M&Aとは?意味や動向とM&Aを行う目的・メリットなどをわかりやすく解説!
2021年4月22日更新事業承継
家業を継ぐ
家業を継ぐと決断したら、そのタイミングに応じて準備を開始します。家業を継ぐタイミングはケースごとに異なるため、なるべく早い段階で準備に着手すると良いです。家業を継ぐ行為にはメリット・デメリットの双方が存在することから、覚悟を持って決断する必要があります。
家業を継ぐ
身近に会社経営者がいる場合、家業を継ぐという話を耳にすることがあります。テレビ・雑誌などのメディアにおいても、家業を受け継ぐ老舗の飲食店などがたびたび取り上げられます。
もしも親が会社を経営している場合には、自身がその家業を継ぐ可能性があります。かつて家の長男が家業を継ぐ事例は当然だと捉えられていました。時代の変化に伴って、現在では必ずしも子供が親の家業を継ぐ選択肢を取るとは限りません。
とはいえ、現在においても家業の引継ぎケースは一定数存在しています。今回は、家業の概要・家業を継ぐタイミング・家業を継ぐメリットやデメリットなどを中心に解説します。
家業とは
家業とは、生計を立てる目的で創業した仕事のことです。具体例を挙げると、親が株式会社のオーナー社長であったり飲食店のオーナー店長であったりして、生活を支える収入が得られている場合、家業を営んでいることになります。
子供の中でも特に長男の場合には、家業を継ぐかどうかを検討する必要性に迫られるケースが多いです。その一方で、最近は自由に職業を選択してほしいと考える経営者が増加しており、子供が家業を継ぐケース自体が減少しています。
このように価値観が変化してきていますが、現在でも誕生時から家業を継ぐよう育てられる子供は少なからず存在します。そもそも家業は代々続いていることが多く、伝統・歴史を長年積み重ねているケースも見られます。
家業の引継ぎは、家業の持つ存在意義も踏まえて検討すると良いです。
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家業を継ぐタイミング
家業を継ぐ決断をしたら、次はタイミングを検討する必要があります。基本的には、定めたタイミングに応じて引継ぎ準備を進めると良いです。家業を継ぐタイミングに明確な決まりはないですが、一般的には以下の区切りで設定されることが多いです。
- 親が引退する年齢になった
- 相続が実施された
- 周囲から後押しされた
- 事前に約束されていた
事前に約束する場合、例えば、大学卒業・社内業務の経験期間終了などの区切りを家業の引継ぎタイミングに設定します。家業を継ぐタイミングの公表義務はありませんが、多数の従業員を抱える企業では次期経営者を周知させる目的で公表するケースもあります。
なお、上記で紹介したタイミング以外にも、現在の経営者が病気や怪我などで働けなくなり急遽家業を継ぐケースも存在します。このケースでは、子供に知識・経験が十分に備わっていないことが多く、経営者としての業務遂行は非常に困難です。
従って、タイミングを設定したとしても、いつでも家業を継げるよう準備しておくことが望ましいです。後継者には、いつ経営者に就任しても対応できるよう、常に知識・経験を積み重ねる努力が求められます。
家業を継ぐときの相談先
家業を継ぐタイミングのほか、家業を継ぐ方法・流れなどに不安がある場合には、事業承継に詳しい専門家に相談すると良いです。このときに頼りになる相談先は、商工会議所・税理士法人・弁護士法人などです。
税理士法人・弁護士法人に相談するときは、法人ごとに得意分野が異なるため、事業承継の業務を専門的に手掛ける法人を選ぶと良いです。ちなみに、そもそも家業を継ぐ人材がいない問題に悩まされている場合には、M&Aによる第三者への事業承継が有効策となります。
少子化・価値観の変化などの影響によって、最近ではM&Aによる事業承継の実施件数が増加しています。M&Aを活用すれば後継者不在の問題を解決して事業承継を済ませられますが、M&Aには専門性の高いプロセスの実施が求められるデメリットも存在します。
M&Aによる事業承継をスムーズに済ませるためにも、M&Aの専門家に相談しながら進めていくことをおすすめします。
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家業を継ぐメリット
家業を継ぐ代表的なメリットは、以下のとおりです。
- リストラの心配がなくなる
- 定年の心配がなくなる
- 自身の裁量で事業を実施できる
- 勤務時間を調整できる
- 自由に休日を決定できる
①リストラの心配がなくなる
家業を継ぐと経営者に就任するため、リストラの心配から開放されます。ただし、経営を順調に進める手腕は求められます。
②定年の心配がなくなる
経営者は、望むタイミングで引退を決定できるケースが多いです。大企業では世間一般的な定年のタイミングで引退して、後継者に事業承継しなければならない場合もあります。とはいえ、事業承継を実施しても、アドバイザーなどの形で経営に携われる余地があるのです。
希望すれば、経営者は雇用されて働くよりも長く働き続けることが可能です。
③自身の裁量で事業を実施できる
たとえ親から家業を継ぐとしても、先代と同様の事業を継続する必要はありません。新規事業を展開するほか、事業規模を拡大するなど、自身の裁量で事業を実施可能です。
例えば、老舗のお餅屋をパン屋に業種転換させたり、呉服屋を結婚式の衣装レンタル業に特化させたりして、需要に応じて自社をリメイク可能です。伝統と歴史のみで利益は得られないため、新たな挑戦を実施できる点は大きなメリットとなります。
④勤務時間を調整できる
経営者は雇用契約を締結しないため、従業員のように勤務時間が定められていません。状況に合わせて、柔軟に勤務時間を調整可能です。例えば、業務量が少ない日は早めに退社したり、まとめて業務に着手する日を設定したりできます。
⑤自由に休日を決定できる
経営者が現場に出向かなくても事業が進むケースなどでは、休日を自由に決定できます。平日を休暇日に設定できるほか、長期休暇を設定することも可能です。
家業を継ぐデメリット
家業を継ぐと、以下のようなデメリットが生じることもあるため注意が必要です。
- 業績悪化により収入が減少しやすい
- パートナーから同意を取り付ける必要がある
- 周囲から偏見を受けるおそれがある
- 事業をやめにくい
- 未来を見通すことができない
①業績悪化により収入が減少しやすい
家業を継ぐと、業績が収入に直接的な影響を及ぼします。業績が良好であれば収入が増えますが、業績が悪化すると収入も減少しやすいです。経営が安定しないと収入面で不安が生じる点は、デメリットだといえます。
②パートナーから同意を取り付ける必要がある
長男として家業を継ぐ場合、結婚相手であるパートナーとともに家業を経営するケースが見られます。それに加えて事業の業績・規模によっては、獲得できる収入が減ってしまう事態も想定されます。
上記の事情を踏まえるとパートナーから反発を受けることも少なくないため、家業の引継ぎについて同意を取り付けなければならない点はデメリットです。
③周囲から偏見を受けるおそれがある
家業を継ぐと、自身の能力とは関係なく周囲から偏見を受けるケースも少なくありません。偏見を持たれたくない理由で、家業の引継ぎを拒否する人もいます。「温室育ち・苦労をしていない」などと偏見を持たれ、取引交渉で不公平な条件を提示されるおそれがあります。
④事業をやめにくい
家業を継いでしまうと、簡単に転職・退職することはできません。廃業を選べば、自社の従業員を路頭に迷わせるおそれがあります。志半ばで事業運営を諦めるときには、注意が必要です。
⑤未来を見通すことができない
家業を継ぐと、事業運営が想定どおりに進まないケースも多く見られます。親の代では収益を出していても、自身の代で同様の収益を出せるとは限りません。場合によっては、経営不振に陥ることもあります。
家業として継いだ事業は、10年後も継続している保証はありません。先の見えない不安が常に付きまとう点は、家業を継ぐうえで大きなデメリットとなり得ます。
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家業を継ぐときに求められる要素
家業は、中途半端な気持ちで継げません。家業を継ぐときには、何よりもまず覚悟が求められます。一度家業を継いでしまえば、簡単に廃業を選択することは不可能です。
経営者に就任するため、経営に関する知識・経験も求められます。経営者の子供だからといって、すぐに経営をスムーズにこなせるわけではないため、社内で経験を積んでおくことも大切です。
このほかに、斬新な発想・センスも求められます。経営は常に順調に進むとは限らないため、アイディアを生み出す訓練も大切です。家業を継ぐときに求められる要素は抽象的な性質を持つため、一人前の経営者に成長するべく努力できる精神力も必要となります。
まとめ
家業を継ぐと決断したら、定めたタイミングに応じて準備を開始します。家業を継ぐタイミングはケースごとに異なることから、なるべく早く準備すると良いです。ただし、家業を継ぐ行為にはメリット・デメリットの双方が存在するため、覚悟を持って決断する必要があります。
要点をまとめると、以下のとおりです。
・家業とは
→生計を立てる目的で創業した仕事のこと
・家業を継ぐタイミング
→親が引退する年齢になった、相続が実施された、周囲から後押しされた、事前に約束されていた(経営者が病気や怪我などで働けなくなり急遽家業を継ぐこともある)
・家業を継ぐときの相談先
→商工会議所、税理士法人、弁護士法人など
・家業を継ぐメリット
→リストラの心配がなくなる、定年の心配がなくなる、自身の裁量で事業を実施できる、勤務時間を調整できる、自由に休日を決定できる
・家業を継ぐデメリット
→業績悪化により収入が減少しやすい、パートナーから同意を取り付ける必要がある、周囲から偏見を受けるおそれがある、事業を辞めにくい、未来を見通すことができない
・家業を継ぐときに求められる要素
→覚悟、経営に関する知識や経験、斬新な発想やセンス、努力できる精神力など
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