続では、様々な業務が発生します。

    中には、弁護士では取り扱えない業務が発生する場合もあります。

    例えば相続手続きを進める過程で、相続税申告や不動産登記の業務が発生するケースがあります。

    これらの相続業務は、弁護士では対応できません。

    相続税申告に関しては税理士、不動産登記に関しては司法書士の管轄となります。

    こうした業務が発生した場合には、各士業の協力が必須となります。

    他の士業とのネットワークがある弁護士ならば、スムーズに各士業と連携してくれます。

    一から税理士や司法書士を探すことは、非常に手間がかかります。

    よって相続に関して相談・業務委託する際は、他の士業と連携している弁護士を選びましょう。

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    相続は司法書士に相談しましょう

    弁護士への相続相談費用

    相続に関して弁護士に相談相談する際に要する費用を解説します。

    当然ながら、安ければ安いほど良い訳ではありません。

    ですが、弁護士や税理士等の費用は決して安くありません。

    相続手続きの際には、自身の予算に合わせて弁護士を選びましょう。

    弁護士への相談費用は、弁護士によって様々です。

    相場としては、30分約5,000円程度と言われています。

    税理士や司法書士、他の士業と比べるとやや高額です。

    ただし前述の通り、法テラスで相談する場合無料となります。

    また相談のみ無料としている弁護士事務所も存在します。

    弁護士によって多種多様であるため、複数の弁護士事務所を検討することをオススメします。

    弁護士への業務依頼費用

    一方で弁護士に相続業務を依頼する際も、当然費用がかかります。

    弁護士報酬の体系は、「着手金」と「成功報酬」によって構成されています。

    まず初めに、相続業務に取り掛かる時点で手数料が発生します。

    これを「着手金」と呼びます。

    また、実際に相続業務が終了した時点でも、手数料が発生します。

    こちらは「成功報酬」と呼ばれています。

    弁護士事務所によって、上記報酬の体系は異なります。

    ただし多くの弁護士事務所は、「相続財産のうち○%」といった形態を取っています。

    これは、旧弁護士規定の名残だと言われています。

    旧弁護士規定では、弁護士の報酬体系を固定していました。

    つまり、全ての弁護士事務所でかかる手数料が同じでした。

    旧弁護士規定における弁護士費用は下記になります。

    相続人の取り分着手金成功報酬
    300万円以下の部分8%16%
    300万円〜3,000万円以下の部分5%+9万円10%+18万円
    3,000万円〜3億円以下の部分3%+69万円6%+138万円
    3億円を超える部分2%+369万円4%+738万円


    手数料の相場としては、旧弁護士規程の約6~8割程度と言われています。

    弁護士に相続に関して相談する際には、旧弁護士規定を参考にしましょう。

    相続相談に必要な費用とは?

    まとめ

    今回は、相続と弁護士の関係について解説しました。

    相続の場面では様々な相続トラブルが発生します。

    一度相続トラブルが発生してしまうと、当事者同士で解決することは困難です。

    弁護士を起用すれば、円滑にトラブルを解決できます。

    また相続の場面で不利な立場にならず、トラブル解決、公平な相続の上でも、弁護士の存在は非常に心強いです。

    ただし相続の場面で、弁護士が万能である訳ではありません。

    相続税申告や不動産登記は、弁護士では遂行できない業務となります。

    その際は、税理士や司法書士の協力が必要となります。

    ただし一から探すことは、非常に大変であるため、他士業とのコネクションを持っている弁護士の起用をおすすめします。

    弁護士報酬は、他の士業と比べても高額です。

    しかし、いざという時弁護士がいると非常に心強いです。

    要点をまとめると下記になります。

    • 相続で弁護士が果たす役割

    →相続トラブル全般、遺言書の検認・執行、限定承認・相続放棄、遺留分減殺請求

    • 相続を弁護士に相談するメリット

    →面倒な手続きを代行してもらえる、相続トラブルをスムーズに解決できる、公平な相続を実現可能

    • 相続に強い弁護士の選定方法

    →弁護士紹介サービスで探す、検索ワードを工夫して探す、実際に会って話しやすい、相続業務の経験が豊富、他の士業とも連携している

    • 弁護士への相続相談・業務依頼にかかる費用

    →相談:30分で約5,000円

    →業務依頼:着手金と成功報酬を支払う

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